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第二部
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途中から小瓶に入った潤滑用の香油を足して、アレクの指がカミーユの内側を拡げていく。緊張させないためかアレクはカミーユの肌のあちこちを愛撫しながら馴染ませるように慎重に指を抜き差ししている。
与えられる快感と、奥を拓かれる感触がない交ぜにカミーユを支配して、何も考えられなくなっていく。
「……奥……何かむずむずする……」
滑るような音が響いて、自分のその部分が一体どうなっているのかわからないままに、身体の中でもどかしくどうしようもない熱が集まってくる。
「気持ち悪い? 今指二本入ってるよ。もうちょっと慣らしたほうがいいかな」
そう言いながら、アレクの指が内側の一点を押した。
「やっ……何……」
身体が大きく震えた。強烈な刺激が下腹全体を襲う。
「……ああ、ここがいいんだね。沢山触ってあげるから」
さっき達したばかりなのに、アレクの指に内側から押し上げられるようにカミーユの中心が頭を擡げ始めた。
「なんで……わたし……こんな……」
「ここを触られたらこうなるようになってるんだ。僕が君をおかしくしてるんだから、君は何にも恥じることはないよ。君は何も悪くないし、無垢で綺麗なままだよ」
アレクはそう言いながら愛撫を再開する。
内側からの強い刺激に吐息が乱れてしまう。それでも身体はもっとそれが欲しいと強請るようにアレクの指を受け入れている。
追い詰められて二度目の精を放ってもまだ熱が引かない。
「ああっ、もう……また……っ」
自分だけが乱れていて恥ずかしい。アレクが耳元で可愛いとか、素敵だとか囁きかけてくることさえ刺激になってしまう。
嬉しいのに、身体が熱くてどうすればいいのかわからない。このまま溶けてしまうんだろうか。こんなこと初めてで……。
「アレク……もう……アレクに……来てほしい……」
アレクの昂ぶったそれが自分の身体に入るのかさえよくわからない。けれど、そうしないとこの甘い責め苦のような時間から解放されない。
気持ちいい、と認めるにはあまりに刺激的すぎて、頭の中が痺れてアレクのことしか考えられなくなる。
もういっそ激しくても痛くてもいいから……。
「カミーユ。もう少し慣らさないと君に負担が大きすぎるよ」
「もう……訳がわからない……身体熱くて……助けて」
カミーユがすがりつくように手を差し伸べると、アレクが真剣な眼差しで頷いた。
「……わかった……もし、僕が我慢がきかなくて止まらなくなったら蹴っ飛ばしていいからね」
指がするりと抜かれて、それを埋めるように熱い塊が押し当てられた。
「あ……ううっ……」
解されてはいたけれど、覚悟していたよりも強烈な圧迫感に身体が竦んだ。内側を押し上げて進んでくるその熱が誰のものなのかわかっているから嫌悪感はない。
息が荒く乱れて、言葉も繋げられない。
「熱い……アレク……気持ち……いい?」
「うん……君の中が僕に絡みついてきて……すごく……」
アレクが慎重に腰をカミーユの脚の間に進めてくる。燭台の揺らめく灯りにアレクが吐息を荒くして頬を染めている様子が照らされて、カミーユは思わず口元が緩んだ。
ああ、わたしの身体でも、アレクが求めてくれる……。
そう思うと身体の奥が切なくなる。もっと深くまでアレクに暴いて欲しい。
「もっと……奥まで……来て……っ。アレクので……いっぱいにして……」
「カミーユ。あんまり……そういうこと言わないで。痛い思いさせたくないんだ」
きっと慣れないカミーユを思いやってゆっくり動いてくれているんだろう。
「わたしは頑丈だから……大丈夫」
「……カミーユ……」
アレクが覆い被さってきて、深く腰を埋めてきた。
「ああっ……深い……」
「……ごめん、動いていい? もう限界……」
アレクがそう言いながらカミーユの腰を掴んで揺するように突き上げてきた。
ギリギリまで拡げられた身体をさらに撫で上げて内襞を押し開いてくる。激しさにカミーユは切れ切れの声を上げて身悶える。
「あっ……や……っ。中……熱い……溶けそう……」
「僕も……溶けそう」
腰を打ち付けるように抽挿しながらアレクも吐息を乱している。
「君となら……溶けてしまって……いいけど……」
「わたしも……アレクとなら……ああっ」
この熱をくれるのがアレクなら。形を失って溶けて混ざり合ってもいい。
カミーユはアレクの腕に手を伸ばして、どこかに飛ばされそうな感覚から逃れようとした。
お互いに熱い息を吐きながら、言葉もなくひたすらに相手を求め合う。
内を穿つ熱も、擦り合う肌も、全てがカミーユの身体を変えていく。
……この人が、わたしの伴侶。
やがて等しく絡み合った二つの熱が、階を駆け上がるように高みに向かっていく。
その瞬間。お互いの名前を呼び合いながら、二人は強く抱き合って上りつめた。
与えられる快感と、奥を拓かれる感触がない交ぜにカミーユを支配して、何も考えられなくなっていく。
「……奥……何かむずむずする……」
滑るような音が響いて、自分のその部分が一体どうなっているのかわからないままに、身体の中でもどかしくどうしようもない熱が集まってくる。
「気持ち悪い? 今指二本入ってるよ。もうちょっと慣らしたほうがいいかな」
そう言いながら、アレクの指が内側の一点を押した。
「やっ……何……」
身体が大きく震えた。強烈な刺激が下腹全体を襲う。
「……ああ、ここがいいんだね。沢山触ってあげるから」
さっき達したばかりなのに、アレクの指に内側から押し上げられるようにカミーユの中心が頭を擡げ始めた。
「なんで……わたし……こんな……」
「ここを触られたらこうなるようになってるんだ。僕が君をおかしくしてるんだから、君は何にも恥じることはないよ。君は何も悪くないし、無垢で綺麗なままだよ」
アレクはそう言いながら愛撫を再開する。
内側からの強い刺激に吐息が乱れてしまう。それでも身体はもっとそれが欲しいと強請るようにアレクの指を受け入れている。
追い詰められて二度目の精を放ってもまだ熱が引かない。
「ああっ、もう……また……っ」
自分だけが乱れていて恥ずかしい。アレクが耳元で可愛いとか、素敵だとか囁きかけてくることさえ刺激になってしまう。
嬉しいのに、身体が熱くてどうすればいいのかわからない。このまま溶けてしまうんだろうか。こんなこと初めてで……。
「アレク……もう……アレクに……来てほしい……」
アレクの昂ぶったそれが自分の身体に入るのかさえよくわからない。けれど、そうしないとこの甘い責め苦のような時間から解放されない。
気持ちいい、と認めるにはあまりに刺激的すぎて、頭の中が痺れてアレクのことしか考えられなくなる。
もういっそ激しくても痛くてもいいから……。
「カミーユ。もう少し慣らさないと君に負担が大きすぎるよ」
「もう……訳がわからない……身体熱くて……助けて」
カミーユがすがりつくように手を差し伸べると、アレクが真剣な眼差しで頷いた。
「……わかった……もし、僕が我慢がきかなくて止まらなくなったら蹴っ飛ばしていいからね」
指がするりと抜かれて、それを埋めるように熱い塊が押し当てられた。
「あ……ううっ……」
解されてはいたけれど、覚悟していたよりも強烈な圧迫感に身体が竦んだ。内側を押し上げて進んでくるその熱が誰のものなのかわかっているから嫌悪感はない。
息が荒く乱れて、言葉も繋げられない。
「熱い……アレク……気持ち……いい?」
「うん……君の中が僕に絡みついてきて……すごく……」
アレクが慎重に腰をカミーユの脚の間に進めてくる。燭台の揺らめく灯りにアレクが吐息を荒くして頬を染めている様子が照らされて、カミーユは思わず口元が緩んだ。
ああ、わたしの身体でも、アレクが求めてくれる……。
そう思うと身体の奥が切なくなる。もっと深くまでアレクに暴いて欲しい。
「もっと……奥まで……来て……っ。アレクので……いっぱいにして……」
「カミーユ。あんまり……そういうこと言わないで。痛い思いさせたくないんだ」
きっと慣れないカミーユを思いやってゆっくり動いてくれているんだろう。
「わたしは頑丈だから……大丈夫」
「……カミーユ……」
アレクが覆い被さってきて、深く腰を埋めてきた。
「ああっ……深い……」
「……ごめん、動いていい? もう限界……」
アレクがそう言いながらカミーユの腰を掴んで揺するように突き上げてきた。
ギリギリまで拡げられた身体をさらに撫で上げて内襞を押し開いてくる。激しさにカミーユは切れ切れの声を上げて身悶える。
「あっ……や……っ。中……熱い……溶けそう……」
「僕も……溶けそう」
腰を打ち付けるように抽挿しながらアレクも吐息を乱している。
「君となら……溶けてしまって……いいけど……」
「わたしも……アレクとなら……ああっ」
この熱をくれるのがアレクなら。形を失って溶けて混ざり合ってもいい。
カミーユはアレクの腕に手を伸ばして、どこかに飛ばされそうな感覚から逃れようとした。
お互いに熱い息を吐きながら、言葉もなくひたすらに相手を求め合う。
内を穿つ熱も、擦り合う肌も、全てがカミーユの身体を変えていく。
……この人が、わたしの伴侶。
やがて等しく絡み合った二つの熱が、階を駆け上がるように高みに向かっていく。
その瞬間。お互いの名前を呼び合いながら、二人は強く抱き合って上りつめた。
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