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第二部
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「……少し安心しました」
バルバラはカミーユの長い金髪を結いながらそう言った。今日の出立のために用意されたドレスはアレクの瞳の色に似た緑色。装飾は控えめだけれど生地は複雑な織りの美しいものだった。
「今朝起きられないようなことになるのではないかと心配しておりました」
カミーユはそれを聞いてそんなに疲れることもあるんだろうかと驚いた。
翌朝、カミーユが目を覚ましたときにはアレクの姿は寝室になかった。しかもしっかりと元通りにナイトドレスを着せつけてあった。
昨夜のことを思い出したら顔が熱くなりそうだったので、カミーユは別のことを口にした。
「アレクは、何か言っていた?」
「先ほど、こちらをカミーユ様にと預かりました」
バルバラはふわりと白いヴェールをカミーユに被らせてから小さな細長い箱を差し出してきた。
そこに入っていたのは小さな緑色の石をいくつかあしらったネックレス。
「こちらにも視覚阻害の魔法がかけてあるので、万一強引にヴェールを外されても大丈夫だそうです」
そうだった。昨夜の話を思い出してカミーユは頷いた。ヴェールを外される不測の事態も考えてアレクは魔法をかけてくれたんだろうか。
「バルバラ……わたしは叔父上に似ているのだろうか」
侍女は背後に回るとネックレスをカミーユの首に飾りながら耳元で囁いた。
「お若いころのあの方によく似ておいでです」
「……性別だけでなく顔も隠さなくてはならないんだな……」
自分が男でしかも実の父親がシーニュ王国の現国王ドミニク三世となれば更に話がややこしくなる。彼には妃との間に王子が二人いる。カミーユよりも年下だ。
「……叔父上はわたしが誰の子なのかご存じなのだろうか」
ドミニク三世はカミーユを王都に連れ戻して恩赦により囚人から解放すると手紙に書いてあった。側妃に迎える、とも。
「ご存じでしょう。あの処刑の場でカミーユ様の瞳の色に驚いていらっしゃいましたから」
「……アレクはこの国でわたしは人質として迎えられたのではないかと言われたんだ。叔父上にとってわたしはそこまで意味があるとは思えないんだが」
バルバラはカミーユの前にかがみ込んでドレスの裾を整えてから、俯いたまま答えた。
「あの方はカミーユ様にとってよい存在とは思えません。お嬢様に対してもそうであったように」
「え? それはどういう……」
母にとってドミニクは結婚を考えていた恋人だったのに。それがよくない存在?
「惑ってはなりません。誰が何を言おうと、カミーユ様はマルク王の御子なのです。それ以外の生き方を選ぶことはできないのです。人質としての価値など考える必要はありません。あなた様が考えて正しいと思うことをなさればいいのです。婆はそれができる力をあなた様にお授けできたと思っています」
カミーユはその言葉で気づいた。塔の中で叩き込まれた淑女教育。そして反対に淑女には必要のない武道の鍛錬。それは将来何があってもカミーユが生き方を選べるようにと考えてくれていたのだろうか。
……わたしはあの塔で一生を終えるのだと思っていたのに。バルバラは諦めていなかったんだ。
そしてバルバラが諦めなかったからこそ、カミーユはアレクの隣にいても問題ない作法が身についている。
「バルバラはすごいな……わたしは一生勝てそうにない」
そう呟くと、バルバラは顔を上げてニヤリと笑った。
「おやおや、ではこのまま勝ち逃げさせていただいてよろしいので?」
「あ。それはそれで悔しいから嫌だ。剣術だけでも勝てるようになるから」
剣術でボコボコにされ続けていたけれど、最近はもうちょっとで一本取れそうな手応えがあるのだ。せめて剣術くらいは勝てるようになりたい。
カミーユは心の中の靄が少し晴れたような気がしていた。
この国の国王陛下がわたしに何をさせたいのかはわからない。けれど、わたしはマルク王の第三王女として、サミュエル王子ことアレクの妃として恥じない振る舞いをすればいい。
ただ、王子だとバレるのは不都合が多いから視覚阻害魔法には頼らざるを得ない。
わたしがしなくてはならないこと。それはアレクが王都で恥をかかされないように支えること、そして来たる王位継承者決定の儀式でアレクが勝ち残れるように手伝えることがあれば、助力は惜しまない。
……わたしにできることを、やりたいことをする。それを選べる場所にアレクが連れてきてくれたのだから。
カーネル領から王都までは馬車で二日ほど、と聞いていた。
けれどカミーユが連れてこられたのは領館の地下室だった。石の床に複雑な魔法陣が描かれている。
「これ、転送魔法……?」
待ち構えていたアレクに問いかけると彼は大きく頷いた。
「その通り。ただし、この術式は最上位魔法だ。この部屋にあるものをそっくり別の場所に移動させる。距離は関係ない。転送先にそっくり同じ大きさの部屋と魔法陣を設ける必要がある」
「……もしかして……魔法で全員送るのか?」
部屋の中にはアレクの従者や護衛、バルバラ以外の侍女、そして衣装箱や荷物のトランクが積み上げてあった。
「そういうこと。じゃあ、全員部屋に入ったね? いくよ?」
アレクがそう言って、カミーユの手を握って引き寄せた。
床の魔法陣が光を放って、一瞬視野が遮られた。
……いくらなんでもこれだけの量を王都まで? 魔法が得意とかいう話ではない気がするのだけど。
カミーユは魔法書をいくつか読んだことがある程度で魔法を使ったこともないけれど、この力が法外なのはわかる。この部屋の広さを全て、となれば、かなりの人数の兵士を一瞬で送り込めるということになる。
そんな滅茶苦茶なことが可能なら、魔法使い一人で戦況を覆せるだろう。
「着いたよ」
ぽん、と背中を軽く叩かれて、カミーユは現実に戻った。
さっきまでいた部屋と広さは変わらない。けれど壁や天井の色が違う。
アレクは扉へ歩み寄ると手にした鍵を差し込む。
一瞬で連れてこられたそこは、アレクが与えられた北宮の地下室だった。王宮にはいくつかの離宮があり、妃やその子の住まいになっている。
「母上は父上と一緒だから、ここには弟……同腹の弟が暮らしている」
すぐに使用人たちが荷物を運び込んで、アレクとカミーユの部屋が整えられる。すると乳母らしき女性に連れられた子供が訪ねてきた。
「兄上っ」
黒髪の子供はすごい勢いでアレクに突進してきた。アレクはよろけて尻餅をついたものの、その子を抱きしめた。
「グラントリー。元気だったかい? またちょっと大きくなった?」
「兄上が滅多にお帰りにならないからです」
カミーユはそれを聞いて驚いた。たしかアレクの同腹の弟は五歳だと聞いていた。
けれど目の前にいる子供は人族でいうなら十歳くらいの体格をしている。
……この子は父親と同じ熊の亜人なのか。
「グラントリー。この人が僕の妃になるカミーユだよ。ご挨拶できるかな?」
アレクに言われてグラントリーと呼ばれた子供はカミーユに目を向ける。
「ヴェールは取っていただけないのですか」
少し寂しそうにそう言われてカミーユはヴェールを外した。首飾りも……と思ったらアレクがその手に触れた。
「これは外さなくていい、今だけ魔法を解除する。……ありがとう」
お礼を言われる意味がわからなかったけれど、カミーユの顔を見たグラントリーはにっこりと満面の笑みを見せた。
どう見てもアレクより逞しい男がドレスを着て着飾っているのに、全く戸惑う様子がない。今まで過ごしていたカーネルの領館でもそうだった。
……やはり、アレクだけじゃなくわたしもこの国ではか弱い存在なのか? 人族ならこれでも筋肉質だと思っていたのに。
そう思いながらカミーユは微笑んで一礼する。
「カミーユ・セルジュ・ド・ブラシェにございます。グラントリー殿下」
「あの……お姉様とお呼びしていいですか」
「はい。光栄です」
何かまだ話したそうだったけれど、乳母がそっと耳打ちしたらきゅっと口元を引き締めた。
「……お疲れだと思いますので、まずはゆっくり休んで下さい」
それを見てカミーユは我慢しているのが可哀想に思えた。けれど、乳母は異国から来た人族のカミーユを警戒しているのかもしれない。
急に馴れ馴れしくするのもよくないだろうと、アレクに目を向けた。
「夕食は一緒にしよう。詳しい話はその時にね」
アレクの言葉にぱっと表情を明るくしてグラントリーは部屋を出て行った。
「……グラントリーは母の顔を見たことがないんだよ。父上は母上を誰にも見せたくないからいつもこれと同じヴェールを被らせている。僕は鳥の亜人だから時には素顔を見られたけど、同じ熊の亜人となると嫉妬の対象になるらしくてね」
「……そんな……」
「カミーユが家族の顔を知らないって言ったときに、グラントリーのことをちょっと思い出したんだ。だから……ありがとう」
カミーユが初対面のグラントリーに素顔を見せようとしたことがアレクには嬉しかったらしい。元通りにヴェールを被らせてくれる……と見せかけて唇にキスをしてきた。
「これからもあの子を気にかけてやってくれると嬉しいな。もちろん僕のことを忘れないで欲しいけど」
「……わたしは兄弟が欲しかったから、嬉しい」
「あ、異母弟は可愛くないから放置でいいからね」
「……アレクを苛めた子なんて可愛がる気はないよ」
カミーユはちゃっかり付け加えてくるアレクに微笑みかけた。
バルバラはカミーユの長い金髪を結いながらそう言った。今日の出立のために用意されたドレスはアレクの瞳の色に似た緑色。装飾は控えめだけれど生地は複雑な織りの美しいものだった。
「今朝起きられないようなことになるのではないかと心配しておりました」
カミーユはそれを聞いてそんなに疲れることもあるんだろうかと驚いた。
翌朝、カミーユが目を覚ましたときにはアレクの姿は寝室になかった。しかもしっかりと元通りにナイトドレスを着せつけてあった。
昨夜のことを思い出したら顔が熱くなりそうだったので、カミーユは別のことを口にした。
「アレクは、何か言っていた?」
「先ほど、こちらをカミーユ様にと預かりました」
バルバラはふわりと白いヴェールをカミーユに被らせてから小さな細長い箱を差し出してきた。
そこに入っていたのは小さな緑色の石をいくつかあしらったネックレス。
「こちらにも視覚阻害の魔法がかけてあるので、万一強引にヴェールを外されても大丈夫だそうです」
そうだった。昨夜の話を思い出してカミーユは頷いた。ヴェールを外される不測の事態も考えてアレクは魔法をかけてくれたんだろうか。
「バルバラ……わたしは叔父上に似ているのだろうか」
侍女は背後に回るとネックレスをカミーユの首に飾りながら耳元で囁いた。
「お若いころのあの方によく似ておいでです」
「……性別だけでなく顔も隠さなくてはならないんだな……」
自分が男でしかも実の父親がシーニュ王国の現国王ドミニク三世となれば更に話がややこしくなる。彼には妃との間に王子が二人いる。カミーユよりも年下だ。
「……叔父上はわたしが誰の子なのかご存じなのだろうか」
ドミニク三世はカミーユを王都に連れ戻して恩赦により囚人から解放すると手紙に書いてあった。側妃に迎える、とも。
「ご存じでしょう。あの処刑の場でカミーユ様の瞳の色に驚いていらっしゃいましたから」
「……アレクはこの国でわたしは人質として迎えられたのではないかと言われたんだ。叔父上にとってわたしはそこまで意味があるとは思えないんだが」
バルバラはカミーユの前にかがみ込んでドレスの裾を整えてから、俯いたまま答えた。
「あの方はカミーユ様にとってよい存在とは思えません。お嬢様に対してもそうであったように」
「え? それはどういう……」
母にとってドミニクは結婚を考えていた恋人だったのに。それがよくない存在?
「惑ってはなりません。誰が何を言おうと、カミーユ様はマルク王の御子なのです。それ以外の生き方を選ぶことはできないのです。人質としての価値など考える必要はありません。あなた様が考えて正しいと思うことをなさればいいのです。婆はそれができる力をあなた様にお授けできたと思っています」
カミーユはその言葉で気づいた。塔の中で叩き込まれた淑女教育。そして反対に淑女には必要のない武道の鍛錬。それは将来何があってもカミーユが生き方を選べるようにと考えてくれていたのだろうか。
……わたしはあの塔で一生を終えるのだと思っていたのに。バルバラは諦めていなかったんだ。
そしてバルバラが諦めなかったからこそ、カミーユはアレクの隣にいても問題ない作法が身についている。
「バルバラはすごいな……わたしは一生勝てそうにない」
そう呟くと、バルバラは顔を上げてニヤリと笑った。
「おやおや、ではこのまま勝ち逃げさせていただいてよろしいので?」
「あ。それはそれで悔しいから嫌だ。剣術だけでも勝てるようになるから」
剣術でボコボコにされ続けていたけれど、最近はもうちょっとで一本取れそうな手応えがあるのだ。せめて剣術くらいは勝てるようになりたい。
カミーユは心の中の靄が少し晴れたような気がしていた。
この国の国王陛下がわたしに何をさせたいのかはわからない。けれど、わたしはマルク王の第三王女として、サミュエル王子ことアレクの妃として恥じない振る舞いをすればいい。
ただ、王子だとバレるのは不都合が多いから視覚阻害魔法には頼らざるを得ない。
わたしがしなくてはならないこと。それはアレクが王都で恥をかかされないように支えること、そして来たる王位継承者決定の儀式でアレクが勝ち残れるように手伝えることがあれば、助力は惜しまない。
……わたしにできることを、やりたいことをする。それを選べる場所にアレクが連れてきてくれたのだから。
カーネル領から王都までは馬車で二日ほど、と聞いていた。
けれどカミーユが連れてこられたのは領館の地下室だった。石の床に複雑な魔法陣が描かれている。
「これ、転送魔法……?」
待ち構えていたアレクに問いかけると彼は大きく頷いた。
「その通り。ただし、この術式は最上位魔法だ。この部屋にあるものをそっくり別の場所に移動させる。距離は関係ない。転送先にそっくり同じ大きさの部屋と魔法陣を設ける必要がある」
「……もしかして……魔法で全員送るのか?」
部屋の中にはアレクの従者や護衛、バルバラ以外の侍女、そして衣装箱や荷物のトランクが積み上げてあった。
「そういうこと。じゃあ、全員部屋に入ったね? いくよ?」
アレクがそう言って、カミーユの手を握って引き寄せた。
床の魔法陣が光を放って、一瞬視野が遮られた。
……いくらなんでもこれだけの量を王都まで? 魔法が得意とかいう話ではない気がするのだけど。
カミーユは魔法書をいくつか読んだことがある程度で魔法を使ったこともないけれど、この力が法外なのはわかる。この部屋の広さを全て、となれば、かなりの人数の兵士を一瞬で送り込めるということになる。
そんな滅茶苦茶なことが可能なら、魔法使い一人で戦況を覆せるだろう。
「着いたよ」
ぽん、と背中を軽く叩かれて、カミーユは現実に戻った。
さっきまでいた部屋と広さは変わらない。けれど壁や天井の色が違う。
アレクは扉へ歩み寄ると手にした鍵を差し込む。
一瞬で連れてこられたそこは、アレクが与えられた北宮の地下室だった。王宮にはいくつかの離宮があり、妃やその子の住まいになっている。
「母上は父上と一緒だから、ここには弟……同腹の弟が暮らしている」
すぐに使用人たちが荷物を運び込んで、アレクとカミーユの部屋が整えられる。すると乳母らしき女性に連れられた子供が訪ねてきた。
「兄上っ」
黒髪の子供はすごい勢いでアレクに突進してきた。アレクはよろけて尻餅をついたものの、その子を抱きしめた。
「グラントリー。元気だったかい? またちょっと大きくなった?」
「兄上が滅多にお帰りにならないからです」
カミーユはそれを聞いて驚いた。たしかアレクの同腹の弟は五歳だと聞いていた。
けれど目の前にいる子供は人族でいうなら十歳くらいの体格をしている。
……この子は父親と同じ熊の亜人なのか。
「グラントリー。この人が僕の妃になるカミーユだよ。ご挨拶できるかな?」
アレクに言われてグラントリーと呼ばれた子供はカミーユに目を向ける。
「ヴェールは取っていただけないのですか」
少し寂しそうにそう言われてカミーユはヴェールを外した。首飾りも……と思ったらアレクがその手に触れた。
「これは外さなくていい、今だけ魔法を解除する。……ありがとう」
お礼を言われる意味がわからなかったけれど、カミーユの顔を見たグラントリーはにっこりと満面の笑みを見せた。
どう見てもアレクより逞しい男がドレスを着て着飾っているのに、全く戸惑う様子がない。今まで過ごしていたカーネルの領館でもそうだった。
……やはり、アレクだけじゃなくわたしもこの国ではか弱い存在なのか? 人族ならこれでも筋肉質だと思っていたのに。
そう思いながらカミーユは微笑んで一礼する。
「カミーユ・セルジュ・ド・ブラシェにございます。グラントリー殿下」
「あの……お姉様とお呼びしていいですか」
「はい。光栄です」
何かまだ話したそうだったけれど、乳母がそっと耳打ちしたらきゅっと口元を引き締めた。
「……お疲れだと思いますので、まずはゆっくり休んで下さい」
それを見てカミーユは我慢しているのが可哀想に思えた。けれど、乳母は異国から来た人族のカミーユを警戒しているのかもしれない。
急に馴れ馴れしくするのもよくないだろうと、アレクに目を向けた。
「夕食は一緒にしよう。詳しい話はその時にね」
アレクの言葉にぱっと表情を明るくしてグラントリーは部屋を出て行った。
「……グラントリーは母の顔を見たことがないんだよ。父上は母上を誰にも見せたくないからいつもこれと同じヴェールを被らせている。僕は鳥の亜人だから時には素顔を見られたけど、同じ熊の亜人となると嫉妬の対象になるらしくてね」
「……そんな……」
「カミーユが家族の顔を知らないって言ったときに、グラントリーのことをちょっと思い出したんだ。だから……ありがとう」
カミーユが初対面のグラントリーに素顔を見せようとしたことがアレクには嬉しかったらしい。元通りにヴェールを被らせてくれる……と見せかけて唇にキスをしてきた。
「これからもあの子を気にかけてやってくれると嬉しいな。もちろん僕のことを忘れないで欲しいけど」
「……わたしは兄弟が欲しかったから、嬉しい」
「あ、異母弟は可愛くないから放置でいいからね」
「……アレクを苛めた子なんて可愛がる気はないよ」
カミーユはちゃっかり付け加えてくるアレクに微笑みかけた。
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