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55.僕は天使ではありません⑤
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コンラットに突然届いた祖国からの分厚い書状。それにしたためられていたのは王位継承権を復活させるから帰国して欲しいという要請だった。
あの人たちはまだ、そんなことをしているのか。
復活も何も、王位継承権なんて最初から与えられていないんだが。
コンラットの立場は先々代国王の庶子。けれど王妃の養子に入っているので嫡子に準じる肩書きを持つ。実母は王妃の侍女で自分は腹を貸しただけでコンラットは王妃に差し上げたのだと言っていた。
貴族たちは王位継承権を持たないコンラットをいない者のように扱った。
確かに民の税によって自分は不自由なく育てられたのだから、祖国のために働くことには迷いはない。けれど、魔法伯として貢献してきたし、横暴だった先代国王を失脚させるのに手を貸したからすでに義理は果たしたつもりだ。
今も派閥争いや王位争いを繰り返して泥沼化している理由は、彼らが争いの中汚い手段で暗殺したりされたりをしてきた遺恨が原因だ。
それを何故私が解決しなきゃならないんだ。できるわけがない。
さて、どうやって断ってやろうかと思っていたら、レネが事情を聞いて自分より先に怒りだしてしまった。
「なんで今さらそんな手紙寄越すのか理解できない。あなたが国王になったって、彼らは結局喧嘩を繰り返すでしょ」
レネの言う通りだ。お飾りの国王を据えたところで派閥争いがなくなる訳ではない。そんなのの仲裁をしろというのなら余計にお断りだ。
コンラットはそう思いながらベッドに腰掛けたレネの隣に座る。
「そうだね。正直私は父の苦労を見てきたから国王なんて楽しいものじゃないって知っているし、なりたいとも思わない。父はむしろ私に魔法の才能があったことをとても喜んでいた。王にする気もなかったんだろうと思う。きっと彼らは父の遺言を誤解してるんだ」
「遺言……?」
「父が亡くなるときはまだ同腹の叔父が存命だったから、王位はその叔父にと指名されていて、それ以外に『コンラットがこの国を出て行こうとするのなら止めてはならない。ただその日が来たらこの国は終わりだろう』と付け加えられていたんだそうだ。私もこれは知らされていなかった」
それを聞いたレネは目を瞬かせた。
「それって『うちの子を束縛するな。うちの子が居心地悪くなるような扱いをするな』っていう意味? それともあなたに見放されるようではこの国も長くないってこと?」
コンラットは思わず吹きだしてしまった。異世界から来たレネにだってわかるようなことなのに。
いい大人の彼らはコンラットに支持された者が正当な王位継承者になれるというおかしな誤解をしているらしい。
「レネは賢いなあ……。貴族の連中にレネを見習ってほしいくらいだ」
コンラットはレネの肩に手をかけて引き寄せた。
「レネだったらどうする?」
そう問いかけると、愛らしい顔をちょっと曇らせてから、レネは応えた。
「僕だったら無視。どうせ明日の朝には大海の果てに向かうでしょ。そうしたらジェットに追いつけるわけないし。そういうの返事をしたら逆に期待させるだけなので」
「……なるほど。確かにその通りだな。ちゃんと返事を書かないとって思ったけどそれでいこうか」
そもそも国を出て平民として生きているのに無粋な手紙を寄越してきたのはあちらなのだから、礼を尽くして返事をしたためる必要などない。
悔しかったらブラックドラゴンに追いついてみろ、って言えばいいのか。それは確かに愉快だ。
ただ、それでも心の隅に何か引っかかっているのは、あの国の民がいつまでも救われないことだ。政治が不安定では生活に支障が出ているだろう。
「……あなたは優しすぎるんだよ。だからお父さんはあなたを王にしたくなかったんだ」
レネはそう言うと背伸びしてコンラットに抱きついてきた。
「今も本当は祖国が心配なんでしょう? 全部終わったら一度決着をつけに行く?」
「レネ……」
気づかれていたのか。ずっと祖国のことが引っかかっていたことを。
自分が捨てたかったのはしがらみだけだった。父が気にかけていた民のことまで捨ててしまって良かったのかという迷いがあることを。
「ああいう派閥争いしている人たちには、共通の敵を与えればいいと思う。先代国王を倒すときには一致団結してたじゃない?」
レネはそう言いながら小さく微笑む。
「……共通の敵、確かに。つまりそれを私たちが引き受ければいいのか。悪どいことを思いつくね」
「僕は天使じゃないから、悪だくみもちゃんとできるってところを見せておかないと」
コンラットはそっとレネの額に口づけた。
天使じゃない、とは何度も言われた。けれど悪だくみをしていても、どんな顔をしていても、私にとっては愛らしい天使だ。
「……悪い子のレネも可愛いよ。君の全てが可愛い」
「ホントにそう思ってる?」
「もちろん」
そう言ってほのかに色づいた唇を唇で塞ぐ。待っていたかのように綻んだ唇をこじ開けて深く重ね合うと身体が欲情の熱を訴える。
「偉そうに国を捨てるとか言っておいて、惑わされてしまっていた。こんな私に愛想尽かさないでくれるかい?」
「そう思うのなら、そろそろ手紙じゃなくて僕に触って?」
……ああ、私は馬鹿だ。あんな手紙に気を取られて、可愛いレネに触れる時間を無駄にしてしまった。明日は出発だというのに。
コンラットはまだ手の中にあった分厚い手紙をサイドチェストの上に投げ出すと、愛しい天使を寝台に押し倒した。
翌朝、夜明け前に集合したジェットを加えた森のくまさんメンバーは朝食の後、海図を拡げて旅程の確認に入った。海図といっても、行き先を含むはるか南の海は情報がないので空欄だ。
「……おおよその距離から計算したんですけど、目的地まで五日を見込んでいます。あちらで遺跡捜索のために数日かかるとしたら、長ければ半月くらいかかるかもしれません。本日日の出と同時に出立して、今日の夜までに大陸最南端の港町に入るのが目標です。大海に出たらいくつかの島で休憩を取りつつ……」
「僕は飛び続けても平気なんだけど、人間にはきついんじゃないかと言われたから、工夫したの。偉いでしょ?」
ジェットがけろりとした顔で付け加えた。
確かにドラゴンの全速力なら三日もあれば着くと言っていたが、乗せてもらうこちらは不眠不休でドラゴンの背中にしがみつくことになる。
……それは確かに強行軍すぎるな。
レネは休憩を含んだ計算でやり直したらしい。
「ジェットの言う通り、懸念はドラゴンの全速力だと乗せている人間の負担が大きいことだったんですけど、身体を固定するための鞍と僕の防御魔法で軽減できるので居眠りしても大丈夫ですよ。速度については調整しつつ、ということになります」
「わかった。それじゃ誰かに見つかる前に出発しよう」
ラルスの言葉が終わると同時にジェットの身体がふわりと浮き上がった。その輪郭が空に広がって巨大なドラゴンの姿になる。
コンラットがレネに聞いた話だと、ジェットが今回の遠征に協力的なのは、目的の遺跡を守っているのがホワイトドラゴンだと知って興味が湧いたかららしい。
ブラックドラゴンの巨体に鞍を結わえ付けると、確かに乗っていても安定する。一気に高度を上げたジェットは速度も増していく。周囲の景色が吹き飛んでいくような速さに、コンラットたちは驚いたがレネは冷静に周囲を観察している。
「時速三〇〇キロは超えてるかな……」
そう呟くと周囲に目配せしている。
説明はされていたのだけれど、速度が増すと空気にぶつかる衝撃を受けることになる。だからレネの世界に空を飛ぶ乗り物はあったが、どれもその衝撃を極力抑える形状で作られているのだそうだ。
ドラゴンの周辺にその形状を模した防御魔法をかけて、乗っているコンラットたちだけではなくジェット自身にかかる衝撃を和らげて、疲労が残らない工夫をする……らしい。
実際ものすごい速度なのに、髪の毛一つ揺れていない。
「……レネ、これは普通に乗ってたら吹き飛ばされるだけじゃ済まないんだろうね?」
「防御魔法がなかったら会話もできませんよ。けどこれ、五割程度の速度らしいんで、これから全力の速度の試験をしたいんですけど、いいですか?」
「「「え????」」」
「万一危険が及んだときに全速力で移動する可能性もあるので、乗っている人への影響は確認しておきたいんです。僕は防御スキルがあるんですけど、皆さんは僕の防御魔法で守ってる状態なので、それが保つかどうかの検証でもあります」
レネはどうやらジェットと二人(?)で道中の移動手段を任されたので、張り切ってあれこれ計算していたらしい。
元々高い教育を受けていたのはわかっていた。彼にないのはこの世界の知識だけだ。
本当にこの愛らしい天使はこちらの予想を上回ってくるのがお得意だ。
コンラットは小さく吹きだした。それに釣られたようにラルスたちも笑い出した。
「え? 笑うところ?」
「いや、君が張り切ってるのは可愛いなと思って」
コンラットが答えると、ラルスたちもまだ笑いが収まらない様子で付け加えてきた。
「しかも言ってることはかなりえげつないし、うちの天使様、可愛いけどヤバいって思ってたんだよ」
「ツッコミどころが多すぎても、言葉が見つからないっていうか。さすが空から来ただけのことはあるね。天使様」
レネは首を傾げるとちょっと不満げに全員に振り返った。
「だから、僕は天使じゃないって言ってるでしょ」
そのむくれた顔さえ愛らしいのだと言えば、彼はもっと怒るだろうか。
コンラットは昨夜の鬱屈さえ吹き飛ばしてくれたことを思い出して、笑みを浮かべた。
あの人たちはまだ、そんなことをしているのか。
復活も何も、王位継承権なんて最初から与えられていないんだが。
コンラットの立場は先々代国王の庶子。けれど王妃の養子に入っているので嫡子に準じる肩書きを持つ。実母は王妃の侍女で自分は腹を貸しただけでコンラットは王妃に差し上げたのだと言っていた。
貴族たちは王位継承権を持たないコンラットをいない者のように扱った。
確かに民の税によって自分は不自由なく育てられたのだから、祖国のために働くことには迷いはない。けれど、魔法伯として貢献してきたし、横暴だった先代国王を失脚させるのに手を貸したからすでに義理は果たしたつもりだ。
今も派閥争いや王位争いを繰り返して泥沼化している理由は、彼らが争いの中汚い手段で暗殺したりされたりをしてきた遺恨が原因だ。
それを何故私が解決しなきゃならないんだ。できるわけがない。
さて、どうやって断ってやろうかと思っていたら、レネが事情を聞いて自分より先に怒りだしてしまった。
「なんで今さらそんな手紙寄越すのか理解できない。あなたが国王になったって、彼らは結局喧嘩を繰り返すでしょ」
レネの言う通りだ。お飾りの国王を据えたところで派閥争いがなくなる訳ではない。そんなのの仲裁をしろというのなら余計にお断りだ。
コンラットはそう思いながらベッドに腰掛けたレネの隣に座る。
「そうだね。正直私は父の苦労を見てきたから国王なんて楽しいものじゃないって知っているし、なりたいとも思わない。父はむしろ私に魔法の才能があったことをとても喜んでいた。王にする気もなかったんだろうと思う。きっと彼らは父の遺言を誤解してるんだ」
「遺言……?」
「父が亡くなるときはまだ同腹の叔父が存命だったから、王位はその叔父にと指名されていて、それ以外に『コンラットがこの国を出て行こうとするのなら止めてはならない。ただその日が来たらこの国は終わりだろう』と付け加えられていたんだそうだ。私もこれは知らされていなかった」
それを聞いたレネは目を瞬かせた。
「それって『うちの子を束縛するな。うちの子が居心地悪くなるような扱いをするな』っていう意味? それともあなたに見放されるようではこの国も長くないってこと?」
コンラットは思わず吹きだしてしまった。異世界から来たレネにだってわかるようなことなのに。
いい大人の彼らはコンラットに支持された者が正当な王位継承者になれるというおかしな誤解をしているらしい。
「レネは賢いなあ……。貴族の連中にレネを見習ってほしいくらいだ」
コンラットはレネの肩に手をかけて引き寄せた。
「レネだったらどうする?」
そう問いかけると、愛らしい顔をちょっと曇らせてから、レネは応えた。
「僕だったら無視。どうせ明日の朝には大海の果てに向かうでしょ。そうしたらジェットに追いつけるわけないし。そういうの返事をしたら逆に期待させるだけなので」
「……なるほど。確かにその通りだな。ちゃんと返事を書かないとって思ったけどそれでいこうか」
そもそも国を出て平民として生きているのに無粋な手紙を寄越してきたのはあちらなのだから、礼を尽くして返事をしたためる必要などない。
悔しかったらブラックドラゴンに追いついてみろ、って言えばいいのか。それは確かに愉快だ。
ただ、それでも心の隅に何か引っかかっているのは、あの国の民がいつまでも救われないことだ。政治が不安定では生活に支障が出ているだろう。
「……あなたは優しすぎるんだよ。だからお父さんはあなたを王にしたくなかったんだ」
レネはそう言うと背伸びしてコンラットに抱きついてきた。
「今も本当は祖国が心配なんでしょう? 全部終わったら一度決着をつけに行く?」
「レネ……」
気づかれていたのか。ずっと祖国のことが引っかかっていたことを。
自分が捨てたかったのはしがらみだけだった。父が気にかけていた民のことまで捨ててしまって良かったのかという迷いがあることを。
「ああいう派閥争いしている人たちには、共通の敵を与えればいいと思う。先代国王を倒すときには一致団結してたじゃない?」
レネはそう言いながら小さく微笑む。
「……共通の敵、確かに。つまりそれを私たちが引き受ければいいのか。悪どいことを思いつくね」
「僕は天使じゃないから、悪だくみもちゃんとできるってところを見せておかないと」
コンラットはそっとレネの額に口づけた。
天使じゃない、とは何度も言われた。けれど悪だくみをしていても、どんな顔をしていても、私にとっては愛らしい天使だ。
「……悪い子のレネも可愛いよ。君の全てが可愛い」
「ホントにそう思ってる?」
「もちろん」
そう言ってほのかに色づいた唇を唇で塞ぐ。待っていたかのように綻んだ唇をこじ開けて深く重ね合うと身体が欲情の熱を訴える。
「偉そうに国を捨てるとか言っておいて、惑わされてしまっていた。こんな私に愛想尽かさないでくれるかい?」
「そう思うのなら、そろそろ手紙じゃなくて僕に触って?」
……ああ、私は馬鹿だ。あんな手紙に気を取られて、可愛いレネに触れる時間を無駄にしてしまった。明日は出発だというのに。
コンラットはまだ手の中にあった分厚い手紙をサイドチェストの上に投げ出すと、愛しい天使を寝台に押し倒した。
翌朝、夜明け前に集合したジェットを加えた森のくまさんメンバーは朝食の後、海図を拡げて旅程の確認に入った。海図といっても、行き先を含むはるか南の海は情報がないので空欄だ。
「……おおよその距離から計算したんですけど、目的地まで五日を見込んでいます。あちらで遺跡捜索のために数日かかるとしたら、長ければ半月くらいかかるかもしれません。本日日の出と同時に出立して、今日の夜までに大陸最南端の港町に入るのが目標です。大海に出たらいくつかの島で休憩を取りつつ……」
「僕は飛び続けても平気なんだけど、人間にはきついんじゃないかと言われたから、工夫したの。偉いでしょ?」
ジェットがけろりとした顔で付け加えた。
確かにドラゴンの全速力なら三日もあれば着くと言っていたが、乗せてもらうこちらは不眠不休でドラゴンの背中にしがみつくことになる。
……それは確かに強行軍すぎるな。
レネは休憩を含んだ計算でやり直したらしい。
「ジェットの言う通り、懸念はドラゴンの全速力だと乗せている人間の負担が大きいことだったんですけど、身体を固定するための鞍と僕の防御魔法で軽減できるので居眠りしても大丈夫ですよ。速度については調整しつつ、ということになります」
「わかった。それじゃ誰かに見つかる前に出発しよう」
ラルスの言葉が終わると同時にジェットの身体がふわりと浮き上がった。その輪郭が空に広がって巨大なドラゴンの姿になる。
コンラットがレネに聞いた話だと、ジェットが今回の遠征に協力的なのは、目的の遺跡を守っているのがホワイトドラゴンだと知って興味が湧いたかららしい。
ブラックドラゴンの巨体に鞍を結わえ付けると、確かに乗っていても安定する。一気に高度を上げたジェットは速度も増していく。周囲の景色が吹き飛んでいくような速さに、コンラットたちは驚いたがレネは冷静に周囲を観察している。
「時速三〇〇キロは超えてるかな……」
そう呟くと周囲に目配せしている。
説明はされていたのだけれど、速度が増すと空気にぶつかる衝撃を受けることになる。だからレネの世界に空を飛ぶ乗り物はあったが、どれもその衝撃を極力抑える形状で作られているのだそうだ。
ドラゴンの周辺にその形状を模した防御魔法をかけて、乗っているコンラットたちだけではなくジェット自身にかかる衝撃を和らげて、疲労が残らない工夫をする……らしい。
実際ものすごい速度なのに、髪の毛一つ揺れていない。
「……レネ、これは普通に乗ってたら吹き飛ばされるだけじゃ済まないんだろうね?」
「防御魔法がなかったら会話もできませんよ。けどこれ、五割程度の速度らしいんで、これから全力の速度の試験をしたいんですけど、いいですか?」
「「「え????」」」
「万一危険が及んだときに全速力で移動する可能性もあるので、乗っている人への影響は確認しておきたいんです。僕は防御スキルがあるんですけど、皆さんは僕の防御魔法で守ってる状態なので、それが保つかどうかの検証でもあります」
レネはどうやらジェットと二人(?)で道中の移動手段を任されたので、張り切ってあれこれ計算していたらしい。
元々高い教育を受けていたのはわかっていた。彼にないのはこの世界の知識だけだ。
本当にこの愛らしい天使はこちらの予想を上回ってくるのがお得意だ。
コンラットは小さく吹きだした。それに釣られたようにラルスたちも笑い出した。
「え? 笑うところ?」
「いや、君が張り切ってるのは可愛いなと思って」
コンラットが答えると、ラルスたちもまだ笑いが収まらない様子で付け加えてきた。
「しかも言ってることはかなりえげつないし、うちの天使様、可愛いけどヤバいって思ってたんだよ」
「ツッコミどころが多すぎても、言葉が見つからないっていうか。さすが空から来ただけのことはあるね。天使様」
レネは首を傾げるとちょっと不満げに全員に振り返った。
「だから、僕は天使じゃないって言ってるでしょ」
そのむくれた顔さえ愛らしいのだと言えば、彼はもっと怒るだろうか。
コンラットは昨夜の鬱屈さえ吹き飛ばしてくれたことを思い出して、笑みを浮かべた。
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