36 / 59
36.再会と災難はワンセット【後篇】
しおりを挟む
オルテガとの国境に通じる街道沿いにある宿場街アスト。そこはオルヒデーエ伯爵領の領都になる。
コンラットから以前教わったのは、現オルヒデーエ伯爵の伯母に当たる人が先々代国王の三人目の妃だったのだとか。コンラットの祖父に当たる先々代国王は大変体格に恵まれた人だったせいか、妃は出産で大変な思いをしたのだとか。つまり父親譲りで赤ん坊も大きかったんだろう。難産だったのだそうだ。
最初の妃が二人目の王子出産で命を落としたために、妃には二人目を望まない方針にした。そのため最初の二人以外は全て腹違いの兄弟だったらしい。
先々代国王には全部で六人の王子と二人の王女がいた。コンラットの父は第一王子だった。王位を継いだものの、妃との間に子がなかったために同腹の弟を王太子に立てていた。
彼の崩御のあと、追いかけるように弟の王太子が急死、それで第三王子と第四王子が王位継承を巡って争い、第三王子ニクラスが即位。第四王子は貴賓用の牢で幽閉され、残りの王子は全員母方の実家に戻されるか、臣下に降った。
ニクラス王はこれ以上の争いを嫌ってか彼らの王位継承権の剥奪まではしなかったが唯一の王子がいろいろやらかしていることや、即位を支持した貴族たちが好き放題に暴政を敷いていることで国民の不満は高まっている。
オルヒデーエ伯爵の伯母はニクラスと争った第四王子の母親だ。伯爵家も王位継承争いに負けたことで当主は蟄居、代替わりを余儀なくされた。
そのせいか伯爵領は活気を失い、商取引などでも不利な契約を結ばされたりしていたのだとか。街もどことなく寂れていて、閉まった店も多くて道端にはゴミが散らかっている。
……経済が回らなくなって人が荒む。そうなると治安も悪くなるんだろうなあ。
レネは馬上から見た光景にそんな感想を抱いていた。
「レネが住んでいたところはもっと賑やかだったのかい?」
ラルスが馬を並べてきてそう問いかけてきた。玲音の表情から困惑しているのがわかったのだろう。
「そうですね。この国で言うと王都に当たるところで。人がいっぱいいすぎて困るくらい」
「へえ。そんなに? この街も以前は結構な賑わいだったんだよ。今は割ともめ事がおおいようだから気をつけて。まあ、コンラットがいれば大概のことはなんとかなるよ」
ラルスはちらりと玲音の背後にいるコンラットに目を向けた。
「それにしても、伯爵はまだご健在と聞いていたんだが、ずいぶんな荒れようだな」
「いや、そうでもないらしい。これは偽装だろうな」
「偽装?」
コンラットの言葉に玲音は顔を上げた。つまり表向きは荒れているようにしているってこと? そこまで警戒しているんだろうか。
表通りの小綺麗な宿でさえ部屋は空いていた。食事も王都の宿と比べて劣っているわけではない。ただ、宿の主人や下働きたちが愛想よさげにこちらのことを聞きだそうとしてくるのが気になった。
ラルスは身分証を見せて、冒険者パーティの任務の帰りだと説明していた。ここぞとばかりにコンラットと玲音は魔法使いを思わせるフード付きの外套を着て誤魔化した。
「こういうときA級冒険者って肩書きは便利なんだよ。大概信用してもらえる」
そう言って玲音に首にかけたタグのようなものを見せてくれた。ファースとコンラットも似たものを持っていたのを見て、それだけ信用のある肩書きということは。
……すごい人ばっかりってこと? 僕だけこのメンバーで浮いてない?
「ファースはS級コンラットはB級だからここの色がちがうんだよ。けど、コンラットもそろそろ昇進じゃないかな」
ラルスはタグの説明をしてくれながらそんなことを言う。コンラットは今までこの国の王宮で魔法伯として働く傍らで冒険者をしていたというのに、そんなに出世しているとは思いもしなかった。
こんな人の中でやっていけるんだろうか。玲音の迷いが顔に出ていたのだろう、コンラットが小さく笑みを浮かべた。
「レネだってすぐに上がれるよ。私がついているからね」
「……それは大概できる人の余裕というものでは……」
できる人というのは事もなげに言うけれど、たいていの場合軽々とできるものではない。
「レネは謙虚だねえ……」
ラルスがそう言って明るく笑った。そしてコンラットに目配せする。
「どうやらお客さんかな?」
ファースが弓を空間から取りだした。小型のボウガン。すでにコンラットも剣を手にしている。
そこでやっと、大勢の足音が近づいてくるのが聞こえてきた。
全然わからなかった。この人たちは話しながらも警戒してたんだ。
玲音は今さらながら危機意識が低すぎると反省した。
扉が控えめにノックされる。宿の者だと名乗っているけれど、一人ではなさそうだ。
「レネ、扉を開けてみて」
ファースがそう言って扉を指差した。まあ確かにこの中で武器もなくて一番戦力にならないのは自分だろうと玲音はドアの内鍵を開けた。
さっき話したばかりの宿の主人。そしてその背後に厳つい男たちがずらりと並んでいた。服装からして憲兵などではないが、手に手に武器を持っているのがすでに友好的ではない。
「どちら様ですか?」
玲音が穏やかに問いかける。男の一人が玲音の腕を掴もうと手を出してきた。
「そこを退け、子供には用はない」
「あ……」
一歩退いて避けたつもりだったけれど遅かった。男の身体がそのまま後ろに弾かれる。
気色ばんだ他の男たちが武器を構えようとしたところで、彼らの頭の上を矢が掠めた。
「あんたたち、僕たちが何者かわかって喧嘩売ってるんだろうねえ? もちろん思いっきり高値で喧嘩は買ってあげるよ?」
ファースがすでに次の矢を仕掛けたボウガンを構えた。一見美少女だけに凄みがある。
玲音はこっそりファースを怒らせるのはやめようと思いながらそっと下がった。
「あんたら一体何者だ? 俺たちはオルテガ所属の冒険者だ。それを承知で剣を向けるならそれなりの報いをうけてもらう。どちらがいいか答えてもらおうか?」
ラルスが静かに問いかける。
男たちは動揺した様子で、本物だとか偽物だとか囁き合っている。
「あんたたち、本当にA級冒険者なのか? だが、何で……」
「任務でこっちに来た帰りだ。詳細については語る義務はないと思うが。剣を収めないのならそろそろこちらも本気を出すが?」
コンラットが玲音を引き寄せて背後に庇うと低い声でそう問いかける。
いや、僕盾役じゃないんですか? 庇ってもらったら本末転倒では?
玲音はそう思いながらも早く相手が剣を下げてくれないかとハラハラした。
間に立っている宿の主人は顔が蒼白で狼狽えているように見えた。おそらく玲音たちの情報を彼らに知らせたのはこの主人だろうけど、荒事になるとは思っていなかったのかもしれない。
一体どうして宿に来た早々にこんな人たちが押しかけてくるんだろう。
そこへ慌てた様子で近づいてくる足音が聞こえてきた。
「やめるんだ。ギルドから返答があった。彼らは本物の冒険者だ」
……本物? もしかして、冒険者を装った悪者だとか誤解されていたんだろうか。
灰褐色の髪をした長身の男が彼らの前に立ちはだかった。
それを見たコンラットからぽつりと呟きが漏れた。
「……ヴィレムス卿?」
どうやら彼の知人らしい。三十歳代くらいの真面目そうな男性はその声に振り向いた。
ヘイゼルの瞳がフードと鬘で顔を隠したコンラットに向いて、それから大きく瞠られた。
コンラットから以前教わったのは、現オルヒデーエ伯爵の伯母に当たる人が先々代国王の三人目の妃だったのだとか。コンラットの祖父に当たる先々代国王は大変体格に恵まれた人だったせいか、妃は出産で大変な思いをしたのだとか。つまり父親譲りで赤ん坊も大きかったんだろう。難産だったのだそうだ。
最初の妃が二人目の王子出産で命を落としたために、妃には二人目を望まない方針にした。そのため最初の二人以外は全て腹違いの兄弟だったらしい。
先々代国王には全部で六人の王子と二人の王女がいた。コンラットの父は第一王子だった。王位を継いだものの、妃との間に子がなかったために同腹の弟を王太子に立てていた。
彼の崩御のあと、追いかけるように弟の王太子が急死、それで第三王子と第四王子が王位継承を巡って争い、第三王子ニクラスが即位。第四王子は貴賓用の牢で幽閉され、残りの王子は全員母方の実家に戻されるか、臣下に降った。
ニクラス王はこれ以上の争いを嫌ってか彼らの王位継承権の剥奪まではしなかったが唯一の王子がいろいろやらかしていることや、即位を支持した貴族たちが好き放題に暴政を敷いていることで国民の不満は高まっている。
オルヒデーエ伯爵の伯母はニクラスと争った第四王子の母親だ。伯爵家も王位継承争いに負けたことで当主は蟄居、代替わりを余儀なくされた。
そのせいか伯爵領は活気を失い、商取引などでも不利な契約を結ばされたりしていたのだとか。街もどことなく寂れていて、閉まった店も多くて道端にはゴミが散らかっている。
……経済が回らなくなって人が荒む。そうなると治安も悪くなるんだろうなあ。
レネは馬上から見た光景にそんな感想を抱いていた。
「レネが住んでいたところはもっと賑やかだったのかい?」
ラルスが馬を並べてきてそう問いかけてきた。玲音の表情から困惑しているのがわかったのだろう。
「そうですね。この国で言うと王都に当たるところで。人がいっぱいいすぎて困るくらい」
「へえ。そんなに? この街も以前は結構な賑わいだったんだよ。今は割ともめ事がおおいようだから気をつけて。まあ、コンラットがいれば大概のことはなんとかなるよ」
ラルスはちらりと玲音の背後にいるコンラットに目を向けた。
「それにしても、伯爵はまだご健在と聞いていたんだが、ずいぶんな荒れようだな」
「いや、そうでもないらしい。これは偽装だろうな」
「偽装?」
コンラットの言葉に玲音は顔を上げた。つまり表向きは荒れているようにしているってこと? そこまで警戒しているんだろうか。
表通りの小綺麗な宿でさえ部屋は空いていた。食事も王都の宿と比べて劣っているわけではない。ただ、宿の主人や下働きたちが愛想よさげにこちらのことを聞きだそうとしてくるのが気になった。
ラルスは身分証を見せて、冒険者パーティの任務の帰りだと説明していた。ここぞとばかりにコンラットと玲音は魔法使いを思わせるフード付きの外套を着て誤魔化した。
「こういうときA級冒険者って肩書きは便利なんだよ。大概信用してもらえる」
そう言って玲音に首にかけたタグのようなものを見せてくれた。ファースとコンラットも似たものを持っていたのを見て、それだけ信用のある肩書きということは。
……すごい人ばっかりってこと? 僕だけこのメンバーで浮いてない?
「ファースはS級コンラットはB級だからここの色がちがうんだよ。けど、コンラットもそろそろ昇進じゃないかな」
ラルスはタグの説明をしてくれながらそんなことを言う。コンラットは今までこの国の王宮で魔法伯として働く傍らで冒険者をしていたというのに、そんなに出世しているとは思いもしなかった。
こんな人の中でやっていけるんだろうか。玲音の迷いが顔に出ていたのだろう、コンラットが小さく笑みを浮かべた。
「レネだってすぐに上がれるよ。私がついているからね」
「……それは大概できる人の余裕というものでは……」
できる人というのは事もなげに言うけれど、たいていの場合軽々とできるものではない。
「レネは謙虚だねえ……」
ラルスがそう言って明るく笑った。そしてコンラットに目配せする。
「どうやらお客さんかな?」
ファースが弓を空間から取りだした。小型のボウガン。すでにコンラットも剣を手にしている。
そこでやっと、大勢の足音が近づいてくるのが聞こえてきた。
全然わからなかった。この人たちは話しながらも警戒してたんだ。
玲音は今さらながら危機意識が低すぎると反省した。
扉が控えめにノックされる。宿の者だと名乗っているけれど、一人ではなさそうだ。
「レネ、扉を開けてみて」
ファースがそう言って扉を指差した。まあ確かにこの中で武器もなくて一番戦力にならないのは自分だろうと玲音はドアの内鍵を開けた。
さっき話したばかりの宿の主人。そしてその背後に厳つい男たちがずらりと並んでいた。服装からして憲兵などではないが、手に手に武器を持っているのがすでに友好的ではない。
「どちら様ですか?」
玲音が穏やかに問いかける。男の一人が玲音の腕を掴もうと手を出してきた。
「そこを退け、子供には用はない」
「あ……」
一歩退いて避けたつもりだったけれど遅かった。男の身体がそのまま後ろに弾かれる。
気色ばんだ他の男たちが武器を構えようとしたところで、彼らの頭の上を矢が掠めた。
「あんたたち、僕たちが何者かわかって喧嘩売ってるんだろうねえ? もちろん思いっきり高値で喧嘩は買ってあげるよ?」
ファースがすでに次の矢を仕掛けたボウガンを構えた。一見美少女だけに凄みがある。
玲音はこっそりファースを怒らせるのはやめようと思いながらそっと下がった。
「あんたら一体何者だ? 俺たちはオルテガ所属の冒険者だ。それを承知で剣を向けるならそれなりの報いをうけてもらう。どちらがいいか答えてもらおうか?」
ラルスが静かに問いかける。
男たちは動揺した様子で、本物だとか偽物だとか囁き合っている。
「あんたたち、本当にA級冒険者なのか? だが、何で……」
「任務でこっちに来た帰りだ。詳細については語る義務はないと思うが。剣を収めないのならそろそろこちらも本気を出すが?」
コンラットが玲音を引き寄せて背後に庇うと低い声でそう問いかける。
いや、僕盾役じゃないんですか? 庇ってもらったら本末転倒では?
玲音はそう思いながらも早く相手が剣を下げてくれないかとハラハラした。
間に立っている宿の主人は顔が蒼白で狼狽えているように見えた。おそらく玲音たちの情報を彼らに知らせたのはこの主人だろうけど、荒事になるとは思っていなかったのかもしれない。
一体どうして宿に来た早々にこんな人たちが押しかけてくるんだろう。
そこへ慌てた様子で近づいてくる足音が聞こえてきた。
「やめるんだ。ギルドから返答があった。彼らは本物の冒険者だ」
……本物? もしかして、冒険者を装った悪者だとか誤解されていたんだろうか。
灰褐色の髪をした長身の男が彼らの前に立ちはだかった。
それを見たコンラットからぽつりと呟きが漏れた。
「……ヴィレムス卿?」
どうやら彼の知人らしい。三十歳代くらいの真面目そうな男性はその声に振り向いた。
ヘイゼルの瞳がフードと鬘で顔を隠したコンラットに向いて、それから大きく瞠られた。
17
お気に入りに追加
179
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である
落第騎士の拾い物
深山恐竜
BL
「オメガでございます」
ひと月前、セレガは医者から第三の性別を告知された。将来は勇猛な騎士になることを夢見ていたセレガは、この診断に絶望した。
セレガは絶望の末に”ドラゴンの巣”へ向かう。そこで彼は騎士見習いとして最期の戦いをするつもりであった。しかし、巣にはドラゴンに育てられたという男がいた。男は純粋で、無垢で、彼と交流するうちに、セレガは未来への希望を取り戻す。
ところがある日、発情したセレガは男と関係を持ってしまって……?
オメガバースの設定をお借りしています。
ムーンライトノベルズにも掲載中
天涯孤独な天才科学者、憧れの異世界ゲートを開発して騎士団長に溺愛される。
竜鳴躍
BL
年下イケメン騎士団長×自力で異世界に行く系天然不遇美人天才科学者のはわはわラブ。
天涯孤独な天才科学者・須藤嵐は子どもの頃から憧れた異世界に行くため、別次元を開くゲートを開発した。
チートなし、チート級の頭脳はあり!?実は美人らしい主人公は保護した騎士団長に溺愛される。
オッサン、エルフの森の歌姫【ディーバ】になる
クロタ
BL
召喚儀式の失敗で、現代日本から異世界に飛ばされて捨てられたオッサン(39歳)と、彼を拾って過保護に庇護するエルフ(300歳、外見年齢20代)のお話です。
宰相閣下の絢爛たる日常
猫宮乾
BL
クロックストーン王国の若き宰相フェルは、眉目秀麗で卓越した頭脳を持っている――と評判だったが、それは全て努力の結果だった! 完璧主義である僕は、魔術の腕も超一流。ということでそれなりに平穏だったはずが、王道勇者が召喚されたことで、大変な事態に……というファンタジーで、宰相総受け方向です。
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる