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15 ゲームではなくなった※【最終話】
しおりを挟む人質扱いとはいえ留学中の隣国クレドの王子を誘拐し殺害しようとした罪で宰相とその孫エミリオが捕らえられた。この時エミリオがペンシエーロ侯爵家の最後の生き残りということも判明し、彼は貴族として裁かれることになる。
すでに捕らえられていたアネート伯爵とその取り巻きたちは人身売買や暗殺などの罪が暴かれ、所領と爵位を没収され、辺境の地へ流刑となった。
ルーベン王子は側近と取り巻きの不始末、自らも贈賄があったことから王位継承権を剥奪。爵位と所領を与えられて王宮から追放されることが決まった。
……という出来事を卒業式の日、アンジェロ王子から怒濤のように報告された。
「ほんっっとに忙しくてお肌の手入れができなかった」
というぼやきも入っていた。それはかなりどうでもいい。
「あとで君へのご褒美を用意しているからね、期待してて」
別れ際にはキラキラした笑顔を見せてくれたけれど、ご褒美って?
式典が終わってからホールで卒業記念パーティが行われる。保護者や来賓も交えての歓談が中心らしい。ぼんやりと眺めていると、待ち時間に久しぶりに会う友人と話したりと思い思いに時間をすごしている。
サムとも会うことができて、婚約者の騎士団長について色々とのろけ話を聞かせてもらった。あまり接点の無かった同級生たちも、一連の騒動を知っていたらしく、遠慮がちに声をかけてくれたりした。
「学院を離れるのは寂しいですか?」
グイドがそっと問いかけてきた。
アルトは立場上積極的に友達を作ろうとはしなかったし、他の学生たちもアルトの立場に偏見を持っていたから近づいてはこなかった。苛められたりもしていた。
それでも今、僕が感傷的になっているのは、それなりにアルトも学院の生活を惜しんでいるんじゃないだろうか。
「ちょっとだけ……ね。婚約破棄イベントもなかったから拍子抜けだし」
今日の礼服はグイドが選んでくれた。淡い紫色に銀色の刺繍で繊細な模様が描かれている。襟元と袖口にはレースがあしらわれているけれど、華美というほどの量ではない。髪はひとまとめに結って銀色の百合のレリーフが入った髪留めをつけている。
実はこの髪留めはグイドとお揃いだ。これとグイドのカフスは同じ職人の作品で薔薇の模様入り。グイドは今日は僕の同伴者として来ているけれど、服装は騎士団の礼服だから、カフスはそんなに目立たない。
イベントのための内緒おそろいコーデだったのだけど、グイドが自分が選んだ服を着ている僕を見ている表情がすごく甘ったるいので、まあいいか、と思った。
本当はルーベン王子が『婚約破棄だ』とか言ってきたら、某居酒屋みたいに『ハイ喜んで』とか言い返す気満々だったんだけど、結局ゲームの中のようには行かなかった。
今日の段階でアルトが何の罪にも問われなければ、破滅エンドは起きない。そもそも冤罪を着せてくる予定の相手がすでに牢の中なのだ。
パーティは予定通りに始まって、あちこちに人の輪ができている。一番大きな集団はアンジェロ王子の周辺だろう。近く王太子に立つことが確実なので、今まで彼のことをルーベン王子のスペアだと思っていた人たちは慌てて媚びに回っている。
どこの世界でも人は権力に群がるんだな、と感心した。
「アルト」
背後から声をかけられて振り返ると、そこにいたのは三年前祖国で別れたきりの人。
「兄上?」
アルトの実兄、クレド王国王太子ランドルフは泣きそうな顔をして僕を抱きしめた。
「ああ、アルト。大きくなって。会いたかったよ」
「兄上……どうしてここに?」
僕とルーベン王子の婚約はルーベン王子の有責で破棄が決まった。クレド王家に対する賠償として、謝罪とともにクレドが負っていた戦時賠償金を大幅に減額することになった。
そこまでは聞いていた。その手続きのために来たのだとしても早すぎる。
「お前を迎えに来たんだ」
「え?」
「……五日ほど前に、こちらの国王陛下からルーベン王子の不始末で近く婚約は解消することになるから、アルトは学院卒業後は帰国して構わないと連絡があったんだ。嬉しくて何もかも放り出して来てしまったよ」
帰国してもいい? つまり人質としてこの国にいなくていいということ?
もしかしてアンジェロ王子のご褒美って……このことなのか。
「聞いてみたらかなりの大事だったようだし、アルトまで危うい目に遭ったと聞いて驚いた。……それに、グイド。記憶は取り戻したのか?」
兄の目が僕の後にいたグイドに向いた。
「アルトに会ってから全て思いだした」
「そうか。すまなかったな。結果的にお前たちを引き離してしまった。辛い思いをさせてしまったね」
兄が僕の顔をじっと見つめる。おそらく兄もグイドが生きていることを知っていたのだ。けれどその知らせが届いたときにはもう僕の婚約が決まっていたし、グイドは僕のことを覚えていなかった。
どうにもできなかったのだから、謝らなくていいのに。
「……それで、これからどうするのか決めたのかい?」
「僕はグイドと一緒にいたいです」
「私もアルトを一生守りたい」
僕たちの答えに兄が満足げに微笑んだ。
「……そうか。帰っちゃうんですか。残念ー」
来賓に紛れ込んでひょっこりと現れたイーヴォは僕と兄の話を聞いていたらしい。国境紛争はあっさり片付いたとか。タイミング的に宰相が相手国を動かした可能性もあったけれど、証拠がなかったらしい。
僕が使った光魔法のカードは使用した魔力などのデーターが記録される仕掛けだったらしくて、いい資料になったと大層喜ばれた。
ただあの大爆発のような事態は、僕が魔力を込めすぎたせいだったと指摘された。
「これからも時々お手紙出してもいいですか?」
「魔法については僕も知りたいから、お願いします」
光魔法については文献も少ないので、イーヴォの研究は助かる一面もある。
「グイドも一緒に行くんでしょ? これからどうするの? っていうか、結婚するの?」
興味津々であれこれ聞かれたけれど、生まれた時からの婚約者だったと言うと目を丸くして驚いていた。
「そうかあ。それにしても、アルト様、小さい頃からさぞ可愛かっただろうねえ……よく十七年も我慢できたね。僕だったら途中で食っちゃうよ」
何を、とは聞かないけど。そもそもグイドとアルトが一緒に過ごせていたのは十三歳までで、さすがにそんな子供にはその気にならないだろうし……。
と思っていたらグイドが複雑そうな顔をした。なんだろうと思ったけれど、その時はそれ以上追及しなかった。
兄上が食い気味に交渉した結果、僕とグイドは卒業式の五日後出発することになった。
クレドは減額されたおかげで賠償金を完済し、両国は改めて同盟を締結した。今回、国内の戦争賛成派を一掃できたこともあり、国王は周辺国との関係改善に舵を切ることにした。クレドがその橋渡しをすることも決まった。
グイドは騎士団を辞めて表向きはリージェル侯爵家の領地に戻る。その後正式にクレドのハーラー公爵令息として復帰する。
出発の前夜、僕はとても上機嫌だった。
グイドと一緒にサムと騎士団長さんの結婚式に参列してきたのだ。式は身内だけということもあって、ごく近い親族と騎士団の人たちが中心の小規模なものだった。グイドは騎士団を辞めることが伝わっていたのか散々弄られていたけれど。
サムは僕が帰国できると聞いて、本気で喜んでくれた。ほんとに天使じゃないだろうか。彼の頭上に後光が差して見えた。この先も幸せでいて欲しいと思う。
明日の朝が早いからと夜着に着替えて寝室に行ってからも、そのふわふわした気分が続いていた。お酒に酔ったような感じで。
「……サムの晴れ姿、見られてよかった」
もう何回めになるかそう呟いたら、グイドがベッドの僕の隣に腰掛けてきた。
「帰国したら今度は私たちの披露宴がありますよ」
帰国後は披露宴とか祝賀会とかいろいろと予定されているらしい。僕とグイドがすでに二人で婚姻の誓いを交わしたと知って、兄上は落胆のあまり泣きそうだった。
だから披露宴についてはもう口出ししないことにしている。
「……何か大騒ぎになりそう。兄上すごく張り切ってらしたし」
「そうですね……」
グイドは苦笑いを浮かべていた。兄上とグイドは仲が良かったから、性格も知っている。
「……本当は着飾ったあなたの姿を誰にも見せたくない。他の人があなたのことを褒めると、嬉しいのですが何だか胸の奥が重苦しくなるのです」
グイドはアルトたん同担拒否勢だから……。
今まで僕との関係をおおっぴらにできなかったから、それが嫌だと人前で態度に出せなくて余計にモヤモヤしてしまったんだろうか。
……申し訳ないけど、ちょっと可愛いと思ってしまった。
「だからこそ皆の前でしっかり披露しよう? グイド兄さまが僕の伴侶だって見せびらかすからね?」
そうすればグイドを悩ませるようなちょっかいを出す人はいなくなるだろう。
「そうですね。……やっとあなたが私の伴侶だと公言できるのですね」
グイドの手が僕の腰に回る。それが合図のように僕もグイドに身を寄せて顔を近づけた。
そのまま舌を絡ませて蕩かすような口づけを交わす。
背筋から甘い痺れが伝わって、身体が熱を帯びる。ふわふわしていた気持ちそのままに、グイドの背中に手を回した。
「……アルト。今夜は求めないつもりだったのに……止められそうにありません」
灰色の瞳にはっきりと欲が滲んで見えて、僕の鼓動も上がる。
明日は早朝出発だけど……でも止めて欲しくない。
「止めなくていいから……」
そう言って服の上からでもはっきりわかる昂ぶりに触れた。
「グイド兄さまの……熱くなってる」
「……アルト……」
「来て。僕も……欲しいから……」
今夜がこの国で過ごす最後の夜なんだから。幸せな記憶で終わらせて欲しい。
忙しなく大きな手が肌を撫でる。大腿の内側をなぞられただけで身体が反応してしまう。
「あーっ……それ……やだ……」
脚の間にグイドが顔を埋めてきて、僕の中心を口に含んだ。
この生々しい快感にはまだ慣れてない。熱の集まった場所を更に追い上げるようにされると、怖いくらい身体が震える。
「あっ……だめ……」
逃れようと浮かした腰を掴まれて、その奥に指が入ってくる。香油を塗り込めるように挿し入れられた指が中をかきまわすと、前後の刺激でもう訳がわからなくなる。
「やだっ……出るから……もう……。ああっ」
一気に追い詰められて、灼き切れる。大きく身体が震えた。息が乱れて全身の力が抜け落ちた。けれど、顔を上げたグイドが口元を手で拭っているのを見て、顔が熱くなった。
「口でされるのはまだ怖いですか?」
「最初は怖かったけど……今はそうじゃなくて……」
僕ばかりがされてるのが恥ずかしい。
「グイド兄さまも……一緒に気持ちいいのが……いいから」
グイドが驚いたように目を瞠って、それからぎゅっと抱きしめられた。
「一緒に気持ちいい……ですか。本当にあなたは……」
ぐるりと身体を裏返しにされて、腰を掴まれる。指で解された場所に熱い鋒が触れると、一気に貫かれた。頭の中にチカチカと光が明滅する。
「あ……あっ……」
「そんなに煽られたら、抑えが効かなくなります……」
「だって……僕ばっかりは……嫌。ああっ」
獣の交わりのように後から深く浅く僕の中を抉る熱に、ただ息を乱して喘ぐだけしかできなくなった。意味の無い声を上げて、ひたすら荒波に耐えるようにシーツを掴んだ。
背中から覆い被さってくるグイドの息も荒い。
「アルト……一緒がいいのですよね……」
僕の脚の間でまた熱を帯びていた中心に手が触れてきた。
「ん……一緒に……」
「本当に……なんて愛らしい……」
首筋や背中に唇が触れる。打ち付けられるように激しく中を擦り上げられる。
溶かされてしまいそうな熱さと切れ間のない快感に一気に階を駆け上がるような感覚が襲ってくる。それと同時にひときわ深く腰が重なってきた。
一番深い場所でグイドの熱を受け止めた瞬間に、全身を甘い電流が走った気がした。
「ああ……っ。何……これ……」
達したはずなのに身体の震えが止まらない。グイドが背後から抱きしめてくれた。
「上手になりましたね。とても可愛かったです」
宥めるように髪を撫でて、耳元で囁いてくれる。優しく触れられると少しずつ身体が落ち着いてきて、頭の中もすっきりしてくる。
何だか子供扱いされているような気がして、グイドの余裕っぷりが悔しい。そう思ってグイドの顔を見ようとすると、
「今、こちらを見ないでください。お願いです」
そう言って僕の背中に顔を埋めてしまう。
「……幸せ過ぎて、どうしていいのかわからないんです」
「グイド……?」
「もう……あなたを苦しめる未来はないのですね?」
ああ、ゲームの知識があった僕と違って、グイドは訳のわからないゲームという存在が恐ろしかったのかもしれない。シナリオが人の運命を決めるとか、ほとんど神様みたいな存在だろう。
「大丈夫だよ。……ここから先は、もう有翔も知らない未来だから。一緒に選んでいこう?」
本来ゲームのメインシナリオはエミリオが仇を討って、攻略キャラと結ばれるまでだった。本当はもっと先のはずだったのに、すでに決着がついてしまっている。
すでにエミリオは捕らえられて、おそらく魔力を封じられて幽閉されるだろう。
そして、物語はこの国が舞台。明日出国してしまえば、もうシナリオがらみでアルトが破滅する要因は残っていない。
ここから先はアルト・フレーゲが自分で自由に生きていける未来だ。いいことも悪いこともあるかもしれないけど、グイドと一緒に生きていけるなら。
……そして、ずっと長生きしていられるなら。
「何があっても、バッドエンドなんてありえないじゃない?」
僕がそう言うと、僕を抱きしめる腕に力がこもる。
きっと大丈夫。
この幸せな気持ちが、いつか有翔の世界にも届けばいいなと僕は思った。
……その夜奇妙な夢を見た。
『聞いて聞いて。あのゲームの続篇が出たんだよ。今度はアルトたんがメインでね。王子との婚約破棄後に密かに帰国して傷心のアルトたんが、祖国でイケメンたちと出会って三角関係や四角関係とか入り混じって、エロかわアルトたんが更なる覚醒をするっていうか……とにかく兄貴も興味あるだろうから、お供えしとくからねー』
続篇ってなんだ? 続篇って? またバッドエンドとかあるんじゃないだろうな?
そして妹よ、何故R18BLゲームを仏壇にお供えしてるんだやめろやめてくれ。
僕は届かないとわかっていてもそう叫ばずにいられなかった。
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