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2.辺境伯様は勘がいい
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「都落ちかあ……いい響きだよねえ。平家の落ち武者みたいにどこかに流れて住み着くかなあ……。転生者の追放ものだとスローライフが定番じゃない?」
セシルは列車の車窓から外を眺めながら愛犬に話しかけた。
セシルは異世界から来た。正確には異世界から魂だけ転生してきた。
前世はごく平凡な学生で、マサフミという名前だった。
その記憶を思い出したのは五年ほど前のことで、王立貴族学院に在学していた頃だった。とはいえ、元々の性格も前世とあまり齟齬がなく、新たな知識が増えた程度の軽い気持ちで過ごしてきた。
前世の世界と全く違うということはすぐにわかった。
まず、政治は専制君主制なのに元の世界で言うと十九世紀後半くらいの科学技術がある。
機械による大量生産、鉄道による大量輸送。ただし、それらの動力は蒸気でも電気でもない。魔結晶というキューブ状の石だ。自然のエネルギーを動力用のエネルギーに変化させて結晶化させたものらしく、わかりやすく言えば電池みたいなものだろう。
魔結晶は高価なため庶民にまでは行き届いていない。王侯貴族の屋敷は魔結晶を使った灯りが照らし、それが富の象徴とされる。
さらば都会。夜になると貴族の家がどこのパチンコ屋だよってくらい下品にペカペカ光っててうんざりだったよ。
北部に向かう列車に乗り込んだセシルは遠ざかる王都の町並みを見ながらそれを思い出して苦笑いした。列車にミントを乗せるために奮発して一等個室を選んだから、今のところ旅は順調だ。
とりあえず、終点まで行ってみよう。自分の事を知らない人ばかりのところに行きたいな。そこでも嫌われたら立ち直れないかもしれないけど。
なぜかわからないがセシルは人から嫌われていた。というより、親しかった人たちが急に離れていって、自分に敵意を向けるようになった。
何か悪さをしたこともないし、悪口も言ったことはない。不平不満も出さないし、困った人には手を差し伸べた。
それなのに気がついたら問題がおきたらセシルのせい。悪いことがあったらセシルの仕業。何でもかんでも責任を負わされる。三、四年前くらいからそんなことが続くようになった。
最初は抗議していたが誰も信じてくれない。今回の婚約破棄の原因になった不正にしてもセシルの作った文書だけが誰かに改竄されていた。自分がもし悪いことをするのなら、あんなちょっと見でバレるようなことはしない。その書類を確認していたはずの上司も「知らない」と逃げてしまうし。
まあ、唯一良かったのはあの王女と結婚しなくて済んだことだけだ。いくら王女が降嫁する光栄に預かったとはいえ、彼女と一生同居するなんて息苦しくてやってられない。
でも、学生時代結構仲の良かったヤツまでこちらを見もしなかった。親だって話をろくに聞いてくれなかった。さすがにそれは凹む。
家のためにと一応がんばってきたのに。
「ミント。お前だけだよ」
愛犬の背中を撫でると、しょうがないなあと言わんばかりに顔をすり寄せてくれた。
それだけでもセシルは少し救われた気分になった。
列車の終点はホールズワース辺境伯領の領都。セシルが一歩駅から踏み出すと、目の前に立派な馬車が停まっていた。その傍らで長身の男が腕組みをして待ち構えていた。
「セシル。ようこそホールズワース領へ」
「ロイ先輩……。なんでここに」
ロイ・アリスター・ホールズワース。辺境伯の長男で、つい先日家督を継いで当主となった。短く切りそろえた黒髪と褐色の瞳、如何にも軍人という風貌の逞しい男。
彼は学院で同じ寮の先輩だった。妙に気に入られて何かとこき使われたが、その分面倒を見てくれた。
王都でのセシルの噂を聞いたのか、何かあったらいつでも来いと言ってくれたのも、彼だけだ。
「何となくここで待っているとちょうどいい下僕が来そうな気配がしたんでな。ついに勘当でもされたのか?」
王都で起きた出来事をこの人が知っているはずがない。
ただ、昔から勘のいい人だった。もしかしたら何か特殊な勘の持ち主なのかもしれない。
なぜかこの人だけは、他の人のようにセシルを理由なしに嫌ったりしない。
……ああ。ここを行き先に選んでよかった。
セシルはほっと息を吐いた。
ん? けどさっき、下僕と言わなかった?
「お前、歴史が好きだっただろ? 歴史学者に憧れるとか言ってなかったか? おあつらえの仕事があるんだ」
ロイはにっこりと裏がありまくりそうな笑みを浮かべていた。
ホールズワース領は三百年前に滅びたファーデン王国の版図を一部含んでいる。かつて小国でありながら周辺国に脅かされることもなく存在していた。そして悪しき魔法使いアンドレアスによって一夜にして滅ぼされたという伝承が残っている。
その王都の遺跡が残っているのだ。学生時代、セシルが歴史に興味があると言うとロイが話してくれたことがある。いつか訪ねてきたら案内してあげようと誘われた。
けれどその後セシルは家督を継ぐための勉強と、婚約者になった王女のわがままに振り回されて、それどころではなくなった。
「まあ一応魔法なんていう得体もしれない事で滅びたとか言うから、遺跡への調査と管理はずっと代々やってきたんだが。管理人が高齢を理由に辞めたがっていて、後任を探していたんだ」
馬車に乗り込むとロイはそう説明してくれた。
「……遺跡の管理人?」
「まあ、三百年何にもなかったんだから、盗掘にくる輩を追い払うくらいしか仕事はないよ。遺跡を好きなだけ調査していればいい。報酬は王宮の官吏様には劣るけど、お友達報酬ってことで色をつける」
おそらくは自分の部下から人材を割く余裕もないのだろう。辺境伯領は広大で絶えず周辺国との国境のにらみ合いだ。人手はいつも不足していると手紙でぼやいていた。
そこへふらふらと職を失った後輩が現れたのだ。利用しない手はない。
「やります」
悪しき魔法使いアンドレアスが滅ぼした国。だけど、いくら性悪な魔法使いであっても、嫌われっぷりなら負ける気がしない。
「それにしても、お前、なんでそんなに嫌われてるの? 学生時代はそうでもなかったじゃん?」
事情を聞いたロイは肩をすくめる。
「わかりませんよ。昔仲が良かったヤツも最近はゴミを見るような目を向けてくるんです」
「不思議だよな。お前、無害な働き者なのに」
「……先輩はずっと王都にいなかったから悪名を聞かなかったんですね。そりゃ酷いですよ? 嫌われ者だの極悪令息だの」
前世だったらSNSで一言呟いただけでも大炎上するほどの嫌われ者だ。
けれど、どう考えてもセシルにはその理由がわからない。婚約当初は王女もあそこまで態度は悪くなかったし、学院にいたころは友人もたくさんいたのだ。
ロイは学院を卒業後すぐに領地に戻って父親の手伝いをしていた。王都にはたまに出てくるくらい。
「けど、お前、前から独立したいって言ってたじゃん。ちょうど良かったんじゃないか?」
「まあそうなんですけどね」
セシルはミントの背中を撫でながら答えた。
「王都の連中なんて気取っててプライドばっか高くてつまんねえだろ? いっそうちの領民になるといい」
「……でも僕のこと庇ったら何か言われるんじゃ……」
「馬鹿言うんじゃないよ。うちは代々北の国境を守ってきたんだ。すげ替えがきくようなそこらの貴族とは訳がちがう」
ロイはそう言って笑った。
「それに、お前がいなかったらオレは奥さんと付き合えてない」
「そうだっけ」
ロイの奥方になった伯爵令嬢は、学院の一年後輩で農業に関する論文を書いていた。何となくロイ先輩と馬が合いそうに思えて、セシルが彼女のことを手紙に書いたことがあった。そうしたらなんと本当にその令嬢に会いに行ったらしい。
「だからまあ、しばらくはのんびり遺跡の調査でもしていてくれ。そのうち妥当な職を紹介するから」
セシルは鼻の奥がツンと痛くなって、目頭が熱くなった。
最近誰かに優しくされることがなかったせいか、こんな風に迎え入れてもらえた事が嬉しかった
……やっぱりけっこう参ってたんだな……僕は。
さすがにどんなにがんばっても誰も認めてくれないような場所で生きていくのは、自分には無理だったのだ。
そうしてセシルは遺跡調査と管理のために森で暮らすことになった。
セシルは列車の車窓から外を眺めながら愛犬に話しかけた。
セシルは異世界から来た。正確には異世界から魂だけ転生してきた。
前世はごく平凡な学生で、マサフミという名前だった。
その記憶を思い出したのは五年ほど前のことで、王立貴族学院に在学していた頃だった。とはいえ、元々の性格も前世とあまり齟齬がなく、新たな知識が増えた程度の軽い気持ちで過ごしてきた。
前世の世界と全く違うということはすぐにわかった。
まず、政治は専制君主制なのに元の世界で言うと十九世紀後半くらいの科学技術がある。
機械による大量生産、鉄道による大量輸送。ただし、それらの動力は蒸気でも電気でもない。魔結晶というキューブ状の石だ。自然のエネルギーを動力用のエネルギーに変化させて結晶化させたものらしく、わかりやすく言えば電池みたいなものだろう。
魔結晶は高価なため庶民にまでは行き届いていない。王侯貴族の屋敷は魔結晶を使った灯りが照らし、それが富の象徴とされる。
さらば都会。夜になると貴族の家がどこのパチンコ屋だよってくらい下品にペカペカ光っててうんざりだったよ。
北部に向かう列車に乗り込んだセシルは遠ざかる王都の町並みを見ながらそれを思い出して苦笑いした。列車にミントを乗せるために奮発して一等個室を選んだから、今のところ旅は順調だ。
とりあえず、終点まで行ってみよう。自分の事を知らない人ばかりのところに行きたいな。そこでも嫌われたら立ち直れないかもしれないけど。
なぜかわからないがセシルは人から嫌われていた。というより、親しかった人たちが急に離れていって、自分に敵意を向けるようになった。
何か悪さをしたこともないし、悪口も言ったことはない。不平不満も出さないし、困った人には手を差し伸べた。
それなのに気がついたら問題がおきたらセシルのせい。悪いことがあったらセシルの仕業。何でもかんでも責任を負わされる。三、四年前くらいからそんなことが続くようになった。
最初は抗議していたが誰も信じてくれない。今回の婚約破棄の原因になった不正にしてもセシルの作った文書だけが誰かに改竄されていた。自分がもし悪いことをするのなら、あんなちょっと見でバレるようなことはしない。その書類を確認していたはずの上司も「知らない」と逃げてしまうし。
まあ、唯一良かったのはあの王女と結婚しなくて済んだことだけだ。いくら王女が降嫁する光栄に預かったとはいえ、彼女と一生同居するなんて息苦しくてやってられない。
でも、学生時代結構仲の良かったヤツまでこちらを見もしなかった。親だって話をろくに聞いてくれなかった。さすがにそれは凹む。
家のためにと一応がんばってきたのに。
「ミント。お前だけだよ」
愛犬の背中を撫でると、しょうがないなあと言わんばかりに顔をすり寄せてくれた。
それだけでもセシルは少し救われた気分になった。
列車の終点はホールズワース辺境伯領の領都。セシルが一歩駅から踏み出すと、目の前に立派な馬車が停まっていた。その傍らで長身の男が腕組みをして待ち構えていた。
「セシル。ようこそホールズワース領へ」
「ロイ先輩……。なんでここに」
ロイ・アリスター・ホールズワース。辺境伯の長男で、つい先日家督を継いで当主となった。短く切りそろえた黒髪と褐色の瞳、如何にも軍人という風貌の逞しい男。
彼は学院で同じ寮の先輩だった。妙に気に入られて何かとこき使われたが、その分面倒を見てくれた。
王都でのセシルの噂を聞いたのか、何かあったらいつでも来いと言ってくれたのも、彼だけだ。
「何となくここで待っているとちょうどいい下僕が来そうな気配がしたんでな。ついに勘当でもされたのか?」
王都で起きた出来事をこの人が知っているはずがない。
ただ、昔から勘のいい人だった。もしかしたら何か特殊な勘の持ち主なのかもしれない。
なぜかこの人だけは、他の人のようにセシルを理由なしに嫌ったりしない。
……ああ。ここを行き先に選んでよかった。
セシルはほっと息を吐いた。
ん? けどさっき、下僕と言わなかった?
「お前、歴史が好きだっただろ? 歴史学者に憧れるとか言ってなかったか? おあつらえの仕事があるんだ」
ロイはにっこりと裏がありまくりそうな笑みを浮かべていた。
ホールズワース領は三百年前に滅びたファーデン王国の版図を一部含んでいる。かつて小国でありながら周辺国に脅かされることもなく存在していた。そして悪しき魔法使いアンドレアスによって一夜にして滅ぼされたという伝承が残っている。
その王都の遺跡が残っているのだ。学生時代、セシルが歴史に興味があると言うとロイが話してくれたことがある。いつか訪ねてきたら案内してあげようと誘われた。
けれどその後セシルは家督を継ぐための勉強と、婚約者になった王女のわがままに振り回されて、それどころではなくなった。
「まあ一応魔法なんていう得体もしれない事で滅びたとか言うから、遺跡への調査と管理はずっと代々やってきたんだが。管理人が高齢を理由に辞めたがっていて、後任を探していたんだ」
馬車に乗り込むとロイはそう説明してくれた。
「……遺跡の管理人?」
「まあ、三百年何にもなかったんだから、盗掘にくる輩を追い払うくらいしか仕事はないよ。遺跡を好きなだけ調査していればいい。報酬は王宮の官吏様には劣るけど、お友達報酬ってことで色をつける」
おそらくは自分の部下から人材を割く余裕もないのだろう。辺境伯領は広大で絶えず周辺国との国境のにらみ合いだ。人手はいつも不足していると手紙でぼやいていた。
そこへふらふらと職を失った後輩が現れたのだ。利用しない手はない。
「やります」
悪しき魔法使いアンドレアスが滅ぼした国。だけど、いくら性悪な魔法使いであっても、嫌われっぷりなら負ける気がしない。
「それにしても、お前、なんでそんなに嫌われてるの? 学生時代はそうでもなかったじゃん?」
事情を聞いたロイは肩をすくめる。
「わかりませんよ。昔仲が良かったヤツも最近はゴミを見るような目を向けてくるんです」
「不思議だよな。お前、無害な働き者なのに」
「……先輩はずっと王都にいなかったから悪名を聞かなかったんですね。そりゃ酷いですよ? 嫌われ者だの極悪令息だの」
前世だったらSNSで一言呟いただけでも大炎上するほどの嫌われ者だ。
けれど、どう考えてもセシルにはその理由がわからない。婚約当初は王女もあそこまで態度は悪くなかったし、学院にいたころは友人もたくさんいたのだ。
ロイは学院を卒業後すぐに領地に戻って父親の手伝いをしていた。王都にはたまに出てくるくらい。
「けど、お前、前から独立したいって言ってたじゃん。ちょうど良かったんじゃないか?」
「まあそうなんですけどね」
セシルはミントの背中を撫でながら答えた。
「王都の連中なんて気取っててプライドばっか高くてつまんねえだろ? いっそうちの領民になるといい」
「……でも僕のこと庇ったら何か言われるんじゃ……」
「馬鹿言うんじゃないよ。うちは代々北の国境を守ってきたんだ。すげ替えがきくようなそこらの貴族とは訳がちがう」
ロイはそう言って笑った。
「それに、お前がいなかったらオレは奥さんと付き合えてない」
「そうだっけ」
ロイの奥方になった伯爵令嬢は、学院の一年後輩で農業に関する論文を書いていた。何となくロイ先輩と馬が合いそうに思えて、セシルが彼女のことを手紙に書いたことがあった。そうしたらなんと本当にその令嬢に会いに行ったらしい。
「だからまあ、しばらくはのんびり遺跡の調査でもしていてくれ。そのうち妥当な職を紹介するから」
セシルは鼻の奥がツンと痛くなって、目頭が熱くなった。
最近誰かに優しくされることがなかったせいか、こんな風に迎え入れてもらえた事が嬉しかった
……やっぱりけっこう参ってたんだな……僕は。
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