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#46 邪魔
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二人が家に辿り着くとローズマリーが既に帰宅していた。
「遅かったじゃない!またデートしてたんでしょ!」
「違うよ。校長に呼び出されて遅くなったんだ。」
「呼び出し?まさか何かやらかしたの?」
「してないし。この前のギルドの件で謝罪されただけだ。」
「そう、ならいいけど⋯それより、あの3人誘っておいたわよ。家に帰ったら直ぐに来るって言ってたわ。」
「有難う。二人も準備してくるといいよ。全員揃ったら直ぐに出発するよ。」
『わかった!』
そう言うと二人は部屋へと向かう。
「さてと⋯俺も一旦部屋に戻るか。」
レンが中庭にある家に戻るといつものようにメアリーが出迎えてくれる。
「おかえりにゃん。」
「ただいま、メアリー。他の皆は?」
「あの三馬鹿は転移石を使ってもう悪魔の森に行ってるにゃん。くまきちとくま美も悪魔の森で運動しに行ってるにゃん。」
三馬鹿って⋯
くまきちは早速くま美に扱かれてるのか。
まあくまきちは太り過ぎだからな。
くま美が来てくれて良かったな。
「今日はあっちで泊まるからな。メアリーもちゃんと来るんだぞ?」
「わかったにゃん。でも、明日は戦わないにゃん。」
「わかってるよ。別荘で温泉でも入っててくれ。」
「そうするにゃん。」
暫くして、続々と集まり始める。
「レン!来たぞ!」
「まさかお泊り会をするとは思ってなかったよ。」
「勿論、スイーツ出るわよね!?」
第一声がスイーツかよ。
剣術組が先に到着してレンと話をする。
剣術組と話していると続いて⋯
「アンバーちゃん!レンくん!来たよぉー!」
「あわわ⋯私なんかがこんな所に来て⋯場違いじゃ⋯」
知らない人(剣術組)を見て、緊張しているキーラ。
「場違いじゃないよ。よく来てくれたね。」
「レンくん⋯♡」
そして、最後に⋯
「遅くなってごめんなさい。準備に手間取ってしまいましたわ!」
「レン様♡貴方のリリーが来ましたよ♡今日は2人きりで寝ましょうね♡」
「いや、皆で寝るぞ?」
リリーとミスティーナが来ると⋯
『お、王女様ぁぁぁぁぁ!?!?』
一斉にひれ伏すルイ、ハリー、レクシー、ミリア、キーラ。
「⋯何してんの?」
その様子を見てレンがそう言うと⋯
「馬鹿!王女様だぞ!」
「敬礼するのが常識だろう!」
「何で王女様がいるの!?」
「王女、とっても綺麗ぃ!!」
「あわわ⋯私⋯帰ったほうが⋯!」
「大丈夫だよ。そんな畏まらなくても⋯」
「そうですよ。今日は楽しい会なのです。私が王女と言うことは忘れて楽しみましょう!」
「さ、流石は王女様⋯」
「素晴らしい⋯」
リリーの言葉に感動する5人。
が⋯
「リリーになんか畏まらなくてもいいわよ。そんな価値ないし。」
「リリーちゃんも普通の女の子だよ!王女らしくないし!」
「まあ!!王女らしくないとは何ですか!!」
「まあ、レンの前ではいつも子作りの話しかしませんですしね⋯」
「私は王女として優秀な子種を後世に残さないといけないのです!!それに私はレン様の婚約者!将来の旦那様と子作りするのは当然です!!」
「はあ!?婚約者は私って言ってるじゃない!」
「違うよ!私だってば!!」
「わ、私も立候補を⋯」
「何言ってるのです!これ以上ライバルが増えるのは許しませんよ!」
「ライバルも何も私がレンと結婚するのは決定事項なのよ!」
「何勝手に決めてるの?」
「そうですわ!勝手に決めないでくれませんこと!?」
ぎゃあぎゃあ喧嘩を始める4人。
そこに⋯
「お前ら⋯どうやら留守番したいみたいだな⋯」
邪悪なオーラを纏ったレンが間に入る。
『申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!!』
土下座をして謝る4人。
『王女様が土下座したぁぁぁぁぁぁ!?』
リリーの土下座に驚く5人。
「やっぱりレンは最強だな⋯」
「王女様を土下座させるなんて⋯」
「しかも王女様がレンにベタ惚れなんて⋯」
「レンくん凄いですぅ!」
「流石はレンくん⋯♡」
5人は改めてレンの凄さを知るのであった⋯。
「じゃあそろそろ行くぞ。」
「うふふ、温泉楽しみね!特に若返りの効果♡」
「リリーの肌を見て驚いたわ!私もあんなスベスベになりたいわ!」
「俺は温泉よりも酒だな!あとはレンの出す料理!!」
「お前は国王なんだからはしゃぎすぎないようにな!」
「よっしゃ!今日は飲むぞ!!」
「ジョージ!ベルガモット様と国王様の護衛と言うことを忘れるなよ!」
「国王様⋯いつ見ても怖え⋯」
「お肌ツルツル♡しかも私の恋愛センサーがビンビン♡今日は楽しくなりそ~♡」
「隊長⋯じゃなかった、国王に誘われて来たが⋯俺、場違いじゃないか!?」
「そんなこと言ったら私もです⋯セレン校長に誘われて来たのですが⋯」
「たまには学校長同士話すのもいいと思ってね。」
「私もセレンに誘われて来たんじゃよ。なんか若返りの泉があるみたいじゃの。」
「ギルドマスター⋯こ、国王様がいるんですけど⋯私なんかがここにいて宜しいのでしょうか⋯!?」
いつの間にか、子供達の後ろにノート夫妻、国王夫妻、兵士4人、3校長に商人ギルドマスターとロザリアが立っていた。
『こ、国王陛下ぁぁぁぁぁ!?!?』
国王に気付いたルイ、ハリー、レクシー、ミリア、キーラ、ミスティーナは直ぐ様敬礼する。
「⋯なんか招待してない邪魔者が沢山いるんだけど。」
レンが呆れた目で大人達を見る。
「まあ!将来の母親に向かって邪魔者とは何よ!レン君だって将来の母親が若返ったほうが嬉しいでしょ!!」
「何言ってるのよ、アイリス!レンさんはうちのリリーが婿に取るのよ!」
「お前らだけいい思いすんのは許せねえから来ちまったよ!」
「アンバーに聞いたんだが、何だか面白そうな施設を出したんだろう?是非見たくてね!」
引く気はない大人達。
「はぁぁぁ⋯ベルガモットさん達は兎も角、国王まで来たら皆萎縮するでしょう?ただでさえ顔が盗賊みたいでおっかないのに⋯」
『ギャァァァ!!国王陛下になんてことをォォォ!!不敬罪になるぅぅぅ!!!』
レンの言葉に心臓が飛び出る程驚く六人。
「はあ?大丈夫だよ。こんな盗賊面、怖くもなんともないし。」
「てめえ!!また盗賊面って言いやがったな!!ベルガモットも爆笑してんじゃねえ!!」
国王の横で腹を抱えて笑うベルガモット。
「盗賊面に盗賊面って言って何が悪いんですか?」
「いやいやいや、悪いだろう!!国王陛下に向かって言うことではないぞ!お前、不敬罪になるぞ!」
ハリーがレンを咎めるが⋯
「はっ。不敬罪になったら全力でこの国滅ぼすから大丈夫だよ。」
「何が大丈夫!?最悪の結末過ぎる!!」
ハリーが思わずツッコむ。
「レンならやりそうだから怖いわね⋯」
「れんくんは最強だからねー!」
「ええ、レン様は最強ですもの♡その時はリリーもお手伝いしますね♡」
「リリー!てめえ!お前は王女だろ!!王女なら俺の味方を(ガシッ)ギャァァァ!!」
「お父様♡私は何時でもレン様の味方ですわ♡レン様を迫害するのであればお父様と言えど許しませんよ♡」
そう言って国王にアイアンクローを食らわせるリリー。
『王女様つえぇぇぇぇぇ!?!?!?てゆーか、国王様がァァァ!!』
リリーの強さに驚く6人。
「リリーちゃんは怪力のスキルがあるから強いんだよー!」
『王女様なのに怪力スキルぅぅぅ!?』
「悪かった!俺が悪かったから!離してぇぇぇぇ!!!」
「リリー、そろそろ止めないと脳みそ弾け飛ぶぞ?」
「演技でもねえこというんじゃねぇぇぇ!!でも、マジで潰れるぅぅぅ!!」
「レン様がそう言うなら止めてあげますわ。」
レンに止められ、手を離すリリー。
国王はその場で倒れた。
「し、死ぬかと思った⋯」
そして、皆が落ち着きを取り戻し⋯
「はぁぁぁ⋯もう集まっちゃったし、来るのはいいですが、俺達とは別の部屋でお願いしますね。温泉も時間で交代!いいですね?」
『了解!!』
物凄く行きたい大人達は素直に返事する。
「みんな、ごめんな。まさか付いてくるとは思わなくてさ。お前たちも何で大人に話しちゃうんだよ!」
レンがローズマリー、アンバーグリス、リリーを咎める。
「だってぇ、肌が綺麗になったの自慢したかったんだもん!」
「だってぇ、面白そうな物あったんだもん!」
「私は自慢してません!聞かれたから答えただけです!」
「だってえじゃない!リリーも言わなきゃいいだろ!」
『言うなと言われてないし。』
三人が真顔で答える。
「くっ、確かにそうだけど、言ったらこうなるのが目に見えてわかるだろ!」
「まあまあ、3人とも悪気があったわけじゃないし、いいじゃねえか、親友!」
ルイが間に入ってレンを宥める。
「ぐっ⋯まあ、今日は俺の心友、ルイに免じて許す。」
『わああい!』
「それにこれはチャンスかもしれないだろ?」
「チャンス?」
「ああ。俺達剣術組は将来、国王軍に入る予定だろ?今のうちに顔を覚えて貰えるかもしれないだろ?」
「「確かに!!」」
ハリーとレクシーが賛同する。
「国王軍なんてリリーに頼めば入れるだろ?折角の機会だからリリーと仲良くなれば?」
「「「それもアリ!!」」」
「ということで、リリー。仲良くしてくれ。」
「「「おねがいしまぁぁぁす!!」」」
90度のお辞儀をする3人。
「私がレン様と結婚する手助けをしてくれれば国王軍なんて直ぐに入れてあげますよ!」
「はあ!?何言ってんのよ!結婚するのは私だし!!皆、勿論私の味方でしょ!?」
「はっ。マリーに味方しても見返りがないですわ。それに比べて私の味方をすれば、もれなく国王軍の仲間入り!どちらの味方をすれば良いかなんて一目瞭然です!」
「くっ、なんて卑怯な!!」
「はいはい、くだらないこと言ってないでそろそろ行くぞ。待ち切れない大人達がいるからな。」
「はあ?そもそも貴方が「ローズマリー⋯そろそろ黙りなさい⋯私は温泉に入りたいのよ⋯」レン!さっさと行くわよ!」
アイリスの邪悪なオーラにビビり、ローズマリーは直ぐ様出発を促す。
(くっ、なんで私が怒られなきゃいけないのよ!)
「はいはい、じゃあ転移石の前に集まってー。」
レンたちが転移石の前まで行くと⋯
「もう疲れたくまぁ!!」
いきなりくまきちとくま美が現れる。
『ギャァァァ!!アルティメットカルネージベアだぁぁぁぁぁ!!!』
くまきちを知らない者達が叫ぶ。
「お、くまきちとくま美。帰ってきたのか?」
『へ!?』
レンがくまきち達と普通に話していて驚く。
「あ!!レンさん!!くま美ちゃんが酷いんだくま!ずっと走らされたくま!!うわぁぁぁぁん!」
「私の番になるんだからもう少しスマートになってもらわないと釣り合いが取れないわ!なんせ私は美しいのだから!」
泣いてるくまきちとドヤ顔のくま美。
「くまきち、諦めろ。惚れたのと食いすぎなお前が悪い。」
「そんなぁ!!」
レンたちが会話をしていると⋯
「か、会話をしている⋯?」
「魔物が現れたのじゃないのか⋯!?」
「あれはレンの従魔よ。」
「アルティメットカルネージベアが!?」
「ええ。因みにあの白いのもアルティメットカルネージベアよ。」
「「え!?そうなの!?」」
それに反応したのはアイリスとリナリア。
「レン君!その白いアルティメットカルネージベアは⋯」
「え?ああ。なんかくまきちのレア種みたいですよ。一昨日仲間になったんです。」
「「レア種ぅぅぅ!?」」
アイリスとリナリアが叫ぶ。
「れ、レン君⋯その白いの⋯毛刈りはいつかしら⋯」
「レア種の毛皮⋯王妃の私にピッタリ⋯」
「毛刈りしないし!!これは俺の仲間だから毛皮あげないですよ!!」
「「ちっ!!」」
「舌打ち!?」
「レン君!じゃあ、違うやつであの白い毛皮取ってきて!」
「何言ってるの!貴女は普通の持ってるでしょう!!次は私に!!」
「普通のも持ってない貴女には相応しくないわ!私に頂戴ね!!」
「なんですってぇ!!」
「何よ!やる気!?」
バチバチと喧嘩になりそうな二人。
「わ、わかりましたから喧嘩しないで!!でもレア種だから会えるかわかりませんからね!」
「「絶対よ!!」」
2人の荒ぶる気迫に「はい」としか言えなかったレン。
くっ、毛皮のことになると本当におっかねえ⋯
二人を落ち着かせたレンは再度くまきち達に話しかける。
「くまきち、くま美。今日はあっちで飯にするからもう一回あっちに行くぞ。」
「わかったくまぁ。もうお腹すいたくまぁ⋯ご飯食べたいくまぁ⋯」
「食べ過ぎちゃ駄目よ!いい?」
「そんなぁ!!今ならいつもの倍以上食べられるのにぃ!!」
「いっぱい食べたら走った意味ないでしょ!さあ行くわよ!」
「はーい⋯」
早速尻に敷かれてんな。
くまきちとくま美は先に悪魔の森へと向かう。
「まさか従魔が最強の魔物とはな⋯流石は俺の親友だぜ!」
「まあ心友だからな!」
「いや、親友関係ないと思うが⋯まあいいや。兎に角行こう!」
「そうだね。じゃあしゅっぱーつ!」
それぞれが転移石を触り、悪魔の森へと転移する。
転移石で移動をしてきた一行。
するといきなり⋯
「なっ!?前に来た時と全く違うじゃないか!!アンバーからは聞いてたがここまで変わってるとは⋯」
転移して直ぐにベルガモットが驚く。
「皆が楽しめるように色々と召喚したんですよ。出しすぎてどっかのリゾート施設みたいになりましたが⋯」
「凄いな⋯あれは一体何の広場なんだい!?」
ベルガモットがテニスコートを指さす。
「あれは広場ではなくてテニスコートです。あそこでテニスをするんですよ。」
「テニス⋯?それはなんだい⋯?」
「専用のラケットで玉を打って点を取り合う競技です。王都でも広めれば流行ると思いますよ。」
「流行る!?是非教えてくれないか!!」
ベルガモットが食い気味でレンに問いかけるが⋯
「アナタ!それよりも先に温泉よ!!レン君、温泉に案内して頂戴!!」
殺気にも似た気迫でアイリスがベルガモットを退かす。
「あ、はい。じゃあ圧が凄いので先に温泉行きます。テニスの説明は後でで!」
「あ、ああ⋯そうしてね⋯。」
ベルガモットもアイリスが怖くて逆らえなかったようだ。
「皆は先に旅館の方へ行っててくれ。ローズマリー、案内頼む。」
「分かったわ。」
子供達はローズマリーの案内の下、旅館へと向かう。
「レン、妾も温泉に入るにゃん。」
実はずっとレンの肩にいたメアリー。
「じゃあアイリスさん達と入ってくれ。問題起こすなよ?」
「妾はあの三馬鹿達とは違うにゃん。妾の快楽の邪魔をしなければ何もしないにゃん。」
そして、レンと大人女性チームは温泉へと向かった⋯。
続く
「遅かったじゃない!またデートしてたんでしょ!」
「違うよ。校長に呼び出されて遅くなったんだ。」
「呼び出し?まさか何かやらかしたの?」
「してないし。この前のギルドの件で謝罪されただけだ。」
「そう、ならいいけど⋯それより、あの3人誘っておいたわよ。家に帰ったら直ぐに来るって言ってたわ。」
「有難う。二人も準備してくるといいよ。全員揃ったら直ぐに出発するよ。」
『わかった!』
そう言うと二人は部屋へと向かう。
「さてと⋯俺も一旦部屋に戻るか。」
レンが中庭にある家に戻るといつものようにメアリーが出迎えてくれる。
「おかえりにゃん。」
「ただいま、メアリー。他の皆は?」
「あの三馬鹿は転移石を使ってもう悪魔の森に行ってるにゃん。くまきちとくま美も悪魔の森で運動しに行ってるにゃん。」
三馬鹿って⋯
くまきちは早速くま美に扱かれてるのか。
まあくまきちは太り過ぎだからな。
くま美が来てくれて良かったな。
「今日はあっちで泊まるからな。メアリーもちゃんと来るんだぞ?」
「わかったにゃん。でも、明日は戦わないにゃん。」
「わかってるよ。別荘で温泉でも入っててくれ。」
「そうするにゃん。」
暫くして、続々と集まり始める。
「レン!来たぞ!」
「まさかお泊り会をするとは思ってなかったよ。」
「勿論、スイーツ出るわよね!?」
第一声がスイーツかよ。
剣術組が先に到着してレンと話をする。
剣術組と話していると続いて⋯
「アンバーちゃん!レンくん!来たよぉー!」
「あわわ⋯私なんかがこんな所に来て⋯場違いじゃ⋯」
知らない人(剣術組)を見て、緊張しているキーラ。
「場違いじゃないよ。よく来てくれたね。」
「レンくん⋯♡」
そして、最後に⋯
「遅くなってごめんなさい。準備に手間取ってしまいましたわ!」
「レン様♡貴方のリリーが来ましたよ♡今日は2人きりで寝ましょうね♡」
「いや、皆で寝るぞ?」
リリーとミスティーナが来ると⋯
『お、王女様ぁぁぁぁぁ!?!?』
一斉にひれ伏すルイ、ハリー、レクシー、ミリア、キーラ。
「⋯何してんの?」
その様子を見てレンがそう言うと⋯
「馬鹿!王女様だぞ!」
「敬礼するのが常識だろう!」
「何で王女様がいるの!?」
「王女、とっても綺麗ぃ!!」
「あわわ⋯私⋯帰ったほうが⋯!」
「大丈夫だよ。そんな畏まらなくても⋯」
「そうですよ。今日は楽しい会なのです。私が王女と言うことは忘れて楽しみましょう!」
「さ、流石は王女様⋯」
「素晴らしい⋯」
リリーの言葉に感動する5人。
が⋯
「リリーになんか畏まらなくてもいいわよ。そんな価値ないし。」
「リリーちゃんも普通の女の子だよ!王女らしくないし!」
「まあ!!王女らしくないとは何ですか!!」
「まあ、レンの前ではいつも子作りの話しかしませんですしね⋯」
「私は王女として優秀な子種を後世に残さないといけないのです!!それに私はレン様の婚約者!将来の旦那様と子作りするのは当然です!!」
「はあ!?婚約者は私って言ってるじゃない!」
「違うよ!私だってば!!」
「わ、私も立候補を⋯」
「何言ってるのです!これ以上ライバルが増えるのは許しませんよ!」
「ライバルも何も私がレンと結婚するのは決定事項なのよ!」
「何勝手に決めてるの?」
「そうですわ!勝手に決めないでくれませんこと!?」
ぎゃあぎゃあ喧嘩を始める4人。
そこに⋯
「お前ら⋯どうやら留守番したいみたいだな⋯」
邪悪なオーラを纏ったレンが間に入る。
『申し訳ございませんでしたぁぁぁぁぁ!!』
土下座をして謝る4人。
『王女様が土下座したぁぁぁぁぁぁ!?』
リリーの土下座に驚く5人。
「やっぱりレンは最強だな⋯」
「王女様を土下座させるなんて⋯」
「しかも王女様がレンにベタ惚れなんて⋯」
「レンくん凄いですぅ!」
「流石はレンくん⋯♡」
5人は改めてレンの凄さを知るのであった⋯。
「じゃあそろそろ行くぞ。」
「うふふ、温泉楽しみね!特に若返りの効果♡」
「リリーの肌を見て驚いたわ!私もあんなスベスベになりたいわ!」
「俺は温泉よりも酒だな!あとはレンの出す料理!!」
「お前は国王なんだからはしゃぎすぎないようにな!」
「よっしゃ!今日は飲むぞ!!」
「ジョージ!ベルガモット様と国王様の護衛と言うことを忘れるなよ!」
「国王様⋯いつ見ても怖え⋯」
「お肌ツルツル♡しかも私の恋愛センサーがビンビン♡今日は楽しくなりそ~♡」
「隊長⋯じゃなかった、国王に誘われて来たが⋯俺、場違いじゃないか!?」
「そんなこと言ったら私もです⋯セレン校長に誘われて来たのですが⋯」
「たまには学校長同士話すのもいいと思ってね。」
「私もセレンに誘われて来たんじゃよ。なんか若返りの泉があるみたいじゃの。」
「ギルドマスター⋯こ、国王様がいるんですけど⋯私なんかがここにいて宜しいのでしょうか⋯!?」
いつの間にか、子供達の後ろにノート夫妻、国王夫妻、兵士4人、3校長に商人ギルドマスターとロザリアが立っていた。
『こ、国王陛下ぁぁぁぁぁ!?!?』
国王に気付いたルイ、ハリー、レクシー、ミリア、キーラ、ミスティーナは直ぐ様敬礼する。
「⋯なんか招待してない邪魔者が沢山いるんだけど。」
レンが呆れた目で大人達を見る。
「まあ!将来の母親に向かって邪魔者とは何よ!レン君だって将来の母親が若返ったほうが嬉しいでしょ!!」
「何言ってるのよ、アイリス!レンさんはうちのリリーが婿に取るのよ!」
「お前らだけいい思いすんのは許せねえから来ちまったよ!」
「アンバーに聞いたんだが、何だか面白そうな施設を出したんだろう?是非見たくてね!」
引く気はない大人達。
「はぁぁぁ⋯ベルガモットさん達は兎も角、国王まで来たら皆萎縮するでしょう?ただでさえ顔が盗賊みたいでおっかないのに⋯」
『ギャァァァ!!国王陛下になんてことをォォォ!!不敬罪になるぅぅぅ!!!』
レンの言葉に心臓が飛び出る程驚く六人。
「はあ?大丈夫だよ。こんな盗賊面、怖くもなんともないし。」
「てめえ!!また盗賊面って言いやがったな!!ベルガモットも爆笑してんじゃねえ!!」
国王の横で腹を抱えて笑うベルガモット。
「盗賊面に盗賊面って言って何が悪いんですか?」
「いやいやいや、悪いだろう!!国王陛下に向かって言うことではないぞ!お前、不敬罪になるぞ!」
ハリーがレンを咎めるが⋯
「はっ。不敬罪になったら全力でこの国滅ぼすから大丈夫だよ。」
「何が大丈夫!?最悪の結末過ぎる!!」
ハリーが思わずツッコむ。
「レンならやりそうだから怖いわね⋯」
「れんくんは最強だからねー!」
「ええ、レン様は最強ですもの♡その時はリリーもお手伝いしますね♡」
「リリー!てめえ!お前は王女だろ!!王女なら俺の味方を(ガシッ)ギャァァァ!!」
「お父様♡私は何時でもレン様の味方ですわ♡レン様を迫害するのであればお父様と言えど許しませんよ♡」
そう言って国王にアイアンクローを食らわせるリリー。
『王女様つえぇぇぇぇぇ!?!?!?てゆーか、国王様がァァァ!!』
リリーの強さに驚く6人。
「リリーちゃんは怪力のスキルがあるから強いんだよー!」
『王女様なのに怪力スキルぅぅぅ!?』
「悪かった!俺が悪かったから!離してぇぇぇぇ!!!」
「リリー、そろそろ止めないと脳みそ弾け飛ぶぞ?」
「演技でもねえこというんじゃねぇぇぇ!!でも、マジで潰れるぅぅぅ!!」
「レン様がそう言うなら止めてあげますわ。」
レンに止められ、手を離すリリー。
国王はその場で倒れた。
「し、死ぬかと思った⋯」
そして、皆が落ち着きを取り戻し⋯
「はぁぁぁ⋯もう集まっちゃったし、来るのはいいですが、俺達とは別の部屋でお願いしますね。温泉も時間で交代!いいですね?」
『了解!!』
物凄く行きたい大人達は素直に返事する。
「みんな、ごめんな。まさか付いてくるとは思わなくてさ。お前たちも何で大人に話しちゃうんだよ!」
レンがローズマリー、アンバーグリス、リリーを咎める。
「だってぇ、肌が綺麗になったの自慢したかったんだもん!」
「だってぇ、面白そうな物あったんだもん!」
「私は自慢してません!聞かれたから答えただけです!」
「だってえじゃない!リリーも言わなきゃいいだろ!」
『言うなと言われてないし。』
三人が真顔で答える。
「くっ、確かにそうだけど、言ったらこうなるのが目に見えてわかるだろ!」
「まあまあ、3人とも悪気があったわけじゃないし、いいじゃねえか、親友!」
ルイが間に入ってレンを宥める。
「ぐっ⋯まあ、今日は俺の心友、ルイに免じて許す。」
『わああい!』
「それにこれはチャンスかもしれないだろ?」
「チャンス?」
「ああ。俺達剣術組は将来、国王軍に入る予定だろ?今のうちに顔を覚えて貰えるかもしれないだろ?」
「「確かに!!」」
ハリーとレクシーが賛同する。
「国王軍なんてリリーに頼めば入れるだろ?折角の機会だからリリーと仲良くなれば?」
「「「それもアリ!!」」」
「ということで、リリー。仲良くしてくれ。」
「「「おねがいしまぁぁぁす!!」」」
90度のお辞儀をする3人。
「私がレン様と結婚する手助けをしてくれれば国王軍なんて直ぐに入れてあげますよ!」
「はあ!?何言ってんのよ!結婚するのは私だし!!皆、勿論私の味方でしょ!?」
「はっ。マリーに味方しても見返りがないですわ。それに比べて私の味方をすれば、もれなく国王軍の仲間入り!どちらの味方をすれば良いかなんて一目瞭然です!」
「くっ、なんて卑怯な!!」
「はいはい、くだらないこと言ってないでそろそろ行くぞ。待ち切れない大人達がいるからな。」
「はあ?そもそも貴方が「ローズマリー⋯そろそろ黙りなさい⋯私は温泉に入りたいのよ⋯」レン!さっさと行くわよ!」
アイリスの邪悪なオーラにビビり、ローズマリーは直ぐ様出発を促す。
(くっ、なんで私が怒られなきゃいけないのよ!)
「はいはい、じゃあ転移石の前に集まってー。」
レンたちが転移石の前まで行くと⋯
「もう疲れたくまぁ!!」
いきなりくまきちとくま美が現れる。
『ギャァァァ!!アルティメットカルネージベアだぁぁぁぁぁ!!!』
くまきちを知らない者達が叫ぶ。
「お、くまきちとくま美。帰ってきたのか?」
『へ!?』
レンがくまきち達と普通に話していて驚く。
「あ!!レンさん!!くま美ちゃんが酷いんだくま!ずっと走らされたくま!!うわぁぁぁぁん!」
「私の番になるんだからもう少しスマートになってもらわないと釣り合いが取れないわ!なんせ私は美しいのだから!」
泣いてるくまきちとドヤ顔のくま美。
「くまきち、諦めろ。惚れたのと食いすぎなお前が悪い。」
「そんなぁ!!」
レンたちが会話をしていると⋯
「か、会話をしている⋯?」
「魔物が現れたのじゃないのか⋯!?」
「あれはレンの従魔よ。」
「アルティメットカルネージベアが!?」
「ええ。因みにあの白いのもアルティメットカルネージベアよ。」
「「え!?そうなの!?」」
それに反応したのはアイリスとリナリア。
「レン君!その白いアルティメットカルネージベアは⋯」
「え?ああ。なんかくまきちのレア種みたいですよ。一昨日仲間になったんです。」
「「レア種ぅぅぅ!?」」
アイリスとリナリアが叫ぶ。
「れ、レン君⋯その白いの⋯毛刈りはいつかしら⋯」
「レア種の毛皮⋯王妃の私にピッタリ⋯」
「毛刈りしないし!!これは俺の仲間だから毛皮あげないですよ!!」
「「ちっ!!」」
「舌打ち!?」
「レン君!じゃあ、違うやつであの白い毛皮取ってきて!」
「何言ってるの!貴女は普通の持ってるでしょう!!次は私に!!」
「普通のも持ってない貴女には相応しくないわ!私に頂戴ね!!」
「なんですってぇ!!」
「何よ!やる気!?」
バチバチと喧嘩になりそうな二人。
「わ、わかりましたから喧嘩しないで!!でもレア種だから会えるかわかりませんからね!」
「「絶対よ!!」」
2人の荒ぶる気迫に「はい」としか言えなかったレン。
くっ、毛皮のことになると本当におっかねえ⋯
二人を落ち着かせたレンは再度くまきち達に話しかける。
「くまきち、くま美。今日はあっちで飯にするからもう一回あっちに行くぞ。」
「わかったくまぁ。もうお腹すいたくまぁ⋯ご飯食べたいくまぁ⋯」
「食べ過ぎちゃ駄目よ!いい?」
「そんなぁ!!今ならいつもの倍以上食べられるのにぃ!!」
「いっぱい食べたら走った意味ないでしょ!さあ行くわよ!」
「はーい⋯」
早速尻に敷かれてんな。
くまきちとくま美は先に悪魔の森へと向かう。
「まさか従魔が最強の魔物とはな⋯流石は俺の親友だぜ!」
「まあ心友だからな!」
「いや、親友関係ないと思うが⋯まあいいや。兎に角行こう!」
「そうだね。じゃあしゅっぱーつ!」
それぞれが転移石を触り、悪魔の森へと転移する。
転移石で移動をしてきた一行。
するといきなり⋯
「なっ!?前に来た時と全く違うじゃないか!!アンバーからは聞いてたがここまで変わってるとは⋯」
転移して直ぐにベルガモットが驚く。
「皆が楽しめるように色々と召喚したんですよ。出しすぎてどっかのリゾート施設みたいになりましたが⋯」
「凄いな⋯あれは一体何の広場なんだい!?」
ベルガモットがテニスコートを指さす。
「あれは広場ではなくてテニスコートです。あそこでテニスをするんですよ。」
「テニス⋯?それはなんだい⋯?」
「専用のラケットで玉を打って点を取り合う競技です。王都でも広めれば流行ると思いますよ。」
「流行る!?是非教えてくれないか!!」
ベルガモットが食い気味でレンに問いかけるが⋯
「アナタ!それよりも先に温泉よ!!レン君、温泉に案内して頂戴!!」
殺気にも似た気迫でアイリスがベルガモットを退かす。
「あ、はい。じゃあ圧が凄いので先に温泉行きます。テニスの説明は後でで!」
「あ、ああ⋯そうしてね⋯。」
ベルガモットもアイリスが怖くて逆らえなかったようだ。
「皆は先に旅館の方へ行っててくれ。ローズマリー、案内頼む。」
「分かったわ。」
子供達はローズマリーの案内の下、旅館へと向かう。
「レン、妾も温泉に入るにゃん。」
実はずっとレンの肩にいたメアリー。
「じゃあアイリスさん達と入ってくれ。問題起こすなよ?」
「妾はあの三馬鹿達とは違うにゃん。妾の快楽の邪魔をしなければ何もしないにゃん。」
そして、レンと大人女性チームは温泉へと向かった⋯。
続く
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この物語は魔王によって人間との混血のハーフと呼ばれる者達が能力を失った世界で、最強種の吸血鬼が眷族を増やす少しエッチな小説です。
※物語上、日常で消費する魔力の補給が必要になる為、『魔力の補給(少しエッチな)』話を挟みます。嫌な方は飛ばしても問題はないかと思いますので更新をお待ち下さい。※
カクヨムで3日で修正という無理難題を突き付けられたので、今後は切り替えてこちらで投稿していきます!カクヨムで読んで頂いてくれていた読者の方々には大変申し訳ありません!!
*毎日投稿実施中!投稿時間は夜11時~12時頃です。*
※本作は眷族の儀式と魔力の補給というストーリー上で不可欠な要素が発生します。性描写が苦手な方は注意(魔力の補給が含まれます)を読まないで下さい。また、ギリギリを攻めている為、BAN対策で必然的に同じ描写が多くなります。描写が単調だよ? 足りないよ?という場合は想像力で補って下さい。できる限り毎日更新する為、話数を切って千文字程度で更新します。※
表紙はAIで作成しました。ヒロインのリアラのイメージです。ちょっと過激な感じなので、運営から言われたら消します!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
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【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
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"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
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NTRエロゲの世界に転移した俺、ヒロインの好感度は限界突破。レベルアップ出来ない俺はスキルを取得して無双する。~お前らNTRを狙いすぎだろ~
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高校生で18才の【黒野 速人】はクラス転移で異世界に召喚される。
城に召喚され、ステータス確認で他の者はレア固有スキルを持つ中、速人の固有スキルは呪い扱いされ城を追い出された。
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この世界、俺がやっていたエロゲ、プリンセストラップダンジョン学園・NTRと同じ世界だ!
この世界の攻略法を俺は知っている!
そして自分のステータスを見て気づく。
そうか、俺の固有スキルは大器晩成型の強スキルだ!
こうして速人は徐々に頭角を現し、ハーレムと大きな地位を築いていく。
一方速人を追放したクラスメートの勇者源氏朝陽はゲームの仕様を知らず、徐々に成長が止まり、落ちぶれていく。
そしてクラス1の美人【姫野 姫】にも逃げられ更に追い込まれる。
順調に強くなっていく中速人は気づく。
俺達が転移した事でゲームの歴史が変わっていく。
更にゲームオーバーを回避するためにヒロインを助けた事でヒロインの好感度が限界突破していく。
強くなり、ヒロインを救いつつ成り上がっていくお話。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
カクヨムとアルファポリス同時掲載。
悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
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実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
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なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
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間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
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またぺったんこですか?・・・
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なんか、すでに良いように丸めこまれてる。
ちょっとお人好しすぎ?間抜け?過ぎてつまらなくなってきた。
更新再開?ありがとうございます!
こうして続きが読めること嬉しく思います。
更新が遅くなって申し訳ございません!
やっと退院出来ましたので再開したいと思います!
これからも宜しくお願いします!
速く続きが見たいが体調には気をつけて投稿活動して欲しいです‼️‼️熱中症には気をつけて生活してね‼️‼️応援してます
投稿がかなり遅くなってしまって申し訳ありません!
やっと退院出来たのでこれから頑張って投稿したいと思います!
これからも宜しくお願いします。