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㊾エピローグ
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アーレンはふわりと地上に舞い降り、その腕に抱えられた私は思わず声を上げた。
「わぁ……懐かしい!」
「ああ、懐かしいな。状態維持しておいて正解だった」
私たちが来たのは、かつて私が一人で暮らしていた、メルカトの町はずれにある一軒家だ。
庭や畑は草が伸び放題になっているが、家はアーレンの魔法のおかげで私たちが旅立った時のまま保存されている。
「これが、お母さんたちが住んでた家なのね」
「本当に小さいね。お父さんは大変だったんじゃない?」
懐かしさに浸る私とアーレンのすぐ横に、子供たちが降り立った。
長女エレーナ十二歳と、長男ユージィン十歳だ。
二人とも父親譲りの漆黒の髪と金色の瞳、整った可愛らしい顔立ちをしている。
そして、今は二人の首から下は……アーレンと同じ精霊から祝福を授けられた姿となっている。
つい先日、ユージィンが十歳の誕生日を迎えた翌日。
めったに我儘を言わない二人が、
「妖精が、お父さんと同じ祝福がもらえるって教えてくれた!私(僕)もお父さんみたいに空を飛べるようになりたい!」
と同時に騒ぎ出した。
エレーナもユージィンも、産まれた時から『妖精に好かれる』という祝福を授けられている。
普通の人には見えない小さな妖精が二人の周りには常に飛び交っているそうで、いつも妖精たちと遊んだりおしゃべりしたりしている。
妖精は薬草についての知識や、森の中で魔物のいる場所など、自然の中の様々なことを教えてくれる。
この時は、夢の中になんだか偉そうな妖精が現れて、『空が飛べるようになりたくないか?』とたきつけられたのだそうだ。
父の翼に触るのも、抱えられて空を飛ぶのも大好きな二人が騒ぐのは当然だった。
もう一つ追加で祝福を得るなんて大丈夫なのだろうかと心配したが、アーレンが黒い大鷲の精霊に尋ねてみたところ、問題ないという返答だったのだそうだ。
「この祝福を授けられる時は物凄く痛いんだが、本当にいいんだな?」
「ほんの短い間だけなんでしょ?それで飛べるようになるんなら、我慢できる!」
というわけで、アーレンはお兄さんに断りをいれてから満月の夜に家族でこっそりと王城に行き、そこで二人とも見事に二つ目の祝福を獲得した。
「思ったより痛くなかったよ!」
「見て!もう飛べるよ!」
二対の翼を羽ばたかせて無邪気にはしゃぐ二人に、国王陛下になったお兄さんはアーレンと同じ金色の瞳を細めて、
「また遊びにおいで。次はきみたちのいとこにも会わせてあげるからね」
と言って、頭を優しく撫でてくれた。
アーレンもそうだったように、この祝福は授けられた後しばらくは元の姿に戻れなくなる。
アーレンの時はそれが半年以上続いたわけだが、精霊によると二人の場合はせいぜい一か月くらいだろう、ということだった。
二人ともまだ子供で心も体も柔軟であることと、アーレンの場合はこの祝福のことを理解できていなかったから長引いてしまった、というのが理由なのだそうだ。
一か月ですむのは助かるが、この姿ではエケルトに帰れない。
というわけで、私たちはそのまま家族旅行に行くことにした。
家族旅行というより、二人が新しく得た祝福を使いこなすための修行旅行の方が正しいかもしれない。
人目につかない深い山の中で、魔法で魔物を狩ったり料理をしたりと、祝福により増えた魔力に四苦八苦しながらも二人は真面目に取り組んで、アーレンも驚くほどあっさりとコツを掴んでしまった。
アーレンは完全に独学だったのに対し、二人は父親からだけでなく、妖精と精霊からも教えを受けているから、ということらしい。
修行旅行五日目にして、魔法で雪玉のようなものをつくってそれをぶつけ合うという雪合戦のような遊びをする二人に、私は唖然としたものだ。
きゃあきゃあと無邪気に笑って楽しそうではあるが、ものすごい早さで地上を駆け空に舞い上がり、一度に十個くらいの雪玉を相手に向かって撃ち出すという、かなり高難易度な遊びだった。
魔法が使えない私からしても、既に翼も魔法も十分に使いこなしているように見えた。
よくわからないが……これって規格外すぎるのではないだろうか。
「うちの子たちは、なんだかすごいことになってるわね……」
「そうだな。俺たちの子だからな」
「私が見る限り、すごいのはほとんどアーレン譲りだわ」
「そんなことはない。二人が妖精から祝福を得たのは、きみのおかげなんだから」
「それはそうかもしれないけど……」
アーレンから、例の剣帯がどうなったのかは聞いている。
変わり者だという妖精王は、子供たち二人に祝福を授けてくれるほどにあの剣帯を気に入ってくれたということなのだろうか。
「それに、二人とも可愛いところはきみにそっくりだ」
エレーナもユージィンも、顔立ちは確実に父親似なのに。
私だって子供たちはどこのだれよりも可愛いと思っているが、アーレンが言う可愛いというのは、私の知っている意味とは違うのかもしれない。
そんなこんなで、十日もかからず修行も一段落ついてしまったわけだが、まだエケルトには帰れない。
「それなら、お母さんが住んでた森の中の一軒家に行ってみたい!」
とエレーナが言い出したので、こうして久しぶりに里帰りをすることになった。
活発でお転婆だがロマンチックなものが大好きなエレーナは、私とアーレンの馴れ初め話も大好きなのだ。
家の中をさっと見て回った二人は、
「お墓にお供えするお花を摘んでくるね!あっちにきれいなノバラがあるんだって!」
「この辺りにしかない薬草があるんだって!種もらってくる!」
この土地の妖精と早速仲良くなったらしく、元気に森の中に駆けて行った。
これが普通の子供たちなら、迷子にならないようにと注意するところだが、この二人ならそんな心配もない。
なんとも頼もしいことだ。
「本当に懐かしい……あ、このカップ、覚えてる?」
「もちろんだ。きみが一番最初に水をいれてくれたカップだ。あれからずっと俺専用だった」
家の中にあるもの全てが懐かしく、どこを見ても思い出だらけだ。
「アーレンが来てから、ここでの生活はとても幸せだったわ。たった半年だけだったのが信じられないくらい、たくさん思い出があるの」
思い出すのはおばあちゃんのことと、アーレンが現れてからの半年の出来事ばかりだ。
楽しい思い出と嬉しい思い出で埋めつくされて、悲しい思い出はどこか遠くに追いやられてしまっている。
「そうだな。俺も、きみのペットになれて幸せだったよ」
「そういえば、あの頃はペットだったわね……」
ペットみたいに養うつもりだったのに、いつの間にやら逆に養われるような生活になっていたのも、今となってはいい思い出の一つだ。
「ペットから夫に昇格した今も、きみの側にいられて幸せなままだ」
「私も、アーレンがいてくれて幸せよ。あの頃も今も、これからもずっとね」
あれから十年以上の月日が経ち、アーレンは目元に少し皺ができるようになったが、今では元々の秀麗さに貫禄まで加わって、さらに周囲の女性の視線を集めまくっている。
それでも、アーレンの金色の瞳は一途に私にだけ向けられていて、それがとても嬉しい。
「ね、前みたいに、そこで抱きしめて?」
そこ、というのは、かつてのアーレンの定位置だったリビングの床のことだ。
私は毎晩、そこで胡坐をかいたアーレンの膝に座って、漆黒の羽毛の手触りを堪能しては癒されていた。
アーレンはひょいと私を抱えて床に座り込み、そのまま翼で包んでくれた。
その幸せな感覚に、私はうっとりと目を閉じた。
「あー!ズルい!私も!」
「僕もいれてよー!」
早くも目当てのものを手に入れて戻ってきた子供たちは、バタバタと賑やかに突撃してきた。
かつては私だけのものだったこの温かな漆黒の闇は、今は子供たちと三人で共有している。
子供たちもこれが大好きで、私がこうして包まれていると、外からアーレンの翼をこじ開けて中に入り込んできて、ぎゅうぎゅうに抱きつくのだ。
子供たちも成長して体が大きくなった上に、今は二人とも二対の翼が背中にある姿なので、アーレンの大きな翼でも三人全員が入るとはみ出してしまう。
それもなんだか楽しくて、私たちは全員で声を上げて笑った。
私は愛する夫と子供たちの漆黒を撫でながら、幸せに満たされていた。
「わぁ……懐かしい!」
「ああ、懐かしいな。状態維持しておいて正解だった」
私たちが来たのは、かつて私が一人で暮らしていた、メルカトの町はずれにある一軒家だ。
庭や畑は草が伸び放題になっているが、家はアーレンの魔法のおかげで私たちが旅立った時のまま保存されている。
「これが、お母さんたちが住んでた家なのね」
「本当に小さいね。お父さんは大変だったんじゃない?」
懐かしさに浸る私とアーレンのすぐ横に、子供たちが降り立った。
長女エレーナ十二歳と、長男ユージィン十歳だ。
二人とも父親譲りの漆黒の髪と金色の瞳、整った可愛らしい顔立ちをしている。
そして、今は二人の首から下は……アーレンと同じ精霊から祝福を授けられた姿となっている。
つい先日、ユージィンが十歳の誕生日を迎えた翌日。
めったに我儘を言わない二人が、
「妖精が、お父さんと同じ祝福がもらえるって教えてくれた!私(僕)もお父さんみたいに空を飛べるようになりたい!」
と同時に騒ぎ出した。
エレーナもユージィンも、産まれた時から『妖精に好かれる』という祝福を授けられている。
普通の人には見えない小さな妖精が二人の周りには常に飛び交っているそうで、いつも妖精たちと遊んだりおしゃべりしたりしている。
妖精は薬草についての知識や、森の中で魔物のいる場所など、自然の中の様々なことを教えてくれる。
この時は、夢の中になんだか偉そうな妖精が現れて、『空が飛べるようになりたくないか?』とたきつけられたのだそうだ。
父の翼に触るのも、抱えられて空を飛ぶのも大好きな二人が騒ぐのは当然だった。
もう一つ追加で祝福を得るなんて大丈夫なのだろうかと心配したが、アーレンが黒い大鷲の精霊に尋ねてみたところ、問題ないという返答だったのだそうだ。
「この祝福を授けられる時は物凄く痛いんだが、本当にいいんだな?」
「ほんの短い間だけなんでしょ?それで飛べるようになるんなら、我慢できる!」
というわけで、アーレンはお兄さんに断りをいれてから満月の夜に家族でこっそりと王城に行き、そこで二人とも見事に二つ目の祝福を獲得した。
「思ったより痛くなかったよ!」
「見て!もう飛べるよ!」
二対の翼を羽ばたかせて無邪気にはしゃぐ二人に、国王陛下になったお兄さんはアーレンと同じ金色の瞳を細めて、
「また遊びにおいで。次はきみたちのいとこにも会わせてあげるからね」
と言って、頭を優しく撫でてくれた。
アーレンもそうだったように、この祝福は授けられた後しばらくは元の姿に戻れなくなる。
アーレンの時はそれが半年以上続いたわけだが、精霊によると二人の場合はせいぜい一か月くらいだろう、ということだった。
二人ともまだ子供で心も体も柔軟であることと、アーレンの場合はこの祝福のことを理解できていなかったから長引いてしまった、というのが理由なのだそうだ。
一か月ですむのは助かるが、この姿ではエケルトに帰れない。
というわけで、私たちはそのまま家族旅行に行くことにした。
家族旅行というより、二人が新しく得た祝福を使いこなすための修行旅行の方が正しいかもしれない。
人目につかない深い山の中で、魔法で魔物を狩ったり料理をしたりと、祝福により増えた魔力に四苦八苦しながらも二人は真面目に取り組んで、アーレンも驚くほどあっさりとコツを掴んでしまった。
アーレンは完全に独学だったのに対し、二人は父親からだけでなく、妖精と精霊からも教えを受けているから、ということらしい。
修行旅行五日目にして、魔法で雪玉のようなものをつくってそれをぶつけ合うという雪合戦のような遊びをする二人に、私は唖然としたものだ。
きゃあきゃあと無邪気に笑って楽しそうではあるが、ものすごい早さで地上を駆け空に舞い上がり、一度に十個くらいの雪玉を相手に向かって撃ち出すという、かなり高難易度な遊びだった。
魔法が使えない私からしても、既に翼も魔法も十分に使いこなしているように見えた。
よくわからないが……これって規格外すぎるのではないだろうか。
「うちの子たちは、なんだかすごいことになってるわね……」
「そうだな。俺たちの子だからな」
「私が見る限り、すごいのはほとんどアーレン譲りだわ」
「そんなことはない。二人が妖精から祝福を得たのは、きみのおかげなんだから」
「それはそうかもしれないけど……」
アーレンから、例の剣帯がどうなったのかは聞いている。
変わり者だという妖精王は、子供たち二人に祝福を授けてくれるほどにあの剣帯を気に入ってくれたということなのだろうか。
「それに、二人とも可愛いところはきみにそっくりだ」
エレーナもユージィンも、顔立ちは確実に父親似なのに。
私だって子供たちはどこのだれよりも可愛いと思っているが、アーレンが言う可愛いというのは、私の知っている意味とは違うのかもしれない。
そんなこんなで、十日もかからず修行も一段落ついてしまったわけだが、まだエケルトには帰れない。
「それなら、お母さんが住んでた森の中の一軒家に行ってみたい!」
とエレーナが言い出したので、こうして久しぶりに里帰りをすることになった。
活発でお転婆だがロマンチックなものが大好きなエレーナは、私とアーレンの馴れ初め話も大好きなのだ。
家の中をさっと見て回った二人は、
「お墓にお供えするお花を摘んでくるね!あっちにきれいなノバラがあるんだって!」
「この辺りにしかない薬草があるんだって!種もらってくる!」
この土地の妖精と早速仲良くなったらしく、元気に森の中に駆けて行った。
これが普通の子供たちなら、迷子にならないようにと注意するところだが、この二人ならそんな心配もない。
なんとも頼もしいことだ。
「本当に懐かしい……あ、このカップ、覚えてる?」
「もちろんだ。きみが一番最初に水をいれてくれたカップだ。あれからずっと俺専用だった」
家の中にあるもの全てが懐かしく、どこを見ても思い出だらけだ。
「アーレンが来てから、ここでの生活はとても幸せだったわ。たった半年だけだったのが信じられないくらい、たくさん思い出があるの」
思い出すのはおばあちゃんのことと、アーレンが現れてからの半年の出来事ばかりだ。
楽しい思い出と嬉しい思い出で埋めつくされて、悲しい思い出はどこか遠くに追いやられてしまっている。
「そうだな。俺も、きみのペットになれて幸せだったよ」
「そういえば、あの頃はペットだったわね……」
ペットみたいに養うつもりだったのに、いつの間にやら逆に養われるような生活になっていたのも、今となってはいい思い出の一つだ。
「ペットから夫に昇格した今も、きみの側にいられて幸せなままだ」
「私も、アーレンがいてくれて幸せよ。あの頃も今も、これからもずっとね」
あれから十年以上の月日が経ち、アーレンは目元に少し皺ができるようになったが、今では元々の秀麗さに貫禄まで加わって、さらに周囲の女性の視線を集めまくっている。
それでも、アーレンの金色の瞳は一途に私にだけ向けられていて、それがとても嬉しい。
「ね、前みたいに、そこで抱きしめて?」
そこ、というのは、かつてのアーレンの定位置だったリビングの床のことだ。
私は毎晩、そこで胡坐をかいたアーレンの膝に座って、漆黒の羽毛の手触りを堪能しては癒されていた。
アーレンはひょいと私を抱えて床に座り込み、そのまま翼で包んでくれた。
その幸せな感覚に、私はうっとりと目を閉じた。
「あー!ズルい!私も!」
「僕もいれてよー!」
早くも目当てのものを手に入れて戻ってきた子供たちは、バタバタと賑やかに突撃してきた。
かつては私だけのものだったこの温かな漆黒の闇は、今は子供たちと三人で共有している。
子供たちもこれが大好きで、私がこうして包まれていると、外からアーレンの翼をこじ開けて中に入り込んできて、ぎゅうぎゅうに抱きつくのだ。
子供たちも成長して体が大きくなった上に、今は二人とも二対の翼が背中にある姿なので、アーレンの大きな翼でも三人全員が入るとはみ出してしまう。
それもなんだか楽しくて、私たちは全員で声を上げて笑った。
私は愛する夫と子供たちの漆黒を撫でながら、幸せに満たされていた。
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