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㊹アーレン視点
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『そうだ。せっかく祝福を授けてやったというのに、こんなにギリギリまで儂を無視しおって』
「いや、無視していたわけではないのですが」
『精霊である儂は、望まれなければ人と意志を交わすことができぬのだ』
「そう、なのですか」
『お主は、ナイジェルの子孫なのだろう?そういったことは伝わっておらぬのか?』
「おそらく、口伝が途切れてしまったのかと」
『そうか。まったく、人とは儚いものよな。儂にとってナイジェルと契約したのはつい最近だが、お主たちにとっては大昔のことなのであろう。ともかく、もう悠長に話をしている時間はない』
完全に凍りついて死んだはずのドラゴンがブルブルと震え、白っぽくなっていた表面がどす黒く染まっていく。
「なっ!なにが起こっているのです!?まさか、アンデットに!?」
『そうではない。妖精どもを呼び出すぞ。両手を上に上げろ』
言われた通りにすると、両手の先に俺の身長くらいの直径の魔法陣が現れた。
驚く間もなく、そこから薄衣を纏い背中に蝶のような羽のある若い女性たちが次々と飛び出してきた。
「これが、妖精……」
よく見ると、二十人ほどの妖精たちのうち数人は竪琴や笛などを手にしている。
妖精たちはドラゴンを中心に円になり、舞い歌い始めた。
聞いたことのない曲で、歌詞もなにを言っているのか理解できないが、楽器の奏でる澄んだ音色と伸びやかな妖精たちの歌声は、芸術に造詣が深くない俺でも心が震えるほど美しいと感じた。
これぞ正に天上の音楽というものなのだろう。
モワデイルのからくり時計は、この光景を模して造られたものなのだ。
妖精たちのつくる円の内側に、キラキラとした光の粒子が現れ、どす黒くなったドラゴンの死体に降り注がれていく。
『あのドラゴンと呼ばれるものは、瘴気が長い年月をかけて限界まで濃縮されたときに生じる。魔物ではなく、瘴気の塊なのだ』
「瘴気がドラゴンになるのですか?なぜそのようなことが起こるのです」
『さて、な。この世界はそのように創られている、としか儂にも答えられぬ』
火で炙られた蝋が溶けるように、ドラゴンの死体がドロリと溶けてヘドロのような粘土の高い真っ黒な液体になった。
『ドラゴンというものは、それだけで災厄のようなものだが、さらに厄介なのは殺しただけで終わりではないということだ。放っておくとその死体は瘴気へと還り、爆発的に広がって新たな災厄となる。このドラゴンがそうなったら、あそこに見える豊かな山脈と、人がオルランディアと呼ぶ土地の半分以上が濃い瘴気に覆われ、そこに住む全ての生物の生命を奪うだろう。妖精たちは、それを防ぐためにああやって瘴気を浄化しているのだ』
「ドラゴンが出現する前の、卵のような状態の時に浄化はできないのですか」
『そうできれば話は早いのだろうが、あれは本当に卵と同じだ。頑丈な殻に中身が守られているのだ。それゆえに、ドラゴンが殺されて動きを止めてからしか妖精たちも手出しができぬ』
ひらりひらりと薄衣の裾を翻し、艶やかな羽を広げて、妖精たちの美しい舞と歌は続く。
光の粒子に触れるたびに、元はドラゴンだったヘドロが蒸発するかのように体積を減らしていく。
サミュエルが率いる兵の中には、必ず遠見と遠耳の祝福を持つものがいるはずだ。
そのものたちにより、ここで起きたことは克明に記録として残されることになるだろう。
これで、もう大丈夫。
ドラゴンの脅威は去ったのだ。
と、安心していたのだが。
『それを手に取れ』
それ、というのは浄化され消えてしまったヘドロの下からでてきた、赤黒い結晶だ。
俺の拳の半分くらいの大きさで、なんとも禍々しい色をしている。
「これは、いったい……」
『早くしろ。手遅れになるぞ』
本能的に触りたくないと思ったが、精霊に命じられたら従うしかない。
妖精たちがやや遠巻きにくるくると舞い続ける中で、俺は嫌々ながら結晶に手を伸ばした。
拾い上げて掌に乗せてみると、それはなんだか妙に生暖かい感じがした。
『それに魔力を流せ』
言われた通りに僅かに魔力を流してみると、結晶は瞬時に腐った血のような液体へと変わった。
そして、あっという間に俺の掌に染み込むように姿を消した。
これはマズい、と思った次の瞬間、炎で焼かれるような、無数の太い針で貫かれるような激痛が手にはしった。
「ぐっ!な……なにが……」
『それは、妖精たちでも浄化できなかった瘴気の残滓だ。言うなればドラゴンの怨念のようなものだ』
怨念!?そんなものを俺は体内に取り込んでしまったのか!?
『それを滅するには、こうするより他にないのだ。苦痛であろうが、それもお主の肉体が滅ぶまでの辛抱だ』
肉体が滅ぶ!?それでは、俺は死んでしまうではないか!
『そうだ。お主よりよほど儂との相性がよく、儂の祝福を使いこなしていたユージィンでさえ耐えられなかった。人の身でどうにかできるようなものではない』
ユージィンというのがナイジェル・オルランディアの弟か。
建国時には死んでしまっていたから、ユージィンは記録に残っていないのか。
『案ずることはない。滅ぶのは肉体だけだ。魂は輪廻の輪に戻ることになる』
激痛の範囲が広がっていく。
手から肩へ、肩から胸へ、胸から腹へ。
液状の怨念が俺の体の中に浸透していくのを感じる。
「ぐっ……ああああぁぁ!」
蹲り苦痛に喘ぐ俺の頭の中で、無情な声が響く。
『人は儚いが、子も多く産まれる。お主もすぐに新しい生を得ることになろう』
それではだめだ!
俺は、死ぬわけにはいかない!
必ず帰ると約束したんだ!
『抵抗はやめよ。苦痛が長引くだけだ。お主の愛するものも、あと五十回ほど四季が巡るころには儚くなる。来世でまた出会えばいいではないか。ユージィンもそうしていたぞ』
来世では遅すぎる!
今でないとだめなんだ!
「がっ……あ……」
胃からせり上がってきたものを吐き出すと、それは鮮血だった。
内臓が侵され、破壊されているのだ。
息をするだけで肺や喉が引き裂かれるように痛む。
脳裏を愛しいナディアの面影がよぎった。
俺が死んだら、あの菫色の瞳はまた輝きを失うだろう。
薔薇色の頬は涙で濡れて、青白く窶れてしまうのだろう。
「だ……めだ……死……ねない……」
帰らなくては。
死んでしまったら、もう会えない。
そんなの、俺が耐えられない。
「いや、無視していたわけではないのですが」
『精霊である儂は、望まれなければ人と意志を交わすことができぬのだ』
「そう、なのですか」
『お主は、ナイジェルの子孫なのだろう?そういったことは伝わっておらぬのか?』
「おそらく、口伝が途切れてしまったのかと」
『そうか。まったく、人とは儚いものよな。儂にとってナイジェルと契約したのはつい最近だが、お主たちにとっては大昔のことなのであろう。ともかく、もう悠長に話をしている時間はない』
完全に凍りついて死んだはずのドラゴンがブルブルと震え、白っぽくなっていた表面がどす黒く染まっていく。
「なっ!なにが起こっているのです!?まさか、アンデットに!?」
『そうではない。妖精どもを呼び出すぞ。両手を上に上げろ』
言われた通りにすると、両手の先に俺の身長くらいの直径の魔法陣が現れた。
驚く間もなく、そこから薄衣を纏い背中に蝶のような羽のある若い女性たちが次々と飛び出してきた。
「これが、妖精……」
よく見ると、二十人ほどの妖精たちのうち数人は竪琴や笛などを手にしている。
妖精たちはドラゴンを中心に円になり、舞い歌い始めた。
聞いたことのない曲で、歌詞もなにを言っているのか理解できないが、楽器の奏でる澄んだ音色と伸びやかな妖精たちの歌声は、芸術に造詣が深くない俺でも心が震えるほど美しいと感じた。
これぞ正に天上の音楽というものなのだろう。
モワデイルのからくり時計は、この光景を模して造られたものなのだ。
妖精たちのつくる円の内側に、キラキラとした光の粒子が現れ、どす黒くなったドラゴンの死体に降り注がれていく。
『あのドラゴンと呼ばれるものは、瘴気が長い年月をかけて限界まで濃縮されたときに生じる。魔物ではなく、瘴気の塊なのだ』
「瘴気がドラゴンになるのですか?なぜそのようなことが起こるのです」
『さて、な。この世界はそのように創られている、としか儂にも答えられぬ』
火で炙られた蝋が溶けるように、ドラゴンの死体がドロリと溶けてヘドロのような粘土の高い真っ黒な液体になった。
『ドラゴンというものは、それだけで災厄のようなものだが、さらに厄介なのは殺しただけで終わりではないということだ。放っておくとその死体は瘴気へと還り、爆発的に広がって新たな災厄となる。このドラゴンがそうなったら、あそこに見える豊かな山脈と、人がオルランディアと呼ぶ土地の半分以上が濃い瘴気に覆われ、そこに住む全ての生物の生命を奪うだろう。妖精たちは、それを防ぐためにああやって瘴気を浄化しているのだ』
「ドラゴンが出現する前の、卵のような状態の時に浄化はできないのですか」
『そうできれば話は早いのだろうが、あれは本当に卵と同じだ。頑丈な殻に中身が守られているのだ。それゆえに、ドラゴンが殺されて動きを止めてからしか妖精たちも手出しができぬ』
ひらりひらりと薄衣の裾を翻し、艶やかな羽を広げて、妖精たちの美しい舞と歌は続く。
光の粒子に触れるたびに、元はドラゴンだったヘドロが蒸発するかのように体積を減らしていく。
サミュエルが率いる兵の中には、必ず遠見と遠耳の祝福を持つものがいるはずだ。
そのものたちにより、ここで起きたことは克明に記録として残されることになるだろう。
これで、もう大丈夫。
ドラゴンの脅威は去ったのだ。
と、安心していたのだが。
『それを手に取れ』
それ、というのは浄化され消えてしまったヘドロの下からでてきた、赤黒い結晶だ。
俺の拳の半分くらいの大きさで、なんとも禍々しい色をしている。
「これは、いったい……」
『早くしろ。手遅れになるぞ』
本能的に触りたくないと思ったが、精霊に命じられたら従うしかない。
妖精たちがやや遠巻きにくるくると舞い続ける中で、俺は嫌々ながら結晶に手を伸ばした。
拾い上げて掌に乗せてみると、それはなんだか妙に生暖かい感じがした。
『それに魔力を流せ』
言われた通りに僅かに魔力を流してみると、結晶は瞬時に腐った血のような液体へと変わった。
そして、あっという間に俺の掌に染み込むように姿を消した。
これはマズい、と思った次の瞬間、炎で焼かれるような、無数の太い針で貫かれるような激痛が手にはしった。
「ぐっ!な……なにが……」
『それは、妖精たちでも浄化できなかった瘴気の残滓だ。言うなればドラゴンの怨念のようなものだ』
怨念!?そんなものを俺は体内に取り込んでしまったのか!?
『それを滅するには、こうするより他にないのだ。苦痛であろうが、それもお主の肉体が滅ぶまでの辛抱だ』
肉体が滅ぶ!?それでは、俺は死んでしまうではないか!
『そうだ。お主よりよほど儂との相性がよく、儂の祝福を使いこなしていたユージィンでさえ耐えられなかった。人の身でどうにかできるようなものではない』
ユージィンというのがナイジェル・オルランディアの弟か。
建国時には死んでしまっていたから、ユージィンは記録に残っていないのか。
『案ずることはない。滅ぶのは肉体だけだ。魂は輪廻の輪に戻ることになる』
激痛の範囲が広がっていく。
手から肩へ、肩から胸へ、胸から腹へ。
液状の怨念が俺の体の中に浸透していくのを感じる。
「ぐっ……ああああぁぁ!」
蹲り苦痛に喘ぐ俺の頭の中で、無情な声が響く。
『人は儚いが、子も多く産まれる。お主もすぐに新しい生を得ることになろう』
それではだめだ!
俺は、死ぬわけにはいかない!
必ず帰ると約束したんだ!
『抵抗はやめよ。苦痛が長引くだけだ。お主の愛するものも、あと五十回ほど四季が巡るころには儚くなる。来世でまた出会えばいいではないか。ユージィンもそうしていたぞ』
来世では遅すぎる!
今でないとだめなんだ!
「がっ……あ……」
胃からせり上がってきたものを吐き出すと、それは鮮血だった。
内臓が侵され、破壊されているのだ。
息をするだけで肺や喉が引き裂かれるように痛む。
脳裏を愛しいナディアの面影がよぎった。
俺が死んだら、あの菫色の瞳はまた輝きを失うだろう。
薔薇色の頬は涙で濡れて、青白く窶れてしまうのだろう。
「だ……めだ……死……ねない……」
帰らなくては。
死んでしまったら、もう会えない。
そんなの、俺が耐えられない。
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