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㉚サミュエル視点
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メルカトでのアーレン殿下は、黒い羽毛に覆われた異形の姿で目撃された。
それなのに、その半年後にはモワデイルの劇場で以前と変わらぬ人の姿で多くの人の前に姿を現した。
傍らには女性が寄り添っていたというから、おそらくそれはナディアなのだろう。
アーレン殿下にかけられた呪いは解かれたようだ。
呪いを解いたのは、間違いなくナディアだ。
ナディアなら、刺繍に解呪をするような加護をつけることもできるはずだ。
ナディアが、アーレン殿下のために、俺ではない男のために刺繍をした。
そう考えると、胸の奥底にもやもやとした闇が湧き上がってくる。
俺にこんな感情を持つ資格などないというのに。
アーレン殿下がどれだけ老若男女問わずモテるかということを、俺はよく知っている。
ナディアの心はもうアーレン殿下のものになっていることだろう。
証言によると、アーレン殿下もナディアを大切にしているようだ。
敬愛するアーレン殿下が生きていてくれて、とても嬉しい。
同時に、ナディアの側にアーレン殿下がいるということが許せない。
アーレン殿下の腕に抱かれるナディアを想像すると、胸が焼け焦げそうなほどの嫉妬に苦しめられた。
メルカトにいた頃、ナディアは俺の全てだった。
生きてナディアの元に戻るため、必死で魔物と戦った。
その結果、将軍にまで出世をしてしまった。
平民だった俺が英雄とまで呼ばれるようになると、それまで俺を見下していた貴族たちが掌を返してチヤホヤしてくるようになった。
それが思いの外気分がよくて、奔放な令嬢や未亡人たちと火遊びをしているうちに、ナディアのことをおざなりにしてしまった。
一時的なことだから、もう少し遊んで満足したら迎えに行くから、と特に深く考えずにそんな生活をしていたら、いつのまにやらブリジット王女と婚約させられてしまっていた。
婚約を打診された時には既に外堀が埋められていて、とても断ることなどできない状況だったのだ。
なんて馬鹿なことをしたのだ、と後悔したがもう遅い。
遠征が終わった後、将軍の地位なんて蹴ってさっさと帰郷するべきだったのに。
ブリジット王女は可愛らしいが、妻にしたいとは思ったことがなかった。
だが、ブリジット王女がナディアのことを知れば、ナディアは殺されてしまうだろう。
ナディアを守るためには、俺から連絡をとることができなかった。
ナディア。きっと俺に捨てられたと思っていることだろう。
そんなつもりなどなかった。
必ず迎えに行くつもりだった。
どんな女と遊んでも、いつも思い出すのはナディアのことだった。
俺の妻になるのは、ナディアだけだと思っていたのに。
心から謝ったら許してくれるだろうか。
俺のところに戻ってきてくれるだろうか。
昔のように、俺だけに笑ってくれるだろうか。
そんなことは起こりえないとわかっているのに、俺に都合のいい僅かな希望に縋らずにはいられなかった。
モワデイルで目撃された後、アーレン殿下はその日のうちに宿を引き払い姿を消した。
アーレン殿下を慕うものに見つけられて、面倒なことになるのを避けたかったのだろう。
宿の従業員によると、アーレン殿下は茶色い髪に菫色の瞳の女性と一緒で、とても仲睦まじい様子だったそうだ。
その知らせが届いてすぐに近隣の町や村でも目撃情報を募ったが、なにも出てこなかった。
二人は忽然と消息を断ったのだ。
モワデイルを出たとして、人里を完全に避けて移動するなんてことは不可能だ。
アーレン殿下だけなら可能かもしれないが、ナディアを連れているのだから、そんな無理はできないはずだ。
まさか、どこかの森の中で二人だけで生活しているとでもいうのだろうか。
いや、それよりも。
完全に人の姿に戻っていたというアーレン殿下だが、もしかしたらどうにかしてまた翼を生やして、飛んで移動したのではないだろうか。
魔法に長けたあの方なら、そんな非常識なことでもできそうな気がする。
だとしたら、モワデイル周辺の捜索に拘るのは悪手だ。
むしろ、ずっと離れたところを探すべきではないだろうか。
オルランディア国中にまだアーレン殿下たちがいるならば、の話ではあるが。
というわけで、俺が目をつけたのは、軍に残らずに故郷へと帰った戦友たちだった。
彼らは泣きながらアーレン殿下との別れを惜しみ、アーレン殿下もいつか必ず会いに行くからと約束し、一人一人と別れを告げていた。
義理堅いアーレン殿下のことだから、オルランディアを離れる前に、彼らに会いに行くのではないかと考えたのだ。
ジェラルド殿下に無理を言って、俺は自分で戦友たちの元に赴き探りを入れることにした。
この目でアーレン殿下の生存を確認し、俺自身の手でナディアを捕まえたかった。
早くも冷え切ったブリジットとの結婚生活から逃げたい、というのも大きな理由であることはジェラルド殿下にはバレていたと思うが、それでも俺を行かせてくれた。
ジェラルド殿下もアーレン殿下が恋しくて仕方がないのだ。
僅かな希望を胸に、本当に信頼できる少数の部下だけを連れて、俺は王都を旅立った。
行商人に扮し戦友たちの故郷をいくつか巡り、エケルトという小さな港町にやってきた。
料理上手だったルークという男がここで定食屋を営んでいるはずだ。
ルークのことについて市場でさりげなく聞き込みをしながら買い物をしていると……
「おじさん。今日のお勧めはなにかある?」
聞き覚えのある声がして、俺ははっと振り返った。
「アリアちゃん、いらっしゃい。このササ芋がお買い得だよ。スープに入れるとコクがでて美味いんだ」
「じゃあそれを、えーと、四つお願い。あと、このニールを二束」
「はいよ」
八百屋の店主と話しているのは、茶色い髪の女性だ。
こちらに背中を向けているので顔は見えないが……この声、あの髪、背格好。
ナディアだ。夢にまで見たナディアが、手を伸ばせば届くところにいる。
そっと物陰に隠れて様子を伺うと、八百屋で支払いを終えたナディアが通りを歩き出した。
八年ぶりに見たその顔は、俺の記憶よりずっと大人びていて、想像していたよりもずっと美しかった。
髪も肌も艶やかで、ふっくらとした頬と唇は健康的な薔薇色だ。
着ている服も上質で、指輪やピアスなど装飾品も身に着けている。
魔法具で茶色に色を変えているらしい瞳には、愛される喜びと満ち足りた幸せに輝いていた。
メルカトでのナディアは、もっと痩せていた。
俺と愛し合っていても、いつもどこか寂しそうで、自信なさげに顔を伏せることが多かった。
なのに、今はそんな様子は欠片もない。
ナディアは、アーレン殿下といるのが幸せなのだ。
俺は激しく痛む胸を押さえながら、今すぐナディアを呼び止めて抱きしめたいのを必死で我慢しなければならなかった。
「……あの女性ですか」
「そうだ。準備はできているか」
「はい。いつでも」
すぐ側にいた部下はナディアの後を追っていった。
道を尋ねるふりをして、部下がナディアを表通りから一本入った裏路地へと連れてきた。
こんなに簡単に騙されるなんて、不用心すぎる……とは思いながらも、もうすぐナディアに会えると心臓が早鐘のように鳴っていた。
裏路地で待ち構えていた俺を見ると、ナディアは瞳が零れ落ちそうなほど目を見開いた。
その可愛い唇から叫び声が上がりそうになった瞬間、もう一人の部下が後からナディアの口に薬剤を染み込ませた布を押し当てた。
あっけなく意識を失い、崩れ落ちそうになったナディアの体を俺は抱きとめ、そっと抱え上げた。
こうして愛しいナディアは、八年ぶりに俺の腕の中へと戻ってきた。
それなのに、その半年後にはモワデイルの劇場で以前と変わらぬ人の姿で多くの人の前に姿を現した。
傍らには女性が寄り添っていたというから、おそらくそれはナディアなのだろう。
アーレン殿下にかけられた呪いは解かれたようだ。
呪いを解いたのは、間違いなくナディアだ。
ナディアなら、刺繍に解呪をするような加護をつけることもできるはずだ。
ナディアが、アーレン殿下のために、俺ではない男のために刺繍をした。
そう考えると、胸の奥底にもやもやとした闇が湧き上がってくる。
俺にこんな感情を持つ資格などないというのに。
アーレン殿下がどれだけ老若男女問わずモテるかということを、俺はよく知っている。
ナディアの心はもうアーレン殿下のものになっていることだろう。
証言によると、アーレン殿下もナディアを大切にしているようだ。
敬愛するアーレン殿下が生きていてくれて、とても嬉しい。
同時に、ナディアの側にアーレン殿下がいるということが許せない。
アーレン殿下の腕に抱かれるナディアを想像すると、胸が焼け焦げそうなほどの嫉妬に苦しめられた。
メルカトにいた頃、ナディアは俺の全てだった。
生きてナディアの元に戻るため、必死で魔物と戦った。
その結果、将軍にまで出世をしてしまった。
平民だった俺が英雄とまで呼ばれるようになると、それまで俺を見下していた貴族たちが掌を返してチヤホヤしてくるようになった。
それが思いの外気分がよくて、奔放な令嬢や未亡人たちと火遊びをしているうちに、ナディアのことをおざなりにしてしまった。
一時的なことだから、もう少し遊んで満足したら迎えに行くから、と特に深く考えずにそんな生活をしていたら、いつのまにやらブリジット王女と婚約させられてしまっていた。
婚約を打診された時には既に外堀が埋められていて、とても断ることなどできない状況だったのだ。
なんて馬鹿なことをしたのだ、と後悔したがもう遅い。
遠征が終わった後、将軍の地位なんて蹴ってさっさと帰郷するべきだったのに。
ブリジット王女は可愛らしいが、妻にしたいとは思ったことがなかった。
だが、ブリジット王女がナディアのことを知れば、ナディアは殺されてしまうだろう。
ナディアを守るためには、俺から連絡をとることができなかった。
ナディア。きっと俺に捨てられたと思っていることだろう。
そんなつもりなどなかった。
必ず迎えに行くつもりだった。
どんな女と遊んでも、いつも思い出すのはナディアのことだった。
俺の妻になるのは、ナディアだけだと思っていたのに。
心から謝ったら許してくれるだろうか。
俺のところに戻ってきてくれるだろうか。
昔のように、俺だけに笑ってくれるだろうか。
そんなことは起こりえないとわかっているのに、俺に都合のいい僅かな希望に縋らずにはいられなかった。
モワデイルで目撃された後、アーレン殿下はその日のうちに宿を引き払い姿を消した。
アーレン殿下を慕うものに見つけられて、面倒なことになるのを避けたかったのだろう。
宿の従業員によると、アーレン殿下は茶色い髪に菫色の瞳の女性と一緒で、とても仲睦まじい様子だったそうだ。
その知らせが届いてすぐに近隣の町や村でも目撃情報を募ったが、なにも出てこなかった。
二人は忽然と消息を断ったのだ。
モワデイルを出たとして、人里を完全に避けて移動するなんてことは不可能だ。
アーレン殿下だけなら可能かもしれないが、ナディアを連れているのだから、そんな無理はできないはずだ。
まさか、どこかの森の中で二人だけで生活しているとでもいうのだろうか。
いや、それよりも。
完全に人の姿に戻っていたというアーレン殿下だが、もしかしたらどうにかしてまた翼を生やして、飛んで移動したのではないだろうか。
魔法に長けたあの方なら、そんな非常識なことでもできそうな気がする。
だとしたら、モワデイル周辺の捜索に拘るのは悪手だ。
むしろ、ずっと離れたところを探すべきではないだろうか。
オルランディア国中にまだアーレン殿下たちがいるならば、の話ではあるが。
というわけで、俺が目をつけたのは、軍に残らずに故郷へと帰った戦友たちだった。
彼らは泣きながらアーレン殿下との別れを惜しみ、アーレン殿下もいつか必ず会いに行くからと約束し、一人一人と別れを告げていた。
義理堅いアーレン殿下のことだから、オルランディアを離れる前に、彼らに会いに行くのではないかと考えたのだ。
ジェラルド殿下に無理を言って、俺は自分で戦友たちの元に赴き探りを入れることにした。
この目でアーレン殿下の生存を確認し、俺自身の手でナディアを捕まえたかった。
早くも冷え切ったブリジットとの結婚生活から逃げたい、というのも大きな理由であることはジェラルド殿下にはバレていたと思うが、それでも俺を行かせてくれた。
ジェラルド殿下もアーレン殿下が恋しくて仕方がないのだ。
僅かな希望を胸に、本当に信頼できる少数の部下だけを連れて、俺は王都を旅立った。
行商人に扮し戦友たちの故郷をいくつか巡り、エケルトという小さな港町にやってきた。
料理上手だったルークという男がここで定食屋を営んでいるはずだ。
ルークのことについて市場でさりげなく聞き込みをしながら買い物をしていると……
「おじさん。今日のお勧めはなにかある?」
聞き覚えのある声がして、俺ははっと振り返った。
「アリアちゃん、いらっしゃい。このササ芋がお買い得だよ。スープに入れるとコクがでて美味いんだ」
「じゃあそれを、えーと、四つお願い。あと、このニールを二束」
「はいよ」
八百屋の店主と話しているのは、茶色い髪の女性だ。
こちらに背中を向けているので顔は見えないが……この声、あの髪、背格好。
ナディアだ。夢にまで見たナディアが、手を伸ばせば届くところにいる。
そっと物陰に隠れて様子を伺うと、八百屋で支払いを終えたナディアが通りを歩き出した。
八年ぶりに見たその顔は、俺の記憶よりずっと大人びていて、想像していたよりもずっと美しかった。
髪も肌も艶やかで、ふっくらとした頬と唇は健康的な薔薇色だ。
着ている服も上質で、指輪やピアスなど装飾品も身に着けている。
魔法具で茶色に色を変えているらしい瞳には、愛される喜びと満ち足りた幸せに輝いていた。
メルカトでのナディアは、もっと痩せていた。
俺と愛し合っていても、いつもどこか寂しそうで、自信なさげに顔を伏せることが多かった。
なのに、今はそんな様子は欠片もない。
ナディアは、アーレン殿下といるのが幸せなのだ。
俺は激しく痛む胸を押さえながら、今すぐナディアを呼び止めて抱きしめたいのを必死で我慢しなければならなかった。
「……あの女性ですか」
「そうだ。準備はできているか」
「はい。いつでも」
すぐ側にいた部下はナディアの後を追っていった。
道を尋ねるふりをして、部下がナディアを表通りから一本入った裏路地へと連れてきた。
こんなに簡単に騙されるなんて、不用心すぎる……とは思いながらも、もうすぐナディアに会えると心臓が早鐘のように鳴っていた。
裏路地で待ち構えていた俺を見ると、ナディアは瞳が零れ落ちそうなほど目を見開いた。
その可愛い唇から叫び声が上がりそうになった瞬間、もう一人の部下が後からナディアの口に薬剤を染み込ませた布を押し当てた。
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