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アーレンが途中で買ってくれた果実水と軽食でお腹を満たしながら、おじさんの観光案内は続いた。
長年この仕事をしているというおじさんの話術は巧みで、解説は水路の流れのようによどみなく滑らかで、とても楽しかった。
「お世話になりました」
「なに、俺はこれが商売だからな。若い新婚さん相手で俺も若返った気分にさせてもらったよ」
船着き場でおじさんにお礼を言うと、おじさんは照れたように笑った。
「そうだ、あの搭が見えるだろう?あれは古い時計台なんだ。あと少ししたら、時計の下の窓から、からくり人形が出てくる時間だ。せっかくだから行ってみたらいいぞ。あれもモワデイルでは有名なんだ」
おじさんが指さした先にあったのは、尖った屋根の白っぽい搭だった。
「からくり時計!?見てみたいわ!おじさん、ありがとう」
「おう!じゃ、気をつけてな!幸せになれよ!」
おじさんに別れを告げて、時計台を目指して歩いた。
船に乗り込む前よりも、随分と回復してきているようで、アーレンの腕に縋らなくても普通に歩くことができるようになっていた。
やっぱり船で観光案内をしてもらったのは正解だった。
「人がたくさんいるわね」
「皆、からくり時計が動き出すのを待っているんだろうな」
「どんなからくりなのか知ってる?」
「いや……話に聞いたことはあったが、覚えていない。あの時は興味がなかったからな」
時計の針がかちっと動き、誰かが始まるぞ!と叫んだのが聞こえた。
時計台を見上げると、時計の下にある窓がぱかっと開いた。
そして、中から出てきたのはいくつかの妖精の人形だった。
手に手にベルを持ち、それを交互に奏でることで軽快なリズムの曲を奏でている。
初めてみるからくり時計に目を奪われていた私は、最後にでてきた人形に声を上げそうになった。
他の人形は金や茶色の髪で淡い色の衣装で背中には蝶のような羽がついているのに、その人形だけは黒い髪で黒い衣装を着ていて、黒い翼があるのだ。
一体だけ明らかに異色だ。
白鳥の群れに一羽だけ烏が紛れ込んだような違和感がある。
それなのに、その黒い人形も手にベルを持って妖精たちと共に曲を奏でている。
その様子からすると、黒い人形も妖精たちの仲間なのだ。
やがて曲を奏で終えた人形たちは時計塔の中に戻り、窓が閉じられた。
からくりを見ていた人たちも、それぞれに立ち去っていく。
そんな中、私とアーレンだけは呆然と時計塔を見上げたままその場を動けなかった。
あの後、私たちは言葉をほとんど交わすことなく宿の部屋へと戻った。
アーレンに手を引かれて歩きながら、私は考えた。
どうやら三百年前にもアーレンと同じ祝福を受けた人がいて、その人もナイジェル・オルランディアと共に魔物と戦っていたようだ。
もしかしたらナイジェルよりも活躍したのではないだろうか。
あの壁画にあったドラゴンを斃したのは、その人なのかもしれない。
だが、そのことは公にされていない。
なんらかの理由で秘密にされている。
もしくは、忘れられているのだろうか。
宿についてからも、アーレンは疲れたと言ってすぐに寝台に横になってしまった。
私はそんなアーレンをそっとしておきたくて、部屋の片隅で黙々とアーレンのマントに刺繍を刺し続けた。
ちなみに、私が加護をつけるのはアーレンの服の刺繍にだけだ。
自分の服にもいくつかお揃いの刺繍を刺したが、それはただの刺繍でしかない。
私の祝福は、どういうわけか私には効果がないのだ。
せっかくの祝福なのに、自分のために使えないなんて不便すぎる!
そうでなければ、自分の服にたくさん加護をつけるのに!
そう言って不貞腐れた私に、おばあちゃんは同意するのではなく、はっきりと諫めた。
祝福というものは、どんなものであれ授けられたというだけでとても幸運なことだ。
文句を言う前に感謝をしなければいけない。
この祝福は、きっと本当に大切な人を守るためにあるのだから。
当時はまだ子供だったからよくわからなかったけど、今はおばあちゃんが正しかったというのが心の底から理解できる。
アーレンも、私が自分のものには加護をつけない理由を教えた時は困ったような顔をしたが、
「私の大事なアーレンが怪我をしませんように、病気になりませんように、幸せでありますようにって、たくさん祈りながら刺繍をしたの。アーレンが幸せなら、一緒にいる私も幸せでしょう?私の祝福は、こうして使うものだと思うのよ」
こう言うと納得してくれた。
「そうだな。俺がきみを幸せにすればいいだけの話だ。なにも問題はない。素晴らしい祝福だ」
愁眉を開いて加護がついたシャツに袖を通し、私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「もう、いろいろ考えるのはやめることにした」
小舟に乗ってモワデイル観光をした翌朝、アーレンはなんだかすっきりした顔をしていた。
あれから一晩たって、考えがまとまったようだ。
「俺はもうアーレン・オルランディアではない。ただのアーレンだ。俺の祝福は、深入りすると面倒だということがよくわかった。だから、もう考えない。なにもしない。そう決めた」
「……いいの?それで」
「いいんだ。王家の柵やらなにやらは、王家のやつらがどうにかすればいい。俺にはもう関係のない話だ」
アーレンは家族に呪われ殺されかけた。
第二王子は正式に亡くなったことになっている。
アーレンが出した結論を、責めることができる人などこの世のどこにもいないはずだ。
「一つだけ訂正して?あなたは、ただのアーレンじゃないわ。私の夫のアーレンなのよ」
そう言ってアーレンの頭を胸に押しつけるように抱きしめると、アーレンもぎゅっと私を抱きしめてくれた。
「きみの言う通りだ。今の俺は、きみの夫だ。第二王子なんかより、よほど栄誉ある地位にいる」
「そうよ。私の夫は、この世であなただけ。なにがあっても、ずっと側にいるわ」
「……愛しているよ、ナディア。俺にはきみだけだ」
それから私はアーレンが満足するまでたっぷりと貪られ、結局その日も宿の部屋から出ることができなかった。
私たちは二人とも特殊な祝福を持つ極めて珍しい夫婦で、お互いの祝福により私たちは出会い結びついた。
第二王子と田舎のお針子が夫婦になるなんて、まるでおとぎ話のような普通に考えるとありえないことなのだ。
私たちが幸せになれたのは、間違いなく祝福のおかげだ。
このあたりも、祝福が祝福と言われる所以なのかもしれないと今は思っている。
長年この仕事をしているというおじさんの話術は巧みで、解説は水路の流れのようによどみなく滑らかで、とても楽しかった。
「お世話になりました」
「なに、俺はこれが商売だからな。若い新婚さん相手で俺も若返った気分にさせてもらったよ」
船着き場でおじさんにお礼を言うと、おじさんは照れたように笑った。
「そうだ、あの搭が見えるだろう?あれは古い時計台なんだ。あと少ししたら、時計の下の窓から、からくり人形が出てくる時間だ。せっかくだから行ってみたらいいぞ。あれもモワデイルでは有名なんだ」
おじさんが指さした先にあったのは、尖った屋根の白っぽい搭だった。
「からくり時計!?見てみたいわ!おじさん、ありがとう」
「おう!じゃ、気をつけてな!幸せになれよ!」
おじさんに別れを告げて、時計台を目指して歩いた。
船に乗り込む前よりも、随分と回復してきているようで、アーレンの腕に縋らなくても普通に歩くことができるようになっていた。
やっぱり船で観光案内をしてもらったのは正解だった。
「人がたくさんいるわね」
「皆、からくり時計が動き出すのを待っているんだろうな」
「どんなからくりなのか知ってる?」
「いや……話に聞いたことはあったが、覚えていない。あの時は興味がなかったからな」
時計の針がかちっと動き、誰かが始まるぞ!と叫んだのが聞こえた。
時計台を見上げると、時計の下にある窓がぱかっと開いた。
そして、中から出てきたのはいくつかの妖精の人形だった。
手に手にベルを持ち、それを交互に奏でることで軽快なリズムの曲を奏でている。
初めてみるからくり時計に目を奪われていた私は、最後にでてきた人形に声を上げそうになった。
他の人形は金や茶色の髪で淡い色の衣装で背中には蝶のような羽がついているのに、その人形だけは黒い髪で黒い衣装を着ていて、黒い翼があるのだ。
一体だけ明らかに異色だ。
白鳥の群れに一羽だけ烏が紛れ込んだような違和感がある。
それなのに、その黒い人形も手にベルを持って妖精たちと共に曲を奏でている。
その様子からすると、黒い人形も妖精たちの仲間なのだ。
やがて曲を奏で終えた人形たちは時計塔の中に戻り、窓が閉じられた。
からくりを見ていた人たちも、それぞれに立ち去っていく。
そんな中、私とアーレンだけは呆然と時計塔を見上げたままその場を動けなかった。
あの後、私たちは言葉をほとんど交わすことなく宿の部屋へと戻った。
アーレンに手を引かれて歩きながら、私は考えた。
どうやら三百年前にもアーレンと同じ祝福を受けた人がいて、その人もナイジェル・オルランディアと共に魔物と戦っていたようだ。
もしかしたらナイジェルよりも活躍したのではないだろうか。
あの壁画にあったドラゴンを斃したのは、その人なのかもしれない。
だが、そのことは公にされていない。
なんらかの理由で秘密にされている。
もしくは、忘れられているのだろうか。
宿についてからも、アーレンは疲れたと言ってすぐに寝台に横になってしまった。
私はそんなアーレンをそっとしておきたくて、部屋の片隅で黙々とアーレンのマントに刺繍を刺し続けた。
ちなみに、私が加護をつけるのはアーレンの服の刺繍にだけだ。
自分の服にもいくつかお揃いの刺繍を刺したが、それはただの刺繍でしかない。
私の祝福は、どういうわけか私には効果がないのだ。
せっかくの祝福なのに、自分のために使えないなんて不便すぎる!
そうでなければ、自分の服にたくさん加護をつけるのに!
そう言って不貞腐れた私に、おばあちゃんは同意するのではなく、はっきりと諫めた。
祝福というものは、どんなものであれ授けられたというだけでとても幸運なことだ。
文句を言う前に感謝をしなければいけない。
この祝福は、きっと本当に大切な人を守るためにあるのだから。
当時はまだ子供だったからよくわからなかったけど、今はおばあちゃんが正しかったというのが心の底から理解できる。
アーレンも、私が自分のものには加護をつけない理由を教えた時は困ったような顔をしたが、
「私の大事なアーレンが怪我をしませんように、病気になりませんように、幸せでありますようにって、たくさん祈りながら刺繍をしたの。アーレンが幸せなら、一緒にいる私も幸せでしょう?私の祝福は、こうして使うものだと思うのよ」
こう言うと納得してくれた。
「そうだな。俺がきみを幸せにすればいいだけの話だ。なにも問題はない。素晴らしい祝福だ」
愁眉を開いて加護がついたシャツに袖を通し、私をぎゅっと抱きしめてくれた。
「もう、いろいろ考えるのはやめることにした」
小舟に乗ってモワデイル観光をした翌朝、アーレンはなんだかすっきりした顔をしていた。
あれから一晩たって、考えがまとまったようだ。
「俺はもうアーレン・オルランディアではない。ただのアーレンだ。俺の祝福は、深入りすると面倒だということがよくわかった。だから、もう考えない。なにもしない。そう決めた」
「……いいの?それで」
「いいんだ。王家の柵やらなにやらは、王家のやつらがどうにかすればいい。俺にはもう関係のない話だ」
アーレンは家族に呪われ殺されかけた。
第二王子は正式に亡くなったことになっている。
アーレンが出した結論を、責めることができる人などこの世のどこにもいないはずだ。
「一つだけ訂正して?あなたは、ただのアーレンじゃないわ。私の夫のアーレンなのよ」
そう言ってアーレンの頭を胸に押しつけるように抱きしめると、アーレンもぎゅっと私を抱きしめてくれた。
「きみの言う通りだ。今の俺は、きみの夫だ。第二王子なんかより、よほど栄誉ある地位にいる」
「そうよ。私の夫は、この世であなただけ。なにがあっても、ずっと側にいるわ」
「……愛しているよ、ナディア。俺にはきみだけだ」
それから私はアーレンが満足するまでたっぷりと貪られ、結局その日も宿の部屋から出ることができなかった。
私たちは二人とも特殊な祝福を持つ極めて珍しい夫婦で、お互いの祝福により私たちは出会い結びついた。
第二王子と田舎のお針子が夫婦になるなんて、まるでおとぎ話のような普通に考えるとありえないことなのだ。
私たちが幸せになれたのは、間違いなく祝福のおかげだ。
このあたりも、祝福が祝福と言われる所以なのかもしれないと今は思っている。
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