40 / 43
㊵ 妖精姫は公爵夫人になる ※
しおりを挟む
私がオブライエン侯爵家の養女になってからきっかり半年後、私とテオ様は正式に結婚した。
私はレティシア・オブライエンから再び名前が変わり、レティシア・エデルマン公爵夫人となった。
この世でエデルマン姓を名乗っているのは、昨日まではテオ様だけだった。
そこに今日からは私が加わった。
テオ様と名実ともに家族になったのだと実感できて、とても嬉しい。
私のエデルマン公爵邸での部屋も、客室からテオ様の私室の隣にある公爵夫人の部屋に移された。
前の客室は、タニアとシロがそのまま使い続けることになっている。
ふたりと距離ができてしまうのは寂しいが、その分テオ様との距離は縮まった。
タニアももうすぐ七歳になる。
少しずつ姉離れしてもいい頃なのかもしれない。
私はまだ見慣れない私室から続く扉をそっと開いた。
その先は、既に見慣れたテオ様の寝室だ。
今までは廊下側の扉から寝室に入っていたが、これからは私の私室からの扉を使うことになる。
「テオ様……お、お待たせしました」
今は結婚式当日の夜。
つまり、これから初夜を迎えるわけだ。
テオ様はもう寝室にいて、私を待ってくれていた。
今更ながらなんとなく恥ずかしくて、扉から入ったすぐのところでもじもじしてしまった。
ちなみに、今私が着ているのは、ドアニス男爵の元七番目の奥さんである仕立屋がデザインしてくれた、『妖精姫専用ナイトドレス』だ。
『レティシア様のお可愛らしさを一つも損なうことなく、そこに妖艶さと華やかさと、さらに儚さまでを絶妙なバランスで演出するデザインとなっております。
これをお召しになったレティシア様は、ただ可憐なだけではなく、成熟した大人の色気も併せ持つ妖精姫となることができるでしょう!」
ウェディングドレスに加えてこのナイトドレスもとても気合いを入れてデザインし、お針子たちと一丸となって作り上げてくれた。
あの仕立屋ともドアニス男爵とも、これから長い付き合いになりそうだ。
「どうした、レティ。こっちにおいで」
寝台に腰かけたテオ様に、おずおずと近づいた。
「昼間のドレスも美しかったが……これもとても似合っているな。
脱がせるのがもったいないくらいだ」
テオ様の大きな掌が私の髪と頬をそっと撫でた。
ここ数日、私たちは結婚式の準備で多忙を極め、同じ寝台で眠ってはいたが肌を重ねることはしていなかった。
そして、大勢の人々からの祝福を受けながらテオ様に抱きしめられた幸せな感覚が、まだ全身に残っている。
今は二人きりで、寝室で、きれいに全身を磨かれて初夜に臨んでいるわけで。
まだ少し触れられただけなのだが、この先のことを期待して体が熱くなってしまうのもしかたがないことだと思う。
だって、私はテオ様が大好きで、テオ様に触れたくて、テオ様に触れてほしくて……
「私、テオ様を愛しています。これからもずっと側に置いてください」
「それは俺が言うべき台詞だ。
其方を見ていると、いつかタニアと一緒にシロに乗って消えてしまうのではないかとたまに不安になる」
「そんなことはしませんわ。
もしどうしてもそうする必要があるなら、テオ様も攫っていくことにしましょう」
「そうしてくれ。
俺は魔法も剣も得意だから、行った先でもきっと役に立つぞ」
紅玉と蒼穹の瞳が優しく細められ、テオ様は両手で私の頬を包んだ。
「前は、若い騎士たちが結婚したいとか恋人がほしいと言うのが理解できなかった。
結婚は家のためにするもので、女が欲しいなら娼館に行けばいいだろうにと思っていた。
今は彼らの気持ちがよくわかる。
彼らはきっと、愛しい女と共にあることがどれだけ幸せなのかを知っていたのだな。
レティシア……愛しているよ。ずっと側にいてほしい」
私は返事をする代わりに、テオ様にキスをした。
私からテオ様の口腔に舌を差し入れて貪ると、テオ様の私のより分厚い舌もそれに応えてくれた。
そうしながらお互いの衣服を剥ぎ取り、縺れあうように寝台へと上がった。
「あぁ、テオ様……お願いです、早く」
「そう焦るな。まだ夜は長い。せっかくの初夜なのだから」
早くほしいと強請る私に、テオ様は丁寧に愛撫をした。
首にも胸にも腹にも、体中のいたるところにキスをされ、赤い花びらのような痕が増えるたびに体が震えた。
胸の頂きは集中的にキスされて舌先で転がされ、それだけでイってしまいそうなくらい気持ちよかった。
私の秘部はすっかり準備が整い、蜜を垂れ流すくらいになっているというのにまだ愛撫は続く。
指で膣内の弱いところを摩られながら陰核を吸われ、あっという間に絶頂に達してしまった。
大きく弓なりに背をしならせ痙攣している間に、太腿にまた花びらが増えた。
やっと体が弛緩し、きっともうほしいものをくれるだろうと期待したのに、また同じ愛撫をされた。
「ああっ……テオ様、もう……お願い、ほしいっ……」
指では届かない奥が、苦しいくらいに切なく疼いている。
涙を流して鳶色の短い髪をかきまわしながら懇願したのに、またあっけなくイかされてしまった。
「あああっ!……え、あ、ああああああっ!」
びくびくと私の体が痙攣しだすと同時にテオ様はさっと体勢を変えて、痙攣を続ける私の中にぐっと侵入し、そのまま奥まで抉られた。
イっているところをさらにイかされたような形になり、やっとほしいものが与えらえた私の膣は貪欲にテオ様を絞めつけ蠢いた。
「は……絡みついて……レティは中も可愛いな」
テオ様はそんな私の胎内を堪能しながら感嘆の声を漏らした。
「レティ……今日、俺にかけられていた避妊魔法は解除された」
テオ様の手が私の下腹部に触れた。
「今夜から、ここに本物の子種を注ぐ。いいな?」
今までも数えきれないくらい体を重ねて奥に精を注がれてきたが、あれは子種ではなかった。
避妊する必要がなくなった今夜以降は、テオ様の子種を私の胎内で受け入れることになる。
「嬉しい、です……たくさん、ほしい……赤ちゃんが、早くできるように……」
私は下腹部のテオ様の手に自分の手を重ねた。
ここに熱い飛沫となった子種を感じる瞬間を想像すると、それだけでぞくぞくとする。
「いい子だ、レティ……望み通り、たくさん注いであげよう」
テオ様はゆっくりと律動を始め、私は両手足をテオ様の大きな体に絡めて必死で縋りついた。
二色の美しい瞳が獰猛な獣のようにギラギラと輝きながら私を見下ろしている。
私の瞳も、きっと同じように輝いているはずだ。
獣のように求め貪っているのは私も同じなのだから。
この夜、私は覚えているだけで三回は子種を注がれた。
それから五日間は蜜月だからと寝室から出してもらえず、その間はほぼずっとテオ様の腕の中にいた。
こんなにも長い間タニアとシロの顔を見ずに過ごしたことはなかったので少し心配だったが、六日後にやっと会いに行くと、いつも通りのニコニコ笑顔で飛びついてきてくれた。
最初にメイドと護衛騎士と偽って、タニアとシロをエデルマン公爵邸に連れて来たのは、一年以上前のことだ。
タニアは表情豊かになっただけでなく、随分と大きくもなった。
タニアが元気に成長しているのはとても嬉しいのだが、こうして抱きついてくれるのももうすぐ終わりかもしれないと思うと、少し寂しい気もする。
そんなことを思っていた約一年後、私は元気な男の子を産んで、寂しい気持ちは霧散した。
大きな産声を上げる小さな赤ちゃんを抱いて、テオ様はぽろりと涙をこぼした。
タニアとシロもテオ様の腕の中の甥を覗きこんで、嬉しそうに笑った。
私とテオ様は四人の子供に恵まれた。
かつては静まりかえっていたというエデルマン公爵邸は、賑やかな笑い声が絶えない邸となった。
『氷血公爵』という二つ名はいつしか忘れ去られ、『子煩悩公爵』という新たな二つ名があるとかないとか。
私はレティシア・オブライエンから再び名前が変わり、レティシア・エデルマン公爵夫人となった。
この世でエデルマン姓を名乗っているのは、昨日まではテオ様だけだった。
そこに今日からは私が加わった。
テオ様と名実ともに家族になったのだと実感できて、とても嬉しい。
私のエデルマン公爵邸での部屋も、客室からテオ様の私室の隣にある公爵夫人の部屋に移された。
前の客室は、タニアとシロがそのまま使い続けることになっている。
ふたりと距離ができてしまうのは寂しいが、その分テオ様との距離は縮まった。
タニアももうすぐ七歳になる。
少しずつ姉離れしてもいい頃なのかもしれない。
私はまだ見慣れない私室から続く扉をそっと開いた。
その先は、既に見慣れたテオ様の寝室だ。
今までは廊下側の扉から寝室に入っていたが、これからは私の私室からの扉を使うことになる。
「テオ様……お、お待たせしました」
今は結婚式当日の夜。
つまり、これから初夜を迎えるわけだ。
テオ様はもう寝室にいて、私を待ってくれていた。
今更ながらなんとなく恥ずかしくて、扉から入ったすぐのところでもじもじしてしまった。
ちなみに、今私が着ているのは、ドアニス男爵の元七番目の奥さんである仕立屋がデザインしてくれた、『妖精姫専用ナイトドレス』だ。
『レティシア様のお可愛らしさを一つも損なうことなく、そこに妖艶さと華やかさと、さらに儚さまでを絶妙なバランスで演出するデザインとなっております。
これをお召しになったレティシア様は、ただ可憐なだけではなく、成熟した大人の色気も併せ持つ妖精姫となることができるでしょう!」
ウェディングドレスに加えてこのナイトドレスもとても気合いを入れてデザインし、お針子たちと一丸となって作り上げてくれた。
あの仕立屋ともドアニス男爵とも、これから長い付き合いになりそうだ。
「どうした、レティ。こっちにおいで」
寝台に腰かけたテオ様に、おずおずと近づいた。
「昼間のドレスも美しかったが……これもとても似合っているな。
脱がせるのがもったいないくらいだ」
テオ様の大きな掌が私の髪と頬をそっと撫でた。
ここ数日、私たちは結婚式の準備で多忙を極め、同じ寝台で眠ってはいたが肌を重ねることはしていなかった。
そして、大勢の人々からの祝福を受けながらテオ様に抱きしめられた幸せな感覚が、まだ全身に残っている。
今は二人きりで、寝室で、きれいに全身を磨かれて初夜に臨んでいるわけで。
まだ少し触れられただけなのだが、この先のことを期待して体が熱くなってしまうのもしかたがないことだと思う。
だって、私はテオ様が大好きで、テオ様に触れたくて、テオ様に触れてほしくて……
「私、テオ様を愛しています。これからもずっと側に置いてください」
「それは俺が言うべき台詞だ。
其方を見ていると、いつかタニアと一緒にシロに乗って消えてしまうのではないかとたまに不安になる」
「そんなことはしませんわ。
もしどうしてもそうする必要があるなら、テオ様も攫っていくことにしましょう」
「そうしてくれ。
俺は魔法も剣も得意だから、行った先でもきっと役に立つぞ」
紅玉と蒼穹の瞳が優しく細められ、テオ様は両手で私の頬を包んだ。
「前は、若い騎士たちが結婚したいとか恋人がほしいと言うのが理解できなかった。
結婚は家のためにするもので、女が欲しいなら娼館に行けばいいだろうにと思っていた。
今は彼らの気持ちがよくわかる。
彼らはきっと、愛しい女と共にあることがどれだけ幸せなのかを知っていたのだな。
レティシア……愛しているよ。ずっと側にいてほしい」
私は返事をする代わりに、テオ様にキスをした。
私からテオ様の口腔に舌を差し入れて貪ると、テオ様の私のより分厚い舌もそれに応えてくれた。
そうしながらお互いの衣服を剥ぎ取り、縺れあうように寝台へと上がった。
「あぁ、テオ様……お願いです、早く」
「そう焦るな。まだ夜は長い。せっかくの初夜なのだから」
早くほしいと強請る私に、テオ様は丁寧に愛撫をした。
首にも胸にも腹にも、体中のいたるところにキスをされ、赤い花びらのような痕が増えるたびに体が震えた。
胸の頂きは集中的にキスされて舌先で転がされ、それだけでイってしまいそうなくらい気持ちよかった。
私の秘部はすっかり準備が整い、蜜を垂れ流すくらいになっているというのにまだ愛撫は続く。
指で膣内の弱いところを摩られながら陰核を吸われ、あっという間に絶頂に達してしまった。
大きく弓なりに背をしならせ痙攣している間に、太腿にまた花びらが増えた。
やっと体が弛緩し、きっともうほしいものをくれるだろうと期待したのに、また同じ愛撫をされた。
「ああっ……テオ様、もう……お願い、ほしいっ……」
指では届かない奥が、苦しいくらいに切なく疼いている。
涙を流して鳶色の短い髪をかきまわしながら懇願したのに、またあっけなくイかされてしまった。
「あああっ!……え、あ、ああああああっ!」
びくびくと私の体が痙攣しだすと同時にテオ様はさっと体勢を変えて、痙攣を続ける私の中にぐっと侵入し、そのまま奥まで抉られた。
イっているところをさらにイかされたような形になり、やっとほしいものが与えらえた私の膣は貪欲にテオ様を絞めつけ蠢いた。
「は……絡みついて……レティは中も可愛いな」
テオ様はそんな私の胎内を堪能しながら感嘆の声を漏らした。
「レティ……今日、俺にかけられていた避妊魔法は解除された」
テオ様の手が私の下腹部に触れた。
「今夜から、ここに本物の子種を注ぐ。いいな?」
今までも数えきれないくらい体を重ねて奥に精を注がれてきたが、あれは子種ではなかった。
避妊する必要がなくなった今夜以降は、テオ様の子種を私の胎内で受け入れることになる。
「嬉しい、です……たくさん、ほしい……赤ちゃんが、早くできるように……」
私は下腹部のテオ様の手に自分の手を重ねた。
ここに熱い飛沫となった子種を感じる瞬間を想像すると、それだけでぞくぞくとする。
「いい子だ、レティ……望み通り、たくさん注いであげよう」
テオ様はゆっくりと律動を始め、私は両手足をテオ様の大きな体に絡めて必死で縋りついた。
二色の美しい瞳が獰猛な獣のようにギラギラと輝きながら私を見下ろしている。
私の瞳も、きっと同じように輝いているはずだ。
獣のように求め貪っているのは私も同じなのだから。
この夜、私は覚えているだけで三回は子種を注がれた。
それから五日間は蜜月だからと寝室から出してもらえず、その間はほぼずっとテオ様の腕の中にいた。
こんなにも長い間タニアとシロの顔を見ずに過ごしたことはなかったので少し心配だったが、六日後にやっと会いに行くと、いつも通りのニコニコ笑顔で飛びついてきてくれた。
最初にメイドと護衛騎士と偽って、タニアとシロをエデルマン公爵邸に連れて来たのは、一年以上前のことだ。
タニアは表情豊かになっただけでなく、随分と大きくもなった。
タニアが元気に成長しているのはとても嬉しいのだが、こうして抱きついてくれるのももうすぐ終わりかもしれないと思うと、少し寂しい気もする。
そんなことを思っていた約一年後、私は元気な男の子を産んで、寂しい気持ちは霧散した。
大きな産声を上げる小さな赤ちゃんを抱いて、テオ様はぽろりと涙をこぼした。
タニアとシロもテオ様の腕の中の甥を覗きこんで、嬉しそうに笑った。
私とテオ様は四人の子供に恵まれた。
かつては静まりかえっていたというエデルマン公爵邸は、賑やかな笑い声が絶えない邸となった。
『氷血公爵』という二つ名はいつしか忘れ去られ、『子煩悩公爵』という新たな二つ名があるとかないとか。
174
お気に入りに追加
3,756
あなたにおすすめの小説
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
【R18】青き竜の溺愛花嫁 ー竜族に生贄として捧げられたと思っていたのに、旦那様が甘すぎるー
夕月
恋愛
聖女の力を持たずに生まれてきたシェイラは、竜族の生贄となるべく育てられた。
成人を迎えたその日、生贄として捧げられたシェイラの前にあらわれたのは、大きく美しい青い竜。
そのまま喰われると思っていたのに、彼は人の姿となり、シェイラを花嫁だと言った――。
虐げられていたヒロイン(本人に自覚無し)が、竜族の国で本当の幸せを掴むまで。
ヒーローは竜の姿になることもありますが、Rシーンは人型のみです。
大人描写のある回には★をつけます。
婚約破棄されたら第二王子に媚薬を飲まされ体から篭絡されたんですけど
藍沢真啓/庚あき
恋愛
「公爵令嬢、アイリス・ウィステリア! この限りを持ってお前との婚約を破棄する!」と、貴族学園の卒業パーティーで婚約者から糾弾されたアイリスは、この世界がWeb小説であることを思い出しながら、実際はこんなにも滑稽で気味が悪いと内心で悪態をつく。でもさすがに毒盃飲んで死亡エンドなんて嫌なので婚約破棄を受け入れようとしたが、そこに現れたのは物語では婚約者の回想でしか登場しなかった第二王子のハイドランジアだった。
物語と違う展開に困惑したものの、窮地を救ってくれたハイドランジアに感謝しつつ、彼の淹れたお茶を飲んだ途端異変が起こる。
三十代社畜OLの記憶を持つ悪役令嬢が、物語では名前だけしか出てこなかった人物の執着によってドロドロになるお話。
他サイトでも掲載中
孕まされて捨てられた悪役令嬢ですが、ヤンデレ王子様に溺愛されてます!?
季邑 えり
恋愛
前世で楽しんでいた十八禁乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したティーリア。婚約者の王子アーヴィンは物語だと悪役令嬢を凌辱した上で破滅させるヤンデレ男のため、ティーリアは彼が爽やかな好青年になるよう必死に誘導する。その甲斐あってか物語とは違った成長をしてヒロインにも無関心なアーヴィンながら、その分ティーリアに対してはとんでもない執着&溺愛ぶりを見せるように。そんなある日、突然敵国との戦争が起きて彼も戦地へ向かうことになってしまう。しかも後日、彼が囚われて敵国の姫と結婚するかもしれないという知らせを受けたティーリアは彼の子を妊娠していると気がついて……
【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。
三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。
それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。
頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。
短編恋愛になってます。
悪役令嬢なのに王子の慰み者になってしまい、断罪が行われません
青の雀
恋愛
公爵令嬢エリーゼは、王立学園の3年生、あるとき不注意からか階段から転落してしまい、前世やりこんでいた乙女ゲームの中に転生してしまったことに気づく
でも、実際はヒロインから突き落とされてしまったのだ。その現場をたまたま見ていた婚約者の王子から溺愛されるようになり、ついにはカラダの関係にまで発展してしまう
この乙女ゲームは、悪役令嬢はバッドエンドの道しかなく、最後は必ずギロチンで絶命するのだが、王子様の慰み者になってから、どんどんストーリーが変わっていくのは、いいことなはずなのに、エリーゼは、いつか処刑される運命だと諦めて……、その表情が王子の心を煽り、王子はますますエリーゼに執着して、溺愛していく
そしてなぜかヒロインも姿を消していく
ほとんどエッチシーンばかりになるかも?
不能だと噂の騎士隊長が『可能』なことを私だけが知っている(※のぞきは犯罪です)
南田 此仁
恋愛
パン屋の看板娘、リゼットには秘密がある。
幼い頃から、壁や物を『透視』する能力があったのだ。
そんなリゼットが淡い恋心を寄せるのは、常連客の騎士ヨルグ。
毎日お店で顔を合わせ、ほんの少しおしゃべりをして。それだけで十分満たされているはずだった。
――そう、彼が向かいの家に引っ越してくるまでは。
「間に合ったみたいね」
リゼットが見つめる先、通りを挟んだ向かいにあるのはきっちりとカーテンの引かれた一室。
その内側で繰り広げられる光景は、本来なら誰も目にすることのない密事。
隙間から漏れる家灯りしか見えないはずの宵闇で、リゼットは今日も禁断の趣味に興じる――。
■一話 800~1000文字ほど
週一、月曜日更新
■ヒーローの自慰が好きな方、寄ってらっしゃい見てらっしゃい(本作は純愛です
■濡れ場は※マーク付き
■ご感想いただけるととっても嬉しいです☆
【R18】利害一致のお飾り婚だったので初夜をすっぽかしたら大変なことになった
春瀬湖子
恋愛
絵に描いたような美形一家の三女として生まれたリネアだったが、残念ながらちょっと地味。
本人としては何も気にしていないものの、美しすぎる姉弟が目立ちすぎていたせいで地味なリネアにも結婚の申込みが殺到……したと思いきや会えばお断りの嵐。
「もう誰でもいいから貰ってよぉ~!!」
なんてやさぐれていたある日、彼女のもとへ届いたのは幼い頃少しだけ遊んだことのあるロベルトからの結婚申込み!?
本当の私を知っているのに申込むならお飾りの政略結婚だわ! なんて思い込み初夜をすっぽかしたヒロインと、初恋をやっと実らせたつもりでいたのにすっぽかされたヒーローの溺愛がはじまって欲しいラブコメです。
【2023.11.28追記】
その後の二人のちょっとしたSSを番外編として追加しました!
※他サイトにも投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる