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⑱ もう一人の異母妹
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私がバルコニーに出ると、ロザリーは素直についてきた。
その後から侯爵夫人が出てきて扉を閉めると、夜会の喧噪から私たち三人だけが切り離された。
ここなら多少大きな声で話しても、他に聞こえることはない。
少し肌寒い夜風に不穏な空気が混ざる。
「それで?なにか話したいことがあるの?」
「ええ、たくさんありますわ!」
人目が少なくなったからか、ロザリーは憤怒の表情を隠さなくなった。
「どうしてお手紙に返事をくれなかったの!?」
「だって、書いてあるのはお金の無心ばかりですもの。返事をする気にもならないわ」
「そんな!家族が困っているというのに、冷たすぎますわ!」
「では逆に訊くけれど、どうしてお金を送ってもらえると思うの?
あなた、わたくしがどんな扱いをされていたか忘れてしまったの?
もう手紙なんて送ってこないでね。迷惑だから」
「迷惑だなんて、私たち、姉妹ではありませんか!」
「わたくしはあなたを妹だなんて思ったことは一度もないわ」
私の妹は、タニアだけなのだから。
タニアとシロだけが私の家族だ。
「わたくしも公爵閣下も、あなたたちに援助するつもりはないわ。
諦めて他をあたるようにお父様にも伝えておきなさい」
ロザリーは母親そっくりの顔で私を睨みつけた。
「ズルい……ズルいわ!あんたばっかりそんなきれいなドレスで!
私は、こんなお下がりのドレスでデビューしなくちゃいけないなんて、あんまりよ!
あんたがドアニス男爵から逃げたから、こんなことになったんじゃない!
責任とりなさいよ!」
薄くかぶっていた猫の皮も剥がれてしまって本性が丸出しになった。
相変わらず礼儀作法がなっていない。
一方、侯爵夫人はといえば、少し離れた位置から私たちをじっと観察している。
ロザリーのことは呆れているようだが、私にはどんな評価をつけるのだろうか。
「なにを勘違いしているのか知らないけど、責任をとるのはお父様よ。
お父様が頼りないから、マークス子爵家にはお金がないの。
文句ならお父様に言いなさい。とにかく、わたくしにはもうなんの関係もないことよ。
わたくしにも公爵閣下にも、二度と関わらないで。
今後、公爵閣下のことを悪く言うことはわたくしが許さないわ。
よく覚えておくのね」
こんなことを言っても、ロザリーは納得なんてしないだろう。
自分の立場も私の気持ちも、相変わらずなにもわかっていないのだ。
「あなた、今夜デビューなのでしょう?こんなところにいていいの?
ダンスホールに戻らないと、素敵な殿方とは出会えないわよ?」
ここでロザリーは泣きそうに顔を歪めた。
「皆……私を見て、がっかりした顔をするの。これが妖精姫の妹かって、そう言われるのよ!」
今更そんなことを言っているのか、と溜息をつきたくなった。
「社交界なんてそんなものよ。女性は外見だけで判断されることも多いわ。
そんなことも知らなかったの?
お父様はそれを利用して、わたくしを高く売り飛ばそうとしていたんじゃないの」
ロザリーの抱えるコンプレックスは、私にはどうしようもないことだ。
本人が頑張って乗り越えるしかないのだ。
「わたくしと比べられるのが嫌なら、泣き言言ってないで自分で努力なさい。ここにいても時間の無駄よ。もうお父様たちのところに戻りなさい」
私もそろそろ戻らなくては。
閣下が探しているかもしれない。
「お見苦しいところを見せてしまい、申し訳ございませんでした」
俯いたまま動かないロザリーに私は見切りをつけて、侯爵夫人を促して先に会場に戻ることにした。
ところが、それで終わりではなかった。
横を通り過ぎようとした私に、ロザリーは手にしていたグラスのワインをぶちまけたのだ。
ワインは私の顔から胸のあたりにかかり、淡いグリーンの生地に赤いシミができてしまった。
「なんということを!」
あまりのことに声もでない私の代わりに、侯爵夫人が怒りの声をあげた。
「レティシアのくせに、いらない子のくせに!自分だけ幸せになるなんて許さないんだから!」
ロザリーは捨て台詞を吐いて、足音高くバルコニーから出て行った。
侯爵夫人が見ているというのに、こんなことをするなんて本当になにを考えているのやら。
「それではもう会場には戻れませんわね。このまま控室に戻りましょう。お送りするわ」
「いえ、侯爵夫人にそこまでしていただくわけにはまいりませんわ。お気持ちだけで十分です」
「わたくしが、もう少しあなたと話したいのよ。さ、行きましょう」
こう言われると、断ることもできない。
私たちは会場には戻らず、バルコニー伝いに人気の少ない通路を選んでエデルマン公爵家の控室に向かった。
「なにか事情があるようね」
「はい……恥ずかしながら、お察しの通りです」
「テオドール様はご存じなの?」
「はい。閣下には全部お話ししてあります。その上で、閣下はわたくしを受け入れてくださったのです」
「そう。ドアニス男爵の名前が出ていたけれど」
「まだ公表されておりませんでしたけど、ドアニス男爵はわたくしの婚約者でした」
「よりにもよって、あのドアニス男爵とは……だからテオドール様は強引にあなたを連れ去ったのね」
「その通りです。そうしていただくように、わたくしからお願いしました」
「あなたも苦労していたのね」
侯爵夫人にはいたく同情されてしまったようだ。
社交の場で、女性にやっかまれたり嫌味を言われることはあっても、同情されることなど初めてだ。
聡明でさっぱりとした性格らしい侯爵夫人に私は好感を持った。
できることなら仲良くなりたいものだが、残念ながら日陰の身である私では無理だろう。
それにしても……なんだか急に暑くなってきたのは気のせいだろうか。
「あら?どうしたの?あなた、顔が赤いのではなくて?」
言われて頬に手をやると、確かに熱くなっている。
そして、ただ歩いているだけなのに息が切れて、頭がぼーっとしてきた。
「なんだか……暑いのです。どうして……」
急に体から力が抜けて、立っていられなくなった。
床に崩れ落ちそうになったところを、厳しい顔をした侯爵夫人にさっと支えられた。
嫋やかな貴婦人なのに意外にも力が強い。
そういえば、結婚前は女性騎士だったと言っていたっけ。
フィオナみたいだったのかな……
「控室はもうすぐよ。頑張って歩いて」
「はい……」
私は頭がグラグラするのを必死で支えながら、引きずられるように歩いて、なんとかエデルマン公爵家の控室までたどり着いた。
今夜の控室にはカルロスとリーシアがいるはずだ。
私はすぐに寝台に寝かされ、侯爵夫人とカルロスたちがなにか話し始めた。
どうやら侯爵夫人は、ロザリーとのことを説明しているようだ。
暑い。
息苦しい。
なんだか、体の奥の方で変な感じがする。
なにが起こっているのかわからないまま、私は寝台の上で身もだえていた。
その後から侯爵夫人が出てきて扉を閉めると、夜会の喧噪から私たち三人だけが切り離された。
ここなら多少大きな声で話しても、他に聞こえることはない。
少し肌寒い夜風に不穏な空気が混ざる。
「それで?なにか話したいことがあるの?」
「ええ、たくさんありますわ!」
人目が少なくなったからか、ロザリーは憤怒の表情を隠さなくなった。
「どうしてお手紙に返事をくれなかったの!?」
「だって、書いてあるのはお金の無心ばかりですもの。返事をする気にもならないわ」
「そんな!家族が困っているというのに、冷たすぎますわ!」
「では逆に訊くけれど、どうしてお金を送ってもらえると思うの?
あなた、わたくしがどんな扱いをされていたか忘れてしまったの?
もう手紙なんて送ってこないでね。迷惑だから」
「迷惑だなんて、私たち、姉妹ではありませんか!」
「わたくしはあなたを妹だなんて思ったことは一度もないわ」
私の妹は、タニアだけなのだから。
タニアとシロだけが私の家族だ。
「わたくしも公爵閣下も、あなたたちに援助するつもりはないわ。
諦めて他をあたるようにお父様にも伝えておきなさい」
ロザリーは母親そっくりの顔で私を睨みつけた。
「ズルい……ズルいわ!あんたばっかりそんなきれいなドレスで!
私は、こんなお下がりのドレスでデビューしなくちゃいけないなんて、あんまりよ!
あんたがドアニス男爵から逃げたから、こんなことになったんじゃない!
責任とりなさいよ!」
薄くかぶっていた猫の皮も剥がれてしまって本性が丸出しになった。
相変わらず礼儀作法がなっていない。
一方、侯爵夫人はといえば、少し離れた位置から私たちをじっと観察している。
ロザリーのことは呆れているようだが、私にはどんな評価をつけるのだろうか。
「なにを勘違いしているのか知らないけど、責任をとるのはお父様よ。
お父様が頼りないから、マークス子爵家にはお金がないの。
文句ならお父様に言いなさい。とにかく、わたくしにはもうなんの関係もないことよ。
わたくしにも公爵閣下にも、二度と関わらないで。
今後、公爵閣下のことを悪く言うことはわたくしが許さないわ。
よく覚えておくのね」
こんなことを言っても、ロザリーは納得なんてしないだろう。
自分の立場も私の気持ちも、相変わらずなにもわかっていないのだ。
「あなた、今夜デビューなのでしょう?こんなところにいていいの?
ダンスホールに戻らないと、素敵な殿方とは出会えないわよ?」
ここでロザリーは泣きそうに顔を歪めた。
「皆……私を見て、がっかりした顔をするの。これが妖精姫の妹かって、そう言われるのよ!」
今更そんなことを言っているのか、と溜息をつきたくなった。
「社交界なんてそんなものよ。女性は外見だけで判断されることも多いわ。
そんなことも知らなかったの?
お父様はそれを利用して、わたくしを高く売り飛ばそうとしていたんじゃないの」
ロザリーの抱えるコンプレックスは、私にはどうしようもないことだ。
本人が頑張って乗り越えるしかないのだ。
「わたくしと比べられるのが嫌なら、泣き言言ってないで自分で努力なさい。ここにいても時間の無駄よ。もうお父様たちのところに戻りなさい」
私もそろそろ戻らなくては。
閣下が探しているかもしれない。
「お見苦しいところを見せてしまい、申し訳ございませんでした」
俯いたまま動かないロザリーに私は見切りをつけて、侯爵夫人を促して先に会場に戻ることにした。
ところが、それで終わりではなかった。
横を通り過ぎようとした私に、ロザリーは手にしていたグラスのワインをぶちまけたのだ。
ワインは私の顔から胸のあたりにかかり、淡いグリーンの生地に赤いシミができてしまった。
「なんということを!」
あまりのことに声もでない私の代わりに、侯爵夫人が怒りの声をあげた。
「レティシアのくせに、いらない子のくせに!自分だけ幸せになるなんて許さないんだから!」
ロザリーは捨て台詞を吐いて、足音高くバルコニーから出て行った。
侯爵夫人が見ているというのに、こんなことをするなんて本当になにを考えているのやら。
「それではもう会場には戻れませんわね。このまま控室に戻りましょう。お送りするわ」
「いえ、侯爵夫人にそこまでしていただくわけにはまいりませんわ。お気持ちだけで十分です」
「わたくしが、もう少しあなたと話したいのよ。さ、行きましょう」
こう言われると、断ることもできない。
私たちは会場には戻らず、バルコニー伝いに人気の少ない通路を選んでエデルマン公爵家の控室に向かった。
「なにか事情があるようね」
「はい……恥ずかしながら、お察しの通りです」
「テオドール様はご存じなの?」
「はい。閣下には全部お話ししてあります。その上で、閣下はわたくしを受け入れてくださったのです」
「そう。ドアニス男爵の名前が出ていたけれど」
「まだ公表されておりませんでしたけど、ドアニス男爵はわたくしの婚約者でした」
「よりにもよって、あのドアニス男爵とは……だからテオドール様は強引にあなたを連れ去ったのね」
「その通りです。そうしていただくように、わたくしからお願いしました」
「あなたも苦労していたのね」
侯爵夫人にはいたく同情されてしまったようだ。
社交の場で、女性にやっかまれたり嫌味を言われることはあっても、同情されることなど初めてだ。
聡明でさっぱりとした性格らしい侯爵夫人に私は好感を持った。
できることなら仲良くなりたいものだが、残念ながら日陰の身である私では無理だろう。
それにしても……なんだか急に暑くなってきたのは気のせいだろうか。
「あら?どうしたの?あなた、顔が赤いのではなくて?」
言われて頬に手をやると、確かに熱くなっている。
そして、ただ歩いているだけなのに息が切れて、頭がぼーっとしてきた。
「なんだか……暑いのです。どうして……」
急に体から力が抜けて、立っていられなくなった。
床に崩れ落ちそうになったところを、厳しい顔をした侯爵夫人にさっと支えられた。
嫋やかな貴婦人なのに意外にも力が強い。
そういえば、結婚前は女性騎士だったと言っていたっけ。
フィオナみたいだったのかな……
「控室はもうすぐよ。頑張って歩いて」
「はい……」
私は頭がグラグラするのを必死で支えながら、引きずられるように歩いて、なんとかエデルマン公爵家の控室までたどり着いた。
今夜の控室にはカルロスとリーシアがいるはずだ。
私はすぐに寝台に寝かされ、侯爵夫人とカルロスたちがなにか話し始めた。
どうやら侯爵夫人は、ロザリーとのことを説明しているようだ。
暑い。
息苦しい。
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