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第3部
17 造網
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「私を呼び出すとはいい度胸ですね、裏切り者のアトラさん?」
血に染まった修道服のアリアは、馬上から凄む。
「小娘がイキがっても、微笑ましいだけよの」
対するアトラは冷やかにせせら嗤う。
「口からクソ垂れるのは勝手ですが、少しは自分の立場を考えて発言した方がよろしいかと」
アトラを囲んでいるのは、亡者のような姿の兵士の群れ。
「はっ、死に損ない供に囲まれてお姫様気取り、所詮本物の高貴さを知らぬ芋娘、余の前に立つのに一人では怖くて前に出れぬと見た」
「この圧倒的優位が分からないので?まあ、踏まれる前の虫ケラに、上から何が迫ってるのかなんて分かりようが無いでしょうけどねぇ!」
「圧倒的優位?果たしてそうかの?」
「碌な権能を持たない虫如きに、何が出来ますか?」
「そうかも知れんのー、おー怖い怖い」
「"女神を殺す方法"を知っている貴女を生かして返すわけには」
「そんな言葉を手紙に書いた覚えは無いがの?まさか、そこまで他の者に聞かれたくないのか?あやつを──」
「……黙れよ」
「図星だな。途端に口が少なくなったの!でなければ、城を離れてここまで来ないか?いやさ、城なんてもう無いかも知れぬがのう!」
「……これ以上は無駄です。皆さん、この化け物を早く始末して下さい」
激昂したアリアはそう命令する──が、誰一人として、何かに縛り付けられたように、その場を動かない。
「何をしてるんですか?皆さん、早く──」
アリアが揺すった兵の首は、鋭利な刃物で切られたように滑り落ちる。
吹き出した血がアリアに顔にかかり、力の抜けた兵の身体は膝から崩れ、地に伏す。
「おお、怖い怖い、自らの兵を突然殺しおった」
「何をした……!」
「何って、知らんのか?蜘蛛は罠を張る虫なのだぞ?のこのこと網の上にやってきて──無事で済むわけがあるまい?」
◆◇◆◇◆◇◆◇
「さて、一歩でも動けば首が飛ぶぞ?」
アトラの指にキラリと光る一筋の糸。
僅かに反射して煌めくその糸は、兵士達の喉元のほんの少し先と、足元に張り巡らされていた。
「……罠……この程度で?馬鹿にするのも大概にしてもらえますかぁ?」
「なぁ聖女サマ、人の意思を尊重するんだろう?まさか死ねと言うつもりか?いくらご自慢の回復魔術でも、首を切り落とされては無事では済むまい」
アトラはまるで、兵の動揺を誘うかのように言う。
「その程度で私の兵が止まるとでも?私の命は絶対です……進みなさい、兵達よ」
ほんの少し躊躇した兵士達も息を飲み、喉元の糸へ剣を押し当て潜り抜け、粘つく足元の糸を引き摺りながら、重い一歩を踏み出す。
「虫ケラの小細工程度で罠とは、冗談も程々にしなさい、ある事が分かっている罠なんて恐るに値しない」
「……どうやらそうらしいの、余の罠を全て看破されているなら、為すすべも無い。余には碌な権能もないしの」
「さあ、その虫ケラを捻り潰すのです!恐れる事はありません!」
糸を通り抜けた兵士達は、アリアの号令で続々と駆け出す。
「虫程度の浅知恵で私に勝てるわけが──は?」
しかし駆け出した彼らから、胴や首が滑り落ちて血飛沫が舞い、或いは足元に隠されていた落とし穴に消える。
「む?どうしたのだ貴様ら、"全て"見えていたのでは無かったのか?まさか──"自分から"罠に突っ込んでいったと?そんな節穴がいるわけないだろうが……くくっ、どうしたのだ?余を捻り潰すのだろう?余はここだぞ?早く来てみろ」
飛び散った血が、透明な糸を赤く染め、穴の底からは断末魔が響く。
「不可視の糸に落とし穴……これは随分と用心深く用意したものですねぇ」
「罠を見えるように仕掛ける馬鹿がどこにいる、当たり前の事よの。さて、大人しく会話の続きをする気になったかの?」
態とらしく肩をすくめるアトラ。
「ふ、くく」
「何がおかしい、笑えるところあったかの?」
「……それで終わりですかぁ?そこまで大袈裟に構えてその程度ぉ?不可視の糸と落とし穴?馬鹿にするのも──大概にして欲しいものですね!《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》再び立ちなさい!兵士達よ!」
血に塗れた肉塊達がのそのそと起き上がり、互いの身体を接合していく。
「……おいおい……なんだその魔術は……」
驚愕するアトラの目の前で、今しがた死んでいったはずの兵士たちは、姿は歪ながらも、武器を取って再び立ち上がる。
「あはは!帝国の中に貴女の目が入り込んでた事なんて、とっくに知ってるんですよぉ!だったら私の出来ることを全部見せるわけないじゃ無いですかぁ?貴女馬鹿ですかぁ?」
「……お前、碌な死に方しないであろうな」
「少なくとも、今の貴女よりはマシですよぉ?さあ、早くそいつを!」
アトラの前へ一斉に押し寄せる兵士達。
更にその後ろから続く軍勢、彼らは身を切り裂かれながら、強引に糸の罠を通り抜け、血を撒き散らし、落とし穴を人の肉体で埋め立て、満足に行動できる者を減らしながら駆ける。
「《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》」
アリアは兵達も幾度も立ち上がらせ、人と血の波で押し込むように攻め立てる。
「……流石にそんな破り方は想定しておらんかったの。不死の軍勢と戦う恐怖とはこういう事か」
「余裕ぶっていても、もう策が無いのは見え見えですよぉ?貴女の権能で出来る事がもう無いのは、元々契約していた私がよく知っているんですからねぇ!さあ!くたばりやがれクソ虫がぁぁぁ!!」
亡者の波の先端がアトラの目前に迫る。
「こりゃ、参ったの。縁起の悪い約束なんてするものではないの……全て手を尽くしたというのに──」
そう言ってアトラは暗い空を仰ぎ、その視界は亡者で埋め尽くされた。
血に染まった修道服のアリアは、馬上から凄む。
「小娘がイキがっても、微笑ましいだけよの」
対するアトラは冷やかにせせら嗤う。
「口からクソ垂れるのは勝手ですが、少しは自分の立場を考えて発言した方がよろしいかと」
アトラを囲んでいるのは、亡者のような姿の兵士の群れ。
「はっ、死に損ない供に囲まれてお姫様気取り、所詮本物の高貴さを知らぬ芋娘、余の前に立つのに一人では怖くて前に出れぬと見た」
「この圧倒的優位が分からないので?まあ、踏まれる前の虫ケラに、上から何が迫ってるのかなんて分かりようが無いでしょうけどねぇ!」
「圧倒的優位?果たしてそうかの?」
「碌な権能を持たない虫如きに、何が出来ますか?」
「そうかも知れんのー、おー怖い怖い」
「"女神を殺す方法"を知っている貴女を生かして返すわけには」
「そんな言葉を手紙に書いた覚えは無いがの?まさか、そこまで他の者に聞かれたくないのか?あやつを──」
「……黙れよ」
「図星だな。途端に口が少なくなったの!でなければ、城を離れてここまで来ないか?いやさ、城なんてもう無いかも知れぬがのう!」
「……これ以上は無駄です。皆さん、この化け物を早く始末して下さい」
激昂したアリアはそう命令する──が、誰一人として、何かに縛り付けられたように、その場を動かない。
「何をしてるんですか?皆さん、早く──」
アリアが揺すった兵の首は、鋭利な刃物で切られたように滑り落ちる。
吹き出した血がアリアに顔にかかり、力の抜けた兵の身体は膝から崩れ、地に伏す。
「おお、怖い怖い、自らの兵を突然殺しおった」
「何をした……!」
「何って、知らんのか?蜘蛛は罠を張る虫なのだぞ?のこのこと網の上にやってきて──無事で済むわけがあるまい?」
◆◇◆◇◆◇◆◇
「さて、一歩でも動けば首が飛ぶぞ?」
アトラの指にキラリと光る一筋の糸。
僅かに反射して煌めくその糸は、兵士達の喉元のほんの少し先と、足元に張り巡らされていた。
「……罠……この程度で?馬鹿にするのも大概にしてもらえますかぁ?」
「なぁ聖女サマ、人の意思を尊重するんだろう?まさか死ねと言うつもりか?いくらご自慢の回復魔術でも、首を切り落とされては無事では済むまい」
アトラはまるで、兵の動揺を誘うかのように言う。
「その程度で私の兵が止まるとでも?私の命は絶対です……進みなさい、兵達よ」
ほんの少し躊躇した兵士達も息を飲み、喉元の糸へ剣を押し当て潜り抜け、粘つく足元の糸を引き摺りながら、重い一歩を踏み出す。
「虫ケラの小細工程度で罠とは、冗談も程々にしなさい、ある事が分かっている罠なんて恐るに値しない」
「……どうやらそうらしいの、余の罠を全て看破されているなら、為すすべも無い。余には碌な権能もないしの」
「さあ、その虫ケラを捻り潰すのです!恐れる事はありません!」
糸を通り抜けた兵士達は、アリアの号令で続々と駆け出す。
「虫程度の浅知恵で私に勝てるわけが──は?」
しかし駆け出した彼らから、胴や首が滑り落ちて血飛沫が舞い、或いは足元に隠されていた落とし穴に消える。
「む?どうしたのだ貴様ら、"全て"見えていたのでは無かったのか?まさか──"自分から"罠に突っ込んでいったと?そんな節穴がいるわけないだろうが……くくっ、どうしたのだ?余を捻り潰すのだろう?余はここだぞ?早く来てみろ」
飛び散った血が、透明な糸を赤く染め、穴の底からは断末魔が響く。
「不可視の糸に落とし穴……これは随分と用心深く用意したものですねぇ」
「罠を見えるように仕掛ける馬鹿がどこにいる、当たり前の事よの。さて、大人しく会話の続きをする気になったかの?」
態とらしく肩をすくめるアトラ。
「ふ、くく」
「何がおかしい、笑えるところあったかの?」
「……それで終わりですかぁ?そこまで大袈裟に構えてその程度ぉ?不可視の糸と落とし穴?馬鹿にするのも──大概にして欲しいものですね!《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》再び立ちなさい!兵士達よ!」
血に塗れた肉塊達がのそのそと起き上がり、互いの身体を接合していく。
「……おいおい……なんだその魔術は……」
驚愕するアトラの目の前で、今しがた死んでいったはずの兵士たちは、姿は歪ながらも、武器を取って再び立ち上がる。
「あはは!帝国の中に貴女の目が入り込んでた事なんて、とっくに知ってるんですよぉ!だったら私の出来ることを全部見せるわけないじゃ無いですかぁ?貴女馬鹿ですかぁ?」
「……お前、碌な死に方しないであろうな」
「少なくとも、今の貴女よりはマシですよぉ?さあ、早くそいつを!」
アトラの前へ一斉に押し寄せる兵士達。
更にその後ろから続く軍勢、彼らは身を切り裂かれながら、強引に糸の罠を通り抜け、血を撒き散らし、落とし穴を人の肉体で埋め立て、満足に行動できる者を減らしながら駆ける。
「《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》」
アリアは兵達も幾度も立ち上がらせ、人と血の波で押し込むように攻め立てる。
「……流石にそんな破り方は想定しておらんかったの。不死の軍勢と戦う恐怖とはこういう事か」
「余裕ぶっていても、もう策が無いのは見え見えですよぉ?貴女の権能で出来る事がもう無いのは、元々契約していた私がよく知っているんですからねぇ!さあ!くたばりやがれクソ虫がぁぁぁ!!」
亡者の波の先端がアトラの目前に迫る。
「こりゃ、参ったの。縁起の悪い約束なんてするものではないの……全て手を尽くしたというのに──」
そう言ってアトラは暗い空を仰ぎ、その視界は亡者で埋め尽くされた。
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