65 / 95
第3部
07 アリアと人間
しおりを挟む
「台無しです!私の城も!私の財産も!時間をかけて誘導した連中も!」
アリアはヒステリックな声を上げ、崩れた城の瓦礫を、スカートから伸びる触手で破壊していた。
「……負けたわけじゃない。計画はまだ順調に進んでいるだろう?」
レオンハルトは暴れるアリアの背に、そう言う。
「あいつを絶望させてくださいよ。私の《制約》を知ってますよねぇ?」
触手で瓦礫を掴んだまま、振り返ってレオンハルトの横に投げつけるアリア。
「……すまない」
巨大な石がレオンハルトの顔を掠め、その顔に一筋の切り傷と滲む血、しかしその傷は流れた血の発火と共に、次の瞬間には消える。
「あの土砂崩れで、どいつもこいつも死にやがって。勝手に死なないで下さいよ。……私に殺されて下さいよっ!」
アリアは触手を振り回し、瓦礫に挟まれ、潰れていた肉の塊を一つ一つ運ぶ。
「……クソがクソが!!クソがぁぁ!!"あっち"にくれてやるほど無駄な……」
力任せに瓦礫を弾き飛ばすと、吹き飛んだ瓦礫の下敷きになって、並べられた亡骸が四散し血が撒き散らされ、アリアの白い服が赤い血を浴びる。
「貴方達、なんで、大人しく並んでいられないんですか?言うことを聞けないなら殺しますよ?」
飛び散った死体へ悪態を吐きながら、一つ一つ拾い集めて並べ直すアリアの服は、死体から流れる血や、零れ落ちた肉片で、悍ましい赤のドレスへと変わる。
「私の服を汚さないで下さいよ」
懐から人皮で装丁された本を取り出す。
「《かんだ、あまんとす、いあ、のすふぇらとす》──来なさい、ギディオン」
◇◇◇◇◇◇◇◇
黒々とした芋虫のような巨大な柱が、地面から生え暗闇の空へ伸びる。
「……随分と久々に呼び出したな。不真面目な信徒め、権能を与える条件を忘れたか?」
ブヨブヨした柱の表面に、数え切れないほど開いた孔から、黄色く光る目がアリアを見る。
「生贄です。大人しく受け取りなさい。あとは、権能をさらに強化しなさい。女神の力が強まってます、もっと殺さないと負けます」
「これ以上、屍鬼に近づいてしまえば……人の亡骸以外に何も口に出来なくなるが──」
「なら誓いましょう!《私は人間の亡骸以外を口にしてはいけない》これでいいですよねぇ!」
「……いいだろう、敬虔な信徒である者には等しく手を貸そう。手を出せ」
「最初から頷いてればいいんですよ!」
アリアは袖をまくって手を差し出す。
刺青のように様々な色の呪印が刻まれた肌に、新しくギディオンの黒い呪印が登っていく。
「……終わった。より多くの亡者を同時に、そしてより優れた知能を持たせる事ができるだろう。生者には及ばないだろうが……さて、私はこれで……」
黒い肉の柱が死人達の肉片を取り込んで去ろうとした時。
「え、帰る?私の許可も得ずに?」
微笑みながら首をかしげるアリア。
「あまり私を見くびるなよ、小娘──」
「《だるぷし、あどら、うる、ばあくる》」
「てぃけ、り、り?」
「何──」
「玩具修理者ァ!!《こいつと、くたばった剣術指南役を混ぜて蘇生しろ!余った部品は近衛兵士に組み込め!》」
「ひひ、わかった」
触手が間欠泉のように地から吹き出し、ギディオンを拘束し、分解していく。
「やめろ!何を」
巨大な芋虫のような身をよじるギディオン。
「ある程度の権能さえ手に入れば、本体は用済み!さあ、レオンハルト!切り刻め!」
「《……裏切りにみてる枝、害をなす星の杖、大魚の口より出でし、生ける炎よ!》」
レオンハルトの手に剣の形をした炎が握られる。
「その力、まさか、既に──」
「悪く思うな──獣の王よ」
レオンハルトの一振りで、根元から寸断され、轟音と共に倒れ臥していく。
「……何故、こうしなくてはいけないんだ?生贄ならいくらでも用意できるじゃないか」
炎を消し、アリアに問いかけるレオンハルト。
「獣の死体を拒むからですよ……強力で使役しづらい"獣の王"より、劣化しても忠実な"人間"の方が断然お得で"使い勝手"がいいです。……偽物のように、"あんなこと"ができるほど……魔力の量が多い訳じゃありませんから……ねぇ」
アリアはヒビの走った腕を回復魔術で再生させながら、瓦礫の山を睨む。
「──さて、権能の試運転です《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》我が騎士たちよ、何度でも戦列へ立て!私の兵達よ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇
集められた死体、そして泥のように波打つ地面から、這い出る亡者達はアリアの魔術で立ち、起き上がっていく。
「な……なんだ?俺は……」
「……私達は……一体……」
しかし、変わり果てた自分達の姿に、戸惑った顔を合わせる亡者達。
「……へぇ、こうなりましたか。性能が良すぎるのも問題ですね……」
アリアはボソリと呟くと、触手で跳ね、一瞬にして瓦礫の頂上へ降り立つ。
「──恐れるな!」
崩れた街と城の瓦礫の上に立つアリアがそう一喝する。
「再誕を恐れるな!来ては去る形なき者達よ!すべての人は私の手の中で安息を得る!すべては私の手足が発する閃光に過ぎない!万物の中の私を認識せよ!諸君らは私の手によって永遠になったのだ!立て!私の騎士達よ!」
亡者の騎士達は、激しい身振り手振りをするアリアを呆然と見つめる。
「せ、聖女さま!これは……奇跡なのでしょうか……ならばなぜ、我々はこのような姿に……!」
「貴方は私に創造された!正しき星辰が働きかける偉大なる改心を経験した事に他ならない!貴方が見るに堪えない姿に見えるのは、神が、そして私があまりに清純な目をしているからだ!その姿は堕落だ、しかしそれは救いだ!自らの死と罪に向き合う姿を得ることで、正しく真の楽園へ至る為の段階にたどり着いたのだ!」
「な、なんと……!」
「そう……だったのか」
アリアを疑う者は彼らの中には一人もいない。それだけの時間をかけ、それだけの言葉と恩恵を得てしまっていた。
たとえ、アリアの言った言葉が如何に論理性に欠けた言葉であっても、鵜呑みにして自分達が救われるのだろうと盲信的に信用する段階へと至っていた。
「ならば言え!約束の地を!獣どもに死を!」
「約束の地を!獣どもに死を!」
「約束の地を!獣どもに死を!」
歓声と掛け声の合唱が、瓦礫の街と闇夜の空に響き渡る。
「そうだ!私を信じよ!──どんなに長くとも夜は必ず明けるのだから!《火を走らせよ!》」
アリアの放った魔術が、上空の瘴気に風穴を開け、そこから垣間見える青空が、スポットライトのように照らし、歓声と掛け声が鳴り止む事はなかった。
アリアはヒステリックな声を上げ、崩れた城の瓦礫を、スカートから伸びる触手で破壊していた。
「……負けたわけじゃない。計画はまだ順調に進んでいるだろう?」
レオンハルトは暴れるアリアの背に、そう言う。
「あいつを絶望させてくださいよ。私の《制約》を知ってますよねぇ?」
触手で瓦礫を掴んだまま、振り返ってレオンハルトの横に投げつけるアリア。
「……すまない」
巨大な石がレオンハルトの顔を掠め、その顔に一筋の切り傷と滲む血、しかしその傷は流れた血の発火と共に、次の瞬間には消える。
「あの土砂崩れで、どいつもこいつも死にやがって。勝手に死なないで下さいよ。……私に殺されて下さいよっ!」
アリアは触手を振り回し、瓦礫に挟まれ、潰れていた肉の塊を一つ一つ運ぶ。
「……クソがクソが!!クソがぁぁ!!"あっち"にくれてやるほど無駄な……」
力任せに瓦礫を弾き飛ばすと、吹き飛んだ瓦礫の下敷きになって、並べられた亡骸が四散し血が撒き散らされ、アリアの白い服が赤い血を浴びる。
「貴方達、なんで、大人しく並んでいられないんですか?言うことを聞けないなら殺しますよ?」
飛び散った死体へ悪態を吐きながら、一つ一つ拾い集めて並べ直すアリアの服は、死体から流れる血や、零れ落ちた肉片で、悍ましい赤のドレスへと変わる。
「私の服を汚さないで下さいよ」
懐から人皮で装丁された本を取り出す。
「《かんだ、あまんとす、いあ、のすふぇらとす》──来なさい、ギディオン」
◇◇◇◇◇◇◇◇
黒々とした芋虫のような巨大な柱が、地面から生え暗闇の空へ伸びる。
「……随分と久々に呼び出したな。不真面目な信徒め、権能を与える条件を忘れたか?」
ブヨブヨした柱の表面に、数え切れないほど開いた孔から、黄色く光る目がアリアを見る。
「生贄です。大人しく受け取りなさい。あとは、権能をさらに強化しなさい。女神の力が強まってます、もっと殺さないと負けます」
「これ以上、屍鬼に近づいてしまえば……人の亡骸以外に何も口に出来なくなるが──」
「なら誓いましょう!《私は人間の亡骸以外を口にしてはいけない》これでいいですよねぇ!」
「……いいだろう、敬虔な信徒である者には等しく手を貸そう。手を出せ」
「最初から頷いてればいいんですよ!」
アリアは袖をまくって手を差し出す。
刺青のように様々な色の呪印が刻まれた肌に、新しくギディオンの黒い呪印が登っていく。
「……終わった。より多くの亡者を同時に、そしてより優れた知能を持たせる事ができるだろう。生者には及ばないだろうが……さて、私はこれで……」
黒い肉の柱が死人達の肉片を取り込んで去ろうとした時。
「え、帰る?私の許可も得ずに?」
微笑みながら首をかしげるアリア。
「あまり私を見くびるなよ、小娘──」
「《だるぷし、あどら、うる、ばあくる》」
「てぃけ、り、り?」
「何──」
「玩具修理者ァ!!《こいつと、くたばった剣術指南役を混ぜて蘇生しろ!余った部品は近衛兵士に組み込め!》」
「ひひ、わかった」
触手が間欠泉のように地から吹き出し、ギディオンを拘束し、分解していく。
「やめろ!何を」
巨大な芋虫のような身をよじるギディオン。
「ある程度の権能さえ手に入れば、本体は用済み!さあ、レオンハルト!切り刻め!」
「《……裏切りにみてる枝、害をなす星の杖、大魚の口より出でし、生ける炎よ!》」
レオンハルトの手に剣の形をした炎が握られる。
「その力、まさか、既に──」
「悪く思うな──獣の王よ」
レオンハルトの一振りで、根元から寸断され、轟音と共に倒れ臥していく。
「……何故、こうしなくてはいけないんだ?生贄ならいくらでも用意できるじゃないか」
炎を消し、アリアに問いかけるレオンハルト。
「獣の死体を拒むからですよ……強力で使役しづらい"獣の王"より、劣化しても忠実な"人間"の方が断然お得で"使い勝手"がいいです。……偽物のように、"あんなこと"ができるほど……魔力の量が多い訳じゃありませんから……ねぇ」
アリアはヒビの走った腕を回復魔術で再生させながら、瓦礫の山を睨む。
「──さて、権能の試運転です《かんだ、えすとらた、あまんとす、いあ、ぐれつ!》我が騎士たちよ、何度でも戦列へ立て!私の兵達よ!」
◇◇◇◇◇◇◇◇
集められた死体、そして泥のように波打つ地面から、這い出る亡者達はアリアの魔術で立ち、起き上がっていく。
「な……なんだ?俺は……」
「……私達は……一体……」
しかし、変わり果てた自分達の姿に、戸惑った顔を合わせる亡者達。
「……へぇ、こうなりましたか。性能が良すぎるのも問題ですね……」
アリアはボソリと呟くと、触手で跳ね、一瞬にして瓦礫の頂上へ降り立つ。
「──恐れるな!」
崩れた街と城の瓦礫の上に立つアリアがそう一喝する。
「再誕を恐れるな!来ては去る形なき者達よ!すべての人は私の手の中で安息を得る!すべては私の手足が発する閃光に過ぎない!万物の中の私を認識せよ!諸君らは私の手によって永遠になったのだ!立て!私の騎士達よ!」
亡者の騎士達は、激しい身振り手振りをするアリアを呆然と見つめる。
「せ、聖女さま!これは……奇跡なのでしょうか……ならばなぜ、我々はこのような姿に……!」
「貴方は私に創造された!正しき星辰が働きかける偉大なる改心を経験した事に他ならない!貴方が見るに堪えない姿に見えるのは、神が、そして私があまりに清純な目をしているからだ!その姿は堕落だ、しかしそれは救いだ!自らの死と罪に向き合う姿を得ることで、正しく真の楽園へ至る為の段階にたどり着いたのだ!」
「な、なんと……!」
「そう……だったのか」
アリアを疑う者は彼らの中には一人もいない。それだけの時間をかけ、それだけの言葉と恩恵を得てしまっていた。
たとえ、アリアの言った言葉が如何に論理性に欠けた言葉であっても、鵜呑みにして自分達が救われるのだろうと盲信的に信用する段階へと至っていた。
「ならば言え!約束の地を!獣どもに死を!」
「約束の地を!獣どもに死を!」
「約束の地を!獣どもに死を!」
歓声と掛け声の合唱が、瓦礫の街と闇夜の空に響き渡る。
「そうだ!私を信じよ!──どんなに長くとも夜は必ず明けるのだから!《火を走らせよ!》」
アリアの放った魔術が、上空の瘴気に風穴を開け、そこから垣間見える青空が、スポットライトのように照らし、歓声と掛け声が鳴り止む事はなかった。
0
お気に入りに追加
630
あなたにおすすめの小説
逆行令嬢は聖女を辞退します
仲室日月奈
恋愛
――ああ、神様。もしも生まれ変わるなら、人並みの幸せを。
死ぬ間際に転生後の望みを心の中でつぶやき、倒れた後。目を開けると、三年前の自室にいました。しかも、今日は神殿から一行がやってきて「聖女としてお出迎え」する日ですって?
聖女なんてお断りです!
〖完結〗私は旦那様には必要ないようですので国へ帰ります。
藍川みいな
恋愛
辺境伯のセバス・ブライト侯爵に嫁いだミーシャは優秀な聖女だった。セバスに嫁いで3年、セバスは愛人を次から次へと作り、やりたい放題だった。
そんなセバスに我慢の限界を迎え、離縁する事を決意したミーシャ。
私がいなければ、あなたはおしまいです。
国境を無事に守れていたのは、聖女ミーシャのおかげだった。ミーシャが守るのをやめた時、セバスは破滅する事になる…。
設定はゆるゆるです。
本編8話で完結になります。
神託を聞けた姉が聖女に選ばれました。私、女神様自体を見ることが出来るんですけど… (21話完結 作成済み)
京月
恋愛
両親がいない私達姉妹。
生きていくために身を粉にして働く妹マリン。
家事を全て妹の私に押し付けて、村の男の子たちと遊ぶ姉シーナ。
ある日、ゼラス教の大司祭様が我が家を訪ねてきて神託が聞けるかと質問してきた。
姉「あ、私聞けた!これから雨が降るって!!」
司祭「雨が降ってきた……!間違いない!彼女こそが聖女だ!!」
妹「…(このふわふわ浮いている女性誰だろう?)」
※本日を持ちまして完結とさせていただきます。
更新が出来ない日があったり、時間が不定期など様々なご迷惑をおかけいたしましたが、この作品を読んでくださった皆様には感謝しかございません。
ありがとうございました。
【完結】王女と駆け落ちした元旦那が二年後に帰ってきた〜謝罪すると思いきや、聖女になったお前と僕らの赤ん坊を育てたい?こんなに馬鹿だったかしら
冬月光輝
恋愛
侯爵家の令嬢、エリスの夫であるロバートは伯爵家の長男にして、デルバニア王国の第二王女アイリーンの幼馴染だった。
アイリーンは隣国の王子であるアルフォンスと婚約しているが、婚姻の儀式の当日にロバートと共に行方を眩ませてしまう。
国際規模の婚約破棄事件の裏で失意に沈むエリスだったが、同じ境遇のアルフォンスとお互いに励まし合い、元々魔法の素養があったので環境を変えようと修行をして聖女となり、王国でも重宝される存在となった。
ロバートたちが蒸発して二年後のある日、突然エリスの前に元夫が現れる。
エリスは激怒して謝罪を求めたが、彼は「アイリーンと自分の赤子を三人で育てよう」と斜め上のことを言い出した。
妹に裏切られた聖女は娼館で競りにかけられてハーレムに迎えられる~あれ? ハーレムの主人って妹が執心してた相手じゃね?~
サイコちゃん
恋愛
妹に裏切られたアナベルは聖女として娼館で競りにかけられていた。聖女に恨みがある男達は殺気立った様子で競り続ける。そんな中、謎の美青年が驚くべき値段でアナベルを身請けした。彼はアナベルをハーレムへ迎えると言い、船に乗せて隣国へと運んだ。そこで出会ったのは妹が執心してた隣国の王子――彼がこのハーレムの主人だったのだ。外交と称して、隣国の王子を落とそうとやってきた妹は彼の寵姫となった姉を見て、気も狂わんばかりに怒り散らす……それを見詰める王子の目に軽蔑の色が浮かんでいることに気付かぬまま――
聖人の番である聖女はすでに壊れている~姉を破壊した妹を同じように破壊する~
サイコちゃん
恋愛
聖人ヴィンスの運命の番である聖女ウルティアは発見した時すでに壊れていた。発狂へ導いた犯人は彼女の妹システィアである。天才宮廷魔術師クレイグの手を借り、ヴィンスは復讐を誓う。姉ウルティアが奪われた全てを奪い返し、与えられた苦痛全てを返してやるのだ――
【完結】次期聖女として育てられてきましたが、異父妹の出現で全てが終わりました。史上最高の聖女を追放した代償は高くつきます!
林 真帆
恋愛
マリアは聖女の血を受け継ぐ家系に生まれ、次期聖女として大切に育てられてきた。
マリア自身も、自分が聖女になり、全てを国と民に捧げるものと信じて疑わなかった。
そんなマリアの前に、異父妹のカタリナが突然現れる。
そして、カタリナが現れたことで、マリアの生活は一変する。
どうやら現聖女である母親のエリザベートが、マリアを追い出し、カタリナを次期聖女にしようと企んでいるようで……。
2022.6.22 第一章完結しました。
2022.7.5 第二章完結しました。
第一章は、主人公が理不尽な目に遭い、追放されるまでのお話です。
第二章は、主人公が国を追放された後の生活。まだまだ不幸は続きます。
第三章から徐々に主人公が報われる展開となる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる