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本当の始まり
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「…ごめんな。こんな始まりで。もっと別の出会い方してたかった。」
「…でも、こんな出会い方じゃなきゃ私のこと眼中になかったでしょ?」
「え?」
「…この前偶然見つけちゃった彼女さんとの写真。
私とは正反対の綺麗なお姉さんでちょっとヤキモチ妬いちゃった。」
「ばか。そんなもん見つけんな。」
「だって…。」
「…元々はあっちから強引に迫られて付き合ったってのもあるし。
俺のタイプは、お前みたいなやつだよ。」
「…///」
「そうやってすぐ顔に出ちゃうの本当可愛い。」
「からかわないでよっ!」
「…そろそろ俺も我慢の限界だから、続き始めていい…?」
「…いい…よ…?」
「(笑)」
「何?」
「初めていいよって言ってくれた(笑)」
「…///」
そう言ってほほ笑む朔の表情にはもう寂しさはなかった。
今までのお互いのどこかしらにあった罪悪感を消すように、
何度も何度も激しく愛し合った。
いつも以上に濃密で深い愛に包まれた時間が一生終わることがないように、
今日からが本当の始まりなのだと噛みしめながら私はそっと目を閉じた。
【終わり】
「…でも、こんな出会い方じゃなきゃ私のこと眼中になかったでしょ?」
「え?」
「…この前偶然見つけちゃった彼女さんとの写真。
私とは正反対の綺麗なお姉さんでちょっとヤキモチ妬いちゃった。」
「ばか。そんなもん見つけんな。」
「だって…。」
「…元々はあっちから強引に迫られて付き合ったってのもあるし。
俺のタイプは、お前みたいなやつだよ。」
「…///」
「そうやってすぐ顔に出ちゃうの本当可愛い。」
「からかわないでよっ!」
「…そろそろ俺も我慢の限界だから、続き始めていい…?」
「…いい…よ…?」
「(笑)」
「何?」
「初めていいよって言ってくれた(笑)」
「…///」
そう言ってほほ笑む朔の表情にはもう寂しさはなかった。
今までのお互いのどこかしらにあった罪悪感を消すように、
何度も何度も激しく愛し合った。
いつも以上に濃密で深い愛に包まれた時間が一生終わることがないように、
今日からが本当の始まりなのだと噛みしめながら私はそっと目を閉じた。
【終わり】
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