妄想女子の青春記。

こつぶ

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第十七章 灼熱の体育祭②

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「よっしゃあーっっ!!」
「…!!!!」





なんと、喜んでいる優羽先輩が私にハイタッチを求めてきたのだ。




優勝したことよりもそっちのが嬉しすぎて泣きそうになる。
その様子を後ろからばっちりみていたさおちゃんも大喜び。
いろんな喜びが混ざって最高の一日となった。



体育祭終了後。
四組団は団長に呼ばれ集合して話を聞くこととなった。
先輩たちの思いがすごく伝わってきて感動的な場面となった。
そして、最後にリーダーたちが前に呼ばれ、みんなで握手。

また優羽先輩の肌に触れることができた。




「ペア、ありがとね。」
「…いえ。最高の思い出になりました。」
「マジで優勝できて嬉しいわ。新菜も三年になったら、絶対優勝しなよ。」
「…!…はい!」


優羽先輩に名前を読んでもらえて真っ赤になる私。
みんなには今日一日の日焼けと相まってバレなかったのがせめてもの救いだ。




そんなこんなで私の今世紀最大のビックウェーブは最高の形で幕を閉じた。




次の日、応援合戦などの代償に全身大やけど並みの日焼けと
喉をやられガサガサの声になったのは私だけではないはず…。
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