妄想女子の青春記。

こつぶ

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第十四章 ファンクラブの悲劇

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「中村、落ち着いて。これ勝ったらすごいぞ!」
「おい、後輩に負けるなよ!」


それぞれの顧問の声援が飛ぶ中、先輩たちも集まってきてしまった。


「新菜、ファイト!」
「一本集中!」
「はいっ!」



極限まで試合に集中していた私の元になんと優羽先輩までかけつけてきたのだ。
(私ではなく男子の先輩を応援するため)
優羽先輩が来た途端、集中よりも緊張が勝ってしまい思うように試合ができない私。


結局いい勝負だったものの、男子の先輩の勝利となった。


その日の夜、優羽先輩に思い切ってメールを送った。



【件名:件名なし】
【内容:今日は、男女トーナメント戦お疲れさまでした。
    試合してる優羽先輩かっこよかったです(笑)】




しばらくすると携帯のサブディスプレイがレインボーに光る。
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