妄想女子の青春記。

第十三章 今年もたくさんの爆弾が飛び交ってます

７

「そういえば、話ってなんだったの？」
「あのさ、実はあたしマサトのこと今そんなに好きじゃないんだよね。」

「え？そうなの？
  クラスも離れちゃったし、接点少なくなったもんね。」

「まぁ、それもあるんだけど…他に気になる人ができた。」


「ぇえええええええ？？？！」



さおちゃんの突然の告白に驚きすぎてブランコから落ちそうになる私。
何とか、足でブランコを止めさおちゃんに近づき、
さおちゃんのブランコの鎖を持ち無理やり止めた。
（良い子は危険だから真似しないでね。）


「誰！誰なのさ！私のさおちゃんのハートを射止めた殿方はっっ！」
「興奮しすぎ。ちょっと大きい声で言えない事情があるんだよね…。」
「え、何それ？…まさか…。」
「あ、優羽先輩じゃないから心配しないで。私のタイプじゃないからあの人。」
「え、安心したけど、その言い方なんか悲しい！
　そういや前に同じことタカナナにも言われたな…。」

「タカナナね…。やっぱり、あたしら似てるのかな…？」
「え？どうゆうこと？」

「あたしの最近気になってる人、慶人先輩じゃんね。」


「ぇぇぇぇえええええ！！！？」


本日二度目の大声。いや、大声にもなるわ。
いつから？え？慶人先輩？！全然そんな素振りなかったよね？と
言いたいことや聞きたいことがありすぎで、
しどろもどろになっている私を察して、さおちゃんが一から説明してくれた。