妄想女子の青春記。

こつぶ

文字の大きさ
上 下
77 / 116
第十三章 今年もたくさんの爆弾が飛び交ってます

しおりを挟む

「牛乳がすっき!すっき!すっき!すっき!…牛乳がすっきっっ!」


思わず吹き出すさおちゃん。


「え、急にどうした?(笑)」


ちなみに、さとちの尊厳を保つために、
補足するとこれは彼の作詞作曲ではなく当時やっていたCMの曲だ。


呆れながら私の方を見るさおちゃん。
みるみる顔が青ざめていくのが分かった。


…そう、私の性癖にさとち先輩のその言動が
ぶっ刺さっているのに気づいてしまったからだ。



「…まさとは思うけどにぃちゃん…。」

「さとち先輩、可愛すぎ!!!!!」
「まじか…。」


そして、私の心を見透かしたかのようにさとちがさらなる追い打ちをかけた。


「あ、アレンジバージョンできたよ♪
 優羽くんがすっき!すっき!すっき!すっき!…優羽くんがすっきっっ!」
「は、バカじゃねぇの?(笑)」


そう笑いつつもなんだか嬉しそうな優羽先輩。
私はもうニヤつきを止めることができなかった。
卓球台を広げずにその場で立ち尽くしていたため、
チラッと優羽先輩がこちらを見た。


「おい、女子に笑われてるじゃねぇかよ!」
「そこの女子、笑わないでくださーい。」


まさかの優羽先輩とさとちからのダブル攻撃にTKO!
うまい返しも見つからず、とっさに「すみませんっ!」と謝った私。

完全に見てニヤけていたのをカミングアウトしているようなものである。
そんな最高すぎる今年度一発目の部活の始まり。

いつもの十分休憩の時にタカナナと妃菜ちゃんに
そのことを話したら悶える二人。


そして、危ない四人の話はさらに発展していく。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

カクヨムでアカウント抹消されました。

たかつき
エッセイ・ノンフィクション
カクヨムでアカウント抹消された話。

女性は知らない男子トイレの話2

黒いテレキャス
エッセイ・ノンフィクション
男子トイレで一部男どもがやらかしてる、いかがなモノか?と思われる事について

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

景気ウォッチャー記録。

moco
エッセイ・ノンフィクション
景気や物価に関するメモです。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

小さく身近にあるもの

エルマ
エッセイ・ノンフィクション
全くのド素人でお恥ずかしいですが、気が向いた時に綴っていこうと思います。フリースタイルな文です。

処理中です...