妄想女子の青春記。

こつぶ

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第十二章 卒業

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「中村、うるさい。」
「はい、すみません…。(なんで私だけ?)」


へこへこ苦笑いをしているとさおちゃんが隣で
両手を合わせごめんねと笑っていた。(絶対思ってないだろ)

在校生着席の合図とともに、また優羽先輩の方を見ると…目が合った。



「…!」


あまりの出来事にとっさに目をそらしてしまう私。
心臓の高鳴りが静まってから恐る恐るもう一度優羽先輩を見る。



もちろん彼は前を向いていた。
式の練習後、さおちゃんにすぐに報告。


「絶対目合った!」
「そうなの、良かったねー。(棒)」
「もうっさおちゃんってば、信じてないでしょーっ!」
「なんか、今のにぃちゃん好きなアイドルのおっかけしてる
 ファンがコンサートで目が合った!って言ってるみたい(笑)」
「コンサートか…優羽先輩もコンサートしてくれないかな~」
「(しまった。ネタを提供してしまった…。)」



いつもの場所でさおちゃんとそんな会話をしていると、
なんと向こうから楽しそうな会話をしながら優羽先輩~ズが歩いてきた。

瞬時に固まる私。


先輩たちが通り過ぎる瞬間チラッと優羽先輩を見ると、今度はばっちり目が合った。
先輩たちがいなくなってから数秒後、やっと現実に戻ってきた私。
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