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第四章 まさに棚ぼたとはこのことか
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しおりを挟む「おじゃましまーす。」
「はい、どうぞ。こっち部屋だから適当に入って座ってて。
飲み物持ってくるね。」
「ありがとー。」
私たちはタカナナの部屋に入り、思い思いの場所へ座った。
タカナナには十歳上のお兄ちゃんがいるが、
既に結婚して家を出ているため母親と一軒家に二人で暮らしている。
広々とした部屋には折りたたまれた布団とちゃぶ台ちっくな机、
壁際に椅子と少し高さのある机があるシンプルな仕様となっている。
タカナナが持ってきてくれた
りんごジュースとお菓子をつまみながら、他愛もない話をした。
部活の話、学校の笑える話、先輩の話…。
後にこの三人は私の親友となり、いつも一緒にいる
いわゆる【イツメン】というやつになるのである。
(やっぱ、秘密を共有すると深い仲になるっていうか…
なんかそうゆうのあるよね。)
「そういや、優羽先輩の家行く?」
「行く行く!気になる!教えて!」
「にぃちゃんくい気味すぎ(笑)」
「だって気になるもん。」
そんなこんなで、四人でタカナナの家の裏にある
優羽先輩の家を見に行くことに。
細い裏道を抜けるとそこにはカントリーチックな可愛い一軒家があった。
「ここかぁ…。なんか優羽先輩っぽいね!」
「そうかな?」
意味不明な発言に三人を困惑させつつも、
優羽先輩の家を知るという大快挙を遂げた私。
意気揚々とその日は解散し家路へと向かったのであった。
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