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第三章 彼が王子になった訳
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しおりを挟む先輩は教室に何かをとりに行ったらしく
上履きを履き替えるため、下駄箱に向かって行った。
私の唯一自慢できる視力の良さを存分に活かし、
先輩の下駄箱の位置を脳内にしっかり記憶。
部活終わりにこっそりさおちゃんと名前を確認しに行ったことは言うまでもない。
「えっと…右から四列目の上から三段目…。」
「もう、早く名前見ちゃいな。誰かに見られたら、
あたしまでヤバいことしてる奴って思われるんだから。」
「はいはい…うーん、と。佐々木…ゆうはね?なんて読むんだろ?」
「え?どれ?優しいに羽か…なんだろね?」
「ここまで来たのに、わからないなんて辛すぎ(泣)」
「まぁまぁ、あとは同じ部活の男子にでも聞けばいいんじゃない?」
「そうするか…。」
その日は先輩の名前をゲットすることを諦め、
後日同じ部活の仲の良い男子にそれとなく聞いたところ、
【ゆう】先輩だという事が判明。
名前が分かった途端、私の先輩への想いも一気に加速。
優しい羽なんて名前まで先輩のイメージにぴったりすぎて
好感度爆上がり、本当に萌える…と毎日何かしらの理由をつけては
優羽先輩の好きなところを惚気ていた私。
最初の頃は優しかったさおちゃんもいつしか、
早くお前が燃えてしまえと鋭すぎるツッコミを入れる
姐さんへと進化を遂げていったのだった。
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