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第三章 彼が王子になった訳
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しおりを挟む「やっぱ、部活ってこうゆうのだよね!」
「私ソフトボール部にしようかなー。隣に野球部もサッカー部もいるし♪」
「だから、考えが邪なんだってば。」
「へへへ~。」
なんて話しながら下校していた時にふと、思ってしまったのだ。
外部、肌焼けるじゃん。黒肌じゃ、モテないじゃんっっ!…と。
中学生になり、それなりにメイクやファッションなどにも敏感になってきていた為、
なにふりかまわず部活だけに身を挺すという事に少しの抵抗があった私。
それで、悩みに悩んだ挙句昔からの友だちの唯に相談し、
【卓球部なら、室内だし男子も隣にいるからあわよくば青春☆できるかもよ?】
という甘い言葉にあっけなく卓球部に入部したという訳だ。
入部してすぐは、甘い青春を謳歌♪…する訳ではなく、
一年は卓球場の外で筋トレやランニング、素振りなど基礎練習を毎日していた。
この頃も先輩が二人ずつ指導係として付き卓球の基礎を教えてもらいながら、
部員同士の交流を深めていっていた。
そんなある日。
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