3 / 6
最悪の記念日
しおりを挟む
【ごめん、今日会社の後輩に誘われて…飲み行ってもいい?】
「え…。」
記念日という事を言いたい気持ちをぐっとこらえて返信する。
【遅くなりそう?】
【んー。多分。】
【そっか!わかったよ】
【ごめん】
(ユキトのバカ…)
心の中でつぶやいた言葉の代わりに零れ落ちる涙。
記念日に浮かれていた自分が急にみじめで恥ずかしくなる。
一人寂しく夕飯を食べ、買ってきたケーキを見つめる。食欲はもちろんない。
「せっかく買ったのになぁ…。」
…何時間経ったのだろう。
ソファで泣きながらユキトを待っていたのに気づいたら眠ってしまっていた。
時計を見ると午前一時すぎ。いまだに彼の姿はない。
つけっぱなしのテレビを消し、スマホを開く。
「なんで、連絡一本もくれないんだろ…。
もう私たち終わりなのかな…。」
自分で口にした言葉にまた涙がこぼれる。
そっとスマホをテーブルに置き、
顔を膝に突っ伏したその時に玄関の鍵を開ける音がした。
「え…。」
記念日という事を言いたい気持ちをぐっとこらえて返信する。
【遅くなりそう?】
【んー。多分。】
【そっか!わかったよ】
【ごめん】
(ユキトのバカ…)
心の中でつぶやいた言葉の代わりに零れ落ちる涙。
記念日に浮かれていた自分が急にみじめで恥ずかしくなる。
一人寂しく夕飯を食べ、買ってきたケーキを見つめる。食欲はもちろんない。
「せっかく買ったのになぁ…。」
…何時間経ったのだろう。
ソファで泣きながらユキトを待っていたのに気づいたら眠ってしまっていた。
時計を見ると午前一時すぎ。いまだに彼の姿はない。
つけっぱなしのテレビを消し、スマホを開く。
「なんで、連絡一本もくれないんだろ…。
もう私たち終わりなのかな…。」
自分で口にした言葉にまた涙がこぼれる。
そっとスマホをテーブルに置き、
顔を膝に突っ伏したその時に玄関の鍵を開ける音がした。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる
春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。
幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……?
幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。
2024.03.06
イラスト:雪緒さま
東洋の人魚姫は恋を知らない
蝶野ともえ
恋愛
「東洋の人魚姫ですか?」、そう声を掛けてきたのは年下の見知らぬ男性だった。
競泳の世界を諦め、水族館の売店スタッフとして働く七星に年下の夕影という男が、何度も訪れるようになった。少しずつ距離が近くなりデートを重ねていくが、夕影がもう競泳を辞めていたという理由を聞くと、七星は悲しみと悔しさから怒ってしまい.....。少しずつ関係に亀裂が入ってしまうのか?
夕影の初恋。七星の諦めた夢。水への憧れ。
2人の恋の行方は?
競泳にだけ生きた人魚姫と、溺甘大学生の出会いと夢と恋の物語。
霧崎七星(きりさき ななせ) 水族館の売店スタッフをしている28歳の女性。
高校まで競泳で日本一の選手だったが怪我で競泳を辞めている。競泳を辞めたことを今でも悔やんでいる。水が好きで毎日水に囲まれている職場を選び、毎日黙々と働いている。
雲梯夕影(うてな ゆうかげ)競泳のサポートスタッフを目指す20歳になる学生。七星の前では真面目で落ち着いた雰囲気をもつ優しいの男。高校まで競泳部に所属していた。幼い頃に七星の泳ぎを見て憧れ、競泳部を始めた。七星に会えたことを奇跡だと思い、大切にしている。
意地悪な彼
麻戸槊來
恋愛
「君って、本当に気持ち悪いよね」口から出たそれは、少なくともこの状況で言うには余りに理不尽で不釣り合いな言葉だった。毒舌家なんて、俺を表すにはずいぶん可愛らしい言葉だと思う。
そして、口を開けば毒ばかりと称される俺を「好きだ」なんていうとぼけた彼女は、めっぽうお人好しでとろくさい女なのだ。そんな同級生が最近やけに構ってくるのには、「理由がない」だなんて言わせないから、さっさと白状した方が身のためだよ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる