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作戦会議

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「…ねぇ、どう?」
「え、どう…って?まぁ、悪い人ではなさそうだよね。」
「じゃあ、あり?(笑)」
「なしではないかな。」
「じゃあさ、この後二人ずつで分かれてもいい?」

「え?てことは、ユキ高野さんアリってこと?」
「んー。なんか話してると本当に
 あたしのこと大好きなんだなって思えて。
 それがなんか犬っぽくていわいい(笑)」
「なにそれ(笑)」
「とりあえず、じゃあ杏奈も小野さんとアツい夜過ごしてね♪」

「ちょっ…!何言ってんの!」
「小野さんならワンナイトもアリだとあたしは思うよ♪」
「バカなこと言わないでよ!私はそうゆうのは…っ!」
「もう~。ちょっとはお酒の力を借りて結月くんから脱却しなさい!」

「…っ!なんでそこで結月が出てくんの。」
「杏奈さ、恋しよ?今は無理やりでもいいから。
 じゃないと一生夢に出てくる元カレを思うことになんのよ?
 それでもいいの?」

「…。」


ユキの言っていることが図星すぎてなにも言い返せない私。

確かに結月と別れてから、男性とそれなりに食事をする機会はあった。
でも、いざそういう場面になっても、もう一歩が出ずいつも断っていたのだ。
いつまでもこのままではよくないとはわかっていつつも
頭のどこかで今も忘れられない元カレを言い訳に
恋することから逃げていた自分に気付いた。


「わかったよ…。今日は頑張るから。」
「そう?無理はしすぎちゃだめだよ?
 嫌だったらアソコ蹴ってでも逃げなよ?」
「(笑)そこまで嫌じゃないから!」
「そう?なら良かった♪」


そんなやりとりをしつつ、
個室に戻るとそれなりに出来上がっていた高野さんと小野さん。
私もさっきユキにああいった手前、頑張らなくちゃという気持ちもあり
いつもより気づいたら速いペースでお酒のグラスを空けていた。


四人ともがそれなりにいい感じになってきたところで、
既に自分の肩に身を寄せているユキの肩を抱きかかえながら高野さんが言った。
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