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夢の話
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今日で何回目だろう…。
けたたましい目覚ましの音で今日も目を覚ます。
あと少しだったのに…あと少しで結月と…。
ふと我に返り急いで仕事に行く支度をする私、
五十嵐 杏奈(イガラシ アンナ)。会社の受付嬢として働く日々。
傍から見たらきらびやかな仕事に見えるが、現実はそうでもなく、
七年前に別れた高校の同級生、河合 結月(カワイ ユヅキ)のことが
いまだに忘れられない拗らせ女子なのである。
彼とは高校を卒業して以来全く連絡をとることなく今日に至る。
もちろんこの先再会する予定もなけば、復縁など夢のまた夢なのだ。
なぜ、私がこんなにも結月のことを忘れられないかというと、
最近よく見る夢に問題がある。
「はぁ…。今日も夢に出てきたし…なんかあるのかな…。」
「おっはよ♪どしたの?浮かない顔してんね!美人が台無しよ?」
「あ、おはよ。ユキ聞いてよー。またこの前と同じ夢見たの。」
「てことは、また結月くんが出てきたの?
ねぇ、結月くんってどんな人なの?一度でいいから会ってみたい!」
浮かない私とは正反対に今日も絶好調な同僚の青柳 ユキ(アオヤギ)。
同い年の同期で最近の一番の相談相手だ。
「今日はどこまでいった訳?」
「ん…はっきりとは覚えてないんだけど、
いつも同じ所で目覚ましに起こされるんだよね。」
「じゃあ、今日もキス寸止めってことね。」
「ちょっ…!恥ずかしいから大きい声で言わないでよ!」
「え、いいじゃ~ん♪」
そんな話をしていたら、同じ会社の高野さん(コウノ)が出勤してきた。
けたたましい目覚ましの音で今日も目を覚ます。
あと少しだったのに…あと少しで結月と…。
ふと我に返り急いで仕事に行く支度をする私、
五十嵐 杏奈(イガラシ アンナ)。会社の受付嬢として働く日々。
傍から見たらきらびやかな仕事に見えるが、現実はそうでもなく、
七年前に別れた高校の同級生、河合 結月(カワイ ユヅキ)のことが
いまだに忘れられない拗らせ女子なのである。
彼とは高校を卒業して以来全く連絡をとることなく今日に至る。
もちろんこの先再会する予定もなけば、復縁など夢のまた夢なのだ。
なぜ、私がこんなにも結月のことを忘れられないかというと、
最近よく見る夢に問題がある。
「はぁ…。今日も夢に出てきたし…なんかあるのかな…。」
「おっはよ♪どしたの?浮かない顔してんね!美人が台無しよ?」
「あ、おはよ。ユキ聞いてよー。またこの前と同じ夢見たの。」
「てことは、また結月くんが出てきたの?
ねぇ、結月くんってどんな人なの?一度でいいから会ってみたい!」
浮かない私とは正反対に今日も絶好調な同僚の青柳 ユキ(アオヤギ)。
同い年の同期で最近の一番の相談相手だ。
「今日はどこまでいった訳?」
「ん…はっきりとは覚えてないんだけど、
いつも同じ所で目覚ましに起こされるんだよね。」
「じゃあ、今日もキス寸止めってことね。」
「ちょっ…!恥ずかしいから大きい声で言わないでよ!」
「え、いいじゃ~ん♪」
そんな話をしていたら、同じ会社の高野さん(コウノ)が出勤してきた。
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