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早く来すぎてしまった。西口の改札外――目深にかぶっていたキャップのつばを上げ、もう一度看板を見直す。何度見ても西口だ。大阪梅田のように幾つも似たような名の駅があるようなところは避けてもらったので、間違いはないはず。パーカーの二の腕には、合図代わりに配信でいつも使っているスパンコールのバンダナをくくりつけてある。もしもウカン以外で「はっ、もしやあのバンダナはアキでは……!?」と気付かれてしまったらどうしよう、などと少しだけ心配していたが、今のところそのような気配は微塵もなかった。
改札口を注視しながら立ちっぱなしの足を踏み変えた時、「すみません」と背後から男の声がした。予想もしていなかった方向からの声に、思わず背筋が瞬間的に伸び、よろけるほどに勢いよく振り返った。
「アキちゃんですよね?」
そこには、安貴よりも少し背の高い男が立っていた。顎髭にゆるくウェーブがかった少し長めの髪が優しい顔立ちによく似合っていた。年は、確実に安貴より十は上だろう。どことなく不思議な感じがするのは、男の瞳の色が瞳孔がくっきりと見えるほどに明るい琥珀色だからだろうか。
「ひゃい!」
思わず声が裏返り、頬と耳が瞬時に燃え上がる。焦るとすぐこうやって赤面して嫌な汗をかいてしまう体質が嫌でたまらない。男はくすくすと笑った後、低く穏やかな声で言った。
「やっぱりかわいいなあ。お返事ありがとうございました、オダマキです」
「オ、ダ……?」
「オダでいいですよ。他の人もそう呼んでるので」
どうやら苧環はウカンではなかったらしい。言わなくて良かった。無駄な恥をかかずに済んだ。それでも嫌な汗は止まらず、脇や鳩尾にひやりとした冷たさを感じた。パーカーの胸元を掴んでぱたぱたと風を煽ぎ入れる。
「それじゃ、行きましょうか。そこに車を止めてるので、すみませんけど急いで乗ってくれますか。バス来ちゃうんで」
「あっ、はい」
指さされた方向に目をやると、バスロータリーの端に軽自動車が停車していた。駆け足で寄っていくと、すかさずオダが助手席の扉を開けてくれた。迷わなくて助かる。帽子のつばを引っ掛けそうになりながらも何とか身を滑りこませた。
「じゃ、行きましょう」
ハンドルを握ったオダは慣れた仕草で車を発車させた。いいな、大人って感じだ。親に言って車の免許を取らせてもらおうか。ぼんやりとオダの鼻筋の通った横顔に見惚れていると、その口元に薄い笑い皺が浮かんだ。
「大人が珍しい?」
「えっ、あ、いや……すみません」
「忘れ物とかはしてないかな」
「あ、大丈夫、です」
そう訊かれて、思わず安貴は鞄を胸の中に抱き込んだ。実を言えば、オダに言われてアナル開発に必要と思われるアダルトグッズを詰め込んできたのだ。警察に職務質問されたら人生終わりだと思いながら家を出てきたのに、何だかすっかり忘れていた。
「ところで――アキちゃんは一人で上京してきたの」
「あ、ハイ。そうなんです。今は親戚の叔父さんの持ってるマンションに住まわせてもらってて」
「へえ、いいねえ、そういうの。自宅で配信してるけど、防音もばっちりなの?」
「はい。何や叔父さん、そうゆうのこだわりあるらしくて、古くて狭いけど音漏れだけはせえへんぞ、言うて――」
ふふ、とオダが小さく吹き出した。何か変なことを言っただろうか? じわりと湿る掌を握り込むと、明るくオダが笑う。
「ごめんね、やっぱりアキちゃんの関西弁好きだなぁと思ってさ。やっと生で聞けたなって」
「そ、そうですか?」
「イントネーションが歌みたいで素敵だね」
素敵――。ほわぁ、と安貴は間の抜けた溜め息をついた。素敵と言われるのも初めてだが、物事に対して素敵だと何の屈託もなく言う男性も初めて見た。これが本物の大人の男というものか。頬をりんごのように熟れさせて、ぽかんとしている安貴を横目で一瞥し、オダが目を細めた。
「ところで、アキちゃん今も野球してるの? 高校生の頃はやってたって前に動画で言ってたよね」
「えっ」
「最近、野球のことあんまり言わないからさ。どうしてるのかなって思って」
「今は――やってないです。筋トレするぐらいで」
「そうなの?」
勿体ないね、とオダが呟いた。ぎゅう、と胸が詰まり、あまりの顔の熱さにキャップを外してはたはたと扇ぐ。声の優しさに泣きそうだった。吐き出してもいいだろうか。ずっと胸に詰まっている、この気持ちを。
「俺――中学の頃から野球ばっかしてて、高校もスポーツ推薦で入ったんですけど」
学校名を言うと、すごいね、とオダは目を丸くした。関西でも有名な強豪校の一つだったのだ。
「別に高校から指名来たわけやないし、全然すごないです。それに、野球やるんやったらやっぱ強いとこがええ! ゆう奴がいっぱいおったから、俺、スタメンどころか……ゆう感じで。結局、俺の三年間て何やったんやろ、思てもうて……」
スン、と安貴は小さく洟をすすった。今まで、誰にもこの気持ちを吐露したことはなかった。親にも、友人にも、親しいからこそ言えなかった。自分のしたことに悔いはなかった、という顔をしておかないと、親などは特に更に嵩にかかって文句を言ってくるだろう。だからスポーツ推薦なんてやめろと言ったのに、と。勉強もせず、プロにもなれず、どうする気なの、と。だったら推薦を受けると言った時、どうして何も言わなかったんだ。それなら殴ってでも止めてくれれば良かったんだ――。
「アキちゃんは頑張ったんだね」
想像の中の冷たい目をした両親相手に泣き言をわめいていた時、大きな掌が、ようやく伸びてきた安貴の短い髪をわしゃわしゃと撫で回した。いつの間にか俯いていた顔をはっと上げると、大人の男が優しい顔でじっと安貴のことを見つめていた。車は気がつけば地下駐車場で停車していた。オダはもう一度慰めるように頭を撫で、「着いたよ」と安貴のシートベルトをそっと外した。
頭を撫でられるなんて物心がついた頃からついぞ覚えがない。親は褒めるよりも叱ることの多い人だった。それはきっと自分が悪い子だからだと思って安貴なりに頑張ってはいたけれど、親が考える「良い子」にはなれなかった。撫でられた感触を反芻し、我に返る。ここでぼんやりと喜びを噛み締めているわけにはいかない。ドアの前で辛抱強く待っているオダの横を抜けて地面に降り立つ。オダを――優しい大人を失望させるのは、考えるだけでも嫌だった。
表札には「織田」とあったので、きっとオダマキというのは本名をもじった呼び名なのだろう。そんなことを考えながら踏み入れたオダの部屋はこざっぱりとした2LDKで、リビングに置かれた皮張りの大きなソファの端に、安貴は大きな身体を縮こまらせてちょこんと座った。
オダに言われたとおり、テーブルの上に家から持ってきたアダルトグッズ類を並べていると、あまりの非日常ぶりに頭がくらくらしてきた。明るい日差しの中、初対面の人の家でディルドの入った箱を並べる自分の姿。滑稽という言葉すらおこがましい。
「すごいねぇ。それ全部プレゼントなんでしょ?」
ティーカップの乗ったトレイを持ったオダが、机の上を見ながら苦笑した。安貴の隣に座り、オダの瞳の色にも似た紅茶と、銀紙に包まれた小さな菓子を勧める。中を開くと、ボトルの形をしたチョコレートがころりと転がった。
「そ、そうです。視聴者さんのゆうとおりにリストに入れてったらこんなんなってもうて……」
「クリップにアナルパール、ブジーまで……これ全部使うつもり?」
「いや! そ、その、正直どう使うんかよう分からんくて、ついでに持ってきただけで……」
「ふふ、じゃあ今日はどれを使おうかなぁ」
オダが妖しく目を細めるのと、安貴がチョコレートを噛み砕くのは同時だった。一瞬にしてかっと身体が火照ったのは、アダルトグッズからの連想か、チョコの中の洋酒のせいか、自分でもよく分からずに安貴は俯いた。耳まで血がのぼり、ちりちりと皮膚を灼いている。
「あ、ごめんね、それチョコレートボンボンなんだ。緊張してるみたいだからリラックスしてもらおうと思って……苦手だったかな?」
「だいじょ……大丈夫、です」
甘苦い大人の味を呑み下し、安貴は灼けた喉で数度咳こみながら何度も頷いた。机の上に置いた謎の金属棒やボールが連なった謎の紐を面白そうに観察しているオダを、紅茶をふうふう覚ましながら横目で盗み見る。あれを使われるのだろうか。他人に――男に。だが、何故か不快感はなかった。ふと目が合い、オダの明るい茶色の瞳が優しく細まる。不快感なんて、心のどこを探しても見つからない。蝶々の羽ばたきのようなこそばゆい感情だけが、そこにはあった。
男でも――この人なら触られてもええ、かな。
「じゃあ、そろそろ――始めよっか」
優しい瞳のまま、オダが囁いた。
改札口を注視しながら立ちっぱなしの足を踏み変えた時、「すみません」と背後から男の声がした。予想もしていなかった方向からの声に、思わず背筋が瞬間的に伸び、よろけるほどに勢いよく振り返った。
「アキちゃんですよね?」
そこには、安貴よりも少し背の高い男が立っていた。顎髭にゆるくウェーブがかった少し長めの髪が優しい顔立ちによく似合っていた。年は、確実に安貴より十は上だろう。どことなく不思議な感じがするのは、男の瞳の色が瞳孔がくっきりと見えるほどに明るい琥珀色だからだろうか。
「ひゃい!」
思わず声が裏返り、頬と耳が瞬時に燃え上がる。焦るとすぐこうやって赤面して嫌な汗をかいてしまう体質が嫌でたまらない。男はくすくすと笑った後、低く穏やかな声で言った。
「やっぱりかわいいなあ。お返事ありがとうございました、オダマキです」
「オ、ダ……?」
「オダでいいですよ。他の人もそう呼んでるので」
どうやら苧環はウカンではなかったらしい。言わなくて良かった。無駄な恥をかかずに済んだ。それでも嫌な汗は止まらず、脇や鳩尾にひやりとした冷たさを感じた。パーカーの胸元を掴んでぱたぱたと風を煽ぎ入れる。
「それじゃ、行きましょうか。そこに車を止めてるので、すみませんけど急いで乗ってくれますか。バス来ちゃうんで」
「あっ、はい」
指さされた方向に目をやると、バスロータリーの端に軽自動車が停車していた。駆け足で寄っていくと、すかさずオダが助手席の扉を開けてくれた。迷わなくて助かる。帽子のつばを引っ掛けそうになりながらも何とか身を滑りこませた。
「じゃ、行きましょう」
ハンドルを握ったオダは慣れた仕草で車を発車させた。いいな、大人って感じだ。親に言って車の免許を取らせてもらおうか。ぼんやりとオダの鼻筋の通った横顔に見惚れていると、その口元に薄い笑い皺が浮かんだ。
「大人が珍しい?」
「えっ、あ、いや……すみません」
「忘れ物とかはしてないかな」
「あ、大丈夫、です」
そう訊かれて、思わず安貴は鞄を胸の中に抱き込んだ。実を言えば、オダに言われてアナル開発に必要と思われるアダルトグッズを詰め込んできたのだ。警察に職務質問されたら人生終わりだと思いながら家を出てきたのに、何だかすっかり忘れていた。
「ところで――アキちゃんは一人で上京してきたの」
「あ、ハイ。そうなんです。今は親戚の叔父さんの持ってるマンションに住まわせてもらってて」
「へえ、いいねえ、そういうの。自宅で配信してるけど、防音もばっちりなの?」
「はい。何や叔父さん、そうゆうのこだわりあるらしくて、古くて狭いけど音漏れだけはせえへんぞ、言うて――」
ふふ、とオダが小さく吹き出した。何か変なことを言っただろうか? じわりと湿る掌を握り込むと、明るくオダが笑う。
「ごめんね、やっぱりアキちゃんの関西弁好きだなぁと思ってさ。やっと生で聞けたなって」
「そ、そうですか?」
「イントネーションが歌みたいで素敵だね」
素敵――。ほわぁ、と安貴は間の抜けた溜め息をついた。素敵と言われるのも初めてだが、物事に対して素敵だと何の屈託もなく言う男性も初めて見た。これが本物の大人の男というものか。頬をりんごのように熟れさせて、ぽかんとしている安貴を横目で一瞥し、オダが目を細めた。
「ところで、アキちゃん今も野球してるの? 高校生の頃はやってたって前に動画で言ってたよね」
「えっ」
「最近、野球のことあんまり言わないからさ。どうしてるのかなって思って」
「今は――やってないです。筋トレするぐらいで」
「そうなの?」
勿体ないね、とオダが呟いた。ぎゅう、と胸が詰まり、あまりの顔の熱さにキャップを外してはたはたと扇ぐ。声の優しさに泣きそうだった。吐き出してもいいだろうか。ずっと胸に詰まっている、この気持ちを。
「俺――中学の頃から野球ばっかしてて、高校もスポーツ推薦で入ったんですけど」
学校名を言うと、すごいね、とオダは目を丸くした。関西でも有名な強豪校の一つだったのだ。
「別に高校から指名来たわけやないし、全然すごないです。それに、野球やるんやったらやっぱ強いとこがええ! ゆう奴がいっぱいおったから、俺、スタメンどころか……ゆう感じで。結局、俺の三年間て何やったんやろ、思てもうて……」
スン、と安貴は小さく洟をすすった。今まで、誰にもこの気持ちを吐露したことはなかった。親にも、友人にも、親しいからこそ言えなかった。自分のしたことに悔いはなかった、という顔をしておかないと、親などは特に更に嵩にかかって文句を言ってくるだろう。だからスポーツ推薦なんてやめろと言ったのに、と。勉強もせず、プロにもなれず、どうする気なの、と。だったら推薦を受けると言った時、どうして何も言わなかったんだ。それなら殴ってでも止めてくれれば良かったんだ――。
「アキちゃんは頑張ったんだね」
想像の中の冷たい目をした両親相手に泣き言をわめいていた時、大きな掌が、ようやく伸びてきた安貴の短い髪をわしゃわしゃと撫で回した。いつの間にか俯いていた顔をはっと上げると、大人の男が優しい顔でじっと安貴のことを見つめていた。車は気がつけば地下駐車場で停車していた。オダはもう一度慰めるように頭を撫で、「着いたよ」と安貴のシートベルトをそっと外した。
頭を撫でられるなんて物心がついた頃からついぞ覚えがない。親は褒めるよりも叱ることの多い人だった。それはきっと自分が悪い子だからだと思って安貴なりに頑張ってはいたけれど、親が考える「良い子」にはなれなかった。撫でられた感触を反芻し、我に返る。ここでぼんやりと喜びを噛み締めているわけにはいかない。ドアの前で辛抱強く待っているオダの横を抜けて地面に降り立つ。オダを――優しい大人を失望させるのは、考えるだけでも嫌だった。
表札には「織田」とあったので、きっとオダマキというのは本名をもじった呼び名なのだろう。そんなことを考えながら踏み入れたオダの部屋はこざっぱりとした2LDKで、リビングに置かれた皮張りの大きなソファの端に、安貴は大きな身体を縮こまらせてちょこんと座った。
オダに言われたとおり、テーブルの上に家から持ってきたアダルトグッズ類を並べていると、あまりの非日常ぶりに頭がくらくらしてきた。明るい日差しの中、初対面の人の家でディルドの入った箱を並べる自分の姿。滑稽という言葉すらおこがましい。
「すごいねぇ。それ全部プレゼントなんでしょ?」
ティーカップの乗ったトレイを持ったオダが、机の上を見ながら苦笑した。安貴の隣に座り、オダの瞳の色にも似た紅茶と、銀紙に包まれた小さな菓子を勧める。中を開くと、ボトルの形をしたチョコレートがころりと転がった。
「そ、そうです。視聴者さんのゆうとおりにリストに入れてったらこんなんなってもうて……」
「クリップにアナルパール、ブジーまで……これ全部使うつもり?」
「いや! そ、その、正直どう使うんかよう分からんくて、ついでに持ってきただけで……」
「ふふ、じゃあ今日はどれを使おうかなぁ」
オダが妖しく目を細めるのと、安貴がチョコレートを噛み砕くのは同時だった。一瞬にしてかっと身体が火照ったのは、アダルトグッズからの連想か、チョコの中の洋酒のせいか、自分でもよく分からずに安貴は俯いた。耳まで血がのぼり、ちりちりと皮膚を灼いている。
「あ、ごめんね、それチョコレートボンボンなんだ。緊張してるみたいだからリラックスしてもらおうと思って……苦手だったかな?」
「だいじょ……大丈夫、です」
甘苦い大人の味を呑み下し、安貴は灼けた喉で数度咳こみながら何度も頷いた。机の上に置いた謎の金属棒やボールが連なった謎の紐を面白そうに観察しているオダを、紅茶をふうふう覚ましながら横目で盗み見る。あれを使われるのだろうか。他人に――男に。だが、何故か不快感はなかった。ふと目が合い、オダの明るい茶色の瞳が優しく細まる。不快感なんて、心のどこを探しても見つからない。蝶々の羽ばたきのようなこそばゆい感情だけが、そこにはあった。
男でも――この人なら触られてもええ、かな。
「じゃあ、そろそろ――始めよっか」
優しい瞳のまま、オダが囁いた。
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