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番外編10決着
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ライナスがエルシーを離すと、彼女は困ったような顔をしていていた。
呼吸が苦しくても、頬を染めて一生懸命に応えてくれるエルシーに嬉しくなってしまって、少し自分を抑えきれなかったかもしれない。
「……少し刺激的すぎましたか……?」
「いえ、そうではなくて……」
エルシーは、まだ赤く染まっている頬を両手で隠すように押さえる。そして、じっと改めてライナスの瞳を見つめた。
「ライナス、今回のこと、私の弱さから勝手に不安になってしまって、申し訳ありませんでした。朝から態度も悪かったと思いますし……」
「あぁ……もう気にしていませんよ、それは。それに、気づいていないと思いますが、エルシーには何らかのスキルが使われていました」
「え!?」
エルシーは驚いて、両手を頬から離す。ライナスはその仕草を見て少し笑いながら、さらに続けた。
「もしかしたら、アストリー嬢もかもしれませんね」
「ど、どういうことですか?」
「二人に精神操作系のスキルが使われていた可能性が高いということです」
ライナスは人差し指を上げて、断言する。言われてみれば、昼間は自分らしくない、くよくよした考え方をしていた気がする。
そのきっかけはなんだったろう。
「もしかして、ジョエル様……?」
エルシーの脳裏に、あの金色の瞳が過ぎる。
「正解です。エルシーへのスキルはおそらく、あなたの心の強さで弾かれたのでしょう。ただ、完全には弾くことができず、不安感や思い込みという形になって現れていたのでしょうね」
「ブレンダ様は……」
「そちらは……可能性の域から出ませんね。彼女の意思で本気で振る舞っているのかもしれませんし、兄に操られていたのかもしれない」
ライナスの言葉に、エルシーは視線を落とした。
「……今日のダンスの時、ジョエル様は、私を迎えに来たとおっしゃっていました」
「……なるほど。彼の目的は、エルシーなんですね。さて、どうしましょうか」
ライナスの頭の中では、すでに色んな始末の仕方が浮かんでいる。エルシーにスキルを使った上、彼女に辛い思いをさせた張本人だ。どんな方法で追い詰めようかと思ったその時。
「ライナス、ジョエル様のこと、私に任せてもらえませんか?」
エルシーからの申し出に、ライナスは困った顔をしてみせる。
「……またスキルを使われるかもしれませんよ。私のスキルでは、エルシーに対してスキルを使ったことは分かっても、看破して無効化まではできません」
「分かっています。でも、きちんとお話しして、決着をつけたいのです」
まるで決闘でもするようなエルシーの様子に、ライナスは仕方ないと微笑んだ。
「分かりました。ただし、私も同席させてもらいます」
「はい、もちろんです。ありがとうございます」
◇
晩餐会からライナスとエルシーが先に退席した後、しばらくして、伯爵から終わりの挨拶があった。
ジョエルは、自分に与えられた部屋に戻り、ソファに体を預け、天井を仰ぐ。
「ダメだったな……」
エルシーには、ジョエルの暗示のスキルが最後の最後で効かなかった。思わず独り言がもれる。
それは逆説的に、エルシーはライナスに利用されているのではないということの証明だ。
「……思っていたより、痛い」
二人がお互いを想い合っていること、信じ合っていることを、まざまざとみせつけられてしまった。
「本当に好きだったんだ、ルーシー」
幼い頃に、自分をたった一人で助けに来てくれた小さな女の子を確かに愛していた。目立つ容姿と優秀な能力への妬みや嫉みを避けて、隣国へ留学した後も、ずっと。
「……消さなければ良かった」
彼女の自責の念をなくすために、暗示で自分との関わりを忘れさせたことをずっと悔やんでいた。
それをしなければ、手紙を贈ることも、ライナスに横から取られることもなかったかもしれない。けれど。
「君の涙は見たくなかった……」
スキルを持っていることを他人に知られてしまって泣きじゃくる彼女を、見てはいられなかったから。
ジョエルは、ただ瞳を閉じて朝日が昇るのを待った。
◇
「ジョエル様」
次の日の朝、ジョエルは、クルック領を後にしようと別館の外に出てきていた。
そこに、後ろから声がかかる。その声は、エルシーのものだ。
ジョエルは、ゆっくりと振り返る。玄関には、すでに淑女としての支度を整えたエルシーが立っていた。
「ルーシー、見送りに来てくれたんだね。朝早いから、気にしなくて良かったのに」
「……そういうわけには参りません」
「真面目だね」
ジョエルは、門の外にあるアストリー家の馬車を軽く振り返る。
「ブレンダ様は、もう馬車に?」
「そうだよ。だから、見送りはここまででいい」
すでにブレンダの暗示は解いてあった。強くかかりすぎたせいか、ここ最近の記憶に混濁が見られたので、眠らせて馬車に乗せてある。
「お帰りの前に少しだけお話しさせてください」
「……分かった、なんの話かな」
ジョエルはその場から一歩も動かず、距離を空けたまま、玄関にいるエルシーと対面した。まるで、そこに見えない壁があるように。
「ジョエル様、昨夜、私に、幸せになる道を選べと言われましたよね」
「うん、そう言ったね」
「……私は今、すでに幸せを感じています。これ以上、選ぶことなどないのです。自分で決めたこの道を、迷わず歩んでいきたいと思っています」
ジョエルは、眼鏡越しの金色の瞳をいつのまにか細めて、エルシーを見つめていた。
彼女の姿がひどく眩しく、そして、あの時の小さな女の子はもういないのだと、実感させられる。幼い日の初恋は、今、儚く散っていった。
「ルーシー、いいや、エルシー嬢」
改めて、エルシーの名前を呼ぶ。その声には、今まであった甘い響きはもうなかった。
「はい」
ジョエルは、片手を胸に当て、軽く頭を下げる。白い髪がさらりと、背中から体の正面へと流れた。
「アストリー公爵家嫡男として、改めて、此度の婚約、心よりお慶び申し上げます。皇太子殿下とエルシー嬢のつくる世が、よきものとなりますよう、私も力を尽くしましょう」
「ジョエル様、ありがとうございます」
すると、エルシーの後ろから、靴音が聞こえる。ジョエルは、顔を上げ、その音の主を見た。
「やはり、皇太子殿下もいらっしゃいましたか」
ライナスはエルシーの隣に立ち、ジョエルを見据えている。ジョエルは再び、頭を下げた。
「ああ、全て聞いていたよ。アストリー卿」
「……殿下、妹の目に余る振る舞いは全て、私が彼女をそそのかした結果です。申し訳ございませんでした」
「君はスキルを使ったんだね」
「はい」
「どんなスキルなのか教えてもらおうかな」
「……暗示でございます。私は、私の瞳を見た者に声をかけることでその者を操ることができます」
「なるほど、とても強力なスキルだ」
目を守るための薄青の眼鏡は、そのスキルを無闇に使わないためでもあったのだ。
ライナスはジョエルの処分について、思案していた。エルシーは、ただ二人の会話を息を潜めて見守る。
「……どうぞ、処罰なら私に」
ジョエルは頭を下げたまま、はっきりとそう告げる。ライナスが、静かに息を吸った。
「アストリー卿、今回のこと……私は、目をつむろうと思う」
頭を下げたままのジョエルは、ライナスの言葉に体を震わせる。
「隣国に戻されると思っていたか?……あなたはエルシーがスキルを持っていることを知っている」
「はい」
「それに、スキルを持っている人材がこの国から出てしまうのを見過ごすことはできない。……先ほどの誓いの言葉に、嘘はないな?」
「もちろんです。私のスキルも、アストリー公爵家も、殿下にお仕えし続けることを誓います」
ライナスは鷹揚に頷く。この言葉が本当かどうか、今のところはわからない。もしかしたら、また何かを画策することがあるのかもしれない。
けれど、他国で目が届かない場所に行かれるよりはよっぽどいい。それがライナスの結論だった。
「この耳でしかと聞いた。頼んだぞ、アストリー卿」
「はっ」
エルシーは、ほっと息をついて、ライナスと視線を合わせた。
ライナスは、エルシーに頷いて微笑む。
こうして、後にジョエルは、公爵でありながら、王国の最高裁判長として名を馳せることになる。王からの信頼も厚く、「真を述べよ」という一言だけで、必ず自白に持ち込むその手腕は、後世に語り継がれていくことになった。誰も真似のできない偉業として。
呼吸が苦しくても、頬を染めて一生懸命に応えてくれるエルシーに嬉しくなってしまって、少し自分を抑えきれなかったかもしれない。
「……少し刺激的すぎましたか……?」
「いえ、そうではなくて……」
エルシーは、まだ赤く染まっている頬を両手で隠すように押さえる。そして、じっと改めてライナスの瞳を見つめた。
「ライナス、今回のこと、私の弱さから勝手に不安になってしまって、申し訳ありませんでした。朝から態度も悪かったと思いますし……」
「あぁ……もう気にしていませんよ、それは。それに、気づいていないと思いますが、エルシーには何らかのスキルが使われていました」
「え!?」
エルシーは驚いて、両手を頬から離す。ライナスはその仕草を見て少し笑いながら、さらに続けた。
「もしかしたら、アストリー嬢もかもしれませんね」
「ど、どういうことですか?」
「二人に精神操作系のスキルが使われていた可能性が高いということです」
ライナスは人差し指を上げて、断言する。言われてみれば、昼間は自分らしくない、くよくよした考え方をしていた気がする。
そのきっかけはなんだったろう。
「もしかして、ジョエル様……?」
エルシーの脳裏に、あの金色の瞳が過ぎる。
「正解です。エルシーへのスキルはおそらく、あなたの心の強さで弾かれたのでしょう。ただ、完全には弾くことができず、不安感や思い込みという形になって現れていたのでしょうね」
「ブレンダ様は……」
「そちらは……可能性の域から出ませんね。彼女の意思で本気で振る舞っているのかもしれませんし、兄に操られていたのかもしれない」
ライナスの言葉に、エルシーは視線を落とした。
「……今日のダンスの時、ジョエル様は、私を迎えに来たとおっしゃっていました」
「……なるほど。彼の目的は、エルシーなんですね。さて、どうしましょうか」
ライナスの頭の中では、すでに色んな始末の仕方が浮かんでいる。エルシーにスキルを使った上、彼女に辛い思いをさせた張本人だ。どんな方法で追い詰めようかと思ったその時。
「ライナス、ジョエル様のこと、私に任せてもらえませんか?」
エルシーからの申し出に、ライナスは困った顔をしてみせる。
「……またスキルを使われるかもしれませんよ。私のスキルでは、エルシーに対してスキルを使ったことは分かっても、看破して無効化まではできません」
「分かっています。でも、きちんとお話しして、決着をつけたいのです」
まるで決闘でもするようなエルシーの様子に、ライナスは仕方ないと微笑んだ。
「分かりました。ただし、私も同席させてもらいます」
「はい、もちろんです。ありがとうございます」
◇
晩餐会からライナスとエルシーが先に退席した後、しばらくして、伯爵から終わりの挨拶があった。
ジョエルは、自分に与えられた部屋に戻り、ソファに体を預け、天井を仰ぐ。
「ダメだったな……」
エルシーには、ジョエルの暗示のスキルが最後の最後で効かなかった。思わず独り言がもれる。
それは逆説的に、エルシーはライナスに利用されているのではないということの証明だ。
「……思っていたより、痛い」
二人がお互いを想い合っていること、信じ合っていることを、まざまざとみせつけられてしまった。
「本当に好きだったんだ、ルーシー」
幼い頃に、自分をたった一人で助けに来てくれた小さな女の子を確かに愛していた。目立つ容姿と優秀な能力への妬みや嫉みを避けて、隣国へ留学した後も、ずっと。
「……消さなければ良かった」
彼女の自責の念をなくすために、暗示で自分との関わりを忘れさせたことをずっと悔やんでいた。
それをしなければ、手紙を贈ることも、ライナスに横から取られることもなかったかもしれない。けれど。
「君の涙は見たくなかった……」
スキルを持っていることを他人に知られてしまって泣きじゃくる彼女を、見てはいられなかったから。
ジョエルは、ただ瞳を閉じて朝日が昇るのを待った。
◇
「ジョエル様」
次の日の朝、ジョエルは、クルック領を後にしようと別館の外に出てきていた。
そこに、後ろから声がかかる。その声は、エルシーのものだ。
ジョエルは、ゆっくりと振り返る。玄関には、すでに淑女としての支度を整えたエルシーが立っていた。
「ルーシー、見送りに来てくれたんだね。朝早いから、気にしなくて良かったのに」
「……そういうわけには参りません」
「真面目だね」
ジョエルは、門の外にあるアストリー家の馬車を軽く振り返る。
「ブレンダ様は、もう馬車に?」
「そうだよ。だから、見送りはここまででいい」
すでにブレンダの暗示は解いてあった。強くかかりすぎたせいか、ここ最近の記憶に混濁が見られたので、眠らせて馬車に乗せてある。
「お帰りの前に少しだけお話しさせてください」
「……分かった、なんの話かな」
ジョエルはその場から一歩も動かず、距離を空けたまま、玄関にいるエルシーと対面した。まるで、そこに見えない壁があるように。
「ジョエル様、昨夜、私に、幸せになる道を選べと言われましたよね」
「うん、そう言ったね」
「……私は今、すでに幸せを感じています。これ以上、選ぶことなどないのです。自分で決めたこの道を、迷わず歩んでいきたいと思っています」
ジョエルは、眼鏡越しの金色の瞳をいつのまにか細めて、エルシーを見つめていた。
彼女の姿がひどく眩しく、そして、あの時の小さな女の子はもういないのだと、実感させられる。幼い日の初恋は、今、儚く散っていった。
「ルーシー、いいや、エルシー嬢」
改めて、エルシーの名前を呼ぶ。その声には、今まであった甘い響きはもうなかった。
「はい」
ジョエルは、片手を胸に当て、軽く頭を下げる。白い髪がさらりと、背中から体の正面へと流れた。
「アストリー公爵家嫡男として、改めて、此度の婚約、心よりお慶び申し上げます。皇太子殿下とエルシー嬢のつくる世が、よきものとなりますよう、私も力を尽くしましょう」
「ジョエル様、ありがとうございます」
すると、エルシーの後ろから、靴音が聞こえる。ジョエルは、顔を上げ、その音の主を見た。
「やはり、皇太子殿下もいらっしゃいましたか」
ライナスはエルシーの隣に立ち、ジョエルを見据えている。ジョエルは再び、頭を下げた。
「ああ、全て聞いていたよ。アストリー卿」
「……殿下、妹の目に余る振る舞いは全て、私が彼女をそそのかした結果です。申し訳ございませんでした」
「君はスキルを使ったんだね」
「はい」
「どんなスキルなのか教えてもらおうかな」
「……暗示でございます。私は、私の瞳を見た者に声をかけることでその者を操ることができます」
「なるほど、とても強力なスキルだ」
目を守るための薄青の眼鏡は、そのスキルを無闇に使わないためでもあったのだ。
ライナスはジョエルの処分について、思案していた。エルシーは、ただ二人の会話を息を潜めて見守る。
「……どうぞ、処罰なら私に」
ジョエルは頭を下げたまま、はっきりとそう告げる。ライナスが、静かに息を吸った。
「アストリー卿、今回のこと……私は、目をつむろうと思う」
頭を下げたままのジョエルは、ライナスの言葉に体を震わせる。
「隣国に戻されると思っていたか?……あなたはエルシーがスキルを持っていることを知っている」
「はい」
「それに、スキルを持っている人材がこの国から出てしまうのを見過ごすことはできない。……先ほどの誓いの言葉に、嘘はないな?」
「もちろんです。私のスキルも、アストリー公爵家も、殿下にお仕えし続けることを誓います」
ライナスは鷹揚に頷く。この言葉が本当かどうか、今のところはわからない。もしかしたら、また何かを画策することがあるのかもしれない。
けれど、他国で目が届かない場所に行かれるよりはよっぽどいい。それがライナスの結論だった。
「この耳でしかと聞いた。頼んだぞ、アストリー卿」
「はっ」
エルシーは、ほっと息をついて、ライナスと視線を合わせた。
ライナスは、エルシーに頷いて微笑む。
こうして、後にジョエルは、公爵でありながら、王国の最高裁判長として名を馳せることになる。王からの信頼も厚く、「真を述べよ」という一言だけで、必ず自白に持ち込むその手腕は、後世に語り継がれていくことになった。誰も真似のできない偉業として。
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お読みいただき、ありがとうございます。
少しでも面白い、続きが読みたいと思っていただけましたら、お気に入りに追加を押して貰えると、大きなモチベーションになりますので応援よろしくお願いします。
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