4 / 28
保健室で
1P
しおりを挟む
席替えから数日後。
国語の時間。
「…今日、一条くんが日直だから、絶対先生当ててくるよ!」
「え~…、また?俺、眠いんだけど」
先生には聞こえないように、小声で一条くんに話しかける。
だるそうにわたしの話を聞きながら、また一条くんが寝ようとしたとき――。
「それじゃあ一条くん、読んでちょうだい」
わたしの予想通り、一条くんが当てられた。
「…うわ、ほんとだ。これ、借りるよ」
「うんっ」
一条くんはわたしの国語の教科書を手に取ると、ゆっくりと立ち上がった。
席替えをしてから、国語の時間だけこうして席をくっつけて、教科書の貸し借りをしている。
「…一条くん。あなた、いつも教科書持ってないみたいだけど、どうしたの?」
「友達にパクられてます」
「それなら、その友達に早く返してもらいなさい」
「はい」
悪びれる様子もなく、読み終わった一条くんが席に座る。
いつも机には出していないだけで、国語以外の教科書はあるらしい。
だけど、国語の教科書は友達に貸したままだというのは、今初めて知った。
でもそのおかげで、たった数日で一条くんと仲よくなれたような気がする。
床のタイル2個分の距離とは言え、教科書の貸し借りがなければ、おそらく話しかけることもなかっただろう。
話しかけることもなければ、一条くんを知るきっかけもなかった。
見た目がこんなだから、話しかけにくいオーラが出ているように感じたけど、実際はただの思い込みだった。
話してみたら、口数は少ないけどちゃんと受け答えはしてくれる。
…寝ているときを除いて。
それに、わたしの教科書に無断でラクガキしたりと、見かけによらずちょっと子供っぽいところもあったりする。
「…ねぇ、なにこの絵っ」
「は?犬に決まってんだろ」
「これが犬…!?一条くん、絵心なさすぎ~」
わたしの国語の教科書の端に、よくわからない生き物を描いていると思ったら、どうやら犬らしい。
変な絵を描くから、思わず笑い声が漏れてしまった。
「そこ!静かにしなさいっ」
そのせいで、先生に怒られてしまった。
「…もうっ!一条くんのせいで、怒られたじゃない」
と言って、見たときにはすでに一条くんはタヌキ寝入りをしていた。
そのあとの休み時間。
「なんかひらり、一条くんと仲よくない?」
トイレに行く途中で、彩奈が話しかけてきた。
「仲いい?そうかな?」
「席替えしたときは、あんなに嫌がってたのにっ」
「あ~、確かにそうだったね。でも一条くん、見かけによらずおもしろいんだよ!」
「そうなの?じゃあ、アタシが話しかけても大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫!彩奈なら仲よくなれるよ!」
彩奈は社交的だから、知らない間にだれとでも仲よくなっている。
わたしが一条くんと話せて、彩奈ができないことはない。
「なんか見た目こわいから、変に緊張しちゃうんだよねー。話しかけて、怒られないかな?」
「そんなことで怒らないって!一条くん、そんなキャラじゃないから」
「そっか!じゃあ、戻ったら話してみようかなっ」
親友の彩奈と、隣の席の一条くんが仲よくなってくれたら、なんだかわたしもうれしいし。
「でもたぶん、クラスの男子は一条くんに嫉妬してるんじゃないかな~?」
「嫉妬?なんで?」
「だって、授業中もひらりと仲よくしてるんだよ?心の中では『ひらりちゃんと楽しそうにするな~!』とか思ってるよ、絶対」
「それなら、直接言えばいいのにっ」
「だから、それは一条くんがこわくて、面と向かって言えないんだって」
「なにそれ~。男の子にも、いろいろと事情があるんだね」
そしてトイレから戻ると、一条くんの席のそばにだれかが立っていた。
見ると、それは彩奈の彼氏の爽太くんだった。
爽太くんと一条くんのツーショットは初めて見る。
少し離れた場所から聞き耳を立てていると…。
「一条って、なんで金髪なの~?やばくね?ただの不良じゃん」
おそろしくドストレートな質問をしていた…!
恐れ多いと言うか…。
怖いもの知らずと言うか…。
「いきなりなんだよ、お前」
「オレは、爽太。よろしくな~」
会話が成立しているのかしていないのかはわからないけど…。
…やっぱり爽太くん、いろんな意味で空気が読めていない!
「俺が金髪だろうと、お前には関係ないじゃん」
突然、パーソナルスペースに侵入してきた爽太くんに対して、なんだか一条くんが敵意を向けているように感じる。
このまま爽太くんがその空気を読まなければ、なにかが勃発しそうな予感…!
「いいから、俺に関わるなよ」
「いや、そうはいかないんだよな~。せっかく同じクラスになったんだしさ、仲よくしようぜ~」
やっぱり爽太くん、空気が読めていない…!
彩奈に目を移すと、呆れた顔をしていた。
「爽太、あれ…やばいでしょ。一発ボコられるんじゃない?」
彼女である彩奈はそう言いつつも、内心ヒヤヒヤしながら様子を見ている。
「なぁなぁ、なんで金髪なの~?先生に怒られない?」
爽太くん、もうやめて…!
これ以上一条くんを刺激したら、なにが起こるかわからない。
クラスのみんながこの空気の異変に気づいて、目を向けた――そのとき。
「その髪色、めっちゃかっこいいよな~。オレ、そういう髪型に憧れてるんだよな~」
ピリついた空気に、気の抜けた爽太くんの話し声。
思わず、目が点になる。
「…は?お前、わざわざそんなこと言いにきたの?」
「うん。オレも金髪にしたいけど、先生に怒られるのイヤだし、そもそもオレには似合わないから。だから、オレの分まで不良がんばって!」
それだけ言うと、爽太くんは満足したのか、自分の席に戻っていった。
ゲリラのように突然現れ、そして去っていった爽太くんにポカンとした表情を浮かべる一条くん。
そして、フッと笑みが溢れたのが見えた。
国語の時間。
「…今日、一条くんが日直だから、絶対先生当ててくるよ!」
「え~…、また?俺、眠いんだけど」
先生には聞こえないように、小声で一条くんに話しかける。
だるそうにわたしの話を聞きながら、また一条くんが寝ようとしたとき――。
「それじゃあ一条くん、読んでちょうだい」
わたしの予想通り、一条くんが当てられた。
「…うわ、ほんとだ。これ、借りるよ」
「うんっ」
一条くんはわたしの国語の教科書を手に取ると、ゆっくりと立ち上がった。
席替えをしてから、国語の時間だけこうして席をくっつけて、教科書の貸し借りをしている。
「…一条くん。あなた、いつも教科書持ってないみたいだけど、どうしたの?」
「友達にパクられてます」
「それなら、その友達に早く返してもらいなさい」
「はい」
悪びれる様子もなく、読み終わった一条くんが席に座る。
いつも机には出していないだけで、国語以外の教科書はあるらしい。
だけど、国語の教科書は友達に貸したままだというのは、今初めて知った。
でもそのおかげで、たった数日で一条くんと仲よくなれたような気がする。
床のタイル2個分の距離とは言え、教科書の貸し借りがなければ、おそらく話しかけることもなかっただろう。
話しかけることもなければ、一条くんを知るきっかけもなかった。
見た目がこんなだから、話しかけにくいオーラが出ているように感じたけど、実際はただの思い込みだった。
話してみたら、口数は少ないけどちゃんと受け答えはしてくれる。
…寝ているときを除いて。
それに、わたしの教科書に無断でラクガキしたりと、見かけによらずちょっと子供っぽいところもあったりする。
「…ねぇ、なにこの絵っ」
「は?犬に決まってんだろ」
「これが犬…!?一条くん、絵心なさすぎ~」
わたしの国語の教科書の端に、よくわからない生き物を描いていると思ったら、どうやら犬らしい。
変な絵を描くから、思わず笑い声が漏れてしまった。
「そこ!静かにしなさいっ」
そのせいで、先生に怒られてしまった。
「…もうっ!一条くんのせいで、怒られたじゃない」
と言って、見たときにはすでに一条くんはタヌキ寝入りをしていた。
そのあとの休み時間。
「なんかひらり、一条くんと仲よくない?」
トイレに行く途中で、彩奈が話しかけてきた。
「仲いい?そうかな?」
「席替えしたときは、あんなに嫌がってたのにっ」
「あ~、確かにそうだったね。でも一条くん、見かけによらずおもしろいんだよ!」
「そうなの?じゃあ、アタシが話しかけても大丈夫かな?」
「大丈夫、大丈夫!彩奈なら仲よくなれるよ!」
彩奈は社交的だから、知らない間にだれとでも仲よくなっている。
わたしが一条くんと話せて、彩奈ができないことはない。
「なんか見た目こわいから、変に緊張しちゃうんだよねー。話しかけて、怒られないかな?」
「そんなことで怒らないって!一条くん、そんなキャラじゃないから」
「そっか!じゃあ、戻ったら話してみようかなっ」
親友の彩奈と、隣の席の一条くんが仲よくなってくれたら、なんだかわたしもうれしいし。
「でもたぶん、クラスの男子は一条くんに嫉妬してるんじゃないかな~?」
「嫉妬?なんで?」
「だって、授業中もひらりと仲よくしてるんだよ?心の中では『ひらりちゃんと楽しそうにするな~!』とか思ってるよ、絶対」
「それなら、直接言えばいいのにっ」
「だから、それは一条くんがこわくて、面と向かって言えないんだって」
「なにそれ~。男の子にも、いろいろと事情があるんだね」
そしてトイレから戻ると、一条くんの席のそばにだれかが立っていた。
見ると、それは彩奈の彼氏の爽太くんだった。
爽太くんと一条くんのツーショットは初めて見る。
少し離れた場所から聞き耳を立てていると…。
「一条って、なんで金髪なの~?やばくね?ただの不良じゃん」
おそろしくドストレートな質問をしていた…!
恐れ多いと言うか…。
怖いもの知らずと言うか…。
「いきなりなんだよ、お前」
「オレは、爽太。よろしくな~」
会話が成立しているのかしていないのかはわからないけど…。
…やっぱり爽太くん、いろんな意味で空気が読めていない!
「俺が金髪だろうと、お前には関係ないじゃん」
突然、パーソナルスペースに侵入してきた爽太くんに対して、なんだか一条くんが敵意を向けているように感じる。
このまま爽太くんがその空気を読まなければ、なにかが勃発しそうな予感…!
「いいから、俺に関わるなよ」
「いや、そうはいかないんだよな~。せっかく同じクラスになったんだしさ、仲よくしようぜ~」
やっぱり爽太くん、空気が読めていない…!
彩奈に目を移すと、呆れた顔をしていた。
「爽太、あれ…やばいでしょ。一発ボコられるんじゃない?」
彼女である彩奈はそう言いつつも、内心ヒヤヒヤしながら様子を見ている。
「なぁなぁ、なんで金髪なの~?先生に怒られない?」
爽太くん、もうやめて…!
これ以上一条くんを刺激したら、なにが起こるかわからない。
クラスのみんながこの空気の異変に気づいて、目を向けた――そのとき。
「その髪色、めっちゃかっこいいよな~。オレ、そういう髪型に憧れてるんだよな~」
ピリついた空気に、気の抜けた爽太くんの話し声。
思わず、目が点になる。
「…は?お前、わざわざそんなこと言いにきたの?」
「うん。オレも金髪にしたいけど、先生に怒られるのイヤだし、そもそもオレには似合わないから。だから、オレの分まで不良がんばって!」
それだけ言うと、爽太くんは満足したのか、自分の席に戻っていった。
ゲリラのように突然現れ、そして去っていった爽太くんにポカンとした表情を浮かべる一条くん。
そして、フッと笑みが溢れたのが見えた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
初恋の王子様
中小路かほ
児童書・童話
あたし、朝倉ほのかの好きな人――。
それは、優しくて王子様のような
学校一の人気者、渡優馬くん。
優馬くんは、あたしの初恋の王子様。
そんなとき、あたしの前に現れたのは、
いつもとは雰囲気の違う
無愛想で強引な……優馬くん!?
その正体とは、
優馬くんとは正反対の性格の双子の弟、
燈馬くん。
あたしは優馬くんのことが好きなのに、
なぜか燈馬くんが邪魔をしてくる。
――あたしの小指に結ばれた赤い糸。
それをたどった先にいる運命の人は、
優馬くん?…それとも燈馬くん?
既存の『お前、俺に惚れてんだろ?』をジュニア向けに改稿しました。
ストーリーもコンパクトになり、内容もマイルドになっています。
第2回きずな児童書大賞にて、
奨励賞を受賞しました♡!!
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
紫苑くんとヒミツの課外授業
藤永ゆいか
児童書・童話
【第2回きずな児童書大賞エントリー作品】
中学生の咲来は、幼い頃からいつも
美人で成績優秀な双子の妹・聖来と比べられてきた。
毎日が苦しくて、泣きそうになる咲来に
ある日、優しく手を差し伸べてくれたのは
学年一の秀才・紫苑だった。
「俺と一緒に頑張って、聖来たちを見返してやろうよ」
そんな彼の言葉をキッカケに、咲来は
放課後毎日、紫苑に勉強を教えてもらうことになるが……?
「咲来って、ほんとに可愛いよね」
「頑張ったご褒美に、キスしてあげよっか?」
自分にだけ甘くて優しい紫苑と一緒にいると、
なぜか胸がドキドキして。
咲来は次第に勉強だけでなく、紫苑のことも
教えて欲しいと思うようになっていき……。
中学生のピュアな初恋ストーリー。
※他サイトにて執筆したものに、
いくつかエピソードを追加して投稿しています。

すぐケガしちゃう校長先生を止める話
青西瓜(伊藤テル)
児童書・童話
この小学校の生徒会長には大切な仕事があった。
それは校長先生を守ること。
校長先生は少し特殊な個性や能力を持っていて、さらにそれを使ってすぐケガしちゃうし、大声で泣いてしまうのだ。
だから生徒会長は校長先生のお守りをしないといけないのだ。
それを補助してくれるはずの生徒副会長の桜さんも天然ボケがすごい人で、今日も今日とてハチャメチャだ。
これは僕と校長先生と桜さんの話。
山姥(やまんば)
野松 彦秋
児童書・童話
小学校5年生の仲良し3人組の、テッカ(佐上哲也)、カッチ(野田克彦)、ナオケン(犬塚直哉)。
実は3人とも、同じクラスの女委員長の松本いずみに片思いをしている。
小学校の宿泊研修を楽しみにしていた4人。ある日、宿泊研修の目的地が3枚の御札の昔話が生まれた山である事が分かる。
しかも、10年前自分達の学校の先輩がその山で失踪していた事実がわかる。
行方不明者3名のうち、一人だけ帰って来た先輩がいるという事を知り、興味本位でその人に会いに行く事を思いつく3人。
3人の意中の女の子、委員長松本いずみもその計画に興味を持ち、4人はその先輩に会いに行く事にする。
それが、恐怖の夏休みの始まりであった。
山姥が実在し、4人に危険が迫る。
4人は、信頼する大人達に助けを求めるが、その結果大事な人を失う事に、状況はどんどん悪くなる。
山姥の執拗な追跡に、彼らは生き残る事が出来るのか!
氷鬼司のあやかし退治
桜桃-サクランボ-
児童書・童話
日々、あやかしに追いかけられてしまう女子中学生、神崎詩織(かんざきしおり)。
氷鬼家の跡取りであり、天才と周りが認めているほどの実力がある男子中学生の氷鬼司(ひょうきつかさ)は、まだ、詩織が小さかった頃、あやかしに追いかけられていた時、顔に狐の面をつけ助けた。
これからは僕が君を守るよと、その時に約束する。
二人は一年くらいで別れることになってしまったが、二人が中学生になり再開。だが、詩織は自身を助けてくれた男の子が司とは知らない。
それでも、司はあやかしに追いかけられ続けている詩織を守る。
そんな時、カラス天狗が現れ、二人は命の危険にさらされてしまった。
狐面を付けた司を見た詩織は、過去の男の子の面影と重なる。
過去の約束は、二人をつなぎ止める素敵な約束。この約束が果たされた時、二人の想いはきっとつながる。
一人ぼっちだった詩織と、他人に興味なく冷たいと言われている司が繰り広げる、和風現代ファンタジーここに開幕!!

村から追い出された変わり者の僕は、なぜかみんなの人気者になりました~異種族わちゃわちゃ冒険ものがたり~
楓乃めーぷる
児童書・童話
グラム村で変わり者扱いされていた少年フィロは村長の家で小間使いとして、生まれてから10年間馬小屋で暮らしてきた。フィロには生き物たちの言葉が分かるという不思議な力があった。そのせいで同年代の子どもたちにも仲良くしてもらえず、友達は森で助けた赤い鳥のポイと馬小屋の馬と村で飼われている鶏くらいだ。
いつもと変わらない日々を送っていたフィロだったが、ある日村に黒くて大きなドラゴンがやってくる。ドラゴンは怒り村人たちでは歯が立たない。石を投げつけて何とか追い返そうとするが、必死に何かを訴えている.
気になったフィロが村長に申し出てドラゴンの話を聞くと、ドラゴンの巣を荒らした者が村にいることが分かる。ドラゴンは知らぬふりをする村人たちの態度に怒り、炎を噴いて暴れまわる。フィロの必死の説得に漸く耳を傾けて大人しくなるドラゴンだったが、フィロとドラゴンを見た村人たちは、フィロこそドラゴンを招き入れた張本人であり実は魔物の生まれ変わりだったのだと決めつけてフィロを村を追い出してしまう。
途方に暮れるフィロを見たドラゴンは、フィロに謝ってくるのだがその姿がみるみる美しい黒髪の女性へと変化して……。
「ドラゴンがお姉さんになった?」
「フィロ、これから私と一緒に旅をしよう」
変わり者の少年フィロと異種族の仲間たちが繰り広げる、自分探しと人助けの冒険ものがたり。
・毎日7時投稿予定です。間に合わない場合は別の時間や次の日になる場合もあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる