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君にありがとう
莉子side 3P
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そして、ツーアウトで迎えたバッターは――。
大河だった。
あとは、大河にすべてが託されている。
わたしは、両手を組んで心の中で祈った。
…打てっ、大河!
2ストライクと追い込まれ、そのあとピッチャーの腕から放たれたボール。
大河は力強くバッドを振ると、そのボールをバッドの中心に当てた。
爽快な音が鳴り響き、前進守備だった外野の頭上をボールは悠々と飛び越えていったのだった。
歓声で沸き立つスタンド。
結果は、ツーベースヒット。
この土壇場の大河のヒットで、逆転に成功した明光学園。
その後の9回裏の守備では、大河が三者凡退で乗り切り、明光学園は甲子園優勝を華々しく飾ったのだった。
マウンドの上で、チームメイトと抱き合い、喜びを爆発させる大河。
去年、一昨年と流した悔し涙――。
今年は、最高のうれし涙となった。
その日の帰り。
「おかえり、大河」
わたしは先に学校へ戻り、大河たち野球部を乗せたバスが到着するのを待っていた。
大河は照れくさそうに、わたしの前に立つ。
「…それと。優勝おめでとう、大河」
「ああ。ありがとう、莉子」
その瞬間、どちらからともなく腕が延び――。
わたしたちは、抱きしめ合ったのだった。
大河とは、出会ってからいろんなことがあったし、つらいことも悲しいこともすべてを共有してきた。
だけどやっぱり、夢だった甲子園優勝という喜びを分かち合えることができて、わたしは最高に幸せ者だ。
大河が彼氏で、本当によかった。
最高の結果を残し、大河や悠は悔いなく引退を迎えることができた。
わたしにとっても、一生に残る思い出となった高校3年生の夏。
…だけど、いつまでも幸せな気分に浸ってはいられない。
わたしは、大学受験のための勉強をしなければならない大事な夏でもあった。
きっと大河は、有名大学からのオファーやプロ入りの話が浮上していることだろう。
いっしょになって喜びたいところだけど、わたしが目指す清鳳大学への受験勉強は、絶対に欠かすことはできない。
清鳳大学は家から電車で通える距離にあるし、そこの教育学部に興味があった。
大河に話したら、「莉子なら先生に向いてるやん」とも言ってくれた。
わたしが清鳳大学に入ったら、大河とは離ればなれになるだろうけど――。
大河がプロになっても、違う大学に行ったとしても、これからも野球を続ける大河を応援したい。
わたしは、そう思っていた。
だからこそ、夏休みが明けたあと――。
突然、大河からあんなことを告げられるなんて想像もしていなかった。
「…なんで?」
学校からの帰り道。
大河から今後の進路の話をされ、わたしは思わずそんな言葉が口を突いて出てきた。
だって、てっきりプロを目指すのか、野球で有名な大学に進学するものとばかり思っていたから――。
「なんでって、俺は莉子と同じ大学に行きたいねん」
いきなり、想像の斜め上をいくようなことを言われたって、簡単に受け入れられるわけがなかった。
なにかの冗談?
とも思ったけど、大河の表情を見たら、どうやら冗談なんかではなさそうだった。
だから、ますます訳がわからない。
「…なに言ってるの?おかしいでしょ。大河は、プロに行くべきだよ。それか、野球に力を入れている大学とか――」
「そんなんはどうだっていい」
どうだっていいって…。
そんなの、どうだっていい問題なわけがない。
「だって俺は、中3のときに、莉子のそばにずっとおるって決めたから」
「ずっとって言ったって…。これは、大河の人生だよ…!?」
「だから、莉子のそばにいたい。もう心が離れるようなことはしたくないから」
「大河っ…」
ずっとそばにいたい。
迷いなくそう言ってくれることは、とてつもなくうれしいことのはずなのに――。
わたしは、それを素直に喜ぶことができなかった。
だって、大河が清鳳大学にきても、野球が強い学校でもないから、やりたいことなんてないはず。
それなのに、わたしのそばにいたいがためだけに、これまで積み重ねてきた野球の努力や成果をすべて投げ捨てるなんて――。
そんなの間違っている。
学校でも、大河がすべてのオファーを断って、清鳳大学を志望しているという噂が広まっていた。
元野球部のメンバーですら、大河の説得にきているほどだ。
それくらい、大河には野球の才能がある。
プロでもやっていけるくらいの実力があるんだ。
なのに、その大いなる可能性を…わたしが潰そうとしている。
わたしがそばにいる限り、きっと大河はその意志を曲げない。
なぜなら大河の性格は、まるで豪速球のストレートボールのようにまっすぐだから。
一瞬の気の迷いで曲がるような変化球ではない。
それを知っているから、…つらかった。
大河は、わたしと一生いっしょにいようとしてくれていることに。
できることなら、わたしだって大河と一生いっしょにいたい。
でも、ここでわたしたちが同じ道をたどることは間違っている。
大河の大事な人生なのに、それをわたしが邪魔している。
だから…。
わたしは悩みに悩んだ末、大河に伝えることを決めた。
「別れよう」…と。
大河から、清鳳大学に進学すると伝えられた1週間後――。
わたしは大河に別れを告げた。
「…どういうことやねん」
「別れる必要なんかないやろ…?」
突然の別れ話に、困惑する大河。
…見ていられなかった。
「俺…、莉子のことめちゃくちゃ好きやねん!やのに、別れるとか…そんなん無理やろ」
わたしだって…好きだよ。
大河と同じくらい、めちゃくちゃ好きだよ。
だけど、わたしは言葉を交わさなかった。
なぜなら、ここでわたしが口を開いてしまったら――。
大河への好きが溢れ出して、「本当は別れたくなんかない」と口走ってしまいそうだから。
「…莉子。なんか言ってや…」
切なげな表情でわたしを見つめる大河。
思わず、視線を逸らしてしまった。
唇を噛み…。
心を殺して…。
最後に、大河に告げた。
「同じ大学に行きたいとか、正直…重いの。わたしは、そこまでのことは望んでないから。だから、別れて」
あれは、わたしの嫌いな雨の日だった。
これっぽっちも思ってもいないことを大河に投げつけ、傷つけた。
…ごめんね、大河。
本当にごめんね。
でも、こうでもしないと大河の気持ちは変わらないだろうと思ったから…。
後日、大河が改めてプロ入りを志望するという噂を耳にして、わたしの選択は間違いじゃなかったんだと思えることができた。
あのまま、わたしといっしょにいたって、大河の人生を潰してしまうだけだから、これでよかったんだ。
夢を捨ててまで、わたしのそばにいようとしてくれありがとう。
本当にうれしかったよ。
大好きだよ、大河。
愛してるよ、大河。
だけど大河は、一方的に別れを告げたわたしのことは恨んでいいよ。
嫌いになっていいよ。
だから、こんなわたしのことは忘れて、これからも野球に人生を懸けてほしい。
今まで、ありがとう。
ばいばい、大河。
――それから、3年後。
わたしは、清鳳大学の3年生になっていた。
少しずつ就活を意識し始める大事な時期だ。
『莉子なら先生に向いてるやん』
大河がそう言ってくれたから、わたしは中学校の先生になりたいと考えていた。
わたしのかけがえのないたくさんの思い出が詰まった…中学校生活。
教え子たちにも、その3年間で大切ななにかを見つけてもらいたくて。
「昨日の野球見た?」
「見た見た!矢野だろ?」
「ああ。ノーヒットノーランとか、やばすぎだろ~」
ふと聞こえた、昨日のプロ野球の話題。
別れてから3年たった今でも、大河の名前を耳にすると、とっさに反応してしまう。
大河のプロでの活躍は目まぐるしいもので、次々と記録を塗り替え、成果を上げていた。
試合翌日は、メディアで大河が取り上げられない日はない。
『矢野大河』という名前は、今や国民的野球選手として広く知れ渡っていた。
大河が活躍してくれると、わたしもうれしい。
それはもう、大河のいちファンとしての思いと同じだ。
だから、わたしは大河と別れたことに後悔はしていない。
それに、こんなに有名な大河なら、きっとそばにはもう素敵な人がいるはずだ。
わたしみたいに不器用でわがままなんかじゃない、そんな人が――。
わたしは顔を上げた。
大河には負けてられない。
わたしもがんばらなくちゃ。
澄み渡った青空の下。
わたしは、新しい未来に向けて歩き出したのだった。
『ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ』【完】
大河だった。
あとは、大河にすべてが託されている。
わたしは、両手を組んで心の中で祈った。
…打てっ、大河!
2ストライクと追い込まれ、そのあとピッチャーの腕から放たれたボール。
大河は力強くバッドを振ると、そのボールをバッドの中心に当てた。
爽快な音が鳴り響き、前進守備だった外野の頭上をボールは悠々と飛び越えていったのだった。
歓声で沸き立つスタンド。
結果は、ツーベースヒット。
この土壇場の大河のヒットで、逆転に成功した明光学園。
その後の9回裏の守備では、大河が三者凡退で乗り切り、明光学園は甲子園優勝を華々しく飾ったのだった。
マウンドの上で、チームメイトと抱き合い、喜びを爆発させる大河。
去年、一昨年と流した悔し涙――。
今年は、最高のうれし涙となった。
その日の帰り。
「おかえり、大河」
わたしは先に学校へ戻り、大河たち野球部を乗せたバスが到着するのを待っていた。
大河は照れくさそうに、わたしの前に立つ。
「…それと。優勝おめでとう、大河」
「ああ。ありがとう、莉子」
その瞬間、どちらからともなく腕が延び――。
わたしたちは、抱きしめ合ったのだった。
大河とは、出会ってからいろんなことがあったし、つらいことも悲しいこともすべてを共有してきた。
だけどやっぱり、夢だった甲子園優勝という喜びを分かち合えることができて、わたしは最高に幸せ者だ。
大河が彼氏で、本当によかった。
最高の結果を残し、大河や悠は悔いなく引退を迎えることができた。
わたしにとっても、一生に残る思い出となった高校3年生の夏。
…だけど、いつまでも幸せな気分に浸ってはいられない。
わたしは、大学受験のための勉強をしなければならない大事な夏でもあった。
きっと大河は、有名大学からのオファーやプロ入りの話が浮上していることだろう。
いっしょになって喜びたいところだけど、わたしが目指す清鳳大学への受験勉強は、絶対に欠かすことはできない。
清鳳大学は家から電車で通える距離にあるし、そこの教育学部に興味があった。
大河に話したら、「莉子なら先生に向いてるやん」とも言ってくれた。
わたしが清鳳大学に入ったら、大河とは離ればなれになるだろうけど――。
大河がプロになっても、違う大学に行ったとしても、これからも野球を続ける大河を応援したい。
わたしは、そう思っていた。
だからこそ、夏休みが明けたあと――。
突然、大河からあんなことを告げられるなんて想像もしていなかった。
「…なんで?」
学校からの帰り道。
大河から今後の進路の話をされ、わたしは思わずそんな言葉が口を突いて出てきた。
だって、てっきりプロを目指すのか、野球で有名な大学に進学するものとばかり思っていたから――。
「なんでって、俺は莉子と同じ大学に行きたいねん」
いきなり、想像の斜め上をいくようなことを言われたって、簡単に受け入れられるわけがなかった。
なにかの冗談?
とも思ったけど、大河の表情を見たら、どうやら冗談なんかではなさそうだった。
だから、ますます訳がわからない。
「…なに言ってるの?おかしいでしょ。大河は、プロに行くべきだよ。それか、野球に力を入れている大学とか――」
「そんなんはどうだっていい」
どうだっていいって…。
そんなの、どうだっていい問題なわけがない。
「だって俺は、中3のときに、莉子のそばにずっとおるって決めたから」
「ずっとって言ったって…。これは、大河の人生だよ…!?」
「だから、莉子のそばにいたい。もう心が離れるようなことはしたくないから」
「大河っ…」
ずっとそばにいたい。
迷いなくそう言ってくれることは、とてつもなくうれしいことのはずなのに――。
わたしは、それを素直に喜ぶことができなかった。
だって、大河が清鳳大学にきても、野球が強い学校でもないから、やりたいことなんてないはず。
それなのに、わたしのそばにいたいがためだけに、これまで積み重ねてきた野球の努力や成果をすべて投げ捨てるなんて――。
そんなの間違っている。
学校でも、大河がすべてのオファーを断って、清鳳大学を志望しているという噂が広まっていた。
元野球部のメンバーですら、大河の説得にきているほどだ。
それくらい、大河には野球の才能がある。
プロでもやっていけるくらいの実力があるんだ。
なのに、その大いなる可能性を…わたしが潰そうとしている。
わたしがそばにいる限り、きっと大河はその意志を曲げない。
なぜなら大河の性格は、まるで豪速球のストレートボールのようにまっすぐだから。
一瞬の気の迷いで曲がるような変化球ではない。
それを知っているから、…つらかった。
大河は、わたしと一生いっしょにいようとしてくれていることに。
できることなら、わたしだって大河と一生いっしょにいたい。
でも、ここでわたしたちが同じ道をたどることは間違っている。
大河の大事な人生なのに、それをわたしが邪魔している。
だから…。
わたしは悩みに悩んだ末、大河に伝えることを決めた。
「別れよう」…と。
大河から、清鳳大学に進学すると伝えられた1週間後――。
わたしは大河に別れを告げた。
「…どういうことやねん」
「別れる必要なんかないやろ…?」
突然の別れ話に、困惑する大河。
…見ていられなかった。
「俺…、莉子のことめちゃくちゃ好きやねん!やのに、別れるとか…そんなん無理やろ」
わたしだって…好きだよ。
大河と同じくらい、めちゃくちゃ好きだよ。
だけど、わたしは言葉を交わさなかった。
なぜなら、ここでわたしが口を開いてしまったら――。
大河への好きが溢れ出して、「本当は別れたくなんかない」と口走ってしまいそうだから。
「…莉子。なんか言ってや…」
切なげな表情でわたしを見つめる大河。
思わず、視線を逸らしてしまった。
唇を噛み…。
心を殺して…。
最後に、大河に告げた。
「同じ大学に行きたいとか、正直…重いの。わたしは、そこまでのことは望んでないから。だから、別れて」
あれは、わたしの嫌いな雨の日だった。
これっぽっちも思ってもいないことを大河に投げつけ、傷つけた。
…ごめんね、大河。
本当にごめんね。
でも、こうでもしないと大河の気持ちは変わらないだろうと思ったから…。
後日、大河が改めてプロ入りを志望するという噂を耳にして、わたしの選択は間違いじゃなかったんだと思えることができた。
あのまま、わたしといっしょにいたって、大河の人生を潰してしまうだけだから、これでよかったんだ。
夢を捨ててまで、わたしのそばにいようとしてくれありがとう。
本当にうれしかったよ。
大好きだよ、大河。
愛してるよ、大河。
だけど大河は、一方的に別れを告げたわたしのことは恨んでいいよ。
嫌いになっていいよ。
だから、こんなわたしのことは忘れて、これからも野球に人生を懸けてほしい。
今まで、ありがとう。
ばいばい、大河。
――それから、3年後。
わたしは、清鳳大学の3年生になっていた。
少しずつ就活を意識し始める大事な時期だ。
『莉子なら先生に向いてるやん』
大河がそう言ってくれたから、わたしは中学校の先生になりたいと考えていた。
わたしのかけがえのないたくさんの思い出が詰まった…中学校生活。
教え子たちにも、その3年間で大切ななにかを見つけてもらいたくて。
「昨日の野球見た?」
「見た見た!矢野だろ?」
「ああ。ノーヒットノーランとか、やばすぎだろ~」
ふと聞こえた、昨日のプロ野球の話題。
別れてから3年たった今でも、大河の名前を耳にすると、とっさに反応してしまう。
大河のプロでの活躍は目まぐるしいもので、次々と記録を塗り替え、成果を上げていた。
試合翌日は、メディアで大河が取り上げられない日はない。
『矢野大河』という名前は、今や国民的野球選手として広く知れ渡っていた。
大河が活躍してくれると、わたしもうれしい。
それはもう、大河のいちファンとしての思いと同じだ。
だから、わたしは大河と別れたことに後悔はしていない。
それに、こんなに有名な大河なら、きっとそばにはもう素敵な人がいるはずだ。
わたしみたいに不器用でわがままなんかじゃない、そんな人が――。
わたしは顔を上げた。
大河には負けてられない。
わたしもがんばらなくちゃ。
澄み渡った青空の下。
わたしは、新しい未来に向けて歩き出したのだった。
『ありがとう、ばいばい、大好きだった君へ』【完】
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