20 / 33
ー 宗治side ー
1P
しおりを挟む
「宗治、覚悟しやがれ!」
背後からの声とともに、あるものが俺の背中めがけて飛んできた。
それを目視することなく気配だけでかわすと、俺は後ろにいたヤツに飛びかかる。
「くらえっ!」
そして、大きく振りかざしたまくらを投げつけた。
今は、修学旅行2日目の夜。
俺がいる男子部屋は、夜遅くまでまくら投げが白熱していた。
「また宗治の勝ちかよ~…」
「お前、…ほんと強すぎ」
「なんで、見ないでまくらをかわせるんだよ」
俺の華麗な身のこなしに、同室のヤツらは疲れて息が上がっていた。
「…よ~し。体力も回復してきたところだし、もう1試合――」
そのとき、勢いよく部屋のドアが開けられる。
「いつまで起きてるつもりだ!!もうとっくに消灯時間は過ぎてるぞ!」
これからというときに、先生が怒鳴りながら部屋に入ってきた。
時刻は、もうすぐ日付が変わろうとする23時47分。
さすがに廊下にまで俺たちの声が響いていたようで、先生が再度注意にきた。
「明日も早いんだから、すぐに寝ること!」
「「…は~い」」
ということで、仕方なく部屋の明かりを消して寝ることに。
同じ部屋の他の5人からは、すぐに寝息が聞こえてきた。
しかし俺は、なかなか眠ることができなかった。
なぜなら、『桜華』のことが気がかりだったから。
片時も離れたくなくて、この修学旅行に竹刀と偽ってこっそり持ち出してきた桜華。
竹刀袋に入れて、俺の荷物といっしょに保管していたが、まくら投げが荒々しく、壁の端にまとめた荷物に向かって、流れ弾ならぬ流れまくらが飛んでくる始末。
それが桜華に当たって、万が一傷がついたりでもしたら…俺はもはや立ち直れない。
だから、まくら投げが始まったあとに、桜華をびぃのいる女子部屋に避難させていた。
これで傷つけられる心配はないが、やっぱり手元にないことが不安で、俺はそわそわして眠れなかった。
それからしばらくは、静かに布団の中で横になっていた。
そして、ぱっちりと開いていた目が、ようやくうとうとと閉じようとしていたとき――。
突如、鐘を叩きつけるようなけたたましい音が部屋中に鳴り響き、俺は飛び起きた。
〈火事です!火事です!至急、安全な場所へ避難してください!〉
天井から、女の声が聞こえる。
ここは男部屋で、女なんていないはずなのに。
「…どこだ!どこにいる!?下りてこい!」
天井に向かって叫んでいると、さっきまで熟睡していた部屋のヤツらが慌てて起き出した。
「なんだ、この音…!?」
「火事だって言ってるぞ!」
…火事だと?
どこに火の手があるっていうんだよ。
「おい。さっきから上で女の声が――」
「…宗治なに言ってんだよ!だから、火災警報器のアナウンスがスピーカーから聞こえてるんだって!」
「…“カサイケイホウキ”?」
「とにかく、逃げるんだよ!」
どうやら、その『カサイケイホウキ』とやらは、いち早く火事を知らせるものなんだとか。
自分の目で確かめたわけではなく、まだどこが燃えているかもわかっていないため半信半疑ではあった。
しかし、周りのただならぬ空気から緊迫した状況だということはわかる。
「みんな!早く外へ!!」
ドアの外からは、先生たちの声が聞こえた。
そして、部屋から出てわかった。
焦げる臭いが漂ってきていることに。
俺が死ぬ原因となったのも火事だった。
都子姫を助け出せたのだから後悔はしていないが、煙の臭いを嗅いだら嫌でもあのときの記憶が蘇る。
「宗治、なにぼうっとしてんだよ!逃げるぞ!」
「あ…、ああっ」
押し寄せる人の波にのって、宿の外へ飛び出した。
誘導してくれていた先生たちも避難し、外でクラスごとに点呼を取ると、どうやらみんな無事のようだった。
生徒と生徒の隙間から、びぃの姿も確認できた。
調理場からの出火のようだが、神代中学の生徒や先生も含め、他の客や従業員も全員無事とのこと。
すると闇夜から、甲高い音が聞こえてきた。
この音は、『消防車』という消火活動を行う赤い車の『サイレン』というものらしい。
俺の時代では、消火活動は桶に水をくんで運ぶ手作業だった。
しかし、こっちでは消防車から勢いよく水が出てくるのだとか。
原理はよくわからないが。
サイレンの音で、消防車がすぐ近くまできていることがわかる。
被害は最小限で収まりそうだと思っていると、なんだか周りがざわつき始めた。
みんな口々になにかを話している。
「…おい、どうしたんだよ?」
近くにいた同じ部屋のヤツに声をかけると、眉間にシワを寄せて深刻そうな顔で俺に伝えた。
「よくわかんねぇけど、あっちで菅がなんか言ってる…」
「菅さんが?」
「…だれかがいねぇとかって」
いないって、さっきの点呼で全員いることは確認済みだろ?
「ちょっとごめん」
俺は、生徒と生徒の間を縫うようにして菅さんのもとへ向かった。
「ねぇ先生!なんとかしてよ…!」
先生に向かって、ものすごい勢いでなにかを訴えている菅さん。
俺はそんな菅さんの肩を叩いた。
「どうかした?」
「宗治くんっ…!」
菅さんは、涙がたまる瞳で俺を見つめた。
「そういえば、…びぃは?」
さっきまで、菅さんのそばにいたはずだけど――。
すると、菅さんは視線を落とした。
「…いないの」
「え?」
「都美…、いなくなっちゃったの」
「いなくなったって…」
「…宿の中に戻って行っちゃったの!」
俺の腕をつかむ菅さんの手が小刻みに震えている。
…どういうことだよ、それ。
宿って…、あの燃えてる旅館のことだろ?
「どうしよう…。あたし、都美を止めたんだけどっ…」
そう言って、泣きじゃくる菅さん。
俺の額から、冷たい汗が流れ落ちた。
そのとたん、体が勝手に動いた。
「どこ行くの!?…宗治くん!」
「びぃは、必ず俺が連れ戻す!」
「ダメだよ!宗治くんまで…!」
「戻りなさいっ!!春日井くん!」
菅さんや先生が止めようとする声も聞かずに、俺は黒い煙が上がる宿に向かって走っていった。
風向きで火の勢いが強くなった。
消防隊員なんて待ってられない。
…あのバカ、なにしてんだよっ。
頼むから、無事でいてくれ…!
中へ入ると、さっき避難したときとは状況がまったく違った。
黒い煙が漂い、息をするとむせ返る。
びぃがいるとするなら、自分の部屋に違いない。
迷うことなく、びぃがいた女子部屋へと向かう。
ところが、そこで目にした光景に、俺は一瞬息をするのも忘れてしまった。
なんとそこには、煙の中でうつ伏せで倒れるびぃの姿があった…!
死んでんじゃねぇぞ、…バカ!
すぐさま駆け寄り、びぃの体を抱き起こす。
「…びぃ!びぃっ!」
すると、俺の問いかけに少しだけまぶたが動いた。
「…宗治……?」
びぃが目を開けた。
それを見て、素直にこう思った。
よかった…、生きてた。
張り詰めていた糸が解け、脱力した。
と同時に、沸々と俺の中でなにかがあふれ出ようとしていた。
それが、大きな怒鳴り声となって発せられる。
「こんなところでなにしてんだ、お前はっ!!!!」
びぃの虚ろだった目が、その声に驚いて大きく見開けられる。
「び…、びっくりした~…」
しかも、出てきたのが緊張感のない言葉だったから、さらに俺の感情が爆発した。
「のんきなこと言ってる場合かっ!バカか、お前は!!死にてぇのか!」
前々からアホ面でバカだとは思っていたが、ここまでバカだとは思ってなかった!
背後からの声とともに、あるものが俺の背中めがけて飛んできた。
それを目視することなく気配だけでかわすと、俺は後ろにいたヤツに飛びかかる。
「くらえっ!」
そして、大きく振りかざしたまくらを投げつけた。
今は、修学旅行2日目の夜。
俺がいる男子部屋は、夜遅くまでまくら投げが白熱していた。
「また宗治の勝ちかよ~…」
「お前、…ほんと強すぎ」
「なんで、見ないでまくらをかわせるんだよ」
俺の華麗な身のこなしに、同室のヤツらは疲れて息が上がっていた。
「…よ~し。体力も回復してきたところだし、もう1試合――」
そのとき、勢いよく部屋のドアが開けられる。
「いつまで起きてるつもりだ!!もうとっくに消灯時間は過ぎてるぞ!」
これからというときに、先生が怒鳴りながら部屋に入ってきた。
時刻は、もうすぐ日付が変わろうとする23時47分。
さすがに廊下にまで俺たちの声が響いていたようで、先生が再度注意にきた。
「明日も早いんだから、すぐに寝ること!」
「「…は~い」」
ということで、仕方なく部屋の明かりを消して寝ることに。
同じ部屋の他の5人からは、すぐに寝息が聞こえてきた。
しかし俺は、なかなか眠ることができなかった。
なぜなら、『桜華』のことが気がかりだったから。
片時も離れたくなくて、この修学旅行に竹刀と偽ってこっそり持ち出してきた桜華。
竹刀袋に入れて、俺の荷物といっしょに保管していたが、まくら投げが荒々しく、壁の端にまとめた荷物に向かって、流れ弾ならぬ流れまくらが飛んでくる始末。
それが桜華に当たって、万が一傷がついたりでもしたら…俺はもはや立ち直れない。
だから、まくら投げが始まったあとに、桜華をびぃのいる女子部屋に避難させていた。
これで傷つけられる心配はないが、やっぱり手元にないことが不安で、俺はそわそわして眠れなかった。
それからしばらくは、静かに布団の中で横になっていた。
そして、ぱっちりと開いていた目が、ようやくうとうとと閉じようとしていたとき――。
突如、鐘を叩きつけるようなけたたましい音が部屋中に鳴り響き、俺は飛び起きた。
〈火事です!火事です!至急、安全な場所へ避難してください!〉
天井から、女の声が聞こえる。
ここは男部屋で、女なんていないはずなのに。
「…どこだ!どこにいる!?下りてこい!」
天井に向かって叫んでいると、さっきまで熟睡していた部屋のヤツらが慌てて起き出した。
「なんだ、この音…!?」
「火事だって言ってるぞ!」
…火事だと?
どこに火の手があるっていうんだよ。
「おい。さっきから上で女の声が――」
「…宗治なに言ってんだよ!だから、火災警報器のアナウンスがスピーカーから聞こえてるんだって!」
「…“カサイケイホウキ”?」
「とにかく、逃げるんだよ!」
どうやら、その『カサイケイホウキ』とやらは、いち早く火事を知らせるものなんだとか。
自分の目で確かめたわけではなく、まだどこが燃えているかもわかっていないため半信半疑ではあった。
しかし、周りのただならぬ空気から緊迫した状況だということはわかる。
「みんな!早く外へ!!」
ドアの外からは、先生たちの声が聞こえた。
そして、部屋から出てわかった。
焦げる臭いが漂ってきていることに。
俺が死ぬ原因となったのも火事だった。
都子姫を助け出せたのだから後悔はしていないが、煙の臭いを嗅いだら嫌でもあのときの記憶が蘇る。
「宗治、なにぼうっとしてんだよ!逃げるぞ!」
「あ…、ああっ」
押し寄せる人の波にのって、宿の外へ飛び出した。
誘導してくれていた先生たちも避難し、外でクラスごとに点呼を取ると、どうやらみんな無事のようだった。
生徒と生徒の隙間から、びぃの姿も確認できた。
調理場からの出火のようだが、神代中学の生徒や先生も含め、他の客や従業員も全員無事とのこと。
すると闇夜から、甲高い音が聞こえてきた。
この音は、『消防車』という消火活動を行う赤い車の『サイレン』というものらしい。
俺の時代では、消火活動は桶に水をくんで運ぶ手作業だった。
しかし、こっちでは消防車から勢いよく水が出てくるのだとか。
原理はよくわからないが。
サイレンの音で、消防車がすぐ近くまできていることがわかる。
被害は最小限で収まりそうだと思っていると、なんだか周りがざわつき始めた。
みんな口々になにかを話している。
「…おい、どうしたんだよ?」
近くにいた同じ部屋のヤツに声をかけると、眉間にシワを寄せて深刻そうな顔で俺に伝えた。
「よくわかんねぇけど、あっちで菅がなんか言ってる…」
「菅さんが?」
「…だれかがいねぇとかって」
いないって、さっきの点呼で全員いることは確認済みだろ?
「ちょっとごめん」
俺は、生徒と生徒の間を縫うようにして菅さんのもとへ向かった。
「ねぇ先生!なんとかしてよ…!」
先生に向かって、ものすごい勢いでなにかを訴えている菅さん。
俺はそんな菅さんの肩を叩いた。
「どうかした?」
「宗治くんっ…!」
菅さんは、涙がたまる瞳で俺を見つめた。
「そういえば、…びぃは?」
さっきまで、菅さんのそばにいたはずだけど――。
すると、菅さんは視線を落とした。
「…いないの」
「え?」
「都美…、いなくなっちゃったの」
「いなくなったって…」
「…宿の中に戻って行っちゃったの!」
俺の腕をつかむ菅さんの手が小刻みに震えている。
…どういうことだよ、それ。
宿って…、あの燃えてる旅館のことだろ?
「どうしよう…。あたし、都美を止めたんだけどっ…」
そう言って、泣きじゃくる菅さん。
俺の額から、冷たい汗が流れ落ちた。
そのとたん、体が勝手に動いた。
「どこ行くの!?…宗治くん!」
「びぃは、必ず俺が連れ戻す!」
「ダメだよ!宗治くんまで…!」
「戻りなさいっ!!春日井くん!」
菅さんや先生が止めようとする声も聞かずに、俺は黒い煙が上がる宿に向かって走っていった。
風向きで火の勢いが強くなった。
消防隊員なんて待ってられない。
…あのバカ、なにしてんだよっ。
頼むから、無事でいてくれ…!
中へ入ると、さっき避難したときとは状況がまったく違った。
黒い煙が漂い、息をするとむせ返る。
びぃがいるとするなら、自分の部屋に違いない。
迷うことなく、びぃがいた女子部屋へと向かう。
ところが、そこで目にした光景に、俺は一瞬息をするのも忘れてしまった。
なんとそこには、煙の中でうつ伏せで倒れるびぃの姿があった…!
死んでんじゃねぇぞ、…バカ!
すぐさま駆け寄り、びぃの体を抱き起こす。
「…びぃ!びぃっ!」
すると、俺の問いかけに少しだけまぶたが動いた。
「…宗治……?」
びぃが目を開けた。
それを見て、素直にこう思った。
よかった…、生きてた。
張り詰めていた糸が解け、脱力した。
と同時に、沸々と俺の中でなにかがあふれ出ようとしていた。
それが、大きな怒鳴り声となって発せられる。
「こんなところでなにしてんだ、お前はっ!!!!」
びぃの虚ろだった目が、その声に驚いて大きく見開けられる。
「び…、びっくりした~…」
しかも、出てきたのが緊張感のない言葉だったから、さらに俺の感情が爆発した。
「のんきなこと言ってる場合かっ!バカか、お前は!!死にてぇのか!」
前々からアホ面でバカだとは思っていたが、ここまでバカだとは思ってなかった!
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
初恋の王子様
中小路かほ
児童書・童話
あたし、朝倉ほのかの好きな人――。
それは、優しくて王子様のような
学校一の人気者、渡優馬くん。
優馬くんは、あたしの初恋の王子様。
そんなとき、あたしの前に現れたのは、
いつもとは雰囲気の違う
無愛想で強引な……優馬くん!?
その正体とは、
優馬くんとは正反対の性格の双子の弟、
燈馬くん。
あたしは優馬くんのことが好きなのに、
なぜか燈馬くんが邪魔をしてくる。
――あたしの小指に結ばれた赤い糸。
それをたどった先にいる運命の人は、
優馬くん?…それとも燈馬くん?
既存の『お前、俺に惚れてんだろ?』をジュニア向けに改稿しました。
ストーリーもコンパクトになり、内容もマイルドになっています。
第2回きずな児童書大賞にて、
奨励賞を受賞しました♡!!
湖の民
影燈
児童書・童話
沼無国(ぬまぬこ)の統治下にある、儺楼湖(なろこ)の里。
そこに暮らす令は寺子屋に通う12歳の男の子。
優しい先生や友だちに囲まれ、楽しい日々を送っていた。
だがそんなある日。
里に、伝染病が発生、里は封鎖されてしまい、母も病にかかってしまう。
母を助けるため、幻の薬草を探しにいく令だったが――
クールな幼なじみが本気になったら
中小路かほ
児童書・童話
わたしには、同い年の幼なじみがいる。
イケメンで、背が高くて、
運動神経抜群で、頭もよくて、
おまけにモデルの仕事もしている。
地味なわたしとは正反対の
かっこいい幼なじみだ。
幼い頃からずっといっしょだったけど、
そんな完璧すぎる彼が
いつしか遠い存在のように思えて…。
周りからはモテモテだし、ファンのコも多いし。
……それに、
どうやら好きなコもいるみたい。
だから、
わたしはそばにいないほうがいいのかな。
そう思って、距離を置こうとしたら――。
「俺がいっしょにいたい相手は、
しずくだけに決まってんだろ」
「しずくが、だれかのものになるかもって思ったら…。
頭ぐちゃぐちゃで、どうにかなりそうだった」
それが逆に、
彼の独占欲に火をつけてしまい…!?
「幼なじみの前に、俺だって1人の男なんだけど」
「かわいすぎるしずくが悪い。
イヤって言っても、やめないよ?」
「ダーメ。昨日はお預けくらったから、
今日はむちゃくちゃに愛したい」
クールな彼が
突然、わたしに甘く迫ってきたっ…!
鈍感おっとり、控えめな女の子
花岡 しずく
(Shizuku Hanaoka)
×
モテモテな、完璧すぎる幼なじみ
遠野 律希
(Ritsuki Tōno)
クールな幼なじみが本気になったら――。
\ とびきり甘く溺愛されました…♡/
※ジュニア向けに中学生設定ですが、
高校生の設定でも読める内容になっています。
児童絵本館のオオカミ
火隆丸
児童書・童話
閉鎖した児童絵本館に放置されたオオカミの着ぐるみが語る、数々の思い出。ボロボロの着ぐるみの中には、たくさんの人の想いが詰まっています。着ぐるみと人との間に生まれた、切なくも美しい物語です。
キミと踏み出す、最初の一歩。
青花美来
児童書・童話
中学に入学と同時に引っ越してきた千春は、あがり症ですぐ顔が真っ赤になることがコンプレックス。
そのせいで人とうまく話せず、学校では友だちもいない。
友だちの作り方に悩んでいたある日、ひょんなことから悪名高い川上くんに勉強を教えなければいけないことになった。
しかし彼はどうやら噂とは全然違うような気がして──?
おねしょゆうれい
ケンタシノリ
児童書・童話
べんじょの中にいるゆうれいは、ぼうやをこわがらせておねしょをさせるのが大すきです。今日も、夜中にやってきたのは……。
※この作品で使用する漢字は、小学2年生までに習う漢字を使用しています。
ターシャと落ちこぼれのお星さま
黒星★チーコ
児童書・童話
流れ星がなぜ落ちるのか知っていますか?
これはどこか遠くの、寒い国の流れ星のお話です。
※全4話。1話につき1~2枚の挿絵付きです。
※小説家になろうにも投稿しています。
クール天狗の溺愛事情
緋村燐
児童書・童話
サトリの子孫である美紗都は
中学の入学を期にあやかしの里・北妖に戻って来た。
一歳から人間の街で暮らしていたからうまく馴染めるか不安があったけれど……。
でも、素敵な出会いが待っていた。
黒い髪と同じ色の翼をもったカラス天狗。
普段クールだという彼は美紗都だけには甘くて……。
*・゜゚・*:.。..。.:*☆*:.。. .。.:*・゜゚・*
「可愛いな……」
*滝柳 風雅*
守りの力を持つカラス天狗
。.:*☆*:.。
「お前今から俺の第一嫁候補な」
*日宮 煉*
最強の火鬼
。.:*☆*:.。
「風雅の邪魔はしたくないけど、簡単に諦めたくもないなぁ」
*山里 那岐*
神の使いの白狐
\\ドキドキワクワクなあやかし現代ファンタジー!//
野いちご様
ベリーズカフェ様
魔法のiらんど様
エブリスタ様
にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる