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幕末剣士、学校へ
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「…板東くん?」
「おお、高倉」
「あの…話って…」
「ちょっとついてきて」
「え…、えっ!?」
板東くんはわたしの腕をつかむと、そのまま引っ張っていった。
突然のことで、その手を振り払うことも忘れて、わたしは板東くんのあとについて行くこととなった。
つれてこられたのは、人気のない校舎裏。
こんなところで板東くんと2人きりなんて…、なんだか気まずい。
しかも、板東くんはまっすぐわたしを見つめたまま動かない。
「あの~…、板東くん?」
わたしが声をかけると、板東くんはハッとした顔を見せた。
どうやら、なにか考え事をしていたようだ。
「…もし話がないのなら、わたし…教室に戻ってもいいかな?」
そう言って、背中を向けようとした――そのとき。
「すっ…好きだ!」
静かな校舎裏に響く、板東くんの震える声。
予想もしていなかった言葉に、わたしは思わずキョトンとしてしまった。
……え?
板東くんが…、わたしのことを…好き?
「1年のときから、高倉のことが好きだったんだ…!」
緊張した面持ちでズカズカと迫ってくるものだから、わたしはとっさに後退りした。
もしかして、わたしに告白しようとしていたから、さっき固まっていたの…?
「高倉はオレのこと…どう思ってるんだ!?」
「ど…、どうって…?」
「オレは、高倉と付き合いたいと思ってる!」
ついには板東くんの勢いに押されて、校舎の壁に追い詰められてしまった。
わたしは、ただただ混乱するばかり。
わたしに気がある素振りなんてこれまでまったくなかった。
それに、板東くんはわたしのことをクラスメイトAの設定はおろか、Dくらいの扱いだと思っていたから。
名前すら覚えてもらっているのか怪しいところではあったけど、まさか…わたしのことが好きだったなんて。
正直、急に今言われても反応に困ってしまう。
「あ…ありがとう。気持ちはうれしいけど…」
「じゃあ、オレと付き合ってくれるんだな!?」
…えぇ!?
なんでそういうことになるの…!?
でも板東くん相手じゃ、きっぱり断ることもできない…。
「…ちょっと待って!板東くんとわたしじゃ、雰囲気がまったく違うし…」
「そうか?オレはそんなこと思ったことない」
…ほんとっ!?
全然違うんだけどな…。
「それとも、オレと付き合えない理由でもあるのか?」
付き合えない理由は、いろいろとあるんだけど…。
黙り込むわたしに、板東くんはさらに詰め寄る。
「もしかして、好きなヤツでもいるのか?」
「それはいないけど…」
「だったら、オレと付き合うのになにも問題ねぇだろ?」
問題大アリだよ…!
板東くんは学校一の不良だし、わたしの気持ちなんて関係なしに迫ってくるし。
それに、付き合えない一番の理由は――。
…そもそもタイプじゃないっ!
だけど、板東くんの圧がすごくて、そんなことを正直に言えるわけがなかった。
断りたい…。
でも、断れない…!
この状況からどうやって抜け出そうか…。
そんなことを考えていると、ふと板東くんの首元に木の枝が添えられた。
「…今すぐ、そいつから離れろ」
すると、わたしと向かい合う板東くんの後ろから…そんな声が聞こえた。
驚いて、板東くんの脇から視線を向けると――。
そこに立っていたのは、長い木の枝をまるで刀のように板東くんの首元にあてる宗治だった!
「宗治…!」
宗治は、教室で男友達と話していたはず。
わたしが板東くんに呼び出されて連れてこられたことなんて、気づいていないものだと思っていたけど…。
「お前は、最近転校してきたっていう…。たしか、…高倉のいとこだったか?」
「だったら、なんだ?」
「いとこが出しゃばってんじゃねぇよ」
板東くんはあっちに行けというふうに、首元にあてられた木の枝を払いのける。
「そんなもの振り回して、小学生かよっ」
そうして、板東くんは宗治を鼻で笑った。
――次の瞬間!
板東くんの目の前数ミリのところで、ものすごい速さで突き立てられた木の枝の切っ先がピタリと止まる。
「そいつから離れろって言ってんだ」
宗治のその言葉と態度は、明らかに板東くんに喧嘩を売っていて――。
板東くんがポキポキと指を鳴らした。
板東くんは、ただの不良じゃない。
他校の生徒と喧嘩しているとも聞いたことがある。
その見た目からして、…喧嘩は強そう。
まともにやり合ったって、細見の宗治が勝てるわけがない。
「…宗治、わたしは平気だから!」
「なにが平気だよ。こいつの圧に負けて、どうしようもできなかったくせに!」
…宗治。
わたしが教室からいなくなっただけじゃなく、そんなことまで気づいてくれていたなんて。
「びぃは、そこで見てるだけでいいんだよ」
そうは言ったって、板東くんと宗治じゃ体格差がありすぎる。
一発のパンチも強そうな大柄な板東くんに対して、宗治が握っているのはいびつに曲がった木の枝。
そんなの、板東くんに簡単に折られてしまうことだろう。
「おい、転校生!高倉の前で恥をかきたくなかったら、今回は見逃してやるよ」
「それはこっちのセリフだよ」
…ダメだ。
宗治は一歩も引く気はないし、完全に板東くんを挑発してる。
にらみ合う、宗治と板東くん。
すると、板東くんが宗治に拳を振りかざした…!
――それは、一瞬の出来事だった。
宗治はすばやい動きで拳をかわすと、剣道でいう小手と胴で板東くんに攻撃を入れ、最後は突きで壁に追い詰めたのだった!
板東くんは、宗治の握る木の枝を奪いにかかったのだけど、とても宗治の動きにはついていけてなかった。
「勝負あったな」
宗治のその言葉に、板東くんはごくりとつばを呑み込んだ。
そして、悔しそうに逃げていったのだった。
…驚いた。
この学校では敵なしと恐れられていた板東くんの、あんなそそくさと逃げる背中…。
これまでに一度だって見たことがなかったから。
「びぃ、なにもされてねぇか?」
「う…うん、ありがとう」
宗治はまるで刀を鞘に戻すように、木の枝を腰にあてる素振りを見せた。
しかし、そこでただの木の枝だということに気づいたのか、一瞬恥ずかしそうな顔をすると、すぐにそれを投げ捨ててしまった。
…どうやら集中していて、木の枝を刀だと思いこんでいたようだ。
「でも…、ちょっと板東くんがかわいそうに見えちゃったかな?ただ、わたしに気持ちを伝えただけなのに」
「それをはっきりと断れずに困ってたのは、どこのどいつだよ」
「それはっ…」
…返す言葉もありません。
「それに、あれでも手加減したほうだからな」
宗治は、前髪をかき上げる。
板東くんに追い詰められて、どうすることもできなかったわたしを助けにきてくれた宗治。
それはまるで、少女マンガのヒーローのようで――。
不覚にも、わたしはその宗治の姿に一瞬だけときめいてしまったのだった。
だって…。
『…今すぐ、そいつから離れろ』
『びぃは、そこで見てるだけでいいんだよ』
あんなこと言われたらまったく気がなかったとしても、…少しはかっこよく見えてしまうに決まっている。
…って、わたし、なに考えてるんだろうっ!
「…それにしても、なんで助けにきてくれたの?」
宗治は都子姫一筋だから、わたしになんて興味ないはずなのに。
「そんなの決まってるだろ…!お前が近くにいなかったら、俺が消えちまうんだからっ」
…ああ、やっぱりそうだよね。
それで探しにきたついでに、助けてくれたんだよね。
でも、学校にいてもある程度離れても大丈夫なことは確認済みなのに。
それでもわざわざきてくれたから、…ちょっとだけ期待してしまったんだ。
まぁ結局はわたしの思い過ごしで、少しでも宗治のことがかっこよく見えてしまった自分がバカみたいだけど。
「それじゃあ、もうすぐでチャイム鳴るだろうか、教室に戻ろっか」
「そうだな」
そうして、宗治と校舎に入ろうとしたそのとき。
「おお、高倉」
「あの…話って…」
「ちょっとついてきて」
「え…、えっ!?」
板東くんはわたしの腕をつかむと、そのまま引っ張っていった。
突然のことで、その手を振り払うことも忘れて、わたしは板東くんのあとについて行くこととなった。
つれてこられたのは、人気のない校舎裏。
こんなところで板東くんと2人きりなんて…、なんだか気まずい。
しかも、板東くんはまっすぐわたしを見つめたまま動かない。
「あの~…、板東くん?」
わたしが声をかけると、板東くんはハッとした顔を見せた。
どうやら、なにか考え事をしていたようだ。
「…もし話がないのなら、わたし…教室に戻ってもいいかな?」
そう言って、背中を向けようとした――そのとき。
「すっ…好きだ!」
静かな校舎裏に響く、板東くんの震える声。
予想もしていなかった言葉に、わたしは思わずキョトンとしてしまった。
……え?
板東くんが…、わたしのことを…好き?
「1年のときから、高倉のことが好きだったんだ…!」
緊張した面持ちでズカズカと迫ってくるものだから、わたしはとっさに後退りした。
もしかして、わたしに告白しようとしていたから、さっき固まっていたの…?
「高倉はオレのこと…どう思ってるんだ!?」
「ど…、どうって…?」
「オレは、高倉と付き合いたいと思ってる!」
ついには板東くんの勢いに押されて、校舎の壁に追い詰められてしまった。
わたしは、ただただ混乱するばかり。
わたしに気がある素振りなんてこれまでまったくなかった。
それに、板東くんはわたしのことをクラスメイトAの設定はおろか、Dくらいの扱いだと思っていたから。
名前すら覚えてもらっているのか怪しいところではあったけど、まさか…わたしのことが好きだったなんて。
正直、急に今言われても反応に困ってしまう。
「あ…ありがとう。気持ちはうれしいけど…」
「じゃあ、オレと付き合ってくれるんだな!?」
…えぇ!?
なんでそういうことになるの…!?
でも板東くん相手じゃ、きっぱり断ることもできない…。
「…ちょっと待って!板東くんとわたしじゃ、雰囲気がまったく違うし…」
「そうか?オレはそんなこと思ったことない」
…ほんとっ!?
全然違うんだけどな…。
「それとも、オレと付き合えない理由でもあるのか?」
付き合えない理由は、いろいろとあるんだけど…。
黙り込むわたしに、板東くんはさらに詰め寄る。
「もしかして、好きなヤツでもいるのか?」
「それはいないけど…」
「だったら、オレと付き合うのになにも問題ねぇだろ?」
問題大アリだよ…!
板東くんは学校一の不良だし、わたしの気持ちなんて関係なしに迫ってくるし。
それに、付き合えない一番の理由は――。
…そもそもタイプじゃないっ!
だけど、板東くんの圧がすごくて、そんなことを正直に言えるわけがなかった。
断りたい…。
でも、断れない…!
この状況からどうやって抜け出そうか…。
そんなことを考えていると、ふと板東くんの首元に木の枝が添えられた。
「…今すぐ、そいつから離れろ」
すると、わたしと向かい合う板東くんの後ろから…そんな声が聞こえた。
驚いて、板東くんの脇から視線を向けると――。
そこに立っていたのは、長い木の枝をまるで刀のように板東くんの首元にあてる宗治だった!
「宗治…!」
宗治は、教室で男友達と話していたはず。
わたしが板東くんに呼び出されて連れてこられたことなんて、気づいていないものだと思っていたけど…。
「お前は、最近転校してきたっていう…。たしか、…高倉のいとこだったか?」
「だったら、なんだ?」
「いとこが出しゃばってんじゃねぇよ」
板東くんはあっちに行けというふうに、首元にあてられた木の枝を払いのける。
「そんなもの振り回して、小学生かよっ」
そうして、板東くんは宗治を鼻で笑った。
――次の瞬間!
板東くんの目の前数ミリのところで、ものすごい速さで突き立てられた木の枝の切っ先がピタリと止まる。
「そいつから離れろって言ってんだ」
宗治のその言葉と態度は、明らかに板東くんに喧嘩を売っていて――。
板東くんがポキポキと指を鳴らした。
板東くんは、ただの不良じゃない。
他校の生徒と喧嘩しているとも聞いたことがある。
その見た目からして、…喧嘩は強そう。
まともにやり合ったって、細見の宗治が勝てるわけがない。
「…宗治、わたしは平気だから!」
「なにが平気だよ。こいつの圧に負けて、どうしようもできなかったくせに!」
…宗治。
わたしが教室からいなくなっただけじゃなく、そんなことまで気づいてくれていたなんて。
「びぃは、そこで見てるだけでいいんだよ」
そうは言ったって、板東くんと宗治じゃ体格差がありすぎる。
一発のパンチも強そうな大柄な板東くんに対して、宗治が握っているのはいびつに曲がった木の枝。
そんなの、板東くんに簡単に折られてしまうことだろう。
「おい、転校生!高倉の前で恥をかきたくなかったら、今回は見逃してやるよ」
「それはこっちのセリフだよ」
…ダメだ。
宗治は一歩も引く気はないし、完全に板東くんを挑発してる。
にらみ合う、宗治と板東くん。
すると、板東くんが宗治に拳を振りかざした…!
――それは、一瞬の出来事だった。
宗治はすばやい動きで拳をかわすと、剣道でいう小手と胴で板東くんに攻撃を入れ、最後は突きで壁に追い詰めたのだった!
板東くんは、宗治の握る木の枝を奪いにかかったのだけど、とても宗治の動きにはついていけてなかった。
「勝負あったな」
宗治のその言葉に、板東くんはごくりとつばを呑み込んだ。
そして、悔しそうに逃げていったのだった。
…驚いた。
この学校では敵なしと恐れられていた板東くんの、あんなそそくさと逃げる背中…。
これまでに一度だって見たことがなかったから。
「びぃ、なにもされてねぇか?」
「う…うん、ありがとう」
宗治はまるで刀を鞘に戻すように、木の枝を腰にあてる素振りを見せた。
しかし、そこでただの木の枝だということに気づいたのか、一瞬恥ずかしそうな顔をすると、すぐにそれを投げ捨ててしまった。
…どうやら集中していて、木の枝を刀だと思いこんでいたようだ。
「でも…、ちょっと板東くんがかわいそうに見えちゃったかな?ただ、わたしに気持ちを伝えただけなのに」
「それをはっきりと断れずに困ってたのは、どこのどいつだよ」
「それはっ…」
…返す言葉もありません。
「それに、あれでも手加減したほうだからな」
宗治は、前髪をかき上げる。
板東くんに追い詰められて、どうすることもできなかったわたしを助けにきてくれた宗治。
それはまるで、少女マンガのヒーローのようで――。
不覚にも、わたしはその宗治の姿に一瞬だけときめいてしまったのだった。
だって…。
『…今すぐ、そいつから離れろ』
『びぃは、そこで見てるだけでいいんだよ』
あんなこと言われたらまったく気がなかったとしても、…少しはかっこよく見えてしまうに決まっている。
…って、わたし、なに考えてるんだろうっ!
「…それにしても、なんで助けにきてくれたの?」
宗治は都子姫一筋だから、わたしになんて興味ないはずなのに。
「そんなの決まってるだろ…!お前が近くにいなかったら、俺が消えちまうんだからっ」
…ああ、やっぱりそうだよね。
それで探しにきたついでに、助けてくれたんだよね。
でも、学校にいてもある程度離れても大丈夫なことは確認済みなのに。
それでもわざわざきてくれたから、…ちょっとだけ期待してしまったんだ。
まぁ結局はわたしの思い過ごしで、少しでも宗治のことがかっこよく見えてしまった自分がバカみたいだけど。
「それじゃあ、もうすぐでチャイム鳴るだろうか、教室に戻ろっか」
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