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幕末剣士、現代へ
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たしかに、サッカー部も人気ではある。
「オレは神代中学に入っても、剣道部じゃなくてサッカー部に入るつもりだから」
せっかく幼い頃から剣道をしていて、剣道の強豪校の神代中学で剣道部に入らないのはもったいない気もするけど…。
だけど、お父さんはべつに無理やり朔に剣道を教えようとも思っていないから、そこは朔の自由にさせている。
「どっ…どこだ、ここは…!!」
すると、朝ごはんの時間の静かな居間にそんな声が聞こえた。
「どうやら、目が覚めたみたいだな」
お父さんはお箸を置くと、隣の客間へ向かった。
わたしは気になって、お父さんのあとについていく。
「気分はどうだい?」
お父さんが襖を開けると、驚いた男の子が慌てて身構えた。
「だれだ、貴様…!」
「こわがることはないよ。ぼくたちは、キミの味方だから」
「味方だと…?」
すると、男の子はお父さんの後ろにいたわたしの存在に気がついた。
「まだいたか、妖怪!」
「だから!だれが妖怪よ!!」
「…黙れ!俺が叩き斬ってやる!」
男の子は枕元に置かれていた刀をすぐさま手に取ると、柄を握った。
しかし、その手をお父さんがつかんだ。
それはほんの一瞬の出来事で…。
気づいたら、お父さんが刀を引き抜こうとする手を抑えていたから、男の子も呆気にとられている。
普段は、どちらかというとのんびり屋なお父さんだから、こんなすばやい動きができたことにわたしも驚いている。
「…なんという早業。何者だっ…」
「ぼくは、この夜月神社のただの神主だよ。そして、後ろにいるのは娘だ。よろしくね」
お父さんはにっこりと微笑む。
だけど、目は笑っていないように見えて、なんだか圧を感じた。
そのあと、わたしに対しては失礼な態度だったのがまるで嘘のように、男の子は素直になった。
お父さんの早業を目の当たりにして、自分よりも格上だと自覚したのだろうか、お父さんを尊敬のまなざしで見ている。
「先程の無礼な態度、どうかお許しください…!」
「気にしないで。キミもタイムスリップしてきたばかりだから、混乱していて当然だよ」
「…“たいむすりっぷ”?」
難しそうな顔をして男の子が首をひねるものだから、お父さんは丁寧に説明した。
時代をこえて、いきなり未来にやってきた。
そんなの、普通ならすぐには信じられるはずがない。
わたしがそうだった。
突如現れた男の子が、過去からやってきたなんて。
――しかし。
「…おお、そういうことかっ。どうりで見知らぬ場所だと思った」
あまりにも物分かりがよすぎて、わたしの口があんぐりと開いた。
とりあえず、尊敬しているお父さんの言うことはなんでも信じるみたいだ。
…ん~っと。
ある意味、バカなのかな?
だけどそのおかげで、意外と早く男の子と打ち解けることができた。
居間でわたしの家族に囲まれているというのに、平然とした態度で正座している。
「お腹空いたでしょ?たくさん食べてね」
「かたじけない!」
しかも、お母さんが用意してくれた朝ごはんをなんの疑いもなくおいしそうに食べている。
あっという間に家族の中に溶け込んでいて、なんだか気が抜ける。
彼の名前は、春日井宗治。
幕末の江戸時代からやってきたようだ。
年上かと思ったけど、わたしと同じ14歳だった。
武家の息子で、幼い頃から剣術を習ってきたんだそう。
「えっと、宗治くんはどうやってこっちに――」
「同じ歳なら『宗治』でいい」
「…あ、はい」
でも、なぜかわたしにだけ視線が鋭い…。
宗治の話によると、ある日、仕えていた公家のお屋敷が火事になった。
そして、そこのお姫さまを救い出したところまではよかったものの、煙を吸い込んでしまったせいでそのあと力尽きてしまって、気づいたらこっちの世界にきていたようだ。
そういえば、顔にすすがついていたり、着物が焦げているとは思っていたけど――。
まさか、そんな壮絶な現場からタイムスリップしてきたなんて。
「あのとき死んだと思ったが、俺は運よく生きながらえたってことでいいのか?」
「いや、宗治くんはすでに死んでいるはずじゃよ」
おじいちゃんの言葉に、目を丸くする宗治。
「死んだ…!?俺が…!?でも、今はこうして――」
「驚くのも無理はないが、うちに代々伝わる言い伝えによるとそういうことじゃな」
「言い伝え…?」
すると、おじいちゃんは座卓の上に古びた紙の束を置いた。
その紙の束の一箇所が紐で縛られていて、本のような作りになっている。
どうやら、これがタイムスリップにまつわる言い伝えが書かれている古文書のようだ。
さっき宗治が目覚めたあとに、おじいちゃんとおばあちゃんが蔵から探して持ってきたらしい。
「『五百年に一度時を渡る者、死して尚強き想いあり。その想い、輪廻転生の力とならん』…とな」
おじいちゃんの話を聞いて、わたしと宗治と朔はポカンとして首をかしげる。
「おじいちゃん、それって…どういう意味?」
「簡単に言うと、『500年に一度現代にやってくる人は、死んでからも強い想いを持っていると、その想いを遂げるために生まれ変わりの力が与えられるだろう』という意味じゃよ」
おじいちゃんが噛み砕いて話してくれてもまだ難しいけど、タイムスリップの条件は500年に一度の周期でめぐってくるということ。
そして、死んだあとも強い想いを持っている人ということ。
宗治は、死んでたまるかという強い想いを持ったまま亡くなってしまって…。
それがちょうど500年に一度起こるタイムスリップの条件と重なって、こうして現代に蘇ってやってきたのだ。
「じゃあ俺はあの場で死んだが、不思議な力ってやつでその想いを成し遂げるために、再び生まれ変わったってことか?」
「そういうことじゃな。死んでも死にきれないくらいの強い想いがあったと思われる」
「…強い想いって?宗治、心当たりあるの?」
宗治の顔を覗き込むと、なぜかほんのりと顔を赤くして、ポリポリと頬をかいている。
「それは…」
「それは?」
「ひ…姫と…、結婚するために……」
「…結婚!?」
宗治の言葉に、わたしは思わず驚いてしまった。
同じ14歳の抱く強い想いなんて、なにかで一番になりたいとか、将来こうなりたいとか、そういうものだと勝手に思っていたから。
だから、まさか『結婚』というワードが出てくるとは想像もしていなかった。
「結婚って…、まだ14歳でしょ?」
「それを言うなら、『もう14』だ!姫とは、16になったら結婚しようと約束していたんだ」
「16って言っても、まだ大人じゃないじゃん…!」
ありえないと思ったけど、おばあちゃんいわく10代での結婚は、昔ではよくあることだったんだそう。
わたしなんて好きな人もできたことがないというのに、同い年の宗治はすでに結婚の約束していた人がいたとは…。
「もしかして、その『姫』っていうのが、宗治が助け出したっていうお屋敷のお姫さま?」
「ああ、そうだ」
宗治が結婚を約束していたというお姫さまの公家のお屋敷は、結婚相手の候補である武家の家柄の男子を花嫁の側近として一定期間仕えさせるしきたりがあるのだそう。
そこで、花嫁の相手にふさわしいかどうかと吟味されるんだとか。
「しかも不思議なことに、姫はお前と顔がそっくりなものだから、なんだか違和感でしかない…!」
そう言って、宗治はわたしを指さした。
「…えっと、わたしが?」
そういえば、宗治がタイムスリップしてきたときも――。
『姫…!!』
『なっ…なに!?』
『…姫!ご無事でしたか!?』
わたしとお姫さまを見間違えていた。
それが、ただ顔が似ているというだけの別人だとわかって、わたしを妖怪呼ばわりしたんだっけ。
さらには、名前も似ているのだそう。
お姫さまの名前は、『藤門都子』。
『みや』という響きと漢字が同じなのだ。
「顔と名前は似ていても、都子姫は聡明で品があって、お前とは似ても似つかないけどな」
「悪かったわねっ。わたしは聡明でなくて品もなくて…!」
「オレは神代中学に入っても、剣道部じゃなくてサッカー部に入るつもりだから」
せっかく幼い頃から剣道をしていて、剣道の強豪校の神代中学で剣道部に入らないのはもったいない気もするけど…。
だけど、お父さんはべつに無理やり朔に剣道を教えようとも思っていないから、そこは朔の自由にさせている。
「どっ…どこだ、ここは…!!」
すると、朝ごはんの時間の静かな居間にそんな声が聞こえた。
「どうやら、目が覚めたみたいだな」
お父さんはお箸を置くと、隣の客間へ向かった。
わたしは気になって、お父さんのあとについていく。
「気分はどうだい?」
お父さんが襖を開けると、驚いた男の子が慌てて身構えた。
「だれだ、貴様…!」
「こわがることはないよ。ぼくたちは、キミの味方だから」
「味方だと…?」
すると、男の子はお父さんの後ろにいたわたしの存在に気がついた。
「まだいたか、妖怪!」
「だから!だれが妖怪よ!!」
「…黙れ!俺が叩き斬ってやる!」
男の子は枕元に置かれていた刀をすぐさま手に取ると、柄を握った。
しかし、その手をお父さんがつかんだ。
それはほんの一瞬の出来事で…。
気づいたら、お父さんが刀を引き抜こうとする手を抑えていたから、男の子も呆気にとられている。
普段は、どちらかというとのんびり屋なお父さんだから、こんなすばやい動きができたことにわたしも驚いている。
「…なんという早業。何者だっ…」
「ぼくは、この夜月神社のただの神主だよ。そして、後ろにいるのは娘だ。よろしくね」
お父さんはにっこりと微笑む。
だけど、目は笑っていないように見えて、なんだか圧を感じた。
そのあと、わたしに対しては失礼な態度だったのがまるで嘘のように、男の子は素直になった。
お父さんの早業を目の当たりにして、自分よりも格上だと自覚したのだろうか、お父さんを尊敬のまなざしで見ている。
「先程の無礼な態度、どうかお許しください…!」
「気にしないで。キミもタイムスリップしてきたばかりだから、混乱していて当然だよ」
「…“たいむすりっぷ”?」
難しそうな顔をして男の子が首をひねるものだから、お父さんは丁寧に説明した。
時代をこえて、いきなり未来にやってきた。
そんなの、普通ならすぐには信じられるはずがない。
わたしがそうだった。
突如現れた男の子が、過去からやってきたなんて。
――しかし。
「…おお、そういうことかっ。どうりで見知らぬ場所だと思った」
あまりにも物分かりがよすぎて、わたしの口があんぐりと開いた。
とりあえず、尊敬しているお父さんの言うことはなんでも信じるみたいだ。
…ん~っと。
ある意味、バカなのかな?
だけどそのおかげで、意外と早く男の子と打ち解けることができた。
居間でわたしの家族に囲まれているというのに、平然とした態度で正座している。
「お腹空いたでしょ?たくさん食べてね」
「かたじけない!」
しかも、お母さんが用意してくれた朝ごはんをなんの疑いもなくおいしそうに食べている。
あっという間に家族の中に溶け込んでいて、なんだか気が抜ける。
彼の名前は、春日井宗治。
幕末の江戸時代からやってきたようだ。
年上かと思ったけど、わたしと同じ14歳だった。
武家の息子で、幼い頃から剣術を習ってきたんだそう。
「えっと、宗治くんはどうやってこっちに――」
「同じ歳なら『宗治』でいい」
「…あ、はい」
でも、なぜかわたしにだけ視線が鋭い…。
宗治の話によると、ある日、仕えていた公家のお屋敷が火事になった。
そして、そこのお姫さまを救い出したところまではよかったものの、煙を吸い込んでしまったせいでそのあと力尽きてしまって、気づいたらこっちの世界にきていたようだ。
そういえば、顔にすすがついていたり、着物が焦げているとは思っていたけど――。
まさか、そんな壮絶な現場からタイムスリップしてきたなんて。
「あのとき死んだと思ったが、俺は運よく生きながらえたってことでいいのか?」
「いや、宗治くんはすでに死んでいるはずじゃよ」
おじいちゃんの言葉に、目を丸くする宗治。
「死んだ…!?俺が…!?でも、今はこうして――」
「驚くのも無理はないが、うちに代々伝わる言い伝えによるとそういうことじゃな」
「言い伝え…?」
すると、おじいちゃんは座卓の上に古びた紙の束を置いた。
その紙の束の一箇所が紐で縛られていて、本のような作りになっている。
どうやら、これがタイムスリップにまつわる言い伝えが書かれている古文書のようだ。
さっき宗治が目覚めたあとに、おじいちゃんとおばあちゃんが蔵から探して持ってきたらしい。
「『五百年に一度時を渡る者、死して尚強き想いあり。その想い、輪廻転生の力とならん』…とな」
おじいちゃんの話を聞いて、わたしと宗治と朔はポカンとして首をかしげる。
「おじいちゃん、それって…どういう意味?」
「簡単に言うと、『500年に一度現代にやってくる人は、死んでからも強い想いを持っていると、その想いを遂げるために生まれ変わりの力が与えられるだろう』という意味じゃよ」
おじいちゃんが噛み砕いて話してくれてもまだ難しいけど、タイムスリップの条件は500年に一度の周期でめぐってくるということ。
そして、死んだあとも強い想いを持っている人ということ。
宗治は、死んでたまるかという強い想いを持ったまま亡くなってしまって…。
それがちょうど500年に一度起こるタイムスリップの条件と重なって、こうして現代に蘇ってやってきたのだ。
「じゃあ俺はあの場で死んだが、不思議な力ってやつでその想いを成し遂げるために、再び生まれ変わったってことか?」
「そういうことじゃな。死んでも死にきれないくらいの強い想いがあったと思われる」
「…強い想いって?宗治、心当たりあるの?」
宗治の顔を覗き込むと、なぜかほんのりと顔を赤くして、ポリポリと頬をかいている。
「それは…」
「それは?」
「ひ…姫と…、結婚するために……」
「…結婚!?」
宗治の言葉に、わたしは思わず驚いてしまった。
同じ14歳の抱く強い想いなんて、なにかで一番になりたいとか、将来こうなりたいとか、そういうものだと勝手に思っていたから。
だから、まさか『結婚』というワードが出てくるとは想像もしていなかった。
「結婚って…、まだ14歳でしょ?」
「それを言うなら、『もう14』だ!姫とは、16になったら結婚しようと約束していたんだ」
「16って言っても、まだ大人じゃないじゃん…!」
ありえないと思ったけど、おばあちゃんいわく10代での結婚は、昔ではよくあることだったんだそう。
わたしなんて好きな人もできたことがないというのに、同い年の宗治はすでに結婚の約束していた人がいたとは…。
「もしかして、その『姫』っていうのが、宗治が助け出したっていうお屋敷のお姫さま?」
「ああ、そうだ」
宗治が結婚を約束していたというお姫さまの公家のお屋敷は、結婚相手の候補である武家の家柄の男子を花嫁の側近として一定期間仕えさせるしきたりがあるのだそう。
そこで、花嫁の相手にふさわしいかどうかと吟味されるんだとか。
「しかも不思議なことに、姫はお前と顔がそっくりなものだから、なんだか違和感でしかない…!」
そう言って、宗治はわたしを指さした。
「…えっと、わたしが?」
そういえば、宗治がタイムスリップしてきたときも――。
『姫…!!』
『なっ…なに!?』
『…姫!ご無事でしたか!?』
わたしとお姫さまを見間違えていた。
それが、ただ顔が似ているというだけの別人だとわかって、わたしを妖怪呼ばわりしたんだっけ。
さらには、名前も似ているのだそう。
お姫さまの名前は、『藤門都子』。
『みや』という響きと漢字が同じなのだ。
「顔と名前は似ていても、都子姫は聡明で品があって、お前とは似ても似つかないけどな」
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