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年下男子に振りまわされたら
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「ユウヤくんと付き合うことになったって、なになに!?昨日、断るって言ってなかった!?」
「そうだったんだけど…」
わたしは教室に行くまでの間に、昨日のユウヤくんとの出来事を芽依に話した。
初めは断ったんだけど、どんどんユウヤくんのペースに流されてしまい…。
お試しで、1週間だけ付き合うことになったと。
「…やっぱりわたし、断ったほうがよかったかな」
改めて芽依に相談したら、自分でもなにやっているんだろうと思えてきた。
しかし、話を聞いていた芽依は、キラキラした目でわたしを見つめる。
「あたしはいいと思うよ、ユウヤくん!だって、カッコイイじゃん~♪」
わたしの手を握って喜んでくれた。
「しずくって、自分で自分のこと『地味』って言うけど、あたしはそうじゃないと思うんだな~。だから、初カレを機に、これで自分に自信を持ったらいいんじゃない!?」
「はっ…初カレ!?」
「そうだよ!だって、しずくにとってユウヤくんが初めての彼氏じゃん!」
「でもでも…!付き合うとか、彼氏彼女とか言ったって、具体的になにをしたらいいのかわからないし…」
昨日だって、ユウヤくんと屋上で話したあとに、わたしはすぐに帰ってしまった。
だから、口約束ではそういうことになったけど、『付き合った』という自覚はあまりな――。
「…あっ、花岡先輩だ!おはよ~」
そう言って、わたしの頭をポンポンと優しく撫でて通り過ぎていく人物が…。
…ユウヤくんだ!
一瞬の出来事だったけど、…わたし今。
…頭、ポンポンされたよね!?
周りに他の生徒だっているっていうのに、通りすがりのボディタッチ。
恥ずかしくなったわたしは、顔が真っ赤になる。
「しずく、顔赤いよ~!かわい~」
芽依が冷やかしてくる。
「なんだかんだ言って、ユウヤくんのこと好きなんじゃんっ♪」
「…違うよ!こんな人前であんなことされたら、だれだって恥ずかしくて…こうなるよっ」
ユウヤくんは慣れた様子だったけど、わたしは周りの視線が気になって、恥ずかしくてたまらない。
「今の…見た?」
「…なにあれ。なんでユウヤくんが、2年の先輩なんかに…?」
…ほら。
今の現場を目撃した1年生たちが、さっそく小声で話している。
こういうときだけは、嫌というくらいに人の声がよく聞こえる。
「めっ…芽依!早く行こ…!」
わたしはその場から逃げるように、芽依の手を引いて教室へ向かった。
わたしのクラスはいつも通りで、さっきのユウヤくんとのやり取りを知っているような人はだれもいなかった。
ユウヤくんが同じ2年生だったら、教室も近くてまたなにをされたかわからないけど、学年が違えばそんな心配もない。
そう思っていたのだけれど――。
「花岡せ~んぱい♪遊びにきちゃいましたっ」
なんと1限後の休み時間、ユウヤくんがさっそくわたしのクラスに顔を出した。
しかも、悪気のない無邪気すぎる笑顔で。
「ユ…ユウヤくん…!なにしにきたの…!?」
「なにしにって、花岡先輩の顔が見たかったからきたんです♪」
「急にきたら困るよ…!みんながいるのに…」
「なんで困るんですか?だってオレら、付き合ってるじゃないですか~!」
その言葉に、教室内にいた女の子の視線が、一斉にわたしの背中に刺さったような気がした。
そりゃ…耳を疑いたくもなるだろう。
こんな地味なわたしが、1年生で一番のイケメンのユウヤくんと、『付き合っている』なんて聞いたら。
「ユウヤくん…!ここじゃ人目につくから、…ちょっとこっちにきて!」
わたしはユウヤくんの手首をつかむと、そそくさと教室をあとにした。
やってきたのは、屋上へと続く階段の踊り場。
こんな時間に屋上へ行く人はいないから、ここならだれもこない。
周りに人がいないことを確認して、ようやく胸を撫で下ろした。
さっきまでは人の目が気になって、とてもじゃないけど落ち着けるわけがなかった。
ユウヤくんはというと、なぜかここへきてニヤリと口角を上げた。
「花岡先輩ったら、こんな人気のないところにオレを連れ込んで~。もしかして、キスしようとか思ってました?」
いたずらっぽく笑うユウヤくん。
冗談だということはわかっている。
わかっているけど、『キス』なんてワードが出てきたら、恥ずかしくて顔を真っ赤にせずにはいられない。
「…なっ!そそ…そんなわけ…!」
「うわぁ~!そうやって、必死に否定しようとする花岡先輩、マジでかわいいっす!」
冷やかしなのかなんなのかはわからないけど、わたしは1個下の男の子にペースを乱されているのは確かだ。
「…そんなことよりも!急に教室にきて、どうしたの?なにか用事?」
「ああ、そうそう!オレ、昨日花岡先輩の連絡先を聞くのを忘れてたなって思って」
「…連絡先?それだけのために、わざわざ2年生の階へ?」
「重要っすよ!だって、彼女の連絡先を知らないとか、ありえないですからっ」
どうやらユウヤくんは、本当にわたしの連絡先を聞くためだけに、わずかな10分休憩の合間にこうして訪ねてきてくれたらしい。
ユウヤくんに言われるがままスマホを取り出し、お互いの連絡先を交換した。
お父さん、りっくん以外に、男の人の連絡先を登録したのはこれが初めてのことだ。
アドレス帳でユウヤくんの名前を確認すると、りっくんの名前も見えた。
昨日から、雑誌の撮影で学校を休んでいるけど、今頃なにしてるかな…。
――りっくん。
りっくんがいない間に、わたしはこれまで体験したことがないくらいの事態に巻き込まれています…。
ユウヤくんと連絡先を交換してから、頻繁にユウヤくんからメッセージが届くようになった。
わたしは、なんて返信したらいいのかわからなくて、いつも短文で返してしまうけど…。
それでも、ユウヤくんがうまく返してきて、話が途切れることはなかった。
学校では、ユウヤくんがちょくちょくわたしのクラスに遊びにくるように。
初めこそ、『なんでこの2人が!?』というような目で見られていた。
でも、数日もすればいつものことだというように見られるようなっていた。
下校時は、帰り道が途中まで同じだからいっしょに帰ったり。
そんなことをしていたら、まるで本当に付き合っているみたいな感覚になることがある。
…いや。
実際は、お試しで1週間付き合ってはいるんだけど、こんな地味で恋愛経験のないわたしに、よくユウヤくんもいっしょにいてくれるなぁと思って。
年下なのに、しっかりとわたしをリードしてくれるユウヤくん。
本当にいい子だなとつくづく思う。
『付き合ったら、オレのこと絶対好きにさせてみせますからっ』
あの言葉は、嘘なんかじゃなかった。
ユウヤくんと付き合ったら、これまで通りに大切にしてくれるんじゃないだろうか。
ふと、そんなことを考えてしまった。
そして、約束の1週間後。
初めは長く感じたけど、あっという間の1週間だった。
わたしはいつも通りに登校すると、ふと後ろから名前を呼ばれた。
「しずく!」
振り返ると、そこにいたのはりっくん。
たまにこうしていっしょになると、声をかけてくれる。
「りっくん!久しぶりだねっ。撮影終わったの?」
「ああ。昨日の夜に帰ってきた」
「そっか。お疲れさま」
りっくんは、雑誌の撮影で学校を休んでいた。
どうやら、沖縄に行っていたんだそう。
「これ、お土産。バタバタしてて選ぶ時間なくて、帰りの空港で急いで買ったんだけど…。よかったら、おじさんとおばさんもいっしょに」
「わざわざそんなことしなくてもよかったのに~。でも、ありがとう!」
わたしは、りっくんから手渡された紙袋の中を覗く。
「わぁ!紅芋タルトだ!わたし、これ大好きだよっ。お父さんもお母さんも!」
喜ぶわたしの顔を見ると、りっくんは安心したように微笑んだ。
…と、そこへ。
「花岡先輩っ♪」
背後から、猫なで声がした。
振り向くと、わたしをにこりとした表情で見つめるユウヤくんだった。
「…ユウヤくん!おはよう」
「おはようございます。花岡先輩の姿が見えたから、走ってきちゃいました♪」
ユウヤくんはかわいく舌をペロッと出すと、ふと視線をりっくんへと移した。
「確か…、2年の遠野先輩ですよね?」
「そうだけど…?」
「あの、申し訳ないんですが、花岡先輩と仲よくするの…やめてもらえませんか?」
「えっ?」
「…ちょっと、ユウヤくん!?」
突然のことでポカンとするりっくんの前で、ユウヤくんはわたしの手を握った。
「オレたち、付き合ってるんで♪」
そう言って、ユウヤくんはわたしと繋いだ手をりっくんに見せつけた。
「そうだったんだけど…」
わたしは教室に行くまでの間に、昨日のユウヤくんとの出来事を芽依に話した。
初めは断ったんだけど、どんどんユウヤくんのペースに流されてしまい…。
お試しで、1週間だけ付き合うことになったと。
「…やっぱりわたし、断ったほうがよかったかな」
改めて芽依に相談したら、自分でもなにやっているんだろうと思えてきた。
しかし、話を聞いていた芽依は、キラキラした目でわたしを見つめる。
「あたしはいいと思うよ、ユウヤくん!だって、カッコイイじゃん~♪」
わたしの手を握って喜んでくれた。
「しずくって、自分で自分のこと『地味』って言うけど、あたしはそうじゃないと思うんだな~。だから、初カレを機に、これで自分に自信を持ったらいいんじゃない!?」
「はっ…初カレ!?」
「そうだよ!だって、しずくにとってユウヤくんが初めての彼氏じゃん!」
「でもでも…!付き合うとか、彼氏彼女とか言ったって、具体的になにをしたらいいのかわからないし…」
昨日だって、ユウヤくんと屋上で話したあとに、わたしはすぐに帰ってしまった。
だから、口約束ではそういうことになったけど、『付き合った』という自覚はあまりな――。
「…あっ、花岡先輩だ!おはよ~」
そう言って、わたしの頭をポンポンと優しく撫でて通り過ぎていく人物が…。
…ユウヤくんだ!
一瞬の出来事だったけど、…わたし今。
…頭、ポンポンされたよね!?
周りに他の生徒だっているっていうのに、通りすがりのボディタッチ。
恥ずかしくなったわたしは、顔が真っ赤になる。
「しずく、顔赤いよ~!かわい~」
芽依が冷やかしてくる。
「なんだかんだ言って、ユウヤくんのこと好きなんじゃんっ♪」
「…違うよ!こんな人前であんなことされたら、だれだって恥ずかしくて…こうなるよっ」
ユウヤくんは慣れた様子だったけど、わたしは周りの視線が気になって、恥ずかしくてたまらない。
「今の…見た?」
「…なにあれ。なんでユウヤくんが、2年の先輩なんかに…?」
…ほら。
今の現場を目撃した1年生たちが、さっそく小声で話している。
こういうときだけは、嫌というくらいに人の声がよく聞こえる。
「めっ…芽依!早く行こ…!」
わたしはその場から逃げるように、芽依の手を引いて教室へ向かった。
わたしのクラスはいつも通りで、さっきのユウヤくんとのやり取りを知っているような人はだれもいなかった。
ユウヤくんが同じ2年生だったら、教室も近くてまたなにをされたかわからないけど、学年が違えばそんな心配もない。
そう思っていたのだけれど――。
「花岡せ~んぱい♪遊びにきちゃいましたっ」
なんと1限後の休み時間、ユウヤくんがさっそくわたしのクラスに顔を出した。
しかも、悪気のない無邪気すぎる笑顔で。
「ユ…ユウヤくん…!なにしにきたの…!?」
「なにしにって、花岡先輩の顔が見たかったからきたんです♪」
「急にきたら困るよ…!みんながいるのに…」
「なんで困るんですか?だってオレら、付き合ってるじゃないですか~!」
その言葉に、教室内にいた女の子の視線が、一斉にわたしの背中に刺さったような気がした。
そりゃ…耳を疑いたくもなるだろう。
こんな地味なわたしが、1年生で一番のイケメンのユウヤくんと、『付き合っている』なんて聞いたら。
「ユウヤくん…!ここじゃ人目につくから、…ちょっとこっちにきて!」
わたしはユウヤくんの手首をつかむと、そそくさと教室をあとにした。
やってきたのは、屋上へと続く階段の踊り場。
こんな時間に屋上へ行く人はいないから、ここならだれもこない。
周りに人がいないことを確認して、ようやく胸を撫で下ろした。
さっきまでは人の目が気になって、とてもじゃないけど落ち着けるわけがなかった。
ユウヤくんはというと、なぜかここへきてニヤリと口角を上げた。
「花岡先輩ったら、こんな人気のないところにオレを連れ込んで~。もしかして、キスしようとか思ってました?」
いたずらっぽく笑うユウヤくん。
冗談だということはわかっている。
わかっているけど、『キス』なんてワードが出てきたら、恥ずかしくて顔を真っ赤にせずにはいられない。
「…なっ!そそ…そんなわけ…!」
「うわぁ~!そうやって、必死に否定しようとする花岡先輩、マジでかわいいっす!」
冷やかしなのかなんなのかはわからないけど、わたしは1個下の男の子にペースを乱されているのは確かだ。
「…そんなことよりも!急に教室にきて、どうしたの?なにか用事?」
「ああ、そうそう!オレ、昨日花岡先輩の連絡先を聞くのを忘れてたなって思って」
「…連絡先?それだけのために、わざわざ2年生の階へ?」
「重要っすよ!だって、彼女の連絡先を知らないとか、ありえないですからっ」
どうやらユウヤくんは、本当にわたしの連絡先を聞くためだけに、わずかな10分休憩の合間にこうして訪ねてきてくれたらしい。
ユウヤくんに言われるがままスマホを取り出し、お互いの連絡先を交換した。
お父さん、りっくん以外に、男の人の連絡先を登録したのはこれが初めてのことだ。
アドレス帳でユウヤくんの名前を確認すると、りっくんの名前も見えた。
昨日から、雑誌の撮影で学校を休んでいるけど、今頃なにしてるかな…。
――りっくん。
りっくんがいない間に、わたしはこれまで体験したことがないくらいの事態に巻き込まれています…。
ユウヤくんと連絡先を交換してから、頻繁にユウヤくんからメッセージが届くようになった。
わたしは、なんて返信したらいいのかわからなくて、いつも短文で返してしまうけど…。
それでも、ユウヤくんがうまく返してきて、話が途切れることはなかった。
学校では、ユウヤくんがちょくちょくわたしのクラスに遊びにくるように。
初めこそ、『なんでこの2人が!?』というような目で見られていた。
でも、数日もすればいつものことだというように見られるようなっていた。
下校時は、帰り道が途中まで同じだからいっしょに帰ったり。
そんなことをしていたら、まるで本当に付き合っているみたいな感覚になることがある。
…いや。
実際は、お試しで1週間付き合ってはいるんだけど、こんな地味で恋愛経験のないわたしに、よくユウヤくんもいっしょにいてくれるなぁと思って。
年下なのに、しっかりとわたしをリードしてくれるユウヤくん。
本当にいい子だなとつくづく思う。
『付き合ったら、オレのこと絶対好きにさせてみせますからっ』
あの言葉は、嘘なんかじゃなかった。
ユウヤくんと付き合ったら、これまで通りに大切にしてくれるんじゃないだろうか。
ふと、そんなことを考えてしまった。
そして、約束の1週間後。
初めは長く感じたけど、あっという間の1週間だった。
わたしはいつも通りに登校すると、ふと後ろから名前を呼ばれた。
「しずく!」
振り返ると、そこにいたのはりっくん。
たまにこうしていっしょになると、声をかけてくれる。
「りっくん!久しぶりだねっ。撮影終わったの?」
「ああ。昨日の夜に帰ってきた」
「そっか。お疲れさま」
りっくんは、雑誌の撮影で学校を休んでいた。
どうやら、沖縄に行っていたんだそう。
「これ、お土産。バタバタしてて選ぶ時間なくて、帰りの空港で急いで買ったんだけど…。よかったら、おじさんとおばさんもいっしょに」
「わざわざそんなことしなくてもよかったのに~。でも、ありがとう!」
わたしは、りっくんから手渡された紙袋の中を覗く。
「わぁ!紅芋タルトだ!わたし、これ大好きだよっ。お父さんもお母さんも!」
喜ぶわたしの顔を見ると、りっくんは安心したように微笑んだ。
…と、そこへ。
「花岡先輩っ♪」
背後から、猫なで声がした。
振り向くと、わたしをにこりとした表情で見つめるユウヤくんだった。
「…ユウヤくん!おはよう」
「おはようございます。花岡先輩の姿が見えたから、走ってきちゃいました♪」
ユウヤくんはかわいく舌をペロッと出すと、ふと視線をりっくんへと移した。
「確か…、2年の遠野先輩ですよね?」
「そうだけど…?」
「あの、申し訳ないんですが、花岡先輩と仲よくするの…やめてもらえませんか?」
「えっ?」
「…ちょっと、ユウヤくん!?」
突然のことでポカンとするりっくんの前で、ユウヤくんはわたしの手を握った。
「オレたち、付き合ってるんで♪」
そう言って、ユウヤくんはわたしと繋いだ手をりっくんに見せつけた。
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