ちんぽは射精した

人はたたずがちんぽたつ

 僕はしゃれこうべを見つめ直すためにごろんと転がる。
 仰向けになって精一杯顎を天井に突き出した。シコティッシュはアングルを変えると迫力があった。生きた残骸らしくなかった。
 残骸らしさは白さだけだった。
 根付かずとも生きているから無様に思えた。辛そうだし。
 だけどそれに重ねている僕がいることにきずく。これだけ物に考えてあげることって生きていてそんな無い。だからそんな答えにだどりついた。
 悲しいね 寂しいね つらいね 頑張ったねって心でささやく。
 これは僕が浴びされたかった言葉。
 相手は人じゃないから物から言葉じゃなくていいんだ心なんだって自分に言い訳する。
 口に出すとなんか虚しいそれが本音だけど。
 凄く女々しいって自覚はある。

 凄く感傷的な初夏の昼下がりであった

  僕は寝返りを打った。ちょうどカーテンの隙間から指す光に顔が触れた。
 あまりにも鬱陶しいから僕はカーテンをしっかりと閉めた。 今日僕は初めてちんぽ以外をたたせたのであった。