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第十六話:巳着威の憂鬱
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深淵の迷宮、三十四界。
洞窟の薄明かりの中、巨大な大蛇が三人の行く手を阻む。
青白く輝く鱗と、獲物を狙う冷たい瞳。
その巨体は洞窟の天井まで届いていた。
千年の歴史を持つ神器が、予想外の運命に翻弄されていた。
──まずは、もちろん武器として。
「さてと。サクッとやっつけようか。」
サクラは右肩をグルグルと回し、ミギーが文句を言う。
「おい。目が回る。」
「へ、蛇!?怖いよ...」
「私も蛇はちょっと...」
カエデとツバキが怯える。
「それじゃ...」
サクラが右腕を大きく振りかぶる。
「ロケットパーンチ!」
声が響き渡ると同時に、サクラは全身の力を込めて籠手を投げ放った。ミギーが閃光のように空を切り裂いていく。
「ざ、雑に扱うなぁあああああ!」
叫び声は既に遠くなっていた。
ミギーは大蛇の顎を直撃。
轟音と共に大蛇は宙を舞い、洞窟の奥へと弾き飛ばされた。
「くっ!」
ミギーが手首をしならせる。
籠手は大きく弧を描きながら、サクラの元へ帰還する。
「よし!トドメだ!」
飛び込んできたミギーを受け止めると、サクラは駆け出した。
「もう一発!ロケットパーンチ!」
サクラは再びミギーを投げ放つ。
今度は弾き飛ばされた大蛇を追いかけるように。
「また!?だから雑に扱うなぁあああああって...うおっ!?」
タタタ!...ストン...!
ミギーが叫ぶ声も聞かず、サクラは飛んでいくミギーに飛び乗り腕を組んだ。
「サクラ!凄い運動神経!」
「あ!あれは!た、たおぱいぱ...いやなんでもない。気のせいだ。」
カエデが驚嘆し、ツバキが空気を読んだ。
「さぁミギー!トドメよ!」
「くそっ!...仕方あるまい!」
ミギーはそのまま大蛇に命中、サクラは大蛇の頭部を蹴り飛ばし、大蛇を粉砕した。
「ふふん。余裕だね!」
サクラは笑顔で着地する。
「まったく、こんな戦い方があるものか...」(しかし、このサクラの発想力、運動神経は歴代の使い手の中でも群を抜いておる...)
ミギーは呆れながらも、サクラの才能を認めざるを得なかった。
──休憩の時は見事な椅子として。
「ふぅ。今日も疲れたね。」
サクラがミギーの上にドスンと腰を下ろす。
「サクラ。調べ物したいからその椅子をあとで貸してくれると助かる。」
ツバキが『良い子の迷宮百科事典』を片手にサクラに言った。
「おっけー」
「おい...我は椅子ではない...」
──夜になれば枕の代わり。
「あ!サクラ、ミギーを枕にしたいから貸してくれない?」
「カエデ、冴えてるわね!私も枕を使いたいから一緒に寝ようか。」
「我は安眠グッズではない...」
ミギーの嘆きもむなしく、サクラとカエデは気持ち良さそうに眠りについていく。
──ある時は物干し竿として。
「あ!ミギーを立てかけてそこに洗濯物を干せるんじゃない?」
「カエデ!あんた天才なの?」
「えへへw」
「我は物干し竿ではない...千年の歴史を持つ神器が、このような...」
ミギーの声が震える。
──そして、ついに限界が来た。
「も、もう我慢ならん!」
突如、籠手から怒声が響き渡る。
まるで地鳴りのような低い声が、洞窟全体を震わせた。
「んえっ!?」
三人は驚いて顔を見合わせる。
「お前たち!そこに正座しろ!」
ミギーの声には、千年の威厳が滲んでいた。その声に込められた怒りは、まさに神器にふさわしい威圧感を放っている。
「へひッ!」
「はひッ!」
「ほひッ!」
三人は震えながら正座する。
「なんだその返事はッ!?バカにしてるのか!」
三人は膝を揃え、背筋を伸ばし正座する。
「投げたり、椅子に、枕に、物干し竿に...毎日洗濯して金木犀の柔軟剤につけ置きされたり...よくも我をここまで...」
ミギーの声が低く唸る。
一つ一つの屈辱を数える度に、籠手が震えている。
「だって...」
サクラが言いかけるが、
「黙れ!我は千年の歴史を持つ神器!天をも討ち倒した伝説の武具なのだぞ!」
雷鳴のような声が響く。
金木犀の香りが怒りを帯びて渦巻く。
「へぇ...」
「ほー...」
「ごめんなさい...」
三人は小さな声で呟く。
ミギーの怒りは収まらない。
「サクラ!お前はバカだな。」
「え...私!?...バカなの...?」
カエデとツバキが無言で頷く。
サクラの両肩が落ちる。
「カエデ!お前もバカだ。そして天然な分、心にクル提案をしてくる。」
「えへへ...褒められてる?」
サクラとツバキが首を縦に振ったあとに横に振る。
カエデの耳が困惑したように揺れる。
「ツバキ!お前がこの一座の良心じゃないのか?」
「め、面目ない...」
サクラとカエデがツバキを睨みつける。
左目を押さえるツバキの手が震えている。
「この身に刻まれた無数の戦いの傷跡も、共に戦った者たちの誇りも想いも...お主らには日用品と変わらんというのか!」
ミギーが吠える。その声は洞窟の壁を震わせる。
──深い沈黙が流れる──。
その沈黙を破ったのは、サクラの悲痛な声だった。
「ミギー!...もうやめて...」
サクラがゆっくりと立ち上がる。焚き火に照らされた彼女の影が、不吉な形を壁に投げかける。
「私、ミギーをまた埋めたく無いの!」
「...!?...ちょ...おま...」
ミギーが慌てる。
「また千年くらい孤独になって欲しくないの!見つからないようにとてもとても深い穴を掘りたくないの!光の届かない海の底とかどうなんだろうとか考えたくないの!」
「えっと...あの...ごめんなさい?いやマジでごめんなさい!」
「「こ、こわ...」」
サクラの言葉にカエデとツバキの背筋が凍る。
尻尾が震え、左目が恐怖で閉じられる。
深淵の迷宮に再び沈黙が訪れる。
焚き火が三人の影を長く伸ばし、壁に映る籠手の姿が小さく震えている。
...
夜更け。
洞窟の奥から滴る水の音だけが静かに響く中、サクラは眠る前、ミギーに話しかけた。
「ねぇ、ミギー」
「なんだ?また何か思いついたか?」
警戒心を隠せない声が返ってくる。
「お願いよ。私に何かあってもカエデとツバキだけは守ってね。大切な家族なの。」
サクラがそっとミギーを撫でた。
その手には、これまでにない優しさがあった。
「まぁ、もうミギーも私たちの家族みたいなものだけどね。」
「む?」
久しぶりに籠手の声に活気が戻る。
「左手の妹さんと会えたら、きっともっと強くなれるんだよね」
サクラの声には、純粋な期待が込められていた。
「うむ!我らが揃えば...」
ミギーの声が熱を帯びる。
金木犀の香りが、期待に震えるように漂う。
「ミギー?」
その声は、いつになく柔らかい。
「...なんだ」
「おやすみ」
サクラは籠手を優しく抱きしめる。
その腕の中で、ミギーは千年分の孤独が溶けていくのを感じていた。
「...あぁ、おやすみ」
ミギーの声は、まるで子守唄のように優しく響いた。
夜風が洞窟を抜けていく。その風に乗って、金木犀の香りが漂う。
それは千年前よりも温かく、そして優しい。
「妹よ」
眠りに落ちた三人を見守りながら、ミギーは静かに語りかける。
焚き火の明かりが籠手の表面で柔らかく輝いている。
「お主に会えたら、どう思うだろうか。この奇妙な一座のことを。」
サクラが寝返りを打つ。
「むにゃ...ミギー...ロケットパンチ...」
無邪気な寝言に、籠手が小さく震える。
「本来の力を見せる機会もなく...神器が、まさかここまで...弄ばれて...」
風が焚き火を揺らす。
「んー...あったかい...」
サクラが無意識にミギーを抱きしめる。
「だがな...この三人の楽しそうな様子を見てるとな...」
ミギーの声が柔らかくなる。
金木犀の香りが、まるで温かな布団のように三人を包み込む。
「千年前の我らの戦いに意味はあったのだ。今はそれが誇らしい。」
その声には、新たな誇りが宿っていた。
「とんでもない主人だがな...くくく...不思議と...嫌いではないのだ」
深淵の迷宮に、金木犀の香りが優しく満ちていく。
それは、千年の孤独を終えた神器の、密やかな幸せの証だった。
いつしか洞窟には、四人の寝息が静かに響いていた。
──そう、千年の歴史を持つ神器もまた、深い眠りの中で微笑んでいたのだ。
(つづく)
洞窟の薄明かりの中、巨大な大蛇が三人の行く手を阻む。
青白く輝く鱗と、獲物を狙う冷たい瞳。
その巨体は洞窟の天井まで届いていた。
千年の歴史を持つ神器が、予想外の運命に翻弄されていた。
──まずは、もちろん武器として。
「さてと。サクッとやっつけようか。」
サクラは右肩をグルグルと回し、ミギーが文句を言う。
「おい。目が回る。」
「へ、蛇!?怖いよ...」
「私も蛇はちょっと...」
カエデとツバキが怯える。
「それじゃ...」
サクラが右腕を大きく振りかぶる。
「ロケットパーンチ!」
声が響き渡ると同時に、サクラは全身の力を込めて籠手を投げ放った。ミギーが閃光のように空を切り裂いていく。
「ざ、雑に扱うなぁあああああ!」
叫び声は既に遠くなっていた。
ミギーは大蛇の顎を直撃。
轟音と共に大蛇は宙を舞い、洞窟の奥へと弾き飛ばされた。
「くっ!」
ミギーが手首をしならせる。
籠手は大きく弧を描きながら、サクラの元へ帰還する。
「よし!トドメだ!」
飛び込んできたミギーを受け止めると、サクラは駆け出した。
「もう一発!ロケットパーンチ!」
サクラは再びミギーを投げ放つ。
今度は弾き飛ばされた大蛇を追いかけるように。
「また!?だから雑に扱うなぁあああああって...うおっ!?」
タタタ!...ストン...!
ミギーが叫ぶ声も聞かず、サクラは飛んでいくミギーに飛び乗り腕を組んだ。
「サクラ!凄い運動神経!」
「あ!あれは!た、たおぱいぱ...いやなんでもない。気のせいだ。」
カエデが驚嘆し、ツバキが空気を読んだ。
「さぁミギー!トドメよ!」
「くそっ!...仕方あるまい!」
ミギーはそのまま大蛇に命中、サクラは大蛇の頭部を蹴り飛ばし、大蛇を粉砕した。
「ふふん。余裕だね!」
サクラは笑顔で着地する。
「まったく、こんな戦い方があるものか...」(しかし、このサクラの発想力、運動神経は歴代の使い手の中でも群を抜いておる...)
ミギーは呆れながらも、サクラの才能を認めざるを得なかった。
──休憩の時は見事な椅子として。
「ふぅ。今日も疲れたね。」
サクラがミギーの上にドスンと腰を下ろす。
「サクラ。調べ物したいからその椅子をあとで貸してくれると助かる。」
ツバキが『良い子の迷宮百科事典』を片手にサクラに言った。
「おっけー」
「おい...我は椅子ではない...」
──夜になれば枕の代わり。
「あ!サクラ、ミギーを枕にしたいから貸してくれない?」
「カエデ、冴えてるわね!私も枕を使いたいから一緒に寝ようか。」
「我は安眠グッズではない...」
ミギーの嘆きもむなしく、サクラとカエデは気持ち良さそうに眠りについていく。
──ある時は物干し竿として。
「あ!ミギーを立てかけてそこに洗濯物を干せるんじゃない?」
「カエデ!あんた天才なの?」
「えへへw」
「我は物干し竿ではない...千年の歴史を持つ神器が、このような...」
ミギーの声が震える。
──そして、ついに限界が来た。
「も、もう我慢ならん!」
突如、籠手から怒声が響き渡る。
まるで地鳴りのような低い声が、洞窟全体を震わせた。
「んえっ!?」
三人は驚いて顔を見合わせる。
「お前たち!そこに正座しろ!」
ミギーの声には、千年の威厳が滲んでいた。その声に込められた怒りは、まさに神器にふさわしい威圧感を放っている。
「へひッ!」
「はひッ!」
「ほひッ!」
三人は震えながら正座する。
「なんだその返事はッ!?バカにしてるのか!」
三人は膝を揃え、背筋を伸ばし正座する。
「投げたり、椅子に、枕に、物干し竿に...毎日洗濯して金木犀の柔軟剤につけ置きされたり...よくも我をここまで...」
ミギーの声が低く唸る。
一つ一つの屈辱を数える度に、籠手が震えている。
「だって...」
サクラが言いかけるが、
「黙れ!我は千年の歴史を持つ神器!天をも討ち倒した伝説の武具なのだぞ!」
雷鳴のような声が響く。
金木犀の香りが怒りを帯びて渦巻く。
「へぇ...」
「ほー...」
「ごめんなさい...」
三人は小さな声で呟く。
ミギーの怒りは収まらない。
「サクラ!お前はバカだな。」
「え...私!?...バカなの...?」
カエデとツバキが無言で頷く。
サクラの両肩が落ちる。
「カエデ!お前もバカだ。そして天然な分、心にクル提案をしてくる。」
「えへへ...褒められてる?」
サクラとツバキが首を縦に振ったあとに横に振る。
カエデの耳が困惑したように揺れる。
「ツバキ!お前がこの一座の良心じゃないのか?」
「め、面目ない...」
サクラとカエデがツバキを睨みつける。
左目を押さえるツバキの手が震えている。
「この身に刻まれた無数の戦いの傷跡も、共に戦った者たちの誇りも想いも...お主らには日用品と変わらんというのか!」
ミギーが吠える。その声は洞窟の壁を震わせる。
──深い沈黙が流れる──。
その沈黙を破ったのは、サクラの悲痛な声だった。
「ミギー!...もうやめて...」
サクラがゆっくりと立ち上がる。焚き火に照らされた彼女の影が、不吉な形を壁に投げかける。
「私、ミギーをまた埋めたく無いの!」
「...!?...ちょ...おま...」
ミギーが慌てる。
「また千年くらい孤独になって欲しくないの!見つからないようにとてもとても深い穴を掘りたくないの!光の届かない海の底とかどうなんだろうとか考えたくないの!」
「えっと...あの...ごめんなさい?いやマジでごめんなさい!」
「「こ、こわ...」」
サクラの言葉にカエデとツバキの背筋が凍る。
尻尾が震え、左目が恐怖で閉じられる。
深淵の迷宮に再び沈黙が訪れる。
焚き火が三人の影を長く伸ばし、壁に映る籠手の姿が小さく震えている。
...
夜更け。
洞窟の奥から滴る水の音だけが静かに響く中、サクラは眠る前、ミギーに話しかけた。
「ねぇ、ミギー」
「なんだ?また何か思いついたか?」
警戒心を隠せない声が返ってくる。
「お願いよ。私に何かあってもカエデとツバキだけは守ってね。大切な家族なの。」
サクラがそっとミギーを撫でた。
その手には、これまでにない優しさがあった。
「まぁ、もうミギーも私たちの家族みたいなものだけどね。」
「む?」
久しぶりに籠手の声に活気が戻る。
「左手の妹さんと会えたら、きっともっと強くなれるんだよね」
サクラの声には、純粋な期待が込められていた。
「うむ!我らが揃えば...」
ミギーの声が熱を帯びる。
金木犀の香りが、期待に震えるように漂う。
「ミギー?」
その声は、いつになく柔らかい。
「...なんだ」
「おやすみ」
サクラは籠手を優しく抱きしめる。
その腕の中で、ミギーは千年分の孤独が溶けていくのを感じていた。
「...あぁ、おやすみ」
ミギーの声は、まるで子守唄のように優しく響いた。
夜風が洞窟を抜けていく。その風に乗って、金木犀の香りが漂う。
それは千年前よりも温かく、そして優しい。
「妹よ」
眠りに落ちた三人を見守りながら、ミギーは静かに語りかける。
焚き火の明かりが籠手の表面で柔らかく輝いている。
「お主に会えたら、どう思うだろうか。この奇妙な一座のことを。」
サクラが寝返りを打つ。
「むにゃ...ミギー...ロケットパンチ...」
無邪気な寝言に、籠手が小さく震える。
「本来の力を見せる機会もなく...神器が、まさかここまで...弄ばれて...」
風が焚き火を揺らす。
「んー...あったかい...」
サクラが無意識にミギーを抱きしめる。
「だがな...この三人の楽しそうな様子を見てるとな...」
ミギーの声が柔らかくなる。
金木犀の香りが、まるで温かな布団のように三人を包み込む。
「千年前の我らの戦いに意味はあったのだ。今はそれが誇らしい。」
その声には、新たな誇りが宿っていた。
「とんでもない主人だがな...くくく...不思議と...嫌いではないのだ」
深淵の迷宮に、金木犀の香りが優しく満ちていく。
それは、千年の孤独を終えた神器の、密やかな幸せの証だった。
いつしか洞窟には、四人の寝息が静かに響いていた。
──そう、千年の歴史を持つ神器もまた、深い眠りの中で微笑んでいたのだ。
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