7 / 16
第七話 : 希望という名の種
しおりを挟む
川の対岸には百々目鬼がウロウロしている。
「よ、よし!」
カエデは震える手で石を握りしめると、深呼吸をして集中する。
そして、渾身の力で石を投げた。
「えいっ!」
コツン!
石は見事に百々目鬼の顔面に命中した。
「ぐ?ぐおおおおっ!」
百々目鬼がカエデの姿を捉えると、凄い勢いで川を渡ってくる。
「ひぃいいいいい!」
カエデが全力で逃げ出す。
「カエデ!こっちよ!」
サクラが腕組みをして立っている。
その先には ──。
そしてカエデが落とし穴を飛び越え、サクラとすれ違う。
「ぐおおーっ!?」
カエデを追っていた百々目鬼は見事に落とし穴に落ちた。
「ぐおっ!?ぐおっ!?」
百々目鬼は穴から抜け出そうともがいている。
そんな百々目鬼をサクラが見下ろす。
「こんにちは。百々目鬼さん。無駄よ。そこからは出してあげれないの。ごめんなさいね?だからせいぜい良い声で哭いてくれよぉーッラァー!」
──そして赤唐辛子の目潰しを放った!
「ぐぉおおおおおー!」
唐辛子を全身に浴びた百々目鬼は悶絶している。
「痛い?痛いよねぇ?でもお前は私たちを殺そうとしたんだよねえ?ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」
サクラの笑い声が三十界に響き渡る。
「「 あれ?妖怪はどっちかな? 」」
カエデとツバキは「いや、ちょっと待て!サクラを退治するべきなのでは?」と思った。
「今よ!」
三人は力を合わせ、百々目鬼に襲いかかる。
サクラの怪力の闘魂相撲プロレス技、カエデの正確な石投げ、ツバキの鋭いビーム。
ボカスカボカスカ!
三人の息の合った攻撃に、百々目鬼はなすすべもないが、所詮は上層界レベルの三人。倒すのに時間がかる。
ボカスカボカスカ!
しばらくボカスカしていると百々目鬼は倒れた。
最後に百々目鬼は苦しそうな声をあげた。
「どっどどー!」
「「「 断末魔それ!? 」」」
その時、倒れた百々目鬼の体が溶け始め、迷宮に吸収されていく。
やっとのことで百々目鬼を倒した三人は喜びの声を上げる。
「や、やった!」
──すると三人の体が強く光り始める。
「わっ!私たち、光ってる!」
カエデが驚いて声を上げる。
「これは...河童を倒した時とは違う強さの光だな」
ツバキが冷静に観察する。
「すごい...なんか力が溢れてくる感じ!」
サクラは両手を見つめ、興奮した様子だ。
「でも、どうしてこんなに強く光るの?」
「おそらく、百々目鬼を倒したことで一気に階梯が上がったんだろう」
「ふふん、私の作戦大成功ってわけね」
サクラはニヤリと笑う。
「サクラ。そういえば、その目潰し...まだ残ってるのか?」
ツバキが気になったように尋ねる。
「もちろん!あと50個くらいあるわよ」
「50個も!?なんでそんなに隠し持ってるんだ?」
「備えあれば憂いなしってね!」
「いやホント凄いぞサクラ!胸を張って良いぞ!私は卑怯ですって!」
「私サクラ大好きだよ!サクラこそ卑怯者の中の卑怯者だよ!」
「ぁ、ぁ...うん。ありがと...ぅ...」
この時サクラは自分の人生を省みたと言う。
…
「ね、ねえ、それよりこれからどうするの?」
カエデが不安そうに言う。
ツバキが腕を組んで考え込む。
「そうだな...今の経験から考えると、百々目鬼を倒すことで大幅に階梯を上げられる可能性が高い。我々が生きて戻るには...」
「百々目鬼狩りをして強くなっていけばいいってことね」
サクラが言葉を継ぐ。
「じゃあ、さっきの作戦を続行ってことかな?」
カエデの目に希望が宿る。
「そうよ!この調子でどんどん強くなって、絶対に地上に戻らないとね!」
...
カエデが先頭に立ち、慎重に周囲の気配を探る。
サクラとツバキはその後ろで、いつでも戦えるよう準備している。
しばらく歩くと、カエデが突然立ち止まった。
「いるよ...百々目鬼...近くにいる」
カエデが小声で言う。
サクラが頷く。
「よし。カエデ!階梯も上がったんだしちょっとタイマン張ってきてみて!」
「えっ?」
「あー伝わらなかったかな。ごめんね。言い直すね。さっきカエデの階梯が上がった。つまりね。カエデは強くなった。ここまではオッケー?うん。だからカエデ一人で百々目鬼と戦ってみよう?」
「えっ?」
「サクラ!カエデをからかうな!」 スパン! 「いて!」
「と、まぁ冗談は置いといて、落とし穴を掘るからちょっと待って。うおおおおおー!」
数分で立派な落とし穴が完成した。
「「 階梯上がったからなの?すごくない!? 」」
カエデとツバキは驚きを隠せなかった。
カエデは慎重に前進し、百々目鬼の気配を追う。
やがて、遠くに百々目鬼の姿が見えた。
カエデは深呼吸をすると、石を投げ、百々目鬼の注意を引く。「こっちよ!」
百々目鬼がカエデを追いかけ、見事に落とし穴に落ちる。
カエデは落とし穴に落ちた百々目鬼を視線で追いながら叫ぶ。
「今よ、サクラ!」
サクラがゆっくりと落とし穴の中の百々目鬼を見下ろした。
洞窟の薄暗い光の中、百々目鬼の無数の目が不気味に光っていた。
百々目鬼がサクラを睨みつけている。
「くくく。おぃい?今どんな気分だ?怖いか?怖いよなぁ?ん?なにその目は?」
サクラは首を傾げながら言った。
「お前、もしかしてまだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」
そう言うとサクラは赤唐辛子の目潰しを放った。
百々目鬼の悲鳴が三十界に響き渡る。
「ぐぉおおおー!」
サクラの笑い声が三十界に響き渡る。
「おぃ?おぃい?さっきまで私を睨んでたよなぁ?どうしたよ?睨んでくれよぉ?なぁ?ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」
「「 この人はいつか人類の敵になると思う。 」」
カエデとツバキは震えた。
サクラが叫ぶ。
「今だ、みんな!」
百々目鬼が悲鳴を上げ、目をこする間に、ツバキが隠れていた場所から姿を現す。
左目を押さえながら、低く唸るような声で呟く。
「我が魔眼よ、覚醒せよ...漆黒の炎をその身に宿し、禁忌の力を解き放て!」
そして、強烈な光を放つ左目から、強力なビームが発射される。
「魔眼炎波!邪なる者を焼き尽くせ!」
「「お前!もっと簡単にビーム出せるだろ!」」
サクラとカエデは我慢できなかった。
カエデは周囲を警戒しながら、石を投げ続ける。
「えい!えい!」
混乱した百々目鬼に、三人で一斉に攻撃を仕掛ける。
ボカスカボカスカ!
三人の攻撃で百々目鬼は倒れた。
「どっどどー!」
百々目鬼が断末魔をあげた。
「「「 いーや!緊張感っ! 」」」
三人の連携攻撃により、百々目鬼はさっきよりも速く倒せた。
同時に三人が光に包まれる。
また階梯が上がったのだ。
「ま、また!」
「凄いな!これ!」
「くくく...どんどん来いよぉ?」
倒れた百々目鬼の体が溶け始め、迷宮に吸収されていく。
そして、その場所に何かが残った。
カエデが首を傾げる。
「あれは...なに?」
サクラが近づいて拾う。
「これは...」
ツバキが『良い子の迷宮百科事典』をパラパラめくる。
「百々目鬼の目玉だな。珍しい妖術の素材として高値で取引されているみたいだ。」
サクラの目が輝く。
「へぇ!じゃあこれ、お金に換えられるってこと?」
カエデも興奮気味に言う。
「わぁ!じゃあこれを集めれば、借金返済の足しになるね!」
ツバキが不安そうに頷く。
「そうだな...だが、油断は禁物だ。まだまだ危険はある。無事に地上に戻...」
ツバキの不安をサクラが消し飛ばすように言葉を被せた。
「やったー!借金返済どころか天麩羅いや!お寿司もいけるかもね!」
ツバキはそんなサクラをキョトンと見つめていた。
「ふふふ。まったく...サクラが居て良かったよ。鬼畜だよ。鬼畜の所業だよ。」
「うん!サクラは鬼畜鬼畜!」
カエデも希望を感じたのか嬉しそうに飛び跳ねている。
「ぇ...ぅん...みんな元気が出て...良かった...のかな...」
サクラはこの時、泣かなかったと後に言った。
──こうして、百花繚乱の三十界侵攻が本格的に始まった。
(つづく)
「よ、よし!」
カエデは震える手で石を握りしめると、深呼吸をして集中する。
そして、渾身の力で石を投げた。
「えいっ!」
コツン!
石は見事に百々目鬼の顔面に命中した。
「ぐ?ぐおおおおっ!」
百々目鬼がカエデの姿を捉えると、凄い勢いで川を渡ってくる。
「ひぃいいいいい!」
カエデが全力で逃げ出す。
「カエデ!こっちよ!」
サクラが腕組みをして立っている。
その先には ──。
そしてカエデが落とし穴を飛び越え、サクラとすれ違う。
「ぐおおーっ!?」
カエデを追っていた百々目鬼は見事に落とし穴に落ちた。
「ぐおっ!?ぐおっ!?」
百々目鬼は穴から抜け出そうともがいている。
そんな百々目鬼をサクラが見下ろす。
「こんにちは。百々目鬼さん。無駄よ。そこからは出してあげれないの。ごめんなさいね?だからせいぜい良い声で哭いてくれよぉーッラァー!」
──そして赤唐辛子の目潰しを放った!
「ぐぉおおおおおー!」
唐辛子を全身に浴びた百々目鬼は悶絶している。
「痛い?痛いよねぇ?でもお前は私たちを殺そうとしたんだよねえ?ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」
サクラの笑い声が三十界に響き渡る。
「「 あれ?妖怪はどっちかな? 」」
カエデとツバキは「いや、ちょっと待て!サクラを退治するべきなのでは?」と思った。
「今よ!」
三人は力を合わせ、百々目鬼に襲いかかる。
サクラの怪力の闘魂相撲プロレス技、カエデの正確な石投げ、ツバキの鋭いビーム。
ボカスカボカスカ!
三人の息の合った攻撃に、百々目鬼はなすすべもないが、所詮は上層界レベルの三人。倒すのに時間がかる。
ボカスカボカスカ!
しばらくボカスカしていると百々目鬼は倒れた。
最後に百々目鬼は苦しそうな声をあげた。
「どっどどー!」
「「「 断末魔それ!? 」」」
その時、倒れた百々目鬼の体が溶け始め、迷宮に吸収されていく。
やっとのことで百々目鬼を倒した三人は喜びの声を上げる。
「や、やった!」
──すると三人の体が強く光り始める。
「わっ!私たち、光ってる!」
カエデが驚いて声を上げる。
「これは...河童を倒した時とは違う強さの光だな」
ツバキが冷静に観察する。
「すごい...なんか力が溢れてくる感じ!」
サクラは両手を見つめ、興奮した様子だ。
「でも、どうしてこんなに強く光るの?」
「おそらく、百々目鬼を倒したことで一気に階梯が上がったんだろう」
「ふふん、私の作戦大成功ってわけね」
サクラはニヤリと笑う。
「サクラ。そういえば、その目潰し...まだ残ってるのか?」
ツバキが気になったように尋ねる。
「もちろん!あと50個くらいあるわよ」
「50個も!?なんでそんなに隠し持ってるんだ?」
「備えあれば憂いなしってね!」
「いやホント凄いぞサクラ!胸を張って良いぞ!私は卑怯ですって!」
「私サクラ大好きだよ!サクラこそ卑怯者の中の卑怯者だよ!」
「ぁ、ぁ...うん。ありがと...ぅ...」
この時サクラは自分の人生を省みたと言う。
…
「ね、ねえ、それよりこれからどうするの?」
カエデが不安そうに言う。
ツバキが腕を組んで考え込む。
「そうだな...今の経験から考えると、百々目鬼を倒すことで大幅に階梯を上げられる可能性が高い。我々が生きて戻るには...」
「百々目鬼狩りをして強くなっていけばいいってことね」
サクラが言葉を継ぐ。
「じゃあ、さっきの作戦を続行ってことかな?」
カエデの目に希望が宿る。
「そうよ!この調子でどんどん強くなって、絶対に地上に戻らないとね!」
...
カエデが先頭に立ち、慎重に周囲の気配を探る。
サクラとツバキはその後ろで、いつでも戦えるよう準備している。
しばらく歩くと、カエデが突然立ち止まった。
「いるよ...百々目鬼...近くにいる」
カエデが小声で言う。
サクラが頷く。
「よし。カエデ!階梯も上がったんだしちょっとタイマン張ってきてみて!」
「えっ?」
「あー伝わらなかったかな。ごめんね。言い直すね。さっきカエデの階梯が上がった。つまりね。カエデは強くなった。ここまではオッケー?うん。だからカエデ一人で百々目鬼と戦ってみよう?」
「えっ?」
「サクラ!カエデをからかうな!」 スパン! 「いて!」
「と、まぁ冗談は置いといて、落とし穴を掘るからちょっと待って。うおおおおおー!」
数分で立派な落とし穴が完成した。
「「 階梯上がったからなの?すごくない!? 」」
カエデとツバキは驚きを隠せなかった。
カエデは慎重に前進し、百々目鬼の気配を追う。
やがて、遠くに百々目鬼の姿が見えた。
カエデは深呼吸をすると、石を投げ、百々目鬼の注意を引く。「こっちよ!」
百々目鬼がカエデを追いかけ、見事に落とし穴に落ちる。
カエデは落とし穴に落ちた百々目鬼を視線で追いながら叫ぶ。
「今よ、サクラ!」
サクラがゆっくりと落とし穴の中の百々目鬼を見下ろした。
洞窟の薄暗い光の中、百々目鬼の無数の目が不気味に光っていた。
百々目鬼がサクラを睨みつけている。
「くくく。おぃい?今どんな気分だ?怖いか?怖いよなぁ?ん?なにその目は?」
サクラは首を傾げながら言った。
「お前、もしかしてまだ自分が死なないとでも思ってるんじゃないかね?」
そう言うとサクラは赤唐辛子の目潰しを放った。
百々目鬼の悲鳴が三十界に響き渡る。
「ぐぉおおおー!」
サクラの笑い声が三十界に響き渡る。
「おぃ?おぃい?さっきまで私を睨んでたよなぁ?どうしたよ?睨んでくれよぉ?なぁ?ゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」
「「 この人はいつか人類の敵になると思う。 」」
カエデとツバキは震えた。
サクラが叫ぶ。
「今だ、みんな!」
百々目鬼が悲鳴を上げ、目をこする間に、ツバキが隠れていた場所から姿を現す。
左目を押さえながら、低く唸るような声で呟く。
「我が魔眼よ、覚醒せよ...漆黒の炎をその身に宿し、禁忌の力を解き放て!」
そして、強烈な光を放つ左目から、強力なビームが発射される。
「魔眼炎波!邪なる者を焼き尽くせ!」
「「お前!もっと簡単にビーム出せるだろ!」」
サクラとカエデは我慢できなかった。
カエデは周囲を警戒しながら、石を投げ続ける。
「えい!えい!」
混乱した百々目鬼に、三人で一斉に攻撃を仕掛ける。
ボカスカボカスカ!
三人の攻撃で百々目鬼は倒れた。
「どっどどー!」
百々目鬼が断末魔をあげた。
「「「 いーや!緊張感っ! 」」」
三人の連携攻撃により、百々目鬼はさっきよりも速く倒せた。
同時に三人が光に包まれる。
また階梯が上がったのだ。
「ま、また!」
「凄いな!これ!」
「くくく...どんどん来いよぉ?」
倒れた百々目鬼の体が溶け始め、迷宮に吸収されていく。
そして、その場所に何かが残った。
カエデが首を傾げる。
「あれは...なに?」
サクラが近づいて拾う。
「これは...」
ツバキが『良い子の迷宮百科事典』をパラパラめくる。
「百々目鬼の目玉だな。珍しい妖術の素材として高値で取引されているみたいだ。」
サクラの目が輝く。
「へぇ!じゃあこれ、お金に換えられるってこと?」
カエデも興奮気味に言う。
「わぁ!じゃあこれを集めれば、借金返済の足しになるね!」
ツバキが不安そうに頷く。
「そうだな...だが、油断は禁物だ。まだまだ危険はある。無事に地上に戻...」
ツバキの不安をサクラが消し飛ばすように言葉を被せた。
「やったー!借金返済どころか天麩羅いや!お寿司もいけるかもね!」
ツバキはそんなサクラをキョトンと見つめていた。
「ふふふ。まったく...サクラが居て良かったよ。鬼畜だよ。鬼畜の所業だよ。」
「うん!サクラは鬼畜鬼畜!」
カエデも希望を感じたのか嬉しそうに飛び跳ねている。
「ぇ...ぅん...みんな元気が出て...良かった...のかな...」
サクラはこの時、泣かなかったと後に言った。
──こうして、百花繚乱の三十界侵攻が本格的に始まった。
(つづく)
1
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説


セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる