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暴虐悪女は無碍に散る⑧
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その日のフレイは煌びやで、妖艶ながらも上品さがある装いを身に纏っていた。
首輪に『ディーク専用メイド兼肉奴隷♡』とフレイ自らが文字を刻みこんだ札を取り付け、そこから伸びる手綱をディークに握らせた。
しかし、二人の歩く姿は、ディークの左腕をフレイが抱く様にもたれかかり身体を密着させていた為、側から見たら主人と奴隷ではなく、仲の良い愛し合う恋人同士にも見えた。
ディークの扱いもまた奴隷としての扱いから乖離している様にも見えた。
そんな従順なフレイを連れたディークは、モインラールのとある豪奢な屋敷へと訪れた。
デュークが屋敷の主人である中肉中背の男性と握手を交わそうと右手を差し出す。
「左手で失礼、お伝えはしてませんでしたが、"先の粛清"で右腕は失っていましてね。」
男性は一礼し左手を差し出した。
マントで隠された男性の右腕はディークが見る限り、失われているのが伺えた。
彼は慌てて自身の左手を差し出す。
「こちらこそ、失礼しました。お久しぶりですフォゼス大臣」
「ディーク団長殿。ようこそいらして下さいました。」
ディークとフォゼスは握手を交わす。フォゼスの所々欠損し、傷だらけの左手が彼が受けた凄惨な出来事をディークに連想させた。
「…所で、彼女のその首輪…。ディーク殿のご趣味ですか?あ、いや、別に悪いとかそう言うわけでは…」
「…ああ、いや…これはなんと言うか…」
フレイはディークの視線を感じるとにっこりと満面の笑みで微笑み返す。
「…まあ、その事についてはこれ以上詮索はしますまい。それで、以前話した通りディーク殿にこの屋敷をお譲り致します。どうぞご自由にお使い下さい。」
「歴史ある立派な屋敷を我等の手で汚す事になります、その件に関しては本当に申し訳ありません。」
ディークにフォゼスは微笑む。
「いいえ、この屋敷は私達にとっても無用の長物それよりも得られる条件の方が私達にとってありがたい。」
「…ではこれを」
ディークは懐から封筒を取り出しフォゼスに手渡した。
「はい、確かに受け取りました。」
「それさえあれば、皆がマナディールへと入国し、身体の治療ができるでしょう。」
「…何故これほどまで私達に都合の良い条件をエゼル陛下は提示して下さるのでしょう?私達はマナディールの敵ではないのですか?」
半信半疑なフォゼスにディークは微笑む。
「それは…。」
そして、フレイに優しい視線を向ける。
「今、俺がここにいるのも、こうしてフォゼス殿達の手助けが出来るのも、全て彼女のおかげなのです。」
「…なるほど彼女が…。…なるほど、そう言う事ですか。」
フォゼスは終始無言のまま微笑むフレイに一礼すると、ディークと左手で再び握手を交わした。
つい先日まで、モインラールの財務大臣フォゼス・リューゼンドリヒの屋敷であった豪奢な建物は、今や冒険者の中でも話題となる高級娼館へと姿を変えていた。
故・前王派であるフォゼスは彼に忠誠を誓う騎士達と共に、王女ソニア・モインラールの政策に真っ向から反対した為、王女自らが取り仕切る大粛清を受け死亡したかに思われていた。
だが、彼自身は私生活が困難になるぐらい大怪我を負ったものの、何とか生き残り同じく生き残った騎士達と共に、ソニアに反対の意を唱える者達を集めながら、モインラールの都市で潜伏していたのである。
潜伏期間の中で、ソニアがエゼルに敗北した事はまさに渡りに船であった。
それを切っ掛けにして、反ソニア派をマナディールに協力する様に呼び掛け、万事上手く運んだ事は彼の功績に寄るところが大きいだろう。
その事もあった為か、その後、魔導帝エゼルが出した条件が「モインラールの被害者を救済する代わりに、ディーク達に全面協力する」と言う、何とも不可思議で奇妙なものであった。
フォゼスはそれを二つ返事で了承し、モインラールの今後をディークとエゼルに委ねるのであった…。
元々は荘厳であった屋敷の内装は、今ではすっかりと仄かに薄暗い空間へとなり、怪しく妖艶な光が照らす高級娼館へと姿を変えていた。
冒険者達で賑わう館内は喧騒と微かに流れる怪しい音楽が人の欲情を誘う様であった。
そこの特設されたステージの上で、全裸よりも恥ずかしい薄布に身を包みソニアは踊る。
銀色の金属ポールを背にして男冒険者達の目の前で、ソニアは見物客を喜ばせる様に艶やかに腰を振っていた。
入場料ですら冒険者の半年分の稼ぎが飛ぶぐらい高額なのにも関わらず、娼館には必ずと言って良いほど冒険者が訪れた、それも男女問わずだ。
それも、絶品な高級料理が食べ放題なのと高価で美味い酒が飲み放題であると共に暴虐の魔女、そしてモインラールの王女である、ソニア・モインラールの裸より恥ずかしい痴態と情け無い姿を酒のつまみとして笑いながら目前で眺める絶好の機会であるからだ。
ソニアが腰を振るたびに首元で『王女様の交尾サービス五分間大金貨二枚♡』と刻まれた値札が揺れる。
ソニアの敏感な急所でもある、乳首とクリトリス辺りに、ハート型に切り取られた様な桃色の不定形の魔法生物を貼り付けられていた。
それがソニアが腰を振り、身体を動かすたびに、どうやら不機嫌になるのか、彼女の急所を常に刺激する。
『くっ…また…ッ!♡』
彼女は仕切り無しに、しかし、絶対に絶頂に達しない快感に身悶えしながらソニアは踊る。
快感を感じ続けているせいかソニアの花弁は常に蜜液で濡れている。
男達に徹底的に蹂躙され完全破壊されたソニアの尻穴には、高価な宝石があしらわれた。取っ手付きの金属製の栓を差し込まれている。
その取っ手にも同じ様に値札が取り付けられおり、そこには『王女の尻穴交尾サービス五分間大金貨二枚♡』と刻まれていた。
ソニア、ライラ、ティアラ、ティフィの四人はこの娼館で半ば強制的に客を取らされている。
彼女達は名も知らぬ冒険者達に自分の意思とは無関係に今も抱かれ続けているのである。
その甲斐もあってか、肉の宝石が反り立つソニアの膣壺からは、以前よりもより遥かに多くの蜜液を垂れ流す様になっていた。
『くッ…屈辱だわ!こんな事で身体が熱くなるなんてッ!!♡』
客の目の前で腰を振るだけでハート不定形の魔法生物がソニアの急所をいじめてくる。
すると身体の芯が熱くなり、子宮が震え膣壺が見知らぬ蹂躙されたいと疼くのだ。
燃える様な熱い快楽に完全に敗北し、再起不能な迄に思考回路と身体の反応が乖離し、彼女の自尊心など最早崩壊している。
しかし、その現実と事実を受け入れるのには、ソニアの自意識過剰で自己中心的な精神ではまだ幼過ぎた。
『…王族の私が下衆な男共の慰み物だなんて…ッ♡』
ステージで妖艶な踊りを踊らされ名も知らぬ客を取らされる。
そんなソニア達とは他所に、同じ様に娼館に居るにも関わらず、フレイは彼女に与えられた専用の一等席で、今日もディークの上で跨っていた。
彼の肉槍を自分の膣壺と膣肉で磨き研ぐ様に、ゆっくりとしたリズムで艶やかに腰を振るう。
ねっとりと艶やかで甘い匂いを醸す蜜液をまとわり付かせ、ディークの逞しい肉槍をフレイは喜んで膣壺へと迎え入れた。
しかし、フレイの行為自体はディーク以外には見えない様に、彼らの部屋自体が見えなくなる様等、カーテンで仕切られた。
何重にも重ねたスカートとベールで局部と言う局部は周囲からは見えない様に隠匿される徹底ぶりは、まるで、周囲からは完全に独立している二人だけの箱庭の様であった。
側からはフレイが自ら、ディークだけを楽しませる様な、その様な行為に見えた。
「あんッ♡あんッ♡どう?ディーク、気持ちいいッ?♡」
首輪に付いた【ディーク専用メイド兼肉便器♡ディーク以外が触れたら死刑♡】とフレイの手で刻まれた値札を揺らしながら、彼女は愛おしそうにディークの唇に口付けし、くちゅっ♡くちゅっ♡と音を立てて舌を絡ませた。
フレイは口を離すと、彼の鍛えられた身体に微笑みながら口付けをする。
「上手だ、フレイ」
「うれしい♡」
ディークに頭を撫でられながら褒められるとフレイは身体を熱くさせて、心の奥底から嬉しくなった。
『…フレイったら、また…!私達に見せつける様にして…ッ!!』
ある時、フレイがディークの上で乱れる横をソニア達が通り過ぎようとすると、フレイは彼女達に見せつける様に腰の動きを激しく加速させた。
大きな声で快感に喘ぎ、腰を叩き付けるパンッ!♡パンッ!♡と肉音を大きく響かせた。
『私はディークの女である、お前達とは立場が違うのだ』と、まるでその様に、誇示するかの様に、フレイは甘く喘ぎながらディークの名を愛しさを込めて呼んでいた。
フレイが自分よりも上に立っている特別であると言う感覚。
それは、望まぬ客を取らされるソニア達に焦りを生んだ。
「くっ…私を差し置いて…。フレイも!ヴェーネも!ブリズも!ケダモノ達にいい様に使われてるなんて…」
ソニアの呟きにライラは頷いた。
フレイ以外の誰かの専属と言えば、ヴェーネがギーツの男根専用の入れ物になっていた事だ。
ギーツの妻を殺した事による自らの贖罪の為か、それともギーツの丸太の様な男根が愛しくなってしまったのか、それは彼女にしかわからない。
だが一つだけ変化があった事、それは、ヴェーネの裸を見ると、今までに媚薬無しでは機能しなかったギーツの男根がすぐに反応する様になった。
ヴェーネは内心で自分だけに反応するギーツの男根をいつしか可愛らしく感じていて、その全てを自分の膣壺に受け入れ、飲み込むぐらいには身体が開発されたのだとソニアは思った。
側から見た彼女がそう思うぐらい、ヴェーネの膣壺はギーツの丸太に適応し、互いに快楽を得られる程、相性が噛み合った。
反面ブリズに関しては完全にグラルの愛玩動物の様であった。
グラルの気まぐれでところ構わず性処理をさせられ、歩行は常に四つん這い。
尻穴に尻尾の付いた張型を差し込まれ、首輪に鈴、乳首とクリトリスには宝石があしらわれたクリップで装飾され、「正に、可愛がられている」と言った様な面持ちだ。
ソニアはブリズの様にはならないと自身に暗示でもかける様に呟くが、現状は五十歩百歩である。
一切表情を変えず、淡々とグラルの命令を聞くブリズの、自尊心のある者ではありえない様な素直なまでの順応さが、まるでティフィとティアラの今後の未来を暗示している様で二人の背筋を冷たくさせた。
二人の他、ライラは陥落した連中の事など気にもせず、主人であるソニアを気遣い、男達に抱かれている間は常に恨み言を吐き出していた。
絶頂に達しながら相手を罵倒する。
何時も行うその仕草が、逆に男達の加虐心を逆撫でさせていた事を、自尊心の強い彼女は知る由もなかった。
連日盛況な娼館。その日多量の荷物を担ぐタキシード姿の従者を引き連れた、恰幅の良い男が現れた。
豪奢でありながら上品な装いに身を包み、その表情は穏やかでとても余裕に満ち溢れていた。
すれ違う冒険者の誰もが彼の顔を知っている様で彼と笑顔で挨拶を交わす。
恰幅の良い男はフェイドを見つけると笑顔で手招きした。
「やあ久しぶりフェイド君、ついに給仕に転職かね?」
フェイドは恰幅の良い男に迎え入れる様に丁寧に一礼した。
「御冗談をラムゼスさん。お待ちしておりました。今からディーク団長をお呼びしますか?」
「団長は今、お楽しみの最中なのだろう?ワシの様など後で良いさ。それに、ワシも先に楽しませてもらうからな」
ラムゼスは微笑む。フェイドに微笑む彼のその笑みは穏やかで優しい。
「どうだセイバス、今日はお前も一緒に」
付き人は穏やかな表情でラムゼスに答えた。
「是非旦那様だけでお楽しみください、私は何処か他の店で時間を潰させて頂きます。」
「そうかつれんが、お前は妻子持ちだもんな。それでは明日まで、お前は近くの店で美味い飯でも食って、ワシが終わるまで宿で休んでおると良い。」
ラムゼスはそう言って懐から二、三煌めく金貨をセイバスの胸ポケットへと丁寧に忍ばせる。
「はい、ありがとうございます。どうぞ時間の許す限りごゆるりと、旦那様。」
セイバスは羽振と気遣いの良い、自身が敬愛する主人に笑顔で一礼した。
「それで、ラムゼスさん、誰にしますか?」
「セイバス、ほれフェイド君に」
「かしこまりました。」
フェイドの目の前の机に荷物を下ろすと、荷物はガシャリと重々しい金属音を奏でた。
「大金貨四百枚ほど用意して来た。王女様を一日中好き放題するのに、これで足りるかね?」
荷物の封を開くと中には輝く黄金色が覗く。
中を覗き込んだ者の顔を映し出すぐらいはピカピカに輝く、それはまるで鏡の様であった。
「もちろんです」
「ああ、そう言えば側近も居たな、王女の側近には壁際に突っ立って貰ってても良いか?」
「お代は十二分に頂戴しました。何なら二人まとめて相手させます?」
ラムゼスは首を横に振る、どうやら彼にも独特な性的趣向と言うものがあるらしい。
「いや、相手は王女一人で良い。何より、側近が見ている方が、王女様も盛り上がるだろう?」
ステージの上で妖艶に踊るソニアに視線を向けるフェイド。彼女には嫌な予感が脳裏を過ぎる。
「ええ、ラムゼスさんの望むままに。さあソニアさん、ライラさんご指名ですよ?」
ソニアとライラにとって屈辱の時間が始まろうとしていた。
首輪に『ディーク専用メイド兼肉奴隷♡』とフレイ自らが文字を刻みこんだ札を取り付け、そこから伸びる手綱をディークに握らせた。
しかし、二人の歩く姿は、ディークの左腕をフレイが抱く様にもたれかかり身体を密着させていた為、側から見たら主人と奴隷ではなく、仲の良い愛し合う恋人同士にも見えた。
ディークの扱いもまた奴隷としての扱いから乖離している様にも見えた。
そんな従順なフレイを連れたディークは、モインラールのとある豪奢な屋敷へと訪れた。
デュークが屋敷の主人である中肉中背の男性と握手を交わそうと右手を差し出す。
「左手で失礼、お伝えはしてませんでしたが、"先の粛清"で右腕は失っていましてね。」
男性は一礼し左手を差し出した。
マントで隠された男性の右腕はディークが見る限り、失われているのが伺えた。
彼は慌てて自身の左手を差し出す。
「こちらこそ、失礼しました。お久しぶりですフォゼス大臣」
「ディーク団長殿。ようこそいらして下さいました。」
ディークとフォゼスは握手を交わす。フォゼスの所々欠損し、傷だらけの左手が彼が受けた凄惨な出来事をディークに連想させた。
「…所で、彼女のその首輪…。ディーク殿のご趣味ですか?あ、いや、別に悪いとかそう言うわけでは…」
「…ああ、いや…これはなんと言うか…」
フレイはディークの視線を感じるとにっこりと満面の笑みで微笑み返す。
「…まあ、その事についてはこれ以上詮索はしますまい。それで、以前話した通りディーク殿にこの屋敷をお譲り致します。どうぞご自由にお使い下さい。」
「歴史ある立派な屋敷を我等の手で汚す事になります、その件に関しては本当に申し訳ありません。」
ディークにフォゼスは微笑む。
「いいえ、この屋敷は私達にとっても無用の長物それよりも得られる条件の方が私達にとってありがたい。」
「…ではこれを」
ディークは懐から封筒を取り出しフォゼスに手渡した。
「はい、確かに受け取りました。」
「それさえあれば、皆がマナディールへと入国し、身体の治療ができるでしょう。」
「…何故これほどまで私達に都合の良い条件をエゼル陛下は提示して下さるのでしょう?私達はマナディールの敵ではないのですか?」
半信半疑なフォゼスにディークは微笑む。
「それは…。」
そして、フレイに優しい視線を向ける。
「今、俺がここにいるのも、こうしてフォゼス殿達の手助けが出来るのも、全て彼女のおかげなのです。」
「…なるほど彼女が…。…なるほど、そう言う事ですか。」
フォゼスは終始無言のまま微笑むフレイに一礼すると、ディークと左手で再び握手を交わした。
つい先日まで、モインラールの財務大臣フォゼス・リューゼンドリヒの屋敷であった豪奢な建物は、今や冒険者の中でも話題となる高級娼館へと姿を変えていた。
故・前王派であるフォゼスは彼に忠誠を誓う騎士達と共に、王女ソニア・モインラールの政策に真っ向から反対した為、王女自らが取り仕切る大粛清を受け死亡したかに思われていた。
だが、彼自身は私生活が困難になるぐらい大怪我を負ったものの、何とか生き残り同じく生き残った騎士達と共に、ソニアに反対の意を唱える者達を集めながら、モインラールの都市で潜伏していたのである。
潜伏期間の中で、ソニアがエゼルに敗北した事はまさに渡りに船であった。
それを切っ掛けにして、反ソニア派をマナディールに協力する様に呼び掛け、万事上手く運んだ事は彼の功績に寄るところが大きいだろう。
その事もあった為か、その後、魔導帝エゼルが出した条件が「モインラールの被害者を救済する代わりに、ディーク達に全面協力する」と言う、何とも不可思議で奇妙なものであった。
フォゼスはそれを二つ返事で了承し、モインラールの今後をディークとエゼルに委ねるのであった…。
元々は荘厳であった屋敷の内装は、今ではすっかりと仄かに薄暗い空間へとなり、怪しく妖艶な光が照らす高級娼館へと姿を変えていた。
冒険者達で賑わう館内は喧騒と微かに流れる怪しい音楽が人の欲情を誘う様であった。
そこの特設されたステージの上で、全裸よりも恥ずかしい薄布に身を包みソニアは踊る。
銀色の金属ポールを背にして男冒険者達の目の前で、ソニアは見物客を喜ばせる様に艶やかに腰を振っていた。
入場料ですら冒険者の半年分の稼ぎが飛ぶぐらい高額なのにも関わらず、娼館には必ずと言って良いほど冒険者が訪れた、それも男女問わずだ。
それも、絶品な高級料理が食べ放題なのと高価で美味い酒が飲み放題であると共に暴虐の魔女、そしてモインラールの王女である、ソニア・モインラールの裸より恥ずかしい痴態と情け無い姿を酒のつまみとして笑いながら目前で眺める絶好の機会であるからだ。
ソニアが腰を振るたびに首元で『王女様の交尾サービス五分間大金貨二枚♡』と刻まれた値札が揺れる。
ソニアの敏感な急所でもある、乳首とクリトリス辺りに、ハート型に切り取られた様な桃色の不定形の魔法生物を貼り付けられていた。
それがソニアが腰を振り、身体を動かすたびに、どうやら不機嫌になるのか、彼女の急所を常に刺激する。
『くっ…また…ッ!♡』
彼女は仕切り無しに、しかし、絶対に絶頂に達しない快感に身悶えしながらソニアは踊る。
快感を感じ続けているせいかソニアの花弁は常に蜜液で濡れている。
男達に徹底的に蹂躙され完全破壊されたソニアの尻穴には、高価な宝石があしらわれた。取っ手付きの金属製の栓を差し込まれている。
その取っ手にも同じ様に値札が取り付けられおり、そこには『王女の尻穴交尾サービス五分間大金貨二枚♡』と刻まれていた。
ソニア、ライラ、ティアラ、ティフィの四人はこの娼館で半ば強制的に客を取らされている。
彼女達は名も知らぬ冒険者達に自分の意思とは無関係に今も抱かれ続けているのである。
その甲斐もあってか、肉の宝石が反り立つソニアの膣壺からは、以前よりもより遥かに多くの蜜液を垂れ流す様になっていた。
『くッ…屈辱だわ!こんな事で身体が熱くなるなんてッ!!♡』
客の目の前で腰を振るだけでハート不定形の魔法生物がソニアの急所をいじめてくる。
すると身体の芯が熱くなり、子宮が震え膣壺が見知らぬ蹂躙されたいと疼くのだ。
燃える様な熱い快楽に完全に敗北し、再起不能な迄に思考回路と身体の反応が乖離し、彼女の自尊心など最早崩壊している。
しかし、その現実と事実を受け入れるのには、ソニアの自意識過剰で自己中心的な精神ではまだ幼過ぎた。
『…王族の私が下衆な男共の慰み物だなんて…ッ♡』
ステージで妖艶な踊りを踊らされ名も知らぬ客を取らされる。
そんなソニア達とは他所に、同じ様に娼館に居るにも関わらず、フレイは彼女に与えられた専用の一等席で、今日もディークの上で跨っていた。
彼の肉槍を自分の膣壺と膣肉で磨き研ぐ様に、ゆっくりとしたリズムで艶やかに腰を振るう。
ねっとりと艶やかで甘い匂いを醸す蜜液をまとわり付かせ、ディークの逞しい肉槍をフレイは喜んで膣壺へと迎え入れた。
しかし、フレイの行為自体はディーク以外には見えない様に、彼らの部屋自体が見えなくなる様等、カーテンで仕切られた。
何重にも重ねたスカートとベールで局部と言う局部は周囲からは見えない様に隠匿される徹底ぶりは、まるで、周囲からは完全に独立している二人だけの箱庭の様であった。
側からはフレイが自ら、ディークだけを楽しませる様な、その様な行為に見えた。
「あんッ♡あんッ♡どう?ディーク、気持ちいいッ?♡」
首輪に付いた【ディーク専用メイド兼肉便器♡ディーク以外が触れたら死刑♡】とフレイの手で刻まれた値札を揺らしながら、彼女は愛おしそうにディークの唇に口付けし、くちゅっ♡くちゅっ♡と音を立てて舌を絡ませた。
フレイは口を離すと、彼の鍛えられた身体に微笑みながら口付けをする。
「上手だ、フレイ」
「うれしい♡」
ディークに頭を撫でられながら褒められるとフレイは身体を熱くさせて、心の奥底から嬉しくなった。
『…フレイったら、また…!私達に見せつける様にして…ッ!!』
ある時、フレイがディークの上で乱れる横をソニア達が通り過ぎようとすると、フレイは彼女達に見せつける様に腰の動きを激しく加速させた。
大きな声で快感に喘ぎ、腰を叩き付けるパンッ!♡パンッ!♡と肉音を大きく響かせた。
『私はディークの女である、お前達とは立場が違うのだ』と、まるでその様に、誇示するかの様に、フレイは甘く喘ぎながらディークの名を愛しさを込めて呼んでいた。
フレイが自分よりも上に立っている特別であると言う感覚。
それは、望まぬ客を取らされるソニア達に焦りを生んだ。
「くっ…私を差し置いて…。フレイも!ヴェーネも!ブリズも!ケダモノ達にいい様に使われてるなんて…」
ソニアの呟きにライラは頷いた。
フレイ以外の誰かの専属と言えば、ヴェーネがギーツの男根専用の入れ物になっていた事だ。
ギーツの妻を殺した事による自らの贖罪の為か、それともギーツの丸太の様な男根が愛しくなってしまったのか、それは彼女にしかわからない。
だが一つだけ変化があった事、それは、ヴェーネの裸を見ると、今までに媚薬無しでは機能しなかったギーツの男根がすぐに反応する様になった。
ヴェーネは内心で自分だけに反応するギーツの男根をいつしか可愛らしく感じていて、その全てを自分の膣壺に受け入れ、飲み込むぐらいには身体が開発されたのだとソニアは思った。
側から見た彼女がそう思うぐらい、ヴェーネの膣壺はギーツの丸太に適応し、互いに快楽を得られる程、相性が噛み合った。
反面ブリズに関しては完全にグラルの愛玩動物の様であった。
グラルの気まぐれでところ構わず性処理をさせられ、歩行は常に四つん這い。
尻穴に尻尾の付いた張型を差し込まれ、首輪に鈴、乳首とクリトリスには宝石があしらわれたクリップで装飾され、「正に、可愛がられている」と言った様な面持ちだ。
ソニアはブリズの様にはならないと自身に暗示でもかける様に呟くが、現状は五十歩百歩である。
一切表情を変えず、淡々とグラルの命令を聞くブリズの、自尊心のある者ではありえない様な素直なまでの順応さが、まるでティフィとティアラの今後の未来を暗示している様で二人の背筋を冷たくさせた。
二人の他、ライラは陥落した連中の事など気にもせず、主人であるソニアを気遣い、男達に抱かれている間は常に恨み言を吐き出していた。
絶頂に達しながら相手を罵倒する。
何時も行うその仕草が、逆に男達の加虐心を逆撫でさせていた事を、自尊心の強い彼女は知る由もなかった。
連日盛況な娼館。その日多量の荷物を担ぐタキシード姿の従者を引き連れた、恰幅の良い男が現れた。
豪奢でありながら上品な装いに身を包み、その表情は穏やかでとても余裕に満ち溢れていた。
すれ違う冒険者の誰もが彼の顔を知っている様で彼と笑顔で挨拶を交わす。
恰幅の良い男はフェイドを見つけると笑顔で手招きした。
「やあ久しぶりフェイド君、ついに給仕に転職かね?」
フェイドは恰幅の良い男に迎え入れる様に丁寧に一礼した。
「御冗談をラムゼスさん。お待ちしておりました。今からディーク団長をお呼びしますか?」
「団長は今、お楽しみの最中なのだろう?ワシの様など後で良いさ。それに、ワシも先に楽しませてもらうからな」
ラムゼスは微笑む。フェイドに微笑む彼のその笑みは穏やかで優しい。
「どうだセイバス、今日はお前も一緒に」
付き人は穏やかな表情でラムゼスに答えた。
「是非旦那様だけでお楽しみください、私は何処か他の店で時間を潰させて頂きます。」
「そうかつれんが、お前は妻子持ちだもんな。それでは明日まで、お前は近くの店で美味い飯でも食って、ワシが終わるまで宿で休んでおると良い。」
ラムゼスはそう言って懐から二、三煌めく金貨をセイバスの胸ポケットへと丁寧に忍ばせる。
「はい、ありがとうございます。どうぞ時間の許す限りごゆるりと、旦那様。」
セイバスは羽振と気遣いの良い、自身が敬愛する主人に笑顔で一礼した。
「それで、ラムゼスさん、誰にしますか?」
「セイバス、ほれフェイド君に」
「かしこまりました。」
フェイドの目の前の机に荷物を下ろすと、荷物はガシャリと重々しい金属音を奏でた。
「大金貨四百枚ほど用意して来た。王女様を一日中好き放題するのに、これで足りるかね?」
荷物の封を開くと中には輝く黄金色が覗く。
中を覗き込んだ者の顔を映し出すぐらいはピカピカに輝く、それはまるで鏡の様であった。
「もちろんです」
「ああ、そう言えば側近も居たな、王女の側近には壁際に突っ立って貰ってても良いか?」
「お代は十二分に頂戴しました。何なら二人まとめて相手させます?」
ラムゼスは首を横に振る、どうやら彼にも独特な性的趣向と言うものがあるらしい。
「いや、相手は王女一人で良い。何より、側近が見ている方が、王女様も盛り上がるだろう?」
ステージの上で妖艶に踊るソニアに視線を向けるフェイド。彼女には嫌な予感が脳裏を過ぎる。
「ええ、ラムゼスさんの望むままに。さあソニアさん、ライラさんご指名ですよ?」
ソニアとライラにとって屈辱の時間が始まろうとしていた。
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