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スーパー加工機能
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スマホで自撮りした顔は、爽快感あふれるほどイケメンだった。
でも実際の僕は違う。細目で鼻はぼってり。同級生の半分ぐらいは問答無用でディスってくる。
僕が使うスマホはスーパー加工機能つき。どんなブサイクな顔も、撮った瞬間にイケメンに変えてくれる。
そんな僕にも、憧れの女子がいた。
インスタグラムの画像に映る芽衣は、天使のように愛おしい。
ウチの高校の制服をまとい、ブレザーの襟元には「C」の赤いバッジ。1年C組、つまり同級生の証だ。
翌日の休み時間に、僕は意を決して芽衣に会いに行った。
「すみません、芽衣はいますか?」
教室の後ろ側の入口から、大きな声で呼びかける。すぐに一人の女子が僕のもとへ現れた。まゆ毛が薄くて、あごがしゃくれていて、気持ちふくよかだ。明らかにあの写真と違う。
「あの、インスタグラムによく出てくる芽衣って」
「私だけど?」
……もしかして彼女もあの機能を?
でも実際の僕は違う。細目で鼻はぼってり。同級生の半分ぐらいは問答無用でディスってくる。
僕が使うスマホはスーパー加工機能つき。どんなブサイクな顔も、撮った瞬間にイケメンに変えてくれる。
そんな僕にも、憧れの女子がいた。
インスタグラムの画像に映る芽衣は、天使のように愛おしい。
ウチの高校の制服をまとい、ブレザーの襟元には「C」の赤いバッジ。1年C組、つまり同級生の証だ。
翌日の休み時間に、僕は意を決して芽衣に会いに行った。
「すみません、芽衣はいますか?」
教室の後ろ側の入口から、大きな声で呼びかける。すぐに一人の女子が僕のもとへ現れた。まゆ毛が薄くて、あごがしゃくれていて、気持ちふくよかだ。明らかにあの写真と違う。
「あの、インスタグラムによく出てくる芽衣って」
「私だけど?」
……もしかして彼女もあの機能を?
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