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とある女生徒の想い
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彼女が不登校になって中学2年がそろそろ終わろうとしている。
誰かが彼女を連絡をとっているという話は聞かないし、何もなさすぎて話題にもならなくなっていた。
むしろ、彼女がいたクラスの女子が妊娠したらしいとか、
夜の街で喧嘩して補導されたとか。
そういう話題があって、彼女のことは忘れられていた。
もうすぐ春休みということもあり、新しいクラスはどうなるか、とか新入生をどうやって部活に引き込むかっとか。
そういったことを考えながら、不安とか少しの期待とか、いろんな感情が行き交う中で、クラスの子がとんでもない情報を持ってきた。
「ねえ、この子ってさ。不登校の子だよね?‘
それは塾で開催されている総合模試で、申し込めば誰でも受けることができるらしい。
その順位表に彼女の名前が、総合6位にあった。
所属中学校は、この学校になっちる。
「え、何。これ」
そんな声しか出ない。
「びっくりしたよ。同じ学校なのに知らない子でさ。そういえば不登校の子がこんな名前だったなって」
なんだ、これは。
学校に来ていないくせに。
負け組のくせに。
「すごいよねぇ。学校に来なくても、こんな点を取れるなんて」
なんでよ。
どうしてよ。
友達もいないから、家で勉強するしか無いんでしょ。
部活もしていないし、暇だからだよ。
「やっぱ、学校って意味がないのかもねぇ」
私は友達のために忙しくして、大変なのだから。
「そうだね。あの子に学校は合わないみたいだから、むしろ元気にやってるんじゃない?」
なんで、どうして。
彼女はずるい。
「まあ、私は部活も楽しいし。そのために学校に来ているようなものだしね~」
「わかるなぁ。部活だけしに来たいよね」
醜い心を隠して、平気なふりをして笑った。
誰かが彼女を連絡をとっているという話は聞かないし、何もなさすぎて話題にもならなくなっていた。
むしろ、彼女がいたクラスの女子が妊娠したらしいとか、
夜の街で喧嘩して補導されたとか。
そういう話題があって、彼女のことは忘れられていた。
もうすぐ春休みということもあり、新しいクラスはどうなるか、とか新入生をどうやって部活に引き込むかっとか。
そういったことを考えながら、不安とか少しの期待とか、いろんな感情が行き交う中で、クラスの子がとんでもない情報を持ってきた。
「ねえ、この子ってさ。不登校の子だよね?‘
それは塾で開催されている総合模試で、申し込めば誰でも受けることができるらしい。
その順位表に彼女の名前が、総合6位にあった。
所属中学校は、この学校になっちる。
「え、何。これ」
そんな声しか出ない。
「びっくりしたよ。同じ学校なのに知らない子でさ。そういえば不登校の子がこんな名前だったなって」
なんだ、これは。
学校に来ていないくせに。
負け組のくせに。
「すごいよねぇ。学校に来なくても、こんな点を取れるなんて」
なんでよ。
どうしてよ。
友達もいないから、家で勉強するしか無いんでしょ。
部活もしていないし、暇だからだよ。
「やっぱ、学校って意味がないのかもねぇ」
私は友達のために忙しくして、大変なのだから。
「そうだね。あの子に学校は合わないみたいだから、むしろ元気にやってるんじゃない?」
なんで、どうして。
彼女はずるい。
「まあ、私は部活も楽しいし。そのために学校に来ているようなものだしね~」
「わかるなぁ。部活だけしに来たいよね」
醜い心を隠して、平気なふりをして笑った。
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