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店長と貪欲お兄さんは①

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 まだ暗闇が深い深夜


黒い触手が部屋を覆い、小さな水音を響かせる室内を月明かりが照らす

黒い猫のような姿の店長の私は夜、猫ではなく大きな触手の群れの姿になり休む
今日の営業もとても繁盛していた、最近は人間と番った人外がリピーターという形でカフェを利用してくれる事も増え、食事の注文も多くなっている
カフェメニューを考えるのも楽しい
そして彼の作る美味しい料理がお客様を幸せで満たしていく事実が嬉しいのだ…

 睡眠を必要としない私は夜、愛しい人間を抱きしめて、日頃仕事で疲れた身体を癒すように、穴という穴を可愛がりながら過ごす
 私の触手全てを受け入れようと広がる尻穴も既に膣のように感じてしまう尿道も可愛らしい

ぐりぐりと前立腺を触手で摘み、左右に捏ね回すだけでビクビクと精液を垂れ流す
薄く透明になってしまった精液を見ていると少し射精を休ませたくなるのは私の愛だ
彼のペニスに触手を絡ませ逃げ場を無くす、細い触手で尿道を開くと既に自身の指すらも受入れるほど可愛がられた真っ赤な粘膜を晒してくれる

射精を封じる様にネジのような節を生み出した触手を開いた尿道に宛てがい、粘膜をこ削ぐようにネジを捻りながら奥へ奥へ入れていく

「っ♡…………んっーーーーー………………♡♡」
声にならない叫びをきっと夢の中であげているのだろう、尿道を可愛がられるのも好きな彼は、いずれ私の触手を尿道と膀胱で飼いたいとそういえば言っていた
私の一部を飼うならもっと拡張してあげなければ…前立腺まで進んだネジを奥へ突き立てる
ぐちゅぅ♡ぐちゅぅ♡と前立腺を尿道ごと無理やり開かれる快感に足をバタつかせて喜んでいる

朝まで射精は封じてあげたから、ナカでイこう♡
ぐりゅぐりゅ♡ぐちゅぅ♡前立腺をネジがドリルの様に撹拌していく、腰をヘコヘコとさせ逃げようとする姿が愛おしい…そうだお尻からも前立腺を叩き、捏ね回し、可愛がってあげようか?

深い所で気絶している彼は何度イこうが朝までは起きない、起きてからはカフェの仕事で忙しくなる、目が覚めるまでたくさん可愛がってあげなければ…

気絶しながら眠る彼は、カフェ〚      〛の副店長で人間だ、私にカフェの起業を提案してきた男、私はこの男に出会わなければ店長なんてしていなかった…


ふと私が生まれて間もない頃を思い出す
彼との出会い、衝撃的な思い出だ、懐かしい気持になる







 彼と出会ったのは、私がまだここまでの力が無かった頃…そう彼が泣いていたあの日だ

 ああ、鮮明に思い出せる…








 倉庫の様な場所で彼は倒れていた
 服は脱がされ手足を縛られた彼は、全身に白濁した液体を纏い床に転がされた状態で
尻穴からもどろどろと白濁の液を零し何が起きたかは人間の知識に乏しい私でもわかった


 生まれて間もなく、簡単な自我しかない、まだ猫のサイズまでしか大きくなれなかった私は、彼の中に欲望の気配を感じ、感情を餌に頂こうと近寄ったのだ


ずるりと近づくと動く男と目が合う
 性的暴力をボロボロの姿の彼は起きていた
 近づく私を黒猫だと思ったんだろう、己の悲しみを語ってきた
 

「はぁ…猫ちゃんこんな所来ちゃだめだよ?あいつらに蹴られるかも…
 人を呼んでまた来るとか言ってたから…ここまでマワしておいてまだ使う気なのウケるわー
いくらセックス好きって言ったって、おれは愛されてするのが好きなんだよ…輪姦されて喜ぶ変態じゃねーのに…はぁ…最悪…」


 どう見てもこれからもっと酷い目に逢うのがわかっているのにこの男の感情は悲しみよりも欲望が強い…産まれたばかりの私にはわからない、深い欲望…



猫だと思われていることを良いことに、彼の頬へ触れてみる…その欲望の味が知りたかった

ペロリ…触手で象られた私が触れることは舌で舐められるように感じたのだろう、男は微笑む
信じられないことにこの状況で男の中に幸せの感情も感じた…


今までにない、最高の味だった


この男はいったい?貪欲なまでの感情が私の胃に満ちる…絶望してもおかしくない状況に何に対して幸福を見出した?
頬に触れる私に男はすり寄る…幸福味が強くなる…私に触れられたことを幸せと感じているのか…?



「優しいね猫ちゃん…慰めてくれんの?嬉しい…なー
ついでに話も聞いてくれる?
おれねー彼氏にセックス依存症と付き合えないって、機嫌悪い競馬で負けた彼氏に売られたの…マワしていい男だってね…
セックスは好きだけど愛あってこそだろって思うわけよ…前立腺殴られて気持ちよくなっても心が無かったら気持ちよさ半減なんだよなー…

でも、おれは自分自身に素直でいたいからセックス嫌いになれないし、どっかに四六時中おれのこと愛してくれる奴いないかなーって日々思ってんの

あはは…猫ちゃんに何独白してるんだろうね
なんか猫ちゃんに触れてると心がぽかぽかする…スフィンクスなの?猫ちゃん…ほっぺに触れてる部分全部皮膚みたい」



すりすりと男は猫ちゃんかわいいねと私にすり寄る
白濁の液で汚れていることなど忘れるくらい、私は衝撃に満ちていた
心がぽかぽか………………幸せの感情が私にも芽生えている……………
なんだ、何なんだこの男は…




謎の感情に動揺していると…
カツカツと足音がする、倉庫の戸が開くと複数の男が立っていた
ニヤニヤと下衆な笑みを浮かべる男達はロープや何か袋を持っている

「おまたせー♡遅れてごめんね、追加要員つれてきたよ♡性奴隷ちゃん」

「お?こいつがヤり殺していいやつ?既にドロドロじゃねぇかよ…てか、なに、猫紛れ込んだの?じゃまだよ猫ちゃん?俺アレルギーなんだよ」

「猫なんてそこの窓から捨てればいいんじゃねーの?顔は可愛い感じなのラッキー早くヤろうぜ
性奴隷ちゃんの為に玩具も薬もいっぱい持ってきたからぶっ壊れような♡」





私は猫ではないが…こいつ等がこの男を辱めた奴ら…怒りの感情が私に満ちるのがわかる…
この男を壊す?誰の許可を得てそんな事を言っているんだ…?
男達を前に男は私の前に出た、まるで背にかばうように

 
「猫ちゃん…ちゃんと逃げてね…頭おかしいやつらだからほんとに殺されちゃうかも…

なぁ、猫はかんけーねーよ?あんたらおれを抱きにきたんでしょ?半端に犯されて足りなかったの♡続きしようよ…なぁ…ココ疼いてしょうがないんだ…♡」


猫と思われる私を庇うのか?本当の猫であればその言葉は届かないものだ…精液を垂れ流す尻穴を男たちへ向けて微笑むこの男の感情は、変わらず欲望だ
、愛してくれる相手を求める欲望…こんな姿になってまで絶望しないのか…
徐々に男達が近づいてくる、厭らしい笑みの中には肥溜めのような感情を感じる…腐ったような欲望の感情…


それと対象的に男の欲望が美しく見えた、欲しい…私はこの男の欲望を手に入れたい…幸福の感情が食べたい、欲望はおやつに丁度いい…
この男の感情全てを私の糧にしたい…私の物だ…汚い手で触れるな…!!!!


触手が無意識下で散らばった
気がつけば集まった男たちは私の触手に飲み込まれ人の住む世界の裏側へ送ってしまっていた
人外の世界、あちらで己が貪られる恐怖に怯えればいい


「ね、ねこちゃん…今何したの?」


男がぽかんと呆けた顔で私を見てくる
猫ではないと顔の身体の、全身の触手を開き男を囲ってみる…この姿に怯えるか?感情の変化がみたい


「すごい…♡」


驚きか、食われる恐怖か、絶望か…
どの感情を見せてくれるのか期待する私に男はこれまでに無いほどの幸福の感情をみせてくる
怖くないと言うように黒くうねる触手に手を伸ばし、やさしくたぐり寄せ、舐めた


『!?!?!?』


声帯器官の無い私が震える、何故私のほうが驚くことになっている???
舐めたのだ、この異様な姿の私を、この男は躊躇なく、今も舐めている…何故???


「やばぁ♡ちゅっ、んんっちゅ♡これ夢?おれの願望が現実に?どっちでもいいや♡んんっ♡触手太い~♡ねこちゃんなのに触手なの?えっちすぎじゃん?
んはぁ♡ペロペロするとなんか出てくるね美味しい…♡かわいいねぇ♡あ、ねこちゃんおれの中で気持ちよくなって?ちょっとマワされてたから汚れててごめんなさいだけど」


触手の私を舐めしゃぶり、驚きで出てきた粘膜汁を啜る男、恐ろしくはないのか…?
なぜ幸福の感情が高まる…?多数の男達の子種で濡れた尻穴へ私の触手を誘導する、余りにも無防備な欲望…香ばしく食欲を唆る幸福の味…


私の食事だ、もっと寄越せ…


ぶちゅう♡ぐぽぉ…ぐぷ♡ぐぷ♡
「ぁ゙ああん♡♡♡あっ♡あはっ♡触手入ってきだ~♡♡太いっ♡んん、奥届いちゃう♡気持ちいい♡ぁ゙ぁ゙ん♡♡♡」
ぐちょぐちょと男の尻穴へ侵入した私の触手を包み込み、搾り取るように中がうねる
嫌悪感などまるで無いようによがる男からは幸福と欲望の味が濃くなる…美味い、美味い
お礼に気持ちよくしてあげようと、入口に近い位置にしこりのような部分を見つけ、コリコリと潰して欲しそうにしていたからそこを捏ねて揚げることにした

コリコリっ♡ゴリっ…!!♡ぐにゅぐにゅ♡ぐちゅぅ♡♡♡♡
「んぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ああぁ゙ぁ゙!?!?!こぞだめぇーーーーー♡♡♡♡♡♡♡ン゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ーーーー♡♡♡♡ぜんりちゅぜんつぶれるぅーーー♡♡♡♡ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙♡♡♡♡♡ィ゙っじゃうーーー♡♡♡」

足をピンと伸ばし白目を剥いて男は勃起した性器から射精したようだ、とろとろと精液を零す男が可愛く見えてきた…ああ、私に感情が育っている…よく見ると男の感情を食べ、私は成長していた
猫くらいの大きさから車程度の大きさまで一気に大きく…美味しい、この男は私の物だ

前立腺というしこりを捏ねられ相当気持ちよかったのだろう、意識を飛ばしてよだれを流す男の口へ触手を伸ばす…無意識に咥え、舐めるてくる姿が可愛らしい…


男の身体を飲み込み、裏側の世界へと一度帰ろう
そこで互いが満足する程に貪り合おう
この男は私の物だ、私だけの…
もっと成長すれば声帯が備わるかもしれない、この男の全てが欲しい、知りたい、この感情の答えを教えてくれ








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