人外専用カフェでテイクアウトされる彼らは

たなぱ

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寝取られお兄さんは①

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(若干虫姦含みます注意です)



今日は大切な日だった
早めに仕事を切り上げて、同僚に良い事でもあるの?なんて言われて帰路についた



大切な日、そうなる筈だった
仕事から帰ったら、僕と彼が同棲してるマンションのリビングで見てはいけないものを見てしまった…

僕と付き合ってる彼の上に全裸で乗る、僕の後輩…
ぐちゅぐちゅって耳障りな音が聞こえてくる…聞かなくても何をしてるかなんて見るだけでわかる…
リビングのソファ高かったのに卑猥な汁で汚れてるのも見える…


ドサッ………
買い出ししてきたの忘れてた…
スーパーの買い物袋が床へ落ちる、その音でこちらを向く彼と後輩




「え?やだ!今日は先輩、帰ってこないって話でしょ?あんっ♡♡やめてって♡先輩見てるのに♡
先輩にバレたらお金自由に使えなくてなるって♡もう~聞いてる?」

「千景、今日は夜勤じゃなかったっけ?はぁ…なんで帰ってくるかな…今楽しんでるの、わかる?
空気読んでくれよ…?だからお前金以外に価値ないって言われんだよ」

「あはは!酷い言われよう~んんっ♡やんっ♡ねぇ?ぼくのことは好き?愛してる?」

「もちろん愛してる」




2人の会話が頭に入ってこない
僕、今日は日勤だって言ったよね?
記念日だから早く帰るって…
でも、僕のこと存在しないみたいに2人はキスしてる
獣みたいな酷い交尾見せられてる気分になる…
お金以外に価値がないの?僕、彼にとってお金だけの価値だったの?

変な汗が出てくる、気持ち悪い…
こんな所いたくない…




知らない間に部屋から逃げていた…










「っえ………うぇっ………げほっ…げほっ………なんで…なんでだよ…」
気が付くと近くの近所にある大きな橋まできていた…胃液が込み上げてきて川へ少し吐いてしまう…
彼との記念日に彼と愛し合っていたのは後輩…
ああ、僕は愛されてすらいなかった

投資したいとか歌手になる夢があるとか…全部応援してきたのに、お金だって…
ああ、そうか僕じゃなくてお金が好きだったのかな?お金以外価値がないから後輩に彼、取られちゃうんだ…





あの家には帰れない、後輩とあんなことする所に戻りたくない…
どうしよう…彼との交際反対していた家族に合わす顔がない…助けてって言いに行けない…
後輩に彼氏寝取られましたって相談できる相手も友人もいない…





どこにも僕の居場所ないじゃないか




ぼーっと川を眺めてみる…
なんで橋まで来ちゃったんだろ?
…………このまま川に流されてるのもいいかもしれない、僕の居場所は無いんだから…
ああ、この世界から消えてしまいたい…




猫の声が聞こえた気がする
橋から身を乗り出した僕の首にぬるりと何かが触れた













『ようこそお客様、カフェ〚      〛へ
本日はどの様な人間をお探してしょうか?』

猫のシルエットを持つ異型の店長のカフェは本日もほぼ満席だ、元々席数も少ないがそれを抜きにしても最高のサービスを提供してくれる数少ない店として人気がある

本日、最後に入店されたお客様は額にも目がある腰のあたりから虫の手足が生えている人外の男性
珍しい蜘蛛の因子を、持っておられるようだ



『友人からここを紹介されてね、素敵な気持になれると聞いて来たんだ
愛に飢えている泣き顔がかわいい子はいるかな?』


『素晴らしいタイミングです、お客様
つい先程来た従業員がピッタリかと…ではこちらへどうぞ』





落ち着いた雰囲気の店内に響く異音
趣きがあるなと客は考える



個室スペースに通され、暫く待つ蜘蛛の人外の元へ店長が一人の人間を抱えて戻ってきた

肩まで伸びる茶色の髪、口枷をされ、今にも泣きそうな表情は少し幼い感じがするが身長はそれなりに高く、M字開脚を強要・拘束される身体が震えている


丁寧に蜘蛛男の前へ人間の青年を下ろすと
『どうぞごゆっくり…』
そう言い退室してしまう、残されたのは蜘蛛の人外と怯えた青年、青年の目には新たに涙が浮かぶ


可愛らしいその姿に心が躍る
『とてもかわいいね、名前はなんて…ああ、口枷が邪魔だった、取ってあげよう』

口枷を外されると呼吸を整えながらも恐怖でカタカタと歯を鳴らして怯える青年はとても可愛い…素敵な店員さんだ…とても美味しそう…

にっこりと優しく微笑み名前をもう一度、蜘蛛の人外は青年へ向けて問いかけた











Side 寝取られたお兄さん(千景)


橋から身を投げたはずなのに目が覚めたら知らない場所にいた…声を出そうにも僕の口に何かが入っていて喋れない…裸でM字開脚とか酷い格好で何処かに監禁されて…る?

背中とお尻の下はクッションとラグが引いてあり痛くない、拘束されていてこの格好のままなのが恥ずかしい…僕は誘拐されてしまったんだろうか…?

暫く何も出来ずに居ると扉が開いたのか眩しくなり、目の前に猫のようなシルエットの化け物がいた、何、何?この生き物…!?
人間ですらないのに誘拐されたの…!?
黒い触手のような物が僕に伸びてくる…
震えが止まらない、僕はどうなってしまうんだ…






裸で抱えられ移動される屈辱の果てに、連れてこられたのはカフェの個室スペースみたいなところだった…周囲に響く異様な音と声が既に怖い…
机に秘部を晒して置かれ、目の前の額にも目がある腰から虫みたいな足が生えている人の前に置き去りにし猫のような化け物は出ていった


よく見ると蜘蛛っぽい男…どうみても人じゃない…サラサラの白い髪に笑うと牙が見える、こわい、食われるんだきっと…
蜘蛛っぽい人は僕の口枷を外し名前を聞いてくる…答えないと、答えないと…!


「あ、あ、ぼ…っ…………ううっ…………ぼく、っ………」


恐怖で声がでない、怒らないで…お願いします、今名前ちゃんと言うから…痛いことされるかもしれない恐怖で震える


『ゆっくり、ゆっくりでいいよ、すごく震えてるね…私が怖いかな?
人間として生きてる限りなかなか見ることはないもからね、実はすぐ身近に私達のような存在っているんだよ?住む世界を違えた近隣住民みたいなものかな…深呼吸して、そう、怖いことはしないから落ち着こう…?』


蜘蛛っぽい人に頬を撫でられて深呼吸を促される…どう考えても怖いです…こんな近隣住民嫌です…
怖いことはしないらしい…本当だろうか…


「ぁ………っ、あの、僕は、名前…千景です」


名乗れた僕に対して笑顔を見せる蜘蛛っぽい人…
『ちかげくん、可愛い素敵な名前だね
教えてくれてありがとう、そうだね…少し落ち着くまでお話しようか?ちかげくんは何か聞きたいかな?』


まだ震えている僕を気遣ってくれている…?
質問していいの…?
「あの…ここは…どこですか…?僕、こんな格好で…何されるんですか…?」

一番聞きたかった事を、聞いてみた
そう質問すると蜘蛛っぽい人はにこにこして僕の身体を撫でてくる…擽ったい…


『ここは私達のような存在が来れるお店の一つ、形態的にここはカフェかな?
これから何されるか、そうだね、わかりやすく言うと、これからちかげくんは私に食べられてしまうんだよ…柔らかそうでとても美味しそうだね…?』


蜘蛛っぽい人が撫でてくる手が僕の首筋に触れ、心臓の上まで移動する…心臓ある部分を指でトントンされて言いしれぬ恐怖が襲ってきた
「…………はっ???な、何言って…?えっ?…………ひっ!!!!、やだぁ…っ食べられたくない…痛いのやだ…こわい…っ」


恐怖で涙が出てくる
やっぱり食べられるんだ、やだ、やだ、怖い
その牙で食い破られるの?痛いのが怖い、怖い怖い怖い


『ああ、怖いね…、すごく震えてかわいい…
食べるっていっても、痛くないよ?怖くないから…素直に受入れて…ね?』


蜘蛛っぽい人が涙を拭って痛くないと説明してくれる、本当に…?
本当に怖くも痛くもないのだろうか…?
食べるなら痛くしないでせめて、身動きすらできない僕は助からないなら痛くないほうがいいと考えていた







カリカリカリ…カリカリカリ…♡
ぴちゃぴちゃ…ぴちゃ♡
「あっ、あっ…あぁ…だめ…っ…ひんっ……」


ほんとに痛くない食べられ方だけど、だけど…
食べるって意味が性的には方だったけど…
蜘蛛っぽい人が僕のペニス舐め、長い指で扱いてくる…僕の乳首、小さい蜘蛛に噛まれてる…

知らずに声が漏れる
怖い、怖い、気持ちいいって思ってしまうのが怖い…怖いはずなのになんで僕のペニス勃ってるの…先走りまで優しく舐めないで下さい…
白いふわふわした毛に包まれた小さい蜘蛛に乳首かりかり甘噛みされて気持ちいいなんて認めなくない…怖い…僕にこんな事して何になるの…


「ひっ、んっ…やだぁ…ふえっ……うっ、うゔっ…やめて下さいっ…なんでこんな、こと…こわい、こわいよぉ…」


彼氏に浮気されて寝取られて散々な日なのになんでこんな目にあってるの
怖い、認めたくない、こわい…
子供みたいに、泣いてしまった僕を見て蜘蛛っぽい人は不思議そうな顔をして、それから僕の頭を撫でてくる…


「ちかげくんどうしました?痛くは無いと思うが…気持ちよくはないですか?」


そんな心配そうな顔で言わないで下さい
この現状が怖いんだ…
「痛くない、痛くないけど…ぅ゙うう…ちがぅ…こんな、こんな所で…気持ちいいの、みどめたくない…やだ、やだ、ょ…ぅえっ…ひっく……こわいっ」


『気持ちいいの認めるのが怖いって泣いちゃうなんて…ちかげくんは本当に可愛い…
何がそこまで怖いんでしょうね…人間は気持ちいいのが好きとよく聞くので、もっとすんなり受け入れられるのかと思ってたのですが…
ちかげくんは何故怖いんですか?』

「な、なんでって、こんな格好で、知らない場所連れて…こられて…ううっ…知らない人に襲われるみたいにされて…気持ちいいって思うの…こわい…こわいよぉ…食べられるのもやだ、犯されるのもやだぁ…ゔうっ…」


教えてって言うからちゃんと伝えたら自分の置かれてる状況が現実なんだなってわかってしまって…
酷い格好でボロボロ泣くみっともない自分も、こんな良くわかんない所で犯される恐怖があるのに触られるの気持ちいいって思ってしまう自分が嫌だ、こわいよ…どうしたらいいんだよ…
この蜘蛛っぽい人の触り方が…僕の彼氏だった人の何倍も優しい事が嫌だ…


『ああ、確かにそう考えてしまったら怖いですね…ちかげくん、犯すなんて酷いこと私はしません
ちゃんと説明してあげますね
あ、店長さんには内緒ですよ?恥ずかしがり屋らしいので…
このカフェは世界から消えてしまいたいと願う人間と私達、人を現実から切り離して幸せにしてあげたい、人ではない近隣住民との出会いの場なんです

私は愛に飢えてる子を求めました、その結果出会ったのがちかげくんです』
蜘蛛っぽい人の説明に心臓が鳴る


愛に飢えてる子



そうだ…僕は愛に飢えてる…
世界から消えてしまいたいって、僕の居場所は無いって…そう思ったからここにいるの?
人を幸せにしたい人じゃない人達との出会い…?


「………ぁ、そんな…あの……それじゃ…あなたは…僕のこと…」

『私は、ちかげくんの愛に飢えてる心を満たして幸せすぎて泣いてしまう…そんな泣き顔見せてもらいたいですね…
この話を信じてくれますか?私はちかげくんの居場所になってあげたい…そう思ってます
ねぇ…ちかげくん?私に触られて、気持ちよくなってしまうのは怖いですか?』


蜘蛛っぽい人の手が僕のペニスを可愛がるみたいに扱いてくる…
優しい顔に偽りなんてない気がして…
そうだ、僕…世界から消えてしまいたいって…ここからもし帰れても居場所無いんだ…
この人は僕の居場所になってくれるの?
帰る場所に…?お金しか価値が無かった僕、今何も持ってない、価値の無い僕を幸せにしてくれるんですか?



僕は、居場所が欲しい…………



「怖く…ないです………あの…気持ちよくなれたら…僕の、僕に居場所をくれますか…?」


蜘蛛っぽい人はにっこりと笑う
『ちかげくんが素直に私を受け入れてくれたら、私の側が一生、ちかげくんの居場所になりますね
私達の種族は依存と執着が凄いんですよ…?
私に依存して依存されて互いに蜘蛛の糸で囚われる関係になりませんか?ちかげくん…』


囚われたい…居場所が失われない関係になりたい…依存し合う関係…僕が欲しいもの…




僕を頬を撫でていた蜘蛛っぽい人の手に擦り寄る
「僕が、あなたで気持ちよくなる所…見て下さい…あなたに依存したい…です」





僕を囚えて欲しい、僕を居場所を下さい








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