人外専用カフェでテイクアウトされる彼らは

たなぱ

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社畜なお兄さんは①

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 毎日生きるのが辛い…新入社員で入った今の会社はおれにとっての地獄だ
 終わらない業務、終わらない残業…まともに寝たのは何時だろう?いつも常にギリギリの、命を削っているんじゃないかって生活…
 転職したらいいとか、周りは簡単に言う…でも出来ない…部長に弱味を握られてるんだおれは…


 誰にも相談出来ない、パワハラモラハラ当たり前…
 部長の駒として弱味を握られ働かされるおれは何なんだろう…
 過労死する未来しか見えない…
 このまま消えてしまいたい…もう日付が変わってる…明日も朝早いのに…充電も逃してる…


 おれという存在がいなければこんなに苦しく無いのかもしれない…隈の酷い目から涙がこぼれる…まだ泣けたんだ…おれ
 誰かおれを消してくれ…この世界から消えたい…









 ぬるり…おれの視界を何かが覆った










『ようこそカフェ〚      〛へ!お客様、わたくし店長の〚    〛でございます、本日はどの様な人間をお探しでしょうか?』


 黒い猫のようなシルエット、だが猫ではなく黒い触手が寄り集まった異型はニコニコと笑うような声を出し、店内へお客様と呼ばれる存在を案内する




『とても素敵な店だと聞いてね、来てみたんだ
 そうだな…酷く傷ついた子はいるかな?心がボロボロになってる子を食べたい気分なんだ』



 お客様と呼ばれた男は身長2mを超える、人に近い顔付きをしているが耳や足は獣、狼のような尾も生えている

『素晴らしいタイミングですねお客様!丁度新しい子を仕入れた所なんですよ、さぁこちらへどうぞ』



 店内は全て個別スペースで区切られ、ダークウッドの上品な調度品で統一された居心地のいい空間だ
 えらく繁盛しているのだろう、個別スペースは、ほぼ埋まっている
得体のしれない音と、声が響くのがこの店の特徴だ




個別スペースに通されたお客様が席に座る
広めのソファにクロスの掛けられた机、インテリアが置いてあるスペースだ
すこしウキウキとする狼のようなお客様へ、猫のような店長は少々お待ち下さいと言い、離席する


暫くすると20代くらいの黒髪の人間を連れて戻ってきた、服は身につけておらずM字開脚で固定され運ばれてくる彼の目には涙が溢れ、口枷をされ言葉も奪われているようだ…



お客様の目の前に黒髪の男を丁寧に置く
丸出しの秘部が晒されますます涙を溢れさせる様子にお客様は大層嬉しそうに微笑む

『こちら新人従業員の社畜くんです、上司のパワハラに悩まされ、弱味を握られ、過労死を望まれるかの様な過酷な業務に身も心も壊れそうなギリギリの状態でこの世界からの消えたいと願った哀れな青年です、いかがですか?お客様』


ふー、ふーと唸るような息が黒髪の男から聞こえる
怪我はしていないが隈の酷い目、やつれた身体、不健康そうな皮膚…全てが可愛らしい…


『素晴らしいよ店長!理想の子だ!いいね…最高だよ…この子は、何処まで食べていいんだい?決まりはあるのかな?』


『いえいえ、ここはカフェ〚      〛自らの存在を自身で放棄した子を雇っておりますので、最後まで食べて頂いて構いません、時間制限もありませんのでどうぞごゆるりと…』



そう言うと店長は退席する
残されたのは黒髪の男と狼のような人外の男
黒髪の男は涙を溢し悟る、ここで食われて死ぬのかと…











Side 黒髪の社畜

終わらない仕事が今の生活が嫌で消えたいって願ったら変な所にいた…なんだよここ…まるで厨房みたいな所に座り込み、ぬるりと気持ち悪い黒いうねうねしたやつに拘束されていた…
そこへ、猫みたいなシルエットの奴が現れおれはここの従業員になったと言われた

反論する間もなく口枷をされ、全裸に剥かれM字開脚で拘束されてて理由がわからなくなった
お客様に呼ばれるまではここに居て下さいと入れられた場所は冷蔵庫の様な檻
寒くもないし密室でもない…同じような格好の男がおれの他に3人いた…みんな泣きそうな、絶望したような表情をしている…

おれは今から何されるんだ…誰も教えてくれないことが何より怖い



暫くするとおれの他3人は猫みたいなやつに連れて行かれた…檻の中にはおれだけ、次はおれの番だ…
震えながら待つと『お客様がお待ちです』そう呼ばれてしまった…

M字開脚を晒しながら運ばれることが辛い、店内を移動するが全て個室スペースになっているカフェのような見た目だった、綺麗な内装に似つかわしくない水音と男の鳴き声が聞こえで来なければもっと冷静でいれたかもしれない…


恥ずかしい格好のまま連れてこられた先には、人と犬を足した様な見た目の男が待っていた
男に全てを見せるように机に置かれるおれ、楽しそうにこちらを見る人外男が怖い…怖い…

そいつは猫みたいなやつに何処まで食べていいかなんて聞いていた…冷蔵庫みたいな檻に入れられた事と重なり悟ってしまった…
おれ、喰われるために運ばれてきたんだ…

何も良い事が無い人生だった、辛くて悲しいことばかりだった…こんな所で食われるならせめて痛くないように食べてほしい…そう思った…












『ああ、社畜くん可愛いね……よしよし泣かないで?泣き顔も良いけど気持ちいいって顔の方が素敵だよ?
おちんちん舐めてあげるから泣き止もう?』


「んぐっー!!んっ、んんんっ!?ん゙ぐっ♡んんっ♡ん、♡っ♡」


食べる意味が違ってた
人外男は舌なめずりをするとおれの涙を舐めて、そしてちんこを舐めてきた…
知らない人でもない奴にちんこ舐められて怖くない訳が無い、ほとんど動けない身体を身動いで抵抗するけど無駄だった…犬みたいな舌がちんこ全体を刺激してくると怖いはずなのに勃起してて…そのままイってしまった

ここから食べられるかと思ったけど人外男はおれを撫でながらセクハラまがいの事ばかりしてくる…口枷は取って貰えて無くてやめろって声も届かない…

今、おれはケツに指入れられて泣いている…


「ん゙っ!ふぐぅ!!ん゙ん゙ーーー!!ん゙っ!?んん゙っぐぅ…」
優しくケツ中撫でられてる、痛くはないけど違和感がすごい、男なのに男にケツの中触られてる事が屈辱でずっと泣いてる…時々ちんこ舐められると男だもん反応して射精してしまって更に悲しくなる…


『社畜くんこういうの初めてな子なのかな?なかなか慣れないね…ぼくは君を気持ちよくしてあげたいんだけど…
そうだ!ちゅーしよう?気持ちいいこと怖くないよって教えてあげるよ』


ちゅー?何いってんだよこいつ…
そう思うけどそれを言ってこの人外が怒るのも怖い…今の所痛いことはされてない…されてないけど許容できるものじゃないんだ…

おれの口から、口枷が外される、楽になる呼吸…やめろ変態と罵声を浴びせたい気持ちと怖い気持ちの中で呼吸を整えていると、口をまた塞がれた


「んんんっ!?…っ!?んん゙ーー!!」
ぐちゅ、くちゅ…ぬりゅ…くちゅくちゅ…♡
人外男の舌がおれの口を犯す、口内を舐められ、舌を追われ絡め取られて、時々扱かれる…人の舌じゃないザラついた舌が怖い


『ぷはっ!…うーん……まだ怖い?社畜くん怖がりなんだね…これまでいっぱい悲しいことあったのかな…
ぼく、こんな見た目だけど怖くないよ?
デカいぼくみたいなの怖いかな?
素直に受け入れてくれたら嫌なこと忘れられるくらい幸せになれるんだけど…』

これの何が幸せになれるんだよ…怖いよ、気持ち悪いし…怖い…

「おれ、おれ、男…お前だって……こんなの、無理…こわい…」

言葉を選び人外男に伝える、通じないと思う、下手したらブチギレて噛まれるかもしれない…
ずっと涙が止まらない、こえーんだよ…



『よしよし泣かないで社畜くん、目腫れちゃうよ?男同士でも怖くないから…ね?
ゆっくり覚えようか、ぼくが選んだ条件教えてあげるよ、酷く傷ついたボロボロな子を幸せにしてあげたくてねそんな子探して君が選ばれてきたんだ
社畜くんはボロボロじゃないの?傷ついてないの?』

ボロボロでもう駄目なおれを幸せに…?
優しい顔で言うなよ人外じゃん…人間食いそうな見た目して…おれズタボロだよ…明日を見たくないくらいもうダメなんだよ…この人外男はおれのこと聞いてくれんの?

「おれ…おれっ…………上司に…弱味握られて…毎日死にそうなくらい働いて…全然寝る時間無くて…それで…」

『うん、うん…』

頭撫でられてる…おれの辛い話聞いてくれる…ちゃんと聞いてくれるんだ…誰にも相談できなかった…相談したら上司にもっと酷いことされそうで怖かった…

「………毎日辛かった…なんでおればっかりって…ひっく…ううっ…」

『社畜くんは我慢強かったんだね、すごく偉いよ弱音見せないで頑張ってたんだ…凄いことだよ、でも無理しちゃった、人は弱い生き物なのに頑張りすぎちゃったね…
ねぇ…社畜くん、ぼくは君をいっぱい頑張ったねって甘やかしてあげたい…駄目かな…?』

優しく撫でられながらおれを甘やかしたいって言ってくる…誰かに頼りたかったでも怖くて我慢してたおれを偉いって無理しちゃったって…
もしかしたらこれは夢なのかもしれない…夢で甘やかされてみたいおれの願望なのかも…

「ううん…いい、いいよ…甘やかして欲しい…」

夢なら甘えてもいいと思う








恥ずかしいM字開脚から解放されて人外男さんの膝の上に向かい合わせに乗っている
尻尾もおれに寄せてくれてもふもふが太ももを撫でるのは悪くない…

『社畜くん、甘やかされるキスから覚えようか
ぼくが君の口の中、いっぱいイイ子イイ子してあげるから、素直に受け入れる練習しよう?
ゆっくり社畜くんの舌、よしよししてあげる、べーって舌出してみて?』

素直に…素直に…夢に素直になる…
「はい……っ」

舌を人外男さんへ伸ばす、伸ばされた舌に軽くキスされて舌の裏ぬるぬる舐められる、人外男さんの舌はおれよりかなり大きくて犬が水飲むみたいに舌を巻くと包まれるみたいになってる…
舌の温度も違う…人外男さんの熱い…
舌を吸われて全体をペロペロ舐められるとむず痒くなってきてしまう…

「っ………??んっ、んん?んぇ…あっ…?♡」

舌を扱かれてそのままおれの口の中まで流れるように弄られる…上顎こしょこしょされるのビリビリした…何これ…?
舌がぐねぐね動く、イイ子って口の中よしよしされてる…気持ちいい………

「んぁっ♡はっ、うむっ…っ♡んんっ♡はっ、はぁ……あぅ♡んーーーっ♡まっ、まってぇ……♡」

ちゅぽっ…
まってって言ったら名残惜しそうに人外男さんの舌が抜けてしまう
『大丈夫?無理しちゃったかな?ごめんね』

勘違いしてる、違う、そうじゃないんだ…
素直に受け入れて答える、気持ちよくてすこし怖かった…
「ちが…ちがうっ…気持ち………よかった……から…あの…」

『嬉しい……社畜くん、気持ちいいって身体が理解出来たんだね?すごいよ!イイ子だね~忘れない内にもう1回復習しようか?』


頭と背中を撫でられる、そのまま人外男の唇が近づいてきて…舌を出して迎える、さっきよりも少し強く吸われたり、扱かれたりするのに気持ちいい…

「んんんっ♡んぁ…♡あっ…はぁ、はぁ……」

『ふふ…気持ちいいって顔すごくかわいいよ、上手にキスで甘やかされて偉いね
社畜くんは、気持ちいいの嫌いじゃない?』

「んっ…嫌いじゃない………甘やかされて気持ちいいの…好きかも…」


ほんとに気持ちよかった…甘やかされてた…人外男に褒められるのも撫でられるのも落ち着く…おれの敵じゃないって気持ちになる…やばい…


『あーもう、可愛い、社畜くん慣れないからゆっくりだけど、いっぱい甘やかしてデロデロにしてあげたいんだよ~社畜くん次のステップ行ってみようか?
今度はさっきのリベンジ、お尻の中気持ちよくなってみよう?』

向かい合う様におれを抱きかかえる人外男の手がおれのお尻を両手で揉んでくる…穴にすりすりって指が触れるのがさっきと違ってむずむずする…なんで…

「お尻…気持ちいいのは…えらい?」

『すごく偉いよ、ぼくのことちょっとでも信じて甘やかされてもいいって気持ちにならないと、気持ちいいにはならないから
社畜くん、ぼくにお尻の穴見せてくれるかな?初めての出会った時のポーズできるかな?』



M字開脚を自らの晒せって言われてる…
なのに…だけど…気持ちいいのを甘やかしてって言うのはえらいんだ…
人外男さんの膝から降り、机に腰を下ろす、拘束されたわけでもない自らの意思で膝を抱きお尻の穴を彼に見せる

「おれの…お尻甘やかして…?」








これは夢だから
いっぱい甘やかして…♡



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