離縁しようぜ旦那様

たなぱ

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夫婦編

変わる日常

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本人に全く自覚が無いものの、初夜で目出度くフリード様との子を授かったおれの日常は変化しつつある
変化してない事も多いが、何より別邸生活から本宅にある奥様部屋を使用し始めた事が何よりも大きい
フリード様の部屋と繋がってる例のアレだ


ドラレイド帝国の国民性?獣人の習性?から夫は妻をいつでも側に置き、連れて歩きたいっていう部分でおれは外出と執務以外、ほぼフリード様に抱き抱えられて移動している…
いや、嬉しいんだけどね…なんかやっぱりね?
足腰弱くなるからそろそろ下ろして?って言うまでひたすら甘やかされているのだ…改めて思うけどレラージェ国では考えられなかった距離感過ぎる


メアリー始め辺境伯にいる皆さんはそれはそれはそんな光景を微笑ましく見守ってくれるからなんかもう…

あと、自分に妻って気持ちが芽生えたからなのか毎晩お腹の子のために激しく交尾されるのを楽しみにしている自分にだけは気付きたくなかった…!恥ずかしい…でもまじて気持ちいい…
淫紋パワーで本当多少の無理が無理じゃなくなるもんだから激しく抱かれるの好きになってる恐ろしい…

でも自ら種付けプレスして♡って甘えて、中出しされてお腹キュンキュンして喜んでるのは本当なんだよな…朝になると本当恥ずかしいんだ…!!




でも、普通に考えてすごく大切にされてるの分かるし、フリード様が好きな気持ちも本物で毎日充実した生活を送っている
……………ふと、疑問に思った一夫多妻制の時はどうやって妻を運ぶのか?って質問に日替わりで運ぶ妻を選ぶって返って来て、うわぁってなったから…おれはまだドラレイド帝国に対する知識が足りてないんだろう


とりあえず辺境伯夫人としてのお仕事も少しずつ教えてもらってるし、働かないで毎日畑仕事♡は流石にしてない…腹に子が居るのにそんな激しい動きはちょっとやっぱりみんな心配するみたいだからだ

裏庭と言う畑はチュウ太くんが主体となってちゃんと維持しててくれてとても嬉しいし…




あー毎日平和だなーって今日も思うのだ





「………いやいや、平和過ぎてなんか怖い…!フリード様、こんな平和で幸せでいいんですかね?おれ」

「………?急にどうした…?
これまで色々不憫な目に遭わされたんだ、今が幸せだと思えるならそれを堪能しても何ら悪くないと思うが…
何か怖くなる心配な事でもあるのか?」


現在もフリード様の膝の上
執務の合間に、おれが辺境伯夫人の勉強している部屋まで来てくれてお腹擦られながら膝の上で甘やかされているこの現状の何処に心配があるのかって言ったら何も無いが、無いけど平和が続くと急に怖くなるもんなんだよーって言うしか無かった…後は…


「あ、昔からおれトラブル巻き込まれ体質みたいな部分があって…それもこの平和が続くと怖い!に繋がってるのかも…?
………これから社交とか出始めたら…トラブルを釣り上げてきそうで怖いのかもしれません…」


そうだ、昔からおれは父様になんでトラブルに自分から両足を突っ込みに行くかな!?って言われてたっけ…おれ的にはトラブルに巻き込まれに行ってるわけじゃないけど…理不尽な現場とか見ると放置出来ない体質なんだよな…

元々、人質として家から出さないって体でアデルバイト辺境伯に国の命で嫁いだ経緯があれど、フリード様と真に夫婦になりこれからは家を出てパーティーとかの社交にも参加する予定だ
だからこそ、これまでの平和がトラブル吸引?体質なおれのせいで崩れたら怖い!なんかもう平和が続くって事自体怖い!ってなってるのかもしれない

もしもフリード様をトラブルに巻き込んでしまったらって心の何処かで不安なのかも…



「そうだな…人族の妻はかなり珍しい…
だから社交では常に俺が側にいるから安心しろ
トラブルを釣り上げて来たとしてもそれを解決するのが夫である俺の役目だ、それに皇帝から迷惑を被った仕返しにトラブルを押し付けたっていい…だから心配するな」


フリード様はおれの不安を取り除いてくれるみたいに頭をなでてくれる…ついでにキスまでしてくれる…何その感じっ…くっそかっこいい、すき

お揃いで服を仕立ててパーティーに行こうって言われてまじでドキドキしてしまったのは内緒だ
けどそんなに珍しいって、人族と獣人って婚姻までしている人は少ないんだろうか?



「おれみたいに婚姻してる人ってかなり珍しいって事は殆どいないんですか?」

「いや、かなり珍しいがいないわけじゃない
ただ、やはり生活から見た目、全て違う者同士の婚姻になるから…高位な貴族である程に珍しいと言うべきか…

国境近くの街のように互いを知り合って恋仲になるならいいんだ…市民の間では少ないながらも一定数いる、しかし…ドラレイド帝国は戦争で大きくなった国だ…それ故に人質として嫁いで来た者が殆ど…だが、獣と交尾などしたくないと拒否し………結果…」


そこまで教えてくれてフリード様は黙ってしまった
おっと…これはもしかしておれがここに嫁いできた時の状況が最悪の展開になった場合の結末を言ってるのかな!?
獣と婚姻し子を残す為に交尾する…それだけ聞くと不快だと思う人が殆どだろう…種族の差って色々難しい…


「大丈夫です…言わなくてもわかります…
けど、フリード様が旦那様でおれはこんなに幸せなんだから、おれたちが愛し合って、種族の差とか全く問題ない!交尾最高!って伝えていきましょ!」



なんでそう言ったかわからないけど、フリード様が頷いて、嬉しそうに狼耳をパタパタさせながらおれを抱き締めてきたからきっと嬉しかったんだろう

そう言えば…なんか前にドラレイド帝国の第三王子にレラージェ国の問題児第二王子が嫁ぐとかなんとかかんとか言ってなかったっけ?




それは…大丈夫だったのか?








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