離縁しようぜ旦那様

たなぱ

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溺愛編

嫁が可愛い?いや恥ずかしい

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 Side フリード




 嫁であるリデンが可愛すぎて世界を救える
 いや、本当に可愛すぎてきっと今なら災害級の魔物でも一人で討伐出来そうなくらい俺の心が満たされまくっている



 先日、リデンが俺を夫として認めてくれた… 
 本当はもっと時間をかけてリデンの言う友から夫婦へと認識を徐々に変えていき、結婚記念日とかで最初からやり直そうって感じの予定だったのだが…

 まさかリデンの方からおれを求めてくれるなんて思っても見なかった…そのきっかけなのか雰囲気なのか…キスの現場となったあの喫茶店には感謝しかない



 ドラレイド帝国では男女など関係なく同性でも結ばれ魔法によって子を孕む…
 だがレラージェ国ではそうではない為、リデンが同性である事を悩んだり、気持ちの変化について行けず俺を受け入れたい気持ちと、友と言ったのに都合がいい事を言ってごめん…など、泣きながら話し、どうしていいかわからなくなっている事を教えてくれた事が嬉しかった

 俺は何があっても離縁などする気は無い、それは番だからという気持ちもあったが、共に生活しリデンの事を深く知るほどに本当に愛おしく…手放せなくなっているからだ
 例え番でなくとも俺はリデンを愛していたと自身を持って言える



 そんなリデンが気持ちに気付いてから俺との触れ合いを求めてくれるようになった
 もう、直ぐ様ここに土地を買い、家を建てて初夜をやり直し奥まで愛したい衝動に駆られるほど可愛すぎる程に…求め方が可愛い
いや、流石にちゃんとアデルバイト辺境伯に帰ってから愛するが…

 自ら俺の胸に飛び込み、キスを強請る姿が可愛らしい…上顎を撫で、舌を優しく噛まれるのが好きだと求める姿も…



 早くアデルバイト辺境伯に帰りたかったが、初めてだという貴族はあまり利用しない宿に泊まり、観光してから帰りたいと言うリデンの望みを叶えるため風呂の質が最高の宿を取ったが正解だった
 まさか一緒風呂に入るだけでなく、愛撫までも求め、そのかわいい性器も触ってほしいと強請られたのだから…

 リデン…これからドラレイド帝国での夫婦について学ぶお前はまだ知らないだろうが、夫に甘え愛撫を強請ることは獣人として子孫繁栄に繋がるとても良い行為だ
 それを知らずに恥ずかしそうに足を開いて強請る姿も、俺の手で性器を扱かれて他人から与えられる快楽に怯えながら射精する姿も愛らしかった…
途中から快楽に飲まれ喘ぎながら気絶したリデンは、乳首を触ってと言ったことや早く抱いてと泣いた事を覚えているだろうか?最後にしたやり取りも…



「やぁ♡♡ぁんっ…♡イく♡イぐっ♡んんんぁぁ゙ぁ゙ーーー♡♡♡♡は、はぅ………やだ、フリード様、やめ、ないでっ…抱いてくれよ…ひんっ♡♡先っぽだけじゃ、足りないっ…ん゙んっ♡あぁ゙♡♡」

「ああ、もっと扱いてやろうな♡亀頭も磨いて綺麗にしよう…何度でもイっていい、だが抱くのは帰ってからだ…俺と初夜のやり直しをしてくれるんだろう?

…………それとも観光をやめて明日朝一で帰るか?」



そう、聞くと直に帰ると泣いて、可愛らしく潮を噴きながら気絶してしまった
なんだこれは嫁があまりにも可愛く、愛おしい…
流石に気絶したリデンを快楽でせめて覚醒させるなどしない…ぐったりとしたリデンを抱え直しせっかくの湯を楽しませてあげようともう一度身体を洗い湯船に浸かる

イった余韻なのか、ただ抱きしめているだけなのに時折震えながら甘い声を出すリデン…お前は俺を暴走させたいのか…?

いやいやとどまれフリード、それではただの獣だ
可愛すぎて望まれるままイかせまくってしまったが、人と獣人は身体の仕組みが違う…どの程度が限界なのかも確認していかないとな


そう思った矢先、まさか翌日チェックアウトの時間になっても目を覚まさなかった
やや心配になり早く帰ろうと馬車に乗り、国境を越えるまでリデンが目覚めないとはその時思ってもいなかったのだ


人の身体は脆い、そう俺に示していると思えてならなかった






………………………
………………
…………

うわ超気持ちいいやばい!フリード様好き♡とかお風呂でえっちな裸の付き合いしていた時の記憶が途中から無い…目が覚めたら馬車がパカパカしているってどういう世界?
目を開けるとそこは心配そうに俺を見つめるフリード様……………おおおうこれは絶対、おれ心配かけてる奴じゃないですか…


「ふ、フリード様…おはようございます…?えっと…昨日のこと途中から覚えていなくてですね…?おれは昨晩何処まで…あの…失態を晒しましたか…?」

「っ…………目覚め…よかった…!!失態など何もなかったよ、リデンは何も悪くない…あまりにも可愛くて止められなかった…慣れない身体に潮吹きまでさせた俺が悪いんだ…
身体は大丈夫か?まさか半日以上の目を覚まさないとは…体液消失による魔力枯渇はしてないか?」


ぎゅうぎゅうとおれを抱きしめて心配してくれるフリード様がとても優しい…
え、おれ潮吹きなんてしたの?男なのに!?それはお漏らしではなくて!?!男でも潮ふけるって本当だったの!?
そしてそういえば体液にも魔力が若干宿るなーって思い出し…射精とか潮吹きとかして魔力失ったって考えたらなんか恥ずかしくていたたまれなかった…


なんかもう恥ずかしい!!!ってフリード様の上着の中にもぐり込むように顔を隠し、本当は国境から狼フリード様に乗せてもらう筈だったが恥ずかしくてそれどころではなく…というか隠れていたら暖かくて寝落ちして志満い、そのまま馬車で帰宅する事になった
























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