悪役令息はモブに愛を捧ぐ

モブは毒を食べる(モブ視点)

side　モブ




討伐作戦と言うなの合同合宿にゲームで出ていたあのなんかやばい黒い毒を使う化け物のがボスとして出るかもしれない、そんな中…推しは言った


毒耐性あればいいじゃないかと


そんな簡単に毒耐性って付けられるの？ゲームでも一応あったけどステータスの一部扱いでとても上げる余裕はなかった…！
多くのシナリオを見るには魅力とか勉学とかのステータスが重要だったから…！このイベントも、毒耐性なんて不確かなモノよりも、毒消しを飲みまくりながら耐久戦でクリアしている人が多かったイメージだ
イベント限定の描き下ろし野営衣装…！！！リナルド様も勿論着てた！しかし攻略対象ではない為、手に入らないオープニング噛ませ犬出演だけの神衣装…！！それも見れたらいいなーとかそわそわしているのは内緒だ


魔力の相性がとんでもなくいいと出来る毒耐性付与とかさ…！して欲しくなるじゃん！
なんでリナルド様は毒耐性なんて持ってるか気になっけど王族に嫁ぐのに必須って言われて理解した………確かに日々毒を盛られる可能性がやばいお家に嫁ぐ予定だったら必須だよね…
何年も何年も努力して手に入れた耐性を僕にも分けてくれる…嬉しくない訳が無い！！！推しから貰えるなら僕何でも欲しいです！


そして始まる毒耐性付与してもらおうタイム♡
なんでか全裸に剥かれ、リナルド様も全裸になり最高に美しい裸体を鑑賞してたらそのまま抱っこされた……………うん…………………


僕に起こったことを一言で言おう
推しがエッチ過ぎて僕もエッチになる！！！




いや、あの本当…………リナルド様…………あの…………ほんと僕、後戻り出来ないくらいイかされてる気がするんです…全然嫌じゃなくて…むしろ嬉しくて………推しエッチ過ぎてやばくて…………やばい♡んですけども！！


毒耐性を手に入れるってどんだけ苦しいんだ？嘔吐か？吐血か！？！失神か！？とちょっと苦し過ぎて無理ですとか言いそうで、緊張していたのに…現実は快楽責めのような…快楽拷問みたいな………うううううっ♡イき地獄だったぁあああ♡♡♡

何度もリナルド様の手で射精させられて…減った分の魔力を毒情報込みで口移しで飲まされて…お腹に魔力流されて取り込んで…………余りにも気持ち良すぎた………
毒効果で吐き気とかさ目眩とか激痛が走るんだよ身体を…でもそれを遥かに上回るリナルド様から与えられる快楽が強すぎて…………血反吐吐く場面でイってたんだよ僕
射精すると偉いねって亀頭責めしてくるリナルド様もとても最高に輝いてえっちでした……うううっ………すき…！！！


気持ちいいの怖くないってことはわかってる、わかってるけど毎回キャパオーバーなのを叩き込まれてる…気持ち良すぎて怖いって泣いちゃうのは仕方ないと思う………それも込みで、怖いって言うと甘やかしながら僕を愛してくれる…幸せ過ぎるんだよ～～～♡♡♡
モブ相手にあの笑顔！あの包容力！！推しが近くて心臓が爆発しそうです………すき
そんなこんなでイき地獄とかいうゲームの成人向けでも無かった展開を僕は体験し、そして何度も快楽で気を失って毒耐性を得たのだった




目が覚めたら…どっぷり夜でした
昼食後から始まったお風呂で毒耐性付与しようぜ♡イベントは何時間されていたのでしょう………
もう、淫らになってお嫁にいけないっ♡♡♡僕婿予定だけど！！！！


程よい倦怠感の中、僕はリナルド様に抱き締められたままベッドで寝てました…推しの睫毛の本数まで数えられる程の近さ…暖かさ…♡♡すき
きっとこれからもこの体勢で寝ることが常になると思うとドキドキしてしまう…
おはようって、おでこにキスしてくる推しは寝起きの僕を殺そうとしているのだろうか…………心臓に悪い！！！！




「リナルド様………あの、僕、途中で気絶しゃったから………ちゃんと毒耐性付きましたか…？」


ちょっと心配になって聞いてみた
何回も気絶してて毒耐性付与出来なかったよって悲しい顔を見るのは嫌だった…また頑張るから呆れないで欲しいとかそんな気持ちも過ってしまったけど…リナルド様は笑顔でこう言った


「毒、食べてみればわかるよ」…………と








本日の夕食
食堂からテイクアウトした
季節の野菜スープトマト仕立て(毒魔法を添えて)
デミグラス仕立てのビーフシチューとパン(毒魔法を添えて)
桃とミルクのジェラート(毒魔法を添えて)

以上！！！！
見た目にはわからない毒料理パラダイスである
毒魔法は毒耐性を付ければ自ずとその毒を使えるのだという………え？そうなの？？
リナルド様が自分と僕の料理に毒魔法を掛けていく姿はやばかった……手際が良すぎてかっこいい……！

そんな姿にドキドキしていると、毒入りビーフシチューを僕にあーんしてくれるリナルド様が現れ、僕の心臓は毒を喰らう前から動悸と息切れに襲われたのだ



ぱくりとビーフシチューを一口食べた時、身体が理解した…毒耐性の効果、それは想像以上にやばかった…

判るんだ…美味しい料理はそのままに…
毒の存在が…解毒の方法が…
致死量の神経毒、吐血を伴う毒、魔獣をも失神させる毒…………その効果が判るのに…僕には効いてない…違う、息をするように毒を解いて無害にしているんだ………そのまま何気なく食事が出来る…なにこれっ！！！！


「り、リナルド様…！？これって……？？？」

「わかるだろ？毒、エアがいっぱい頑張ったからちゃんと毒耐性付与成功したんだ
これで合宿にもしも化け物が現れても…おれたちは負けない………な？エア」



余りにも僕にとって凄い耐性だった
毒消しなんて比じゃない…毒を受けた瞬間解毒できる力…！
生半可な気持ちじゃこんな耐性付くはずがない…これは、死に物狂いで得る物
リナルド様の努力…既視感の世界を一人で生きてきた、未来のなりたくもない王太子妃の命を課せられていたけど、命を全うしようと努力した結果身についた物だ…………



知らずにリナルド様を抱き締めていた
僕を大切に思うからこそ、血の滲む努力を、この力をくれた事が嬉しい


「リナルド様、ありがとうございます……絶対勝ちましょうね…ヒロイン♂に…！」

「ああ、エアが居てくれるならおれは…おれ達は負けないよ」







毒耐性を手に入れた、諸々準備もした、テントの立て方とか！

そして、合同合宿が始まった








「あ、エア…ちょっと注意点なんだけど毒耐性の事、おれから付与されたって内緒な？
辺境伯で魔獣と戦うために自力でなんとかしたって事にしておいたほうがいい

一応、王家の機密なんだ、このレベルの毒耐性
あの王太子殿下はサボってきたからここまで使えないけど…あと、余りにも人生諦めてて、毒耐性極めすぎて同時に毒も扱えるようになるって王家は知らないからこれも内緒で
変な疑い掛けられたくないからな」



毒耐性付与は一応国家機密だった…
毒まで使えちゃうリナルド様自体が機密だった………
僕は機密の仲間入りを知らない間にしていたのだ