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魔族と人国と僕ら
7.夢の現実
しおりを挟む私は、怖かったのだ…
ただ1人あの国で洗脳が解け、周囲の異常さに平常心を保つことも、周囲にバレてはならないと心を殺す事も…自分が自分で無くなるようで、心が死にかけていたのかもしれない…
異質で異様な神を崇拝し、人を贄として扱う祖国
洗脳されている間はそれが日常で常識で、あの国の成り立ちとして受け入れ喜んでいたのに
私を贄としてのみ賞賛していた事実が怖い
洗脳中、肉体を犯され壊される事に喜びを覚えていた私の心が、身体が怖い
洗脳が解けているとバレ、新たに洗脳を施される事が何よりも怖かった……………
夢の中の彼に…夢の中でのみ合うことが出来る私の心の拠り所、優しい彼に洗脳されてしまえばもう会えない気がしていたから…
一度でいい、現実で彼に出会うことができたらどれだけ幸せだろう…しかし、そんな願いは届かない…
大神官により与えられた拷問と言うなの洗脳の上書き…肉体を貫く凶器により、贄の日超える激痛が走り、無惨にも容赦なくズタズタにされ…異物に身体を壊される中で私は、死を覚悟した
…だからこれはきっと死に際の夢なんだ…
唇に温かい物を感じ、目が覚めた…
温かい物に包まれ、唇に触れる優しい何か…
意識を集中するとそれはキスだった
私は唇を舐められ、舌を入れられ愛撫されている…気だるげな表情の彼に…
ずっと会いたかった私の心の拠り所に
舌を吸われ、くちゅくちゅと中を弄られる…
気持ちい………私にはそれしか浮かばなかった
先程まで肉体に激痛が走り身体を破壊され、洗脳されようとしている地獄にいたはずなのに…
これは、都合のいい夢
死を前に私は、自分の見たいものを見て苦痛を和らげようとしている……それほどまでに追い込まれているんだ…
私は、痛いのも苦しいのも嫌だ…贄として肉体を捧げ蹂躙されるなど、本当に嫌だ…大神官に洗脳され死ぬくらいなら、私はこの夢の中に居たい…
私が密かに心を寄せるゲランからキスをされている
、優しい腕の中に囚われる…この都合のいい夢の世界でずっと…みていたい……………
夢の世界は幸せだ…
先程まであった精神的な苦痛、肉体への痛みなど何も無い、ペニスも尻穴からも血の一滴も流れる事なく、激痛を浴びながら粘膜を削られ、拷問の様な張り型で嬲られる事も無いのだから…
それだけではない、ゲランが痛めつけられて居たはずの私の性器を愛撫してくれている…
どこまで私に都合のいい夢なのだろう?大神官が行ってきた拷問という贄としての仕事とは全く違う、優しい行為だ…
ゲランの長い指が私の尻穴を捏ね回す…シコリのような、贄の日に異物が執拗に削り取ろうとしてくる粘膜の部分を優しく揉みしだいてくれる…
トゲの付いた異物で尿道を破壊されながら血と精液を女神に捧げいた私のペニスには、痛みを感じない棒のような物がゲランの手でゆっくりと抜き差しされていた…
気持ちいい………ゲランに触れられている事が嬉しい…尿道なんて痛いだけだったのに…気持ちいい…幸福感のある気持ちよさに飲まれそうになる…
死に際にこんなにも幸せでいいのだろうか…?
もう、命が尽き果てるなら願いを言ってもいいだろうか?叶うなら、叶うことなら…
「あっ♡…………んんっ♡♡♡っ♡♡お願い、だ♡……………ゲラン、愛している………だから、私を抱いてくれないか…?ぁ………♡♡♡私、は♡、あなたに愛されて死にたい…」
『……………いいのか…?もう取り消し出来ない………おれもオアシスが好きだ、だから………死なせねぇよ』
最後の最後まで夢の中で変わらず、本当に優しい彼が好きだ…嘘でも死なせないと言ってくれる優しさが好きだ…
ずるりとゲランの指が抜かれ、熱いものが尻穴にぴったりと寄り添う…夢の中でも熱く感じるのが不思議だった
「ぁああっ♡♡♡♡おっきいっ………♡♡♡♡あっ、ああっ♡♡♡♡ん゙ッッッ、っあ、あっ♡♡♡♡」
ゆっくりとあの拷問の様な張り型と並ぶ太さと流さのペニスが私に入ってくる…
ミチミチと尻穴を大きく広げ、気持ちいいと感じるしこりをすり潰しながら、浮き出た血管すら私の中を満たし入っていく熱い存在……ああ……気持ちいい、気持ちいい……♡
ぱちゅぱちゅ♡ぐちゅぐちゅ♡♡
ぱんっぱんっ♡ぱんっぱんっ♡♡♡♡♡
「あっ♡♡あっ♡、あ♡♡♡ゲランっ♡♡ゲラン♡♡♡んぁああ♡♡♡♡気持ちいいっ♡♡♡あ、ぁ゙ぁ゙ああん♡♡ん゙っ♡ん゙っあああー♡♡♡♡」
「くっ………♡可愛いな…オアシスっ、好きだ……♡死なせない、生きろっ♡♡」
私の足を大きく開き、肩に担ぐ様にゲランは私の望みを聞き入れ抱く、肘立ちのゲランに合わせ腰が浮いたまま、抱かれる私の尻穴に大きなペニスが出入りするのが見えてドキドキする…
さらに、自分の尿道が棒をしっかりと咥え込み、隙間から先走りを垂らす光景は相手がゲランで夢だからだからだ…
時々、ゲランが私の尻へピストンを重ねながら、優しく尿道に入った棒を揺ってくれる
こんなにも開かれているのに、痛くない…時折見える粘膜にも傷は付いていなかった…
優しい行為…もう死んでも後悔などしないほど心地良い夢…
ぱんっぱんっぱんっ♡♡♡♡
ぱんっぱんっ♡♡♡ぐちゅぐちゅ♡♡♡
「あっ、♡♡♡あんっ♡ゲラン♡好き、愛してる♡中に、ん゙んっ♡♡はっ、あっ♡中にだしてくれ♡」
「っ…………♡ああ、もちろん中に出してやる♡
オアシス、愛してる♡つっ!♡ぐっ…………そう締め付けるな………♡いくぞ、出すからな♡」
ばちゅばちゅ♡♡♡ばちゅばちゅ♡♡♡♡♡
ごちゅ♡ごちゅ♡♡ごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅごちゅ♡♡♡♡♡♡♡
「あっ♡ぁ゙ああ♡深いっ♡♡♡♡あぅ♡奥深い♡♡ぁ゙、ぁ゙、♡ん゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ーーー♡♡♡イグーーーーーーー♡♡」
「…………くっ♡♡♡出すぞっ♡♡」
ぐぽっお♡♡♡♡ビュルルルルルルルルルルッッッッッ♡♡♡♡♡
私の中に、勢いよく熱いゲランの精が注がれている……♡ああ………お腹が、熱い♡気持ちいい…♡
最高に精液を塗りつけるようにゲランの腰が揺すられキスをされる中で気づいた…
何故この夢はこんなにも生々しく体温も精の匂いすらも感じるのだろうか…
私に覆い被さりキスをしてくれるゲランの心音が聞こえる…死に際の夢の世界では心音すらも聞こえるのか………?
「オアシス…可愛い…本当に愛してるんだ…
おれの、おれだけのオアシスに…なってくれ…お前と番いたい………
もうおれから離れないと約束してほしい…」
「ゲラン、私だってずっと心を寄せていたんだ…最後に夢で会えてよかったよ…愛してる、私の全てをゲラン、あなたに捧げたかった…」
ゲランの目から溢れた涙が私の胸をぬらし、ココが現実であると私が、気づくまで後少し…
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