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平凡と獣が平穏な新生活を望む話

平凡は窮地に泣く

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(モブ×平凡、全体的に可哀想です)






「さぁ、ご奉仕の時間だぜ?性奴隷ちゃん♡」




そう言うと男は、おれの拘束を抵抗すれば王女の歯を折ると脅しつつ解き、おれの前に股間を近づけてきた
既に男との望まぬキスで口の中が気持ち悪い…涙も吐き気も止まらない…それでも、これ以上のことをこれから強制されるのだ…
服を脱いですらいないのに嫌な匂いがする…触りたくない男の性器をこれから自分で取り出し、王女を傷物にしないために、辺境伯でこれ以上の事件や名を汚すことの無いように…おれは奉仕する


ヘリックとか言う男は仲間に連絡を取ると廃教会から出ていってしまった…この部屋には護衛に見えない獣人の男2人とおれと王女…絶望的な状況だ…腹を決めるしかない…

早くしろと言わんばかりに股間をおれの顔に擦り付ける男…これ以上モタモタしていればまた脅して来るだろう…
震える手をなんとか動かし、男のズボンの前を開く…下着越しなのにわかるかなりの巨根…獣臭さと雄臭さ、そして不衛生な匂いが強くなりさらに涙が滲んだ
男の物を咥えるなんてグレスに隷属されて楓原達に見せたあの日以来だ…やったこともない口淫をおれを性奴隷だと思っている男に披露する屈辱が酷い…

グレスがいつもおれにしてくれるように、やってみるしかない…心を決め下着越しに舌で性器をなぞる様に舐めあげる、先端が仕舞われている部分は念入りに唾液を塗り込み布越しに愛撫する…
まだ直接触れてないのに、臭い…気持ち悪い…気持ち悪い…………


「はは…いいな、もどかしい奉仕も嫌いじゃねぇ…」


おれの気持ちなんて関係なしに男のペニスは大きくなってきた、下着を押し上げ主張してくるそれを男は自分で取り出し早く舐めろと、おれの頬にぶつけてくる…
ズル剥けの赤黒い…雄の匂いと洗っていないかのような不快な獣臭さが酷くなる…吐き気を催す汚いペニス…畜生…臭い…嫌だ…ちんこで頬叩かれるなんて、AVでしか見たことねぇよ

赤黒い獣のペニスに舌先を近づける…意を決して舌を伸ばし、舐める、先端を少し舐めただけ異様な味と鼻を突き抜ける悪臭に鳥肌が立った、嫌悪感に怯えてしまう
でも、奉仕しないと…この男が機嫌のいいうちは王女が無事でいられる…ほんとは王女なんてどうでもいい…でも、でも…グレスと一緒にここまで発展させた辺境伯が他国との危機に晒されるのは嫌だ…


ぺろっ………ちゅ、ちゅ…ぺろ、ぺろ……
グレスがいつもしてくれる動き…先端を念入りに舐め尿道に舌を差し込む、裏スジも舐めて…竿と玉を手で扱き、もみながら亀頭を口内に招き入れる…
「んぐっ……………ぅ゙ぅ゙……………」
やばい、やばい…臭い…汚い…舌先に触れる男のペニスが嫌だ、洗ってない匂いが獣臭さと雄の匂いでさらに不快な物へ変貌している
おれの口の中を満たす匂いと存在に気持ち悪さで吐きそうになるのを必死に飲み込む…舌をなんとか絡め亀頭を奉仕するが気持ち悪さがどんどん増えていく…気持ち悪い…気持ち悪い……………舐めるならグレスのがいい…奉仕するのもグレスのがいい…
気がつくとおれはグレスの事ばかり考えて思い出す…こんな状況なのに…グレスに会いたい、会いたいよ…


「おい、性奴隷ちゃん?そんな奉仕でイけねぇーよ下手くそか?ご奉仕って言うのはな、こうすんだよ」


ぴちゃぴちゃと必死に男の性器に奉仕していたのに、男は満足しなかった…男がおれの頭を両手で掴む、そして喉へ向かってペニスを押し込んでくる


ごっちゅ!ごっちゅ!ごっちゅ♡♡
ぐぽ、ぐぽ、ぐぽ♡♡
「ん゙、ん゙んっ……くちゅ…ん゙………………っ!?!……んぐっ!?!んゴォ!!!ーーーーッッッッ!?!?」


急な喉への挿入、喉奥へ男のペニスが何度も何度も押し込まれる、ごっちゅごっちゅと喉を割り開き奥を叩く、男の陰毛が鼻に当たるのが不快だ…喉まで悪臭に犯されているような気持になる…おれの喉をオナホみたいに扱うように腰を打ち付け喉を抉ってくる…
息ができない、苦しい、気持ち悪い…気持ち悪い…


「ッッッ………ん゙ごぉ!!ぉごっ……ん゙、ん゙ぐ………ッ…」

「ぁ゙ーそうだ、いいぞ性奴隷…喉で奉仕すんだよ、噛むなよ?王女様が変わりにご奉仕する羽目になるからな…?おら、喉で先端扱け?ぉ゙、ぉ゙ぉ゙…いいぞ…出すぞ、出す…!!ん゙、ははっ、なぁ?飲めよ性奴隷ちゃん♡」

ごっちゅごっちゅごっちゅごっちゅごっちゅ♡
びゅく…ビュルルルルルッッッッッ………………♡♡♡♡
「ーーーーーーーーッ!?!?!ぉ゙ごッッッッッ!!!!!」

喉を犯され…無理矢理食道に入れたペニスから大量の精液が胃に流し込まれる感覚…胃の中まで凌辱されるような…不快感と嫌悪感と絶望と…


嫌なのに…嫌なんだ…おれはこんな事したくないのに…ずるりと抜ける男のペニスはおれの口内に精液を塗りたくる…感じたくもない男の精の味に心が壊れてしまう
男の性器という支えを失ったおれは床に倒れ込む、自分の精神を守っているのか…自分に起きている出来事なのに、他人の事のように思ってしまう…
ああ、おれは…辛くて、苦しくて…泣いているんだ…


「がはっ…………げぇ…ぅ゙ぅ゙ぅ゙っ…げほっ…はぁ…はぁ………………ううっ…ぅ゙……………やだ…やだぁ………もうやだ、ゆるじでください…………」


耐えると誓ったのに…駄目だ…嫌だ…
男への奉仕に心が折れ、床にひれ伏し、口の端から精液を垂れ流すおれはさぞ滑稽だろう…
気持ち悪い…もう嫌だ…こんな事したくない、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ、嫌だ……………………
それしか浮かばなくて、今にも気持ち悪くて、吐きそうなんだ…自分を守るように小さく丸まり泣くおれをもう放って置いて欲しかった



「は…………?何が許してくださいだ?性奴隷ちゃん?そこは、ありがとうございますだろ…?
下手くそな口淫しかできないお前に喉の使い方教えてやってるのになんて態度だ?
自分の立場わかってんのか…?なぁ………どうなんだよ」


男がおれの髪を掴んで持ち上げる…ブチブチと髪が抜ける音がする…口淫なんてした事ないんだ、性奴隷じゃないのに…おれはそんなんじゃないのに…胃の中まで気持ち悪い…男の手が存在が…怖い…怖い…嫌だ、嫌だ…


「ひぃ……!!いだい、痛い…!!ごめんなさい………ごめんなさいっ…………怖い…やだぁ…………ごめんなさい………」

掴まれた髪が痛い、犯された喉が痛い…怯え、泣きじゃくり、ひたすらに謝り続け、震えるおれを男は楽しそうに見ている…
見ないで…怖い…離して…怖い…


「……………そんな怯えてお礼も言えない………のか?…は?性奴隷ちゃんまさか、あんまり抱いて貰えていればなかった感じか?浄化使える希少価値で買われて、珍獣扱い、ご奉仕も教えて貰えずに放置されてた奴だろう?かわいそうになぁ~メス堕ちしてないのか…
やっぱいいな…お前…顔はそんなに可愛くねぇのに泣き顔が唆る…俺専用の性奴隷にして四六時中ペニス求めて泣きじゃくるようにしたいなぁ…♡」


「やだぁ………!!やだ、…おれやだ…こわいっ…………こわいよぉ………!!!離して!離してぇ!!!」


髪を離し、おれを床に転がした男に、両足を持たれ服越しにペニスを尻に当てられる
嫌だ、おれはグレスのなのに…グレスにあげるって約束したんだ…嫌だ、触らないで欲しい、触らないで…嫌だ、汚い、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ………
泣きながら怖いとか離せとかしか言えない、言葉が出てこない…


「怖くねぇよ、メスにしてやる♡足開いて暴れんなよ?俺がココの快楽も教え込んで立派な性奴隷として飼ってやるよ♡はは、手足もいで首輪付けて飼いたいなぁ…」


「ひぃ…………やだ…やだ…………酷いことしないで、やだ………そこ、触るな…離せ………ううっ…やだ…」


ズボンに手を入れられ尻穴を弄られる…グレスにも触らせたことのない、これからグレスにあげる場所なんだよ…畜生…抵抗すれば王女が、グレスとの辺境伯が…おれは………


「おい、程々にしておけよ…発情期じゃあるまいし…お前そんな男好きだったのか?引いたわ…あんまり騒ぐと魔獣が来るぞ…?」


嫌だと泣くおれを楽しそうに追い詰める男に対して王女を拘束していた方の男がそう伝える






ふと、おれの頭がクリアになった
魔獣…魔獣…魔獣…瘴気の災害……………



そうだ………
ここは魔の森の外れ…王女もずいぶんと叫んでいた、おれも泣きじゃくり声を出していた…瘴気に侵された魔獣は元々ただの獣だ、この辺りに居るのはハイエナのような血肉を喰らう獣の侵食された魔獣…侵食されても尚、血の匂いと物音と縄張り意識に敏感な…………


男に足を掴まれたまま、怯えていたおれが笑う姿に男が一瞬動きが静止する

おれは、躊躇なく自分の腕を強く噛む…
人は窮地に陥ると、普段とは比べ物にならない力を発揮出来るらしい、おれは獣人じゃない
けど、ただの人でも皮膚を貫き肉まで抉ることはできるんだ


「ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ーーーーーーーーーー!!!!!!!」
犬歯を立て皮を肉を抉ったおれの腕からは、ぼとぼとと血が零れ落ちる、傷口の激痛、おれの周囲に響き渡る悲鳴…
何をしているんだと、獣人の男達も王女もおれを見る姿が滑稽だ

おれは帰るんだ…グレスの所に…
何を失っても、足を腕を、這いつくばってでも帰ってやる
ざわり…………周囲に異様な空気が立ち込める、無数の気配、重苦しい圧のような…全員、特に獣人である3人には効果的な気配だろうな




「お前ら!何をした!?!直ぐにここを離れる、逃げるぞ!!!!!!!」



廃教会の扉を無理矢理開き、仲間へ連絡しに離れていたヘリックとかいう男が血の気の引いた顔で戻って来る、それと同時に、廃教会の天井が消し飛んだ




グルルルル…………
複数の獣の息遣いが間近に聞こえる
それは黒い、獣、闇よりも黒く光を反射しない瘴気に侵され本能のみで動き続ける害獣…
小型の犬の様な個体を引き連れた大きな獣かおれたちを見下ろした



「畜生、なんでこんな化け物が…来るんだ、終わりだ…お前何をしでかしてくれたんだ!!!」
「ふざけんな!なんで魔獣が!?おい!性奴隷!!お前、まさか!?!まさか!!!!」
「いやぁああああ!!!!!たすけて、たすけて!!!」
「おい、暴れるな!!!!」



おれ以外の4人は各々怯え、現実を飲み込めないでいる…魔獣討伐作戦を組んで初めて撃ち取れる瘴気の魔獣相手にこの人数で何ができる?
否、ただ食われるだけだ
幸い国境に近いここで、魔獣に襲われたとなればそれは辺境伯の責任じゃない、魔獣は各国共有の災害だからだ
魔獣がおれたちに襲いかかる、血の匂いがするおれ以上に獣人の男達が狙われる、同じ獣としての縄張り意識があるのか?
四肢を噛まれ地面にひれ伏す男の達、そしてヘリックという男、遊びながら食べる習性なのか急所は噛まれていないようだ

野犬に襲われるかのような地獄絵図
泣き叫ぶ王女が煩くて、こちらに魔獣がきたらどうするだよとおれだけが冷静に王女の口を塞ぎ、王女を庇うように地面に伏せていた



おれは食われるつもりも、死ぬつもりもない




どう切り抜けようか王女を庇いつつ腕から流れる血がおれ達の周囲に流れる、むせ返るような血の匂いに雄の獣の匂いが上回ってしまったのか…
一際大きな獣がおれたちを喰らうべくその口を開け、ひと飲みにしようと近づいてくる
なんで気づくんだよ…ちくしょう…!

それでも、胃の中に放り込まれても生きてやる…犯されることは無くなった、死にさえしなければいい、グレスに会うためならおれは…!!!







グルルルルルッ!!!!グォオオオオオオオ!!!!


噛まれる、その瞬間…腹に響く唸り声が聞こえる…

刹那、もう一つの大きな黒い獣が、おれたちの目前にいた獣の首に噛みつき、目の前に黒い血しぶきが舞った

















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