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平凡が異世界で獣と出会う話
平凡は引っ越す
しおりを挟むなんとかリハビリを気合で頑張り歩けるようになった俺、もう王宮から細々の何故か呼び出しされるのも嫌家が指していたグレス
「さっさと引っ越そう」
その一言で遂に、辺境伯領土へ引っ越す日が来た
と入っても辺境だ辺境、読んで字のごとく遠い
王都から早馬使って気合で3日、普通の馬車で休憩取りつつ適度に1週間以上はかかるらしい…
おお、物理的にも遠いって素敵!あの事件からグレスが有能であると国王陛下は認めざるおえなくなり、混乱は収まったが神子様の扱いや今後のことについて相談と言うなの呼び出しが多くなっていた
引っ越しすれば、謎に頼られる現象も物理的に防げると、素晴らしい辺境伯領土
元辺境伯が住んでいた屋敷も残っているし、管理のために数人使用人もいるため直ぐにでも住めるとのこと
元々物を購入するよりは離宮にあったものをただ使っていたグレスと使用人達の荷物は意外と少ない、俺に至ってはここへ来た時の服一式しかない
今まで何を着ていたか、グレスの昔の服を借りてた
ベットでペット生活多めの日はグレスのシャツしか着てない事も多々あった
……これって彼シャツじゃん???
そう今なら、自分の気持に気づいてしまったおれは思ってしまう…しかし現状はペットだ…
女の子が好き、おっぱい大好きって盛大に騒いでいたおれはノンケという事になったままなのだ
グレスと両片思いしてませんか…?おれたち…なんて言う勇気は今だに持てない…フラれて今の関係が崩れるのが怖い
女の子は普通に好きだけど、今はグレスの胸板の方が好き…女の子では勃たない自身があるんだよグレスさん…最近ムラムラして特効薬タイムで気絶するくらいおねだりしてる…ちくしょう…
離宮から引っ越すため最後の挨拶を国王陛下にすると言ってグレスはおれを連れて一度、王宮へ向かった、謁見の間?に通されると第二王子、楓原が待ってる…なぜ?
すごく居づらい…暫く待っていると国王陛下登場
辺境の地でも頑張れよとか言ってくれるのかと思ったら、違った
「本当に行ってしまうのか…?待遇の改善も無理な魔獣討伐の命をせぬ、そこの所有物にも褒美を取らせよう、グレス…ここに残ってはくれぬか…?」
初めて顔見た国王陛下ー???納得したんじゃないんですか?
そこの所有物って呼び方されてんの?おれ?
ペットの方がまだマイルドだな?
うわぁ隣のグレスさんから小さく舌打ちが聞こえた気がする怖い
「………その件はお断りし、今回の辺境伯領土へのことも誓約書を通して既に決まった事です、それに…何故、この場に第二王子と神子様もおられるのですか?
はぁ…まぁいいです、契約は契約です、国王陛下これまでお世話になりました、我々はこれから辺境伯領土へ参ります」
冷たいグレスの声が空気をヒリヒリさせる
無駄な話はしたくないというように…
席を立とうとすると今度は第二王子と楓原がなんか言ってきた
「グレス!あ、いや…兄上!本当に行く気なのですか?兄上のお力がこの国には必要なのです…今回の事で痛感しました、私では荷が思います…!想定外の魔獣討伐などあったら…!カナデも隷属を踏まえた浄化しかまだ使えない現状で兄上が辺境の地に行ってしまうなど…!」
「日比野先輩!行かないで下さい!こんな所に私だけ置いてくとかどんな神経してるんですか??
隷属されてるんですよ!あなたの後輩が!生活に不満は無いけど、こんな首輪つけたままなの嫌ー!」
全てが自業自得の事を後悔しているようにしか見えない、今更グレスを兄上呼びすんなクソ殿下
楓原…心を入れ替えてる訳じゃないんだな…おれ、お前の暴走で強姦されそうになったんだぜ?覚えてる?あとその隷属の首輪、ずっと着けてるおれにそんな事言う?煌びやかなドレスに宝飾品沢山つけて生活に不満ないならそれでいいじゃん?
国王陛下は少しつかれた顔で第二王子と楓原を見ている…これはあれだ次世代を担うはずの息子と世界を救う筈の神子様がこんなんでどうしよう…実は見た目以外、まともな息子だったグレス行かないで…そんなところだな…この国大丈夫??
暫く行かないでくれと、やや上から目線で言われ続けグレスがキレました
誓約書を見せ、契約で決まった内容を齟齬にするなと威圧を飛ばして…おれを抱っこしたまま現在馬車の中
見送りくらいちゃんとしてほしかったよな…
「はぁ…すまないユウマ、国王陛下が第二王子に不安を覚えてからああなんだ…ちゃんと教育し直せばいいものを…何故俺を頼ろうとするのか意味がわからない…ユウマは俺の大切な存在なのに所有物呼びなのも気に入らない…
神子様は反省の色も見せないで…疲れた…」
連日呼び出しされてる時にこんな事が沢山あったのか…男前なグレスに生えてる犬耳が元気ない
ぺしゃんってなってる…これから新天地で大変だろうけど楽しく過ごそうって時に、家族からまともな見送りもしてもらえないグレスが可哀想だ…
落ち込んでいる相手にいい言葉…いい言葉…なんかどっかで聞いたことある言葉を思い出せおれ
……………これか?
「グレス、お前なんも悪くないよどうみても被害者じゃん、元気出せ?おれのおっぱいでも吸う?」
言ってから違うと思う、これじゃない、違う
何いってんだおれ、ムラムラする日が多くて思考回路がムラムラしてんの?!
グレスの耳がピンって立った…青い目がおれをみてくる…おおっとグレスさん?間違いじゃ無かった系?いいの?これで?
現在2人で馬車に乗っている、当然のようにグレスの膝の上に、広めの馬車にこの乗り方、スペースの無駄だ
いそいそとグレスに向かい合わせになるように膝へ座り直しシャツをたくし上げる
冷静なおれなら何してんだよって話です、しかしムラムラしてんのとグレスがあまりにも不憫で可哀想で……おれで癒やしてあげたかった…
外気に晒された乳首をグレスに向ける
「いっぱい吸って?元気出せ?」
言葉のチョイスが全部おかしかった
「あっ♡んっ、んっ♡ひぅ!!!ァ゙っ!♡♡♡やさしくしてぇー♡♡乳首とれちゃ…♡ぁ、ぁ…」
ぴちゃぴちゃ♡じゅるじゅる…♡
カリカリ…じゅる♡ぴちゃぴちゃ…ちゅ…♡
グレスがとても嬉しそうにおれの乳首吸ってる…
片方はずっと舌で舐め回されて吸われて時々甘噛されてやばい、じゅって強く吸われると片方だけ乳首大きくなっちゃいそう…左右で大きさ違うのやだよ
もう片方は指でカリカリくにくりされてる…
摘んで引っ張るのむり、やばい、痛気持ちいい…
おれ、ドMじゃないのに…
「ちゅ、ちゅ…れろっ…♡ユウマ、乳首小さいな…もっと育てたら母乳とかでねぇかな…ぢゅるる…♡」
「んひぃーーーー♡♡♡♡ァ゙ーーーー♡♡♡すゔのづよぃ♡♡♡乳首おっぎくなっちゃ♡♡♡
おっぱいでにゃい♡♡ァ゙んっ♡ママならないと♡でないからぁ♡♡ヤ゙ァ゙ーー♡カリカリ気持ちいい♡♡♡ァ゙っ♡」
母乳出ねぇよ、男だおれ…でももしグレスの赤ちゃんできたら出んの?出ちゃうのか?
乳首真っ赤になるくらい吸われてる…搾乳されてる気持になる♡
乳首摘んで先端カリカリしないでやばい、乳首壊れるから♡爪で引っ掻くみたいなのもだめだ♡
やべーってこんな気持ちいいの?やばい、やばい♡
「ァ゙っ、ァ゙ーーー♡乳首、イ゙ぐ♡やめで、乳首でイ゙っちゃう♡ァ゙、ァ゙、ァ゙、♡だめ、だめ、…♡♡♡イ゙っっっっーーーー!!!ン゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ーー!イ゙ぐーーーーーー♡♡♡♡ひぃ…ひぃ…………♡はぁ、はぁ♡乳首だけで…だめだって…♡イ゙っだから終わり、グレスおわり…ン゙ン゙ン゙っ♡なんでカリカリ…!?ァ゙ん♡乳首壊れるぅ゙ーーー………………♡」
最初の休憩地点に行くまでひたすらに乳首責めされてしまいました
服に擦れるのもジンジン感じてしまうくらいしないでグレスさん…でもすごくご機嫌になってて…早速パンツ交換する羽目に…しかし、ペットとしての役目は果たせたのか?ご機嫌なグレスに戻っていて一安心だよ
馬車から降りたら知りたくなかった、現実もありました…御者のおじさんごめんなさい…へんなの聞かせてごめんなさい…
そんなこんなで度々馬車の中で色々ありながらゆっくり観光しつつ辺境伯領土へ向かったのだ
ホントに色々あったので割愛する
1週間と少し馬車での旅を終えて、遂に来た
窓から見える景色で穏やかそうな素敵なところなのはわかっていたが、馬車から降りたらでかい屋敷と数名の元々の使用人にお出迎えされた
離宮と比べたら建築物が違うのであれだが、この屋敷とてもデカい…庭もとんでもなく広い、シックな雰囲気の御屋敷
前辺境伯が住んでいたらしいここは管理が本当にされていたのかとても綺麗だ
元からいる使用人はグレスへようこそお待ちしてましたと言う、しかし目には不安が過っているみたいだ…犬耳と尻尾がある男前なんて見たことないですよね、そりゃあ不安にもなるよ
「出迎え感謝する、私は元第一王子グレス.ヴェゼル、国王陛下よりこの地を賜わり新たな領主として辺境伯の爵位を預かった、これから世話になる」
「有り難いお言葉ありがとうございます、我々前辺境伯様より仕え、屋敷の管理を命じられております、可能であればこのままグレス辺境伯様へお仕えしても…?」
「勿論だ、紹介する、私の部下であり家令、そしてメイドと元庭師だ、互いに協力し合える関係を作りたい」
一番ご年配のおじさんがグレスに仕えたいと言ってくれる、ホワイトな職場を約束してくれるよこのグレスって人
離宮から来た執事さんたちも踏まえて挨拶
穏やかな雰囲気がいいね!
本当に今日からここで過ごすのか…!
ペットな特効薬のおれはなんて紹介されるんだ?愛犬?と内心ドキドキしていたら肩を抱かれて前へ出された
「私の大切なユウマだ、異世界からこの国に来た迷い人だから丁寧に対応して欲しい」
大切なって言われて嬉しくない人はいない!!!
嬉しい、大切なの後に繋がる言葉まで聞きたかったけどいいや嬉しい…!
凄く元気によろしくお願いしますして、その後屋敷を案内された
屋敷の中もとても美しい
過度な装飾のない落ち着いた雰囲気…歴史の教科書とかに載ってるんじゃないかなってくらい趣のある廊下に部屋
おれたちが来るって事で寝具や古めの家具類は一新したと話していた
一番日当たりのいい、大きな部屋が辺境伯様のお部屋らしい、ベットがキングサイズっぽいのにそれすら普通ベットに見えてしまう室内すごい
一緒に着いて歩くおれの部屋はどうしましょうと屋敷を管理してくれていたおじさんが質問する
「ユウマは私の部屋でいい、個室はいらない」
と普通に返答するが、おじさんは驚いた様子だった
グレスさんやおれ達にとって普通な事でも周りからしたら普通じゃないこともあるんではないのか?
………そんな不安はグレスと一緒の部屋嬉しいと心の中でスキップしていたおれにはなかった
それが今後、ある問題を引き起こすが…おれはまだ知らない
辺境伯の屋敷で迎える初めての夜、グレスは変わらずおれを抱きしめてベットに入る
離宮と違う肌触りのシーツ、違うの部屋の内装
本当に違う所に来たんだなと…
旅の疲れが出たのか眠い、とても…
起きたら新生活かって気持ちでグレスの胸板を堪能しながら眠りに落ちていった…
「ユウマ、共に来てくれてありがとう、愛してる…俺の唯一」
夢の世界のおれはグレスが何を言っていたか知らない
第一部 完
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